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ところが[[2008年]]以降は、常時15%を超える平均視聴率を記録し、同時間帯では首位に返り咲くなど健闘している。原因としては、[[ジェロ]]、[[秋元順子]]、[[清水博正]]など新しいキャラクターが出現した他、[[1960年代|60年代]]や[[1970年代|70年代]]に全盛期を迎えた歌手を特にジャンルはこだわらずに発掘して多数出演させていることが視聴者の高齢化等とも相まって評価されたものと言われている。
ところが[[2008年]]以降は、常時15%を超える平均視聴率を記録し、同時間帯では首位に返り咲くなど健闘している。原因としては、[[ジェロ]]、[[秋元順子]]、[[清水博正]]など新しいキャラクターが出現した他、[[1960年代|60年代]]や[[1970年代|70年代]]に全盛期を迎えた歌手を特にジャンルはこだわらずに発掘して多数出演させていることが主な視聴層である高齢者の世代交代とも相まって評価されたものと言われている。


== 企画 ==
== 企画 ==

2010年1月29日 (金) 05:08時点における版

NHK歌謡コンサート
本番組の生放送が行われている
NHKホール
ジャンル 音楽番組
出演者 小田切千(NHKアナウンサー)ほか
製作
制作 NHK
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
公式サイト
放送開始から1994年3月まで
放送期間1993年4月 - 1994年3月
放送時間土曜日 20:00 - 20:45
放送分45分
1994年4月から
放送期間1994年4月 - 現在
放送時間毎週火曜 20:00 - 20:43
放送分43分
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NHK歌謡コンサート』(エヌエイチケイ かようコンサート)は、NHK総合テレビ公開放送している音楽番組字幕放送)で、1993年4月から放送開始、2007年7月現在で放送600回を超えている。通称歌コン(うたこん。2006年4月に新設された 公式サイトにも使われている)。

内容

主にサラリーマンや中高年層を対象として制作されている番組であるため、大半が演歌歌謡曲で構成されるが、近年はJ-pop系アーティストであっても、松浦亜弥イ・ジョンヒョン河村隆一中村中ヘイリー中孝介佐藤竹善alanなどのように大人の雰囲気を持つソロボーカリストであれば出演を認められるケースが目立つようになってきた。また、現在では本職が声優ささきいさおも「歌手」として数回出演したことがある。

現在は放送回ごとにテーマを設定し、それに見合った曲や歌手で構成されている。ただし、出演歌手が最新曲を披露する場合においてはこの限りではない。

阿部渉アナウンサーが司会に就いた頃に “火曜8時は歌謡曲!” というキャッチコピーだが設定されたが、小田切千アナに司会が変わった際に“火曜の夜は名曲三昧!”へと変更になっている。これは演歌・歌謡界に永らく新しいスター歌手が台頭してこないことに起因しており、番組の構成上、ここ近年は懐メロの要素が積極的に取り入れられていることからでも窺い知れる。

出演歌手は放送時間内に1曲を披露することが基本線とされているが、当該のテーマや歌手によっては、2曲以上披露する場合もある。その場合、1曲目に自身の過去のヒット曲、もしくは他の歌手の代表曲や名曲を、2曲目に自身の最新曲を披露することが多い。

トリは基本的に出演者の中で最も実績を収めてきたいわゆる重鎮歌手が務め、自身の最新曲を披露する場合がほとんどである。

放送形式

NHKホールからの公開生放送を基本線にしているが、年に数回程度は、地方からの生放送をおこなう。また、NHKホールで公開収録する場合も稀にある。なお、番組開始当初(1993年4月 - 1994年3月)は土曜20:00 - 20:45に放送されており、NHKホールからの公開収録であった。デジタル総合テレビ、デジタル衛星第2テレビ5.1サラウンド放送を実施している(NHKホール以外からの公開放送では設備・機材の関係上実施しないことがあり、この場合のデジタル放送はBモードステレオ放送となるが、2008年9月9日のNHK大阪ホールからの放送では5.1サラウンド放送を実施。以降、地方での公開放送でも5.1サラウンドを実施するようになっている)。

2006年4月4日放送分からは高齢者の視聴者へ配慮するとして、歌詞テロップフォントサイズが拡大された。また、ステージの脇に司会・歌手席が新設された。

視聴率

2002年頃まで、同時間帯では首位となる常時20%前後の平均視聴率を記録していたが、それ以降は裏番組である日本テレビの『踊る!さんま御殿!!』やTBSの『学校へ行こう!』(後に『学校へ行こう!MAX』にリニューアル)の巻き返しや、演歌・歌謡界に永らくニュー・ヒーローが生まれてこなかったこともあり、10%前後で推移していた。

ところが2008年以降は、常時15%を超える平均視聴率を記録し、同時間帯では首位に返り咲くなど健闘している。原因としては、ジェロ秋元順子清水博正など新しいキャラクターが出現した他、60年代70年代に全盛期を迎えた歌手を特にジャンルはこだわらずに発掘して多数出演させていることが主な視聴層である高齢者の世代交代とも相まって評価されたものと言われている。

企画

  • 5月または6月には美空ひばりの持ち歌を、11月には古賀政男が作曲した歌を、それぞれ特集して放送されることが恒例化している。
  • 3月末と8月末(繰り上がることがある)には、過去に放送された名場面を集めて放送することが恒例化しているが、2006年および2008年、2009年は放送されなかった。視聴者からリクエストを募った時期もある。なお、番組の名場面集については、スタジオで事前収録を済ませた後に放送するという形がとられる。
  • 年末(12月28日前後)には過去に放送された『紅白歌合戦』の名場面を放送していた時期もあったが、現在は紅白関連の番組はこの番組からは切り離されて放送されている。
  • 2008年あたりからは、竹島宏北川大介山内惠介の男性歌手3人を“イケメン3”(いけめんすりー)として番組限定でユニット化し、随時3人による歌を放送している。単発で企画したところ反響が大きかったために継続されている。

司会

初代司会の堺・東はNHKの演歌・懐メロ系番組では『花のステージ』終了(1980年4月)以来13年ぶりに、NHKのアナウンサー以外が司会を務めたが、結局わずか2年でNHKのアナウンサーに交代する形となった。

演奏

  • 三原綱木とザ・ニューブリード/東京放送管弦楽団(指揮:三原綱木。2007年8月28日放送分では指揮のほか歌手としても登場したことがある)

コーナー

これまでにこの番組では様々なコーナーが設定されてきたが、現在設定されているものを除けば、比較的短命に終わっている。(なお、正式名称のないものは()がこみで表示)

羽田健太郎のコーナー)
死亡や引退などにより、すでにオリジナルアーティストでは生で聴くことができなくなった曲を、羽田健太郎の編曲とピアノ演奏、そして現役歌手の歌唱で甦らせようとしたコーナーであり、番組開始当初に設定されていた。しかし、当時羽田の体調が思わしくなかったこともあり、ほとんど放送されることはなく、結局現行の火曜20時台に放送時間帯が移動した際に廃止された。
二週にわたって若手歌手を応援するコーナー
氷川きよしがデビューし、台頭してきた頃に設定された。その名の通り二週にわたり有望な演歌・歌謡界の新人歌手や若手歌手を取り上げると云う企画であった。その上に、年に数回はそのコーナーの拡大版として「輝け!歌の新星たち」と題された企画もおこなわれていた。しかし、演歌・歌謡界では氷川きよしにつづく有望な新人や若手がいっこうに育ってこないため、やむを得ずフォークデュオのO'sやタレントの小野真弓が出演したこともある。2006年3月をもって廃止され、「歌コン金メダル」に受け継がれた。
時代の歌 こころの歌
2006年4月から設定された。いわゆる懐かしの名曲を可能な限りオリジナル歌手で再現し、その曲がヒットした時代背景と絡め、取り上げるというものである。その性格上、放送回のテーマとは直接関係のない選曲をされることがほとんどである。
歌コン金メダル
2006年4月4日放送分から設定された。『ポップジャム』の後期に放送されていたコーナー「ブレイクレーダー」を移設した上で、演歌や歌謡曲の歌手に合わせてアレンジしたコーナーである。これにより、新人歌手や若手歌手だけでなく、苦労しても芽が出ないベテラン歌手も出演できるようになった。しかし、後述の「歌コン最前線」と入れ替わる形で廃止された。
歌コン最前線
2006年9月5日放送分から設定された。新譜の中でも特に話題が集まっている曲を選び、そのエピソードを交えて紹介するコーナーである。

あの日あの歌〜放送80周年コンサート〜

もっと身近に もっと世界へ NHK80のグランドフィナーレとして2005年3月22日の21:15から21:58(JST)まで放送された。青木光一キム・ヨンジャ島倉千代子菅原都々子田端義夫天童よしみ船村徹(中継で出演)、由紀さおり安田祥子が、ラジオ放送から流れた名曲を熱唱した。

放送時間

時間はJST

  • アナログ・デジタル総合テレビ(生放送):火曜20:00 - 20:43
ただし、番組開始から1994年3月までは土曜20:00 - 20:45で、公開録画放送だった。またデジタル放送では土曜日14:00-14:43に再放映があったが2005年12月で終了した。
  • 衛星第2テレビ(再放送):火曜8:15 - 9:00 デジタル放送で5.1サラウンド放送である。
  • NHKワールド・プレミアム(同日録画放送):火曜22:00 - 22:43
衛星ハイビジョンは2006年いっぱいで放送終了となった。また、スターカラオケでは過去に放送されたものを随時放送されている。

こぼれ話

  • 全国津々浦々で視聴できる演歌歌謡系音楽番組は、現時点ではこれしかない(民放番組の『サブちゃんと歌仲間』(テレビ東京テレビ大阪他)や『演歌百撰』(サンテレビ東京MXテレビ日本BS放送ほか)、『平成歌謡塾』(東京MXテレビほか)などについては、いずれも放送していない地域が存在する。これは、J-POP系音楽番組である『MUSIC JAPAN』についても同じことが言える。)。
  • この番組がNHKホールからの公開生放送という形を維持しているのは、『NHK紅白歌合戦』のためのスタッフの訓練という位置付けによる(ラジオ第2放送の番組「はなす きく よむ」で松平定知が説明)。また歴代の司会者として堺・宮本・阿部の三人が選ばれているという点においても紅白と非常に大きな関係を持っている番組である。稀に小林幸子が前年の紅白で披露した豪華衣装を使用して歌うこともある。
  • NHKが2006年に公開した「ジャンル別番組制作費」によると、同番組の制作費は1本につき2340万円である。
  • 放送中に重大な事件や事故が発生したときは、途中で放送は中断されるが、収録はそのまま続けられ、後日改めて放送される(撮って出し)。2007年4月17日に発生した長崎市長射殺事件発生の際も、この措置がとられた。
  • 放送15周年を機に、NHKサービスセンターからCD全集「NHK歌謡コンサート~熱唱! 華麗なる歌舞台~」が発売され、日本直販などの通信販売で販売されている。番組内で主に歌われる曲(但し、テイチクソニーレコードサクラスターレコード徳間ジャパンキングレコードクラウンレコードポニーキャニオンアップフロントワークスのアーティストの曲に限る)が7枚組のCDにまとめられている。また、2代目の司会者である宮本がナレーターを務めている。
  • 初代司会の一人であった堺は退任の際に番組サイドとのトラブルが一部週刊誌で報じられている。その真偽は定かでは無いが降板後、2008年7月1日放送分までの約13年間出演が無かった。13年ぶりの出演となった回のオープニングにおいて現在の司会者・小田切に「大先輩です」と讃えられていたほか、前日に「スタジオパークからこんにちは」に出演し、この番組出演をアピール。ヒット曲「さらば恋人」と当時スマッシュヒット中であった「時の忘れもの」をフルコーラスで披露という、初代司会者である堺をリスペクトした内容になった。その後も2008年10月7日放送分にも出演した。
  • NHKでは増加する受信料不払いへの新たな対応策として、当番組の観覧は受信料を支払っている人に限定(これからすぐ受信料を支払う人や、受信料が全額免除されている人〈特定条件を満たしている場合〉も対象に含まれる)する措置を2005年9月27日放送分に限って行った。この番組をきっかけに、他の公開番組でも同様の措置がとられるようになった(この件についてはNHKを評価する者が多いものの、現在社会問題となっている入場整理券のオークションでの転売行為に対する対策は依然とられていないことから批判もある。さらに、代議士後援会などのいわゆる“団体枠”については規制が全くされていない)。

外部リンク

NHK総合 土曜20時枠(1993.04 - 1994.03)
前番組 番組名 次番組
NHK歌謡コンサート
NHK総合 火曜20時枠(1994.04 - )
クイズ日本人の質問
※20:00 - 20:40
(→日曜19:20 - 20:00に移動)
ドラマ新銀河
※20:40 - 21:00
NHK歌謡コンサート
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NHK総合 演歌系音楽番組
NHKヒットステージ
(1992.04 - 1993.3)
NHK歌謡コンサート
(1993.04 - )
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