1991年ウィンブルドン選手権

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1991年 ウィンブルドン選手権(1991ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1991)は、イギリスロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて、1991年6月24日から7月7日にかけて開催された。

シード選手[編集]

男子シングルス[編集]

  1. スウェーデンの旗 ステファン・エドベリ (ベスト4)
  2. ドイツの旗 ボリス・ベッカー (準優勝)
  3. チェコスロバキアの旗 イワン・レンドル (3回戦)
  4. アメリカ合衆国の旗 ジム・クーリエ (ベスト8)
  5. アメリカ合衆国の旗 アンドレ・アガシ (ベスト8)
  6. ドイツの旗 ミヒャエル・シュティヒ (初優勝)
  7. フランスの旗 ギー・フォルジェ (ベスト8)
  8. アメリカ合衆国の旗 ピート・サンプラス (2回戦)
  9. アメリカ合衆国の旗 マイケル・チャン (1回戦)
  10. ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ゴラン・イワニセビッチ (2回戦) [注:クロアチアの独立国家は6月25日に成立。大会開幕時はユーゴスラビア領]
  11. スペインの旗 エミリオ・サンチェス (1回戦)
  12. ソビエト連邦の旗 アンドレイ・チェルカソフ (1回戦)
  13. スイスの旗 ヤコブ・ラセク (2回戦)
  14. チェコスロバキアの旗 カレル・ノバチェク (4回戦)
  15. アメリカ合衆国の旗 ブラッド・ギルバート (3回戦)
  16. アメリカ合衆国の旗 ジョン・マッケンロー (4回戦)

女子シングルス[編集]

  1. ドイツの旗 シュテフィ・グラフ (優勝、2年ぶり3度目)
  2. アルゼンチンの旗 ガブリエラ・サバティーニ (準優勝)
  3. アメリカ合衆国の旗 マルチナ・ナブラチロワ (ベスト8)
  4. スペインの旗 アランチャ・サンチェス (ベスト8)
  5. アメリカ合衆国の旗 メアリー・ジョー・フェルナンデス (ベスト4)
  6. チェコスロバキアの旗 ヤナ・ノボトナ (2回戦)
  7. アメリカ合衆国の旗 ジーナ・ガリソン (ベスト8)
  8. ブルガリアの旗 カテリナ・マレーバ (4回戦)
  9. アメリカ合衆国の旗 ジェニファー・カプリアティ (ベスト4)
  10. チェコスロバキアの旗 ヘレナ・スコバ (1回戦)
  11. フランスの旗 ナタリー・トージア (4回戦)
  12. ソビエト連邦の旗 ナターシャ・ズベレワ (2回戦)
  13. ドイツの旗 アンケ・フーバー (4回戦)
  14. アメリカ合衆国の旗 エミー・フレージャー (4回戦)
  15. イタリアの旗 サンドラ・チェッキーニ (1回戦)
  16. オーストリアの旗 ジュディス・ヴィースナー (4回戦)

大会経過[編集]

男子シングルス[編集]

準々決勝

準決勝

女子シングルス[編集]

準々決勝

準決勝

決勝戦の結果[編集]

男子シングルス
女子シングルス
男子ダブルス
女子ダブルス
混合ダブルス

みどころ[編集]

  • 男子シングルス決勝で、テニス4大大会史上初の「ドイツ対決の決勝」が実現した。ミヒャエル・シュティヒボリス・ベッカーを破って4大大会初優勝。女子シングルス優勝のシュテフィ・グラフと合わせて、この大会の男女シングルスは2年ぶりの“ドイツ・アベック優勝”となった。グラフは1990年全豪オープン以来の4大大会優勝で、通算「10勝」は女子テニス史上7人目となる。
  • 女子シングルス準々決勝で、当時15歳3ヶ月のジェニファー・カプリアティが大会前年優勝者のマルチナ・ナブラチロワを破る勝利を挙げた。前年から世界を席巻していたテニスの“天才少女”は、続く準決勝で第2シードのガブリエラ・サバティーニに敗れた。
  • 大会第1週に雨が多く、試合日程の消化が大幅に遅れたため、日曜日の休養日「ミドル・サンデー」(6月30日)を返上して試合が行われた。ウィンブルドン選手権の歴史を通じて、この伝統が破られたのは史上初めての出来事であった。
  • 注意点:1991年ソビエト連邦の崩壊の年であり、ユーゴスラビアでも紛争のためクロアチアなどの独立国家が誕生した。「シード選手」の一覧において、旧ソ連出身選手や旧ユーゴスラビア出身選手の国籍表示は注意を要する。

外部リンク[編集]

先代
1991年全仏オープンテニス
テニス4大大会
1991年
次代
1991年全米オープンテニス
先代
1990年ウィンブルドン選手権
ウィンブルドン選手権
1991年
次代
1992年ウィンブルドン選手権