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相鉄8000系電車

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相鉄8000系電車
相鉄8000系新塗装車 (2016年5月3日、鶴ヶ峰 - 二俣川間)
相鉄8000系新塗装車
(2016年5月3日、鶴ヶ峰 - 二俣川間)
基本情報
運用者 相模鉄道
製造所 日立製作所
製造年 1990年 - 1999年
製造数 13編成130両
主要諸元
編成 10両編成
軌間 1,067 mm(狭軌
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 110 km/h
起動加速度 3.0 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 1,522人(標準)
全長 20,000 mm
20,200 mm(先頭車)
全高 4,050 mm
4,149 mm(パンタグラフ搭載車)
主電動機 かご形三相誘導電動機(HSV-03型)
主電動機出力 150 kW
駆動方式 直角カルダン駆動
歯車比 49:10
編成出力 3,600 kW (6M4T)
制御方式 VVVFインバータ制御
制動装置 遅れ込め制御付き回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ・保安ブレーキ
保安装置 自動列車停止装置 (ATS-P型)
列車無線
EB装置 デッドマン装置
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走行音(2009年9月1日)

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相鉄8000系電車(そうてつ8000けいでんしゃ)は、1990年平成2年)から製造された相模鉄道通勤形電車

解説の便宜上、個別の編成について記述する場合は編成中の横浜方先頭車(1号車)のクハ8700形の番号を取り、「8701F」(Formation = 編成)と書くことによって各編成を表すことにする[注 1]

概要

1960年代から1970年代にかけて製造された大量の6000系電車の老朽化が目立ってきたために、置き換えを目的に開発された車両である。開発コンセプトは「21世紀になっても通用する車両」ということで、内外装ともに従来の車両とは大きく変化したが、直角カルダン駆動方式、外から見えるディスクブレーキなどの特徴は、従来の新規製造車と同様、相鉄の特徴を残している。発注先は従来の新造車と同じく日立製作所である。

最初の編成は1990年(平成2年)12月に営業運転を開始し、以後1999年(平成11年)までに10両編成13本(130両)が登場し、6000系を順次置き換えていった。なお、後述の事故により、10両編成1本が廃車となっている。途中1993年(平成5年)には別形式として東急車輛製造製の9000系電車が登場し、本系列と並行して導入がすすめられたことが特筆される。

車体

前面は従来の切妻形のデザインを一新して「く」の字型となり、曲線を多用し左右非対称の立体感のあるデザインを採用し、従来車両のイメージとは一変している。

車体の材質は軽量性に優れるアルミニウム合金製で、長さ20m級で片側4つの両開きドアを持つ通勤型の車体である。なお、車体幅は2,930mmと車両限界まで広げてある。また、全編成が10両貫通編成で導入され、幅広の車体とともに乗客の増加に対応できるように配慮されている[注 2]。ライト類の配置も一新され、前照灯は車体中央下部に、尾灯は車体上部に設置された[注 3]。車体と一体感のある白色の排障器の採用などは後の9000系にも影響を与えている。

車体側面の表示についても従来は「急行」や「各停」といった列車種別の表示だけであったのに対し、本系列は相鉄で初めて行き先の駅名を表示した。これらの機器が字幕の車両では「急行」「横浜」というような、別々の表示器で表示されるが、LED表示の編成は一つの表示器でまとめて表示される。

屋根上には登場当初から集中式冷房装置を搭載しているが、従来搭載していたベンチレーター(通風器)については本系列を含め以後搭載されていない。

統一カラー導入以前のデザイン

導入の経緯・以降については「#更新工事」を参照

地の色を活かしたクリア塗装が施されており、赤色と白色のテープを車体下部に貼ることでアクセントをつけていた。また、前面窓を大きく見せるために窓周りを黒く塗る「ブラックフェイス」も新7000系電車に続き採用された(新塗装でも若干の変更はあるが残っている)。なお、先頭部は白色が多用されている。

車内設備

蛍光灯の数が多いこと、白色の化粧板を多用していることにより、車内は従来車両よりもかなり明るく、設計段階で「走る応接室」をコンセプトに目指したとも言われている[1]。化粧板は従来は金属むき出しであった客室扉内側や連結面の貫通扉など細かい部分にも使われており、統一感を出したものとなっている。新7000系と同様、床には駆動装置点検蓋が設けられている。

座席はロングシートを基本とするが、新7000系で試験的に採用されたセミクロスシートが本格的に採用されており、各編成に2両ずつ(5号車と8号車)組み込まれている。新7000系のものよりもシートピッチが50mm広げられている。編成内でのセミクロスシート車の位置は新7000系最終増備編成と変わらず、同じ設備を持つ9000系も同じである。7人掛けのロングシートはオレンジ色を基調とし、3+1+3人分に色分けされて着席区分を明確化している。また、従来の車両同様、側窓は下降式1枚で電気指令油圧式自動窓を採用し、設置されているつり革の多さなど相鉄独自の拘りも健在である。自動窓は、乗務員室からの操作で全ての窓を一斉に昇降することが可能である。

客用案内設備として、LEDにより文字を表示するタイプの案内装置が設置され、行き先と次の停車駅のほか文字による広告も流すことができる。

走行設備

制御装置は、新7000系の実績を踏まえて日立製GTO素子を使用したPMV方式の大容量の(制御器の容量は4500V/3600A)回生ブレーキVVVFインバータ制御を本格的に採用した。1台の制御装置で8台のかご形三相誘導電動機を制御している。

ただし、新7000系1C4M制御と異なり、動力車はモハ8100形とモハ8200形を2両1組のユニット構成とし、モハ8100形にVVVF装置を搭載して1C8M制御とすることで、必要数削減によるコスト削減を図っている。滑走の多発した新7000系での反省を生かし、モーター1つ当たりの出力は抑えたものの動力車の比率を6M4T(動力車6両、付随車4両)とし、新7000系VVVF制御の編成 (4M6T) より電動車の比率を上げているため、滑走・空転は発生しにくい。

駆動方式は、従来車と同じ直角カルダン駆動方式である。台車は新7000系VVVF制御の車両が装備していたものの改良型で、電動車が日立KH132A型、それ以外の車両はKH135型を装備する。基礎ブレーキ装置はディスクブレーキで、踏面清掃・増粘着装置を全軸に取り付けた。ただし、ブレーキ方式は新7000系VVVF制御編成で採用された極めて珍しい“回生ブレーキ付日立式電磁直通ブレーキ”ではなく、相鉄の車両で初めて電気指令式ブレーキを採用した。非常時に在来の電磁直通ブレーキ採用車両と連結可能になるようにブレーキ読み替え装置を各先頭車に搭載する。

起動加速度3.0km/h/s、最高速度は110km/h(運転時は100km/h程度)と大手私鉄の通勤型電車としては標準の性能を有する。余談だが、本系列の導入直前の1990年(平成2年)5月から相模鉄道は準大手私鉄から大手私鉄に格上げされた。

運転機器

未更新車の運転台 (8709F)

相鉄の車両として初めて運転室内にモニタが設置され、扉の開閉状況や次の停車駅などを乗務員に知らせるようになっている。ほかに車両運用の管理も車両搭載のコンピューターが行い、モニタに表示される。

運転台はマスターコントローラーとブレーキハンドルを有するツーハンドルと呼ばれるものである。

保安設備

全ての編成に自動列車停止装置 (ATS)、列車無線、デッドマン装置が搭載されている。現在相鉄ではJRとの直通計画が進んでおり、これを機に保安装置をJR仕様のものに改修する予定である。そのため、後述のようにATSや列車無線の種類を変更する工事や、運転士の体調の急変に備えるEB装置を追加設置する工事が行われた。

編成間の差異

パンタグラフ、行き先や運用番号の表示機器に細かな違いが認められる。
(2007年3月15日、上星川駅)

製造時期による違い

なお、以下の区分は便宜上のものである。

1次車

1990年に製造された8701Fと1991年に製造された8702F・8703Fが該当。行先表示器・運用番号表示器が幕式で、行先表示器は本系列から側面表示が従来の種別表示のみから行先も表示するようになっている。車両妻部にLED式3行表示の案内表示器を設置。運転台仕切り扉の窓は小型である。

2次車

1992年に製造された8704F - 8706Fが該当。このグループより、運用番号表示器が7セグメントマグサイン式となった。また、運転台仕切り扉の窓寸法が拡大された。

3次車

1993年に製造された8707Fと1994年に製造された8708Fが該当。このグループより、同時期に登場した9000系に合わせて、車椅子スペースが両先頭車に設置された。また、従来は海老名方先頭車のみに設置されていた誘導無線アンテナが、横浜方先頭車にも設置された。位置は先頭車の隣の車両よりの部分である。

8708Fは当初試験的な要素を多く搭載しており、前面の行先表示器をLED式とし[注 4]、補助電源装置は静止形インバータ (SIV 170kVA) を搭載した。これらは、後述する8709Fから本格採用された。なお、LED式行先表示器については、後年側面に合わせ幕式とされたが、SIVについては変更されていない。

4次車

1995年に製造された8709Fが該当。この編成より、LED式行先表示器とSIVが本格的に採用されている。ただし、行先表示器の書体は明朝体に改められた。

5次車

1996年に製造された8710Fが該当。車内案内表示器の位置は客用ドア上に[注 5]変更された。

6次車

1997年に製造された8711Fが該当。5次車とほぼ同仕様だが、案内表示器未設置部分のドアチャイムスピーカーのカバーの形状が変更され、セミクロスシートの車両はコスト削減のためつり革取り付け用のポールが一体化された。ドアの動作音も若干静かになっている。さらに、この編成から蛍光灯の位置がつり革のポールと平行な位置に変更された。なお、この編成の導入に伴い新6000系が離脱し始めた。

7次車

1998年に製造された8712Fと1999年に製造された8713Fが該当。6次車とほぼ同仕様だが、落成時からパンタグラフはシングルアーム式を搭載している。当初は8712Fで製造を終える予定であったが、3000系相模大塚駅構内で起こした脱線事故で廃車されたことによる代替編成として8713Fが製造された。なお、相鉄における日立製作所製の車両は同編成が導入された後、2017年に20000系が導入されるまで18年間途絶えることとなった。

その他の違い

  • 車内号車番号表記の書体は、8711Fまでが他系列と同じ通常のゴシック体だが、8712Fと8713Fは丸ゴシック体を使用している。
  • セミクロスシート部分に増設されたつり革は8710Fのみ形が違っていた(三角形)が、この編成は更新に合わせて残りの部分も全て三角形になった。

更新工事

旧塗装時代の8710F
(2007年4月22日、希望ヶ丘 - 二俣川間)
フルカラーLED式種別・行先表示器に交換された旧塗装8702F
この旧塗装+フルカラーLED表示の組み合わせが見られたのもわずかな期間だった。
(2008年2月28日、二俣川駅)

導入当初との変更点は以下のとおりである。これらの工事は一気には行われず、段階的に行われている他、一部の編成では施工内容が異なる。各種の工事は後に登場した自社の10000系電車や、当時JRの最新の通勤型車両であったJR東日本E233系電車(後に相鉄でも亜流車の11000系電車が登場)に準じるように改造されている。また、初期編成ではこれら新型車両の他にも後期編成と同等の設備を持つように改造されている。以下、部分ごとに記述する。

特に2007年秋からは、車椅子スペースの設置[注 6]や前述のように保安装置の改修など本格的な更新工事が行われている。

車体

  • 冷房装置の冷媒代替フロンに変更。この工事を受けた車両は屋根上のクーラーキセが換装されており、外部からでも確認できる。
  • 菱形のパンタグラフを搭載して落成した車両の一部も後にシングルアーム式に換装されている。2007年3月ごろからパンタグラフのホーン部分に黄色系の蛍光色が塗装されているが、これは他系列も同様である。
  • ロゴ:2006年秋から車体前面および車体側面に相鉄グループの新しいグループマークおよび"SOTETSU"文字列を貼付。このマークは同年の夏に制定されたものである。後述の塗装変更後はマークの色が変更されている(各種の画像を参考)。
  • 弱冷房車のシールが新しいものに変更され新たにその号車の扉横にも貼られた。

これに加えて初期編成(8701F〜8709F。ただし8707Fは除く)に対しては以下の工事が行われ、後期編成(8710F〜8713F)・新型車両とのサービス格差の是正が図られた。

  • 種別・行き先表示のフルカラーLED化(ただし8709F以降は除く)。
  • この工事はもともとの機器が字幕で表示されていた初期の編成に対してのみ行われている[注 7]。表示文字の周囲は黒く縁取りされており、遠くからでも識別しやすいように配慮されているのが特徴で、11000系に搭載されているフルカラーLEDとは異なる[注 8]。先頭車前面表示は日本語の下にローマ字を小さく表記する一般的なものであるが、車体側面のものは日本語とローマ字を交互に表示する方式である[注 9]。近年の車両では、走行中にLEDの表示は消すものが多いが、こちらは走行中も点灯している。

施行編成 8703F、8704F、8705F、8706F、8709F

  • 2015年より前照灯をシールドビームからより視認性の高いコイト電工製のLEDに交換し2016年に全編成が変更された。

塗装

  • 塗装変更:2007年4月からこれまで系列別に施していた車体の塗装を、全車両相鉄の新コーポレートカラーである青色とオレンジ色に塗り替えられることが発表された。新しい塗り分けは当時最新だった10000系電車を基にしたもので本系列の左右非対称のデザインは目立たないものになっている。また、車体のドア以外に9000形電車と同様の白色(ライトグレー)カラー塗装もされている。本系列で最初に塗り替えられた編成は8703Fで2007年10月18日から営業運転を開始した。当初の予定では、2010年度末までに終了させるとしていたが[2][3][4]、最終的には2014年度末までに全編成の塗装変更が完了する予定と発表され[5]、最後まで旧塗装で残っていた8712Fが2014年12月中旬に塗り替えが完了し、8000系の旧塗装車は消滅した。ただし、今後は9000系(リニューアル車)と同様のYOKOHAMA NAVYBLUE(ヨコハマネイビーブルー)塗装に変更となる予定である[6]
  • 8703F:2007年10月15日 - 9000系9701Fと同一仕様とされ、車両番号表記は従来のプレート式から10000系と同じ書体の切り抜き式とされた。
  • 8710F:2008年6月20日
  • 8701F:2008年8月26日
  • 8711F:2008年11月11日
  • 8708F:2009年2月6日
  • 8704F:2012年1月20日
  • 8705F:2012年3月26日
  • 8702F:2012年10月24日
  • 8706F:2013年1月10日
  • 8709F:2013年3月19日
  • 8713F:2013年6月6日
  • 8712F:2014年12月23日

車内設備

  • 優先席(旧・シルバーシート)の生地の色を灰色から青色へ変更(2002年ごろ?)。
  • 女性専用車の設定(2005年5月9日より)
  • 弱冷房車のシールが新しいものに変更。
  • ベビーカースペースの設定(2015年2月下旬より)。
  • ドアステッカーが既存の物から相鉄のマスコットキャラ「そうにゃん」が描かれた物に変更(2015年2月下旬より)。
  • 2015年10月に優先席のルール変更によるシール変更。
  • つり革
    • クロスシート部分へのつり革の増設[注 10]
    • 優先席の区分を明確にするため、その付近だけを黄色いものに交換。
    • つり革を丸型のものから、握りやすさを重視した10000系と同様の三角形のものへの交換。
  • 座席
    • クロスシートの背もたれのうち、頭の当たる部分を汚れの目立たないエンジ色のビニール・レザーに張り替え。
    • 座席真ん中にスタンションポールの設置。混雑時につかまったり、お年寄りや子供が起立・着席の際に補助として使うことが期待されている。形状はE233系同様の曲線状のもので、握りやすさが重視された。
    • 8712Fの8号車(8136)については、2015年10月下旬から2016年4月12日[注 11]まで13A・13B・15A・15Bにスコットランド製の本革製クロスシートが試験的に設置されていた[7]。この座席は9000系のリニューアル車において本格的に採用された。
  • 車内案内表示の内容
    • 駅ナンバリング導入により2014年4月27日より車内表示機の駅名の後ろに (SO-〇〇) を表示。長い駅名の場合は、スクロール表示となる(〇〇は、数字を意味)。なお、終点到着時に表示される駅名(例:横浜/YOKOHAMA)についてはナンバリング表示はない。
  • また2014年度中に8編成の蛍光灯がLEDに変わる予定であったが8709Fのみが3月中旬にLEDに更新された。その後2016年度に8701F-8703F、8706F以外の編成がLEDに更新された。
  • フリーWi-Fi対応(2016年より)。

初期編成に対してはこれに加えて以下のことが行われ、後期編成・新型車両とのサービス格差の是正が行われた。

  • ドアチャイムの設置。
  • 編成両端の1号車と10号車に、車椅子スペースの設置
  • 妻部(車両の連結面)案内表示器の撤去し、後期編成同様ドア上に同等のものを設置[注 12]
  • 非常通報装置の対話式への交換
  • ドアエンジンを改良し、動作音の低減が図られた[注 13]

更に8703F〜8709Fについては、段階的に座席の部分で以下の工事が行われた。

  • 着席区分のさらなる明確化のためにバケットシート仕様に変更[注 14]。シートの色も10000系に準ずる紫色とした。

施行編成 8703F、8704F、8705F、8706F、8708F、8709F

  • 座席の両端、ドアの隣に白色の板による袖仕切り設置。

施行編成 8704F、8705F、8706F、8708F、8709F

  • 優先席部分の真ん中にスタンションポールの設置。一般部分と違い黄色の凹凸のついたカバーが掛けられた。また優先席部分の袖仕切りはクリーム色に塗り分けられた。

施行編成 8705F、8706F、8708F、8709F

運転機器・保安設備

  • 保安装置として自動列車停止装置(ATS)や列車無線などを搭載、共に相鉄独自のものであったが、JR直通に合わせJR仕様のATS(ATS-P型)、デジタル列車無線に更新されている。また、マスコン内蔵のデッドマン装置のほかにEB装置を追設し、加速時以外にも運転士の体調を監視し列車の暴走を防ぐように改良されている。2014年3月30日よりATS-Pの使用を開始し、2015年10月3日よりデジタル列車無線の使用を開始した。
  • 運転台に設置されている機械では、運転者に各種情報を知らせるモニタ装置を交換した。ディスプレイはフルカラータッチパネルとされている、またモニター装置交換と同期に運転支援のための仕業カード対応型となっている[注 15]

走行設備

2016年より、機器更新工事を行った9000系電車と同じ日立製のIGBT素子VVVFインバータ(VFI-HR2820Q)へ順次更新されている。また、SIVも容量のより大きなものに交換されている。

  • 8710F:2016年2月
  • 8708F:2016年5月
  • 8709F:2017年3月

2017年度は2編成に施工される予定[8]

車体装飾・広告貸切列車

車内の広告枠を貸し切る広告貸切列車は本系列でも運転されている。また、車体装飾も行われているものの、10000系に比べるとその数は少ない。

施行編成

  • 8711F-日立広告車-2010年
  • 8712F-ギャラリートレイン-2008年

運用

他系列の10両編成と共通運用で、特急急行快速各停全ての種別に使用される。都合によっては、8両編成の運用を10両編成のまま代走することもある。

事故による廃車・休車

2004年3月に湘南台駅構内で発生したレール削正車との衝突事故により8707F(1993年製)が廃車となった。横浜方先頭車2両が2006年(平成18年)3月付けで初の廃車処分とされ、同年6月に解体、そして損傷が少なかった残りの8両についても同年12月に廃車・解体された[注 16]。また、この廃車に伴う編成不足の補充分として2007年(平成19年)に10000系10両編成1本 (10708F) が落成した。

編成表

8701F - 8707F
 
横浜
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
形式 クハ8700
(Tc2)
モハ8100
(M1)
モハ8200
(M2)
サハ8600
(T2)
モハ8100
(M1)
モハ8200
(M2)
サハ8600
(T1)
モハ8100
(M1)
モハ8200
(M2)
クハ8500
(Tc1)
機器類   CONT, PT MG, CP, PT   CONT, PT MG, CP, PT   CONT, PT MG, CP, PT  
備考 Handicapped Accessible sign.svg[注 17]
ベビーカー
    女性専用車
弱冷房車
セミクロス     セミクロス 弱冷房車 Handicapped Accessible sign.svg[注 17]
ベビーカー
8701F 8701 8101 8201 8601 8102 8202 8602 8103 8203 8501
8702F 8702 8104 8204 8603 8105 8205 8604 8106 8206 8502
8703F 8703 8107 8207 8605 8108 8208 8606 8109 8209 8503
8704F 8704 8110 8210 8607 8111 8211 8608 8112 8212 8504
8705F 8705 8113 8213 8609 8114 8214 8610 8115 8215 8505
8706F 8706 8116 8216 8611 8117 8217 8612 8118 8218 8506
8707F 8707 8119 8219 8613 8120 8220 8614 8121 8221 8507
8708F - 8713F
 
← 横浜
海老名・湘南台 →
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
形式 クハ8700
(Tc2)
モハ8100
(M1)
モハ8200
(M2)
サハ8600
(T2)
モハ8100
(M1)
モハ8200
(M2)
サハ8600
(T1)
モハ8100
(M1)
モハ8200
(M2)
クハ8500
(Tc1)
機器類   CONT, PT CP, PT SIV CONT, PT CP, PT SIV CONT, PT CP, PT  
備考 Handicapped Accessible sign.svg
ベビーカー
    女性専用車
弱冷房車
セミクロス     セミクロス 弱冷房車 Handicapped Accessible sign.svg
ベビーカー
8708F 8708 8122 8222 8615 8123 8223 8616 8124 8224 8508
8709F 8709 8125 8225 8617 8126 8226 8618 8127 8227 8509
8710F 8710 8128 8228 8619 8129 8229 8620 8130 8230 8510
8711F 8711 8131 8231 8621 8132 8232 8622 8133 8233 8511
8712F 8712 8134 8234 8623 8135 8235 8624 8136 8236 8512
8713F 8713 8137 8237 8625 8138 8238 8626 8139 8239 8513
凡例
  • M : 走行用モーターを有る車両、動力車。
  • T : 走行用モーターのない車両、付随車。
  • c : 運転台の有る車両、制御車。
  • CONT:主制御器 (1C8M)
  • MG:電動発電機
  • SIV:静止形インバータ
  • CP:電動空気圧縮機
  • PT:集電装置
    • モハ8100形(M1)・モハ8200形(M2)の欄の背景色がの箇所は、シングルアーム式のパンタグラフに交換。原型は菱形(ただし7次車除く)。PTの下の編成にのみ。
  • セミクロス:セミクロスシート車
  • Handicapped Accessible sign.svg:車椅子スペース
  • ベビーカー:ベビーカースペース
備考
  • 欄の背景色がの箇所は事故によりすでに廃車

脚注

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注釈

  1. ^ 相鉄では8701×10のように横浜方先頭車の番号×編成内の車両数で編成を表すことが公式とされる。
  2. ^ 導入当時はバブル景気崩壊直後であるが、増え続ける乗客数やいずみ野線いずみ中央駅までの延伸に伴う沿線の住宅地の開発などでさらに乗客の増加が見込めたことによる。
  3. ^ 尾灯の隣には急行灯が設置されているが2000年代初頭より使用しなくなった。
  4. ^ 書体は小田急電鉄1000形ワイドドア車の登場時に類似する。
  5. ^ 1行表示・千鳥配置、併せてドアチャイムも設置。
  6. ^ 交通バリアフリー法によってスペースの設置が定められた。
  7. ^ 初期編成については交換時に種別表示器部分を塞ぎ、行先表示器に使われていた窓のみを使用している。
  8. ^ 11000系で採用されている停車駅の案内などはできない仕様である。
  9. ^ 「試運転」と「回送」は前面表示と同じように表示される。
  10. ^ セミクロスシート増設部については長いものへの交換も実施。短いものも1本あるが、8713Fのみ2本ある。
  11. ^ 当初は1月上旬までの予定であったが延長された。
  12. ^ 妻部に表示機器を持つ初期編成のみ施工。劣化が激しいものについては更新前にすでに撤去され、化粧板でふさがれていたものもあったが、更新の際に化粧板のビスの交換が行われ、見栄えが改善されている。
  13. ^ 従来よりも静かになり、8711F - 8713Fに近いものとなった。
  14. ^ 乗客の要望による。 参考:相鉄瓦版平成21年3月号 第177号より
  15. ^ 10000系TIMS(Train Information Management System)などとは別物であり、表示は東武50000系列使用されている日立製作所製のATIに近い。
  16. ^ 損傷の少なかった8両については、うち1両が廃車になった中間電動車のユニットの片割れであるため、こちらも廃車せざるを得ず、また、先頭車1両を新製の上、8両編成に組みなおす案なども出されたが、すでに8000系の生産が終了していることや、編成自体も製造から10年以上経っていることから、7編成で製造を終える予定だった10000系の8編成目を新製増備とした。
  17. ^ a b 7F以外は更新以降の設置。

出典

関連項目