石狩月形駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
石狩月形駅
JR Sassho-Line Ishikari-Tsukigata Station building.jpg
駅舎(2018年5月)
いしかりつきがた
Ishikari-Tsukigata
知来乙 (2.1km)
(4.7km) 豊ヶ岡
所在地 北海道樺戸郡月形町字月形
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 札沼線(学園都市線)
キロ程 46.3km(桑園起点)
電報略号 ツキ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1935年昭和10年)10月3日
廃止年月日 2020年令和2年)5月7日[報道 1]
備考 社員配置駅
路線廃止に伴う廃駅
テンプレートを表示

石狩月形駅(いしかりつきがたえき)は、北海道樺戸郡月形町字月形にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)札沼線(学園都市線)の廃駅)である。札沼線の区間廃止に伴い2020年令和2年)5月7日に廃駅となった。

概要[編集]

月形町の中心駅であった。当初から交換駅として設置され、石狩当別駅 - 当駅間の区間列車も設定されていた。札沼線の非電化区間では唯一の交換可能駅であると同時に、石狩当別駅方面からの列車は当駅が最後の交換駅となっており、当駅から終点の新十津川駅までは1閉塞であるため、1列車しか入れなかった。

歴史[編集]

1976年の石狩月形駅と周囲約750m範囲。左下が札幌方面。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

駅名の由来[編集]

駅の所在する地名に旧国名の石狩を冠する。地名は樺戸集治監初代典獄(所長)の月形潔の姓に由来し、旧国名を冠したのは開業時すでに同音の駅(月潟駅)が存在していたためである[8]

駅構造[編集]

島式ホーム1面2線を有していた地上駅。1976年時点では、ホームの駅舎側にさらに貨物積卸線が1本敷かれており、そこから駅表の札幌側にある土場へ斜めに1線引込まれていた。貨物の取扱が廃止されてからは、かつての積卸線が保線車用側線として残されていた。

新十津川方がスタフ閉塞式[新聞 4]であり、運転取り扱い業務のため、終日社員配置駅となっていた(石狩当別駅管理だった)。新十津川方へは、当駅で運転士がスタフを受け取らないと、列車が進めない形式がとられていた[新聞 4]。出札窓口もあった。JR北海道の社員配置駅・業務委託駅で唯一みどりの窓口がなかった。改札業務はしなかった(集札は車内で行っていた)。2019年11月現在、発売している切符は数種類の常備券のみで、これ以外の切符は補充券を含め発売していなかった。

駅員は、石狩当別駅の駅員が交代で当駅で業務を行う形となっていた[新聞 5]

2020年5月7日の北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止にあたって、同日未明にホームに設置されていた駅名標が撤去された[新聞 6]

利用状況[編集]

  • 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は79.0人[報道 5]
  • 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は79.0人[報道 6]
  • 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は69.2人[報道 7]
  • 2015 - 2019年(平成27 - 令和元年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は58.0人[報道 8]

駅周辺[編集]

駅前

バス路線[編集]

札沼線の駅としての廃止後も、駅前のバス停留所の名称は「月形駅」もしくは「月形駅前」を称している。

路線は2020年4月1日現在

かつてはジェイ・アール北海道バスも乗り入れていたものの、2003年3月1日の改正をもって廃止されている。

今後の予定[編集]

月形町が2020年(令和2年)5月の同線廃止に伴い建設を計画している、バスターミナルを中心とした地域拠点施設の建設地候補に、同駅跡を活用する案があった[新聞 7]が、同町月形小学校グラウンドに建設することとなり、同駅跡の活用は見送られた[10]

2020年(令和2年)5月の同駅廃駅後、地元有志により駅舎やレールを保存し、札沼線記念館とする試みがある[11]。また、同駅から札比内駅までの7.2kmの区間を、地元有志によりトロッコとして整備する計画がある[11]

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
札沼線(学園都市線)
知来乙駅 - 石狩月形駅 - 豊ヶ岡駅

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ 『官報』 1935年9月26日 鉄道省告示第405号(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ 「鉄道省告示第255号」『官報』1943年9月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 「運輸通信省告示第353号」『官報』1944年7月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 「運輸省告示第313号」『官報』1946年12月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、24-25頁。
  6. ^ a b 杉山茂「電化目前の学園都市線と専用気動車のこと」『鉄道ファン』第615号、交友社、2012年7月、 27頁。
  7. ^ 『JRガゼット』2009年10月号、交通新聞社
  8. ^ 『駅名の起源』札幌鉄道局編、北彊民族研究会、1939年、31頁。NDLJP:1029473
  9. ^ 月形駅前 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月5日閲覧。
  10. ^ 令和元年度 月形町地域拠点施設整備に関する住民説明会 (PDF)”. 月形町. p. 3 (2020年2月4日). 2020年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月19日閲覧。
  11. ^ a b 笑顔と笑顔のコンビネーション 札沼線トロッコ化計画 (PDF)”. レールネット北海道. 2020年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月19日閲覧。

報道発表資料[編集]

  1. ^ a b “札沼線(北海道医療大学・新十津川間)の鉄道事業廃止届の提出について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2018年12月21日), オリジナルの2018年12月24日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20181224030823/http://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20181221_KO_Sassyoline.pdf 2018年12月24日閲覧。 
  2. ^ a b “札沼線(学園都市線)の電化について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2009年9月9日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2009/090909-2.pdf 2009年9月14日閲覧。 
  3. ^ “札沼線(学園都市線)の電化開業時期について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2011年10月13日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2011/111013-3.pdf 2011年10月17日閲覧。 
  4. ^ “札沼線(北海道医療大学・新十津川間)最終運行について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2020年4月16日), オリジナルの2020年4月16日時点におけるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20200416121422/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200416_KO_Sassyouline.pdf 2020年4月16日閲覧。 
  5. ^ 札沼線(北海道医療大学・新十津川間), (PDF), 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (北海道旅客鉄道株式会社), (2017年12月8日), http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/01.pdf 2017年12月10日閲覧。 
  6. ^ 札沼線(北海道医療大学・新十津川間), (PDF), 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (北海道旅客鉄道株式会社), (2018年7月2日), オリジナルの2017年12月31日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20180704114928/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/01.pdf 2018年7月4日閲覧。 
  7. ^ 札沼線(北海道医療大学・新十津川間) (PDF)”. 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  8. ^ 札沼線(北海道医療大学・新十津川間) (PDF)”. 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。

新聞記事[編集]

  1. ^ “札沼線・北海道医療大学―新十津川 20年5月7日に廃止”. 北海道新聞. (2018年12月8日). オリジナルの2018年12月17日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/qEpUj 2018年12月8日閲覧。 
  2. ^ “札沼線廃止、21日にも届け出 JR、沿線4町と覚書調印”. 北海道新聞. (2018年12月21日). オリジナルの2018年12月23日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/4BNpa 2018年12月23日閲覧。 
  3. ^ “JR札沼線、北海道医療大学-新十津川間が廃止へ 2020年5月、地元と合意”. 毎日新聞. (2018年12月20日). オリジナルの2018年12月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181223073106/https://mainichi.jp/articles/20181220/k00/00m/040/147000c 2018年12月23日閲覧。 
  4. ^ a b “「非自動閉塞」道内で姿消す 列車の「信号」手渡しで制御 進む電子化、全国でも減少”. 北海道新聞. (2020年5月8日). オリジナルの2020年5月14日時点におけるアーカイブ。. https://archive.vn/UJSM0 2020年5月14日閲覧。 
  5. ^ a b c 高橋賢司 (2012年4月1日). “【駅 人 話】石狩月形駅”. 朝日新聞朝日新聞デジタル (朝日新聞社). オリジナルの2014年8月14日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20140814135604/http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20120402011000001.html 2014年8月14日閲覧。 
  6. ^ “札沼線静かに廃止 新十津川-道医療大 駅名標を撤去”. 北海道新聞. (2020年5月7日). オリジナルの2020年5月14日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/afj9M 2020年5月14日閲覧。 
  7. ^ “JR廃止に伴う地域拠点施設整備で3候補地を選定 月形町”. 北海道建設新聞. (2019年5月29日). オリジナルの2019年5月30日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20190530202032/https://e-kensin.net/news/117248.html 2020年4月19日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]