用部

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康熙字典 214 部首
生部 用部 田部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

用部(ようぶ)は、漢字部首により分類したグループの一つ。

康熙字典214部首では101番目に置かれる(5画の7番目、午集の7番目)。

概要[編集]

用部には「用」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。

単独の「用」字は、使用すること、国を治めることなどを意味する。また効用や作用といったはたらきを意味し、さらに財や費用といった資材を意味する。また原因を表す介詞としても使われる。字源としては、把手の付いたの類を象る象形文字である[1][2]。『説文解字』では「(うらない)」と「中(あたる)」の組み合わせた会意文字と説明されているが、甲骨文字の形を見ればわかるようにこれは誤った分析である。

部首の通称[編集]

  • 日本:もちいる、よう
  • 韓国:쓸용부(sseul yong bu、つかう用部)
  • 英米:Radical use

部首字[編集]

例字[編集]

  • 用・
  • 1:𤰃、2:甫・甬、10:𤰌、18:𤰑

最大画数[編集]

20:𤰐

脚注[編集]

  1. ^ 于省吾 (1979), “釈用”, 甲骨文字釈林, 北京: 中華書局, pp. 359–61 
  2. ^ 裘錫圭 (2020). "甲骨文中的幾種楽器名称". 中華文史論叢. 2: 67–8.