卜部

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康熙字典 214 部首
十部 卜部 卩部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

卜部(ぼくぶ)は、漢字部首により分類したグループの一つ。

康熙字典214部首では25番目に置かれる(2画の19番目)。

概要[編集]

」の字は占いのため亀の甲で灼いて生じる亀裂の形に象り、占いを意味する。古代の中国人はこの亀裂の形によって天意を伺い、吉凶を判断していた。これを亀卜という。

偏旁では意符として「うらない」に関することを示す。また卜部は「卜」の形を筆画として持つ漢字も分類している。

「卜」の字形は一般に「」の右側に接する形で「丶」が書かれることに対し、「」で使用される卜部は、一般に「」に交差する形で「」が書かれる。

片仮名の「」に似ており、「ト」の字源を「外」のとする説もあるが、の部分を字源とする説の方が有力である。

卜部(うらべ)」、「水卜(みうら)」など日本人のにも使われている。

部首の通称[編集]

  • 日本:ぼく、ぼくのと、うらない、と
  • 中国:卜字旁
  • 韓国:점복부(cheom bok bu、うらないの卜部)
  • 英米:Radical Divination

部首字[編集]

例字[編集]

  • 皿部)・
  • 𠧟
  • (意味・辞書によって部首が異なる。西を意味する場合はこの部首)