海岸線 (台湾)
海岸線 | |||
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基本情報 | |||
国 | 台湾 | ||
起点 | 竹南駅 | ||
終点 | 彰化駅 | ||
駅数 | 18駅(起点と終点を含む) | ||
開業 | 1920年12月25日 | ||
全通 | 1922年10月11日 | ||
所有者 | 台湾鉄路公司 | ||
運営者 | 台湾鉄路公司 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 90.2 km | ||
軌間 | 1,067 mm | ||
線路数 | 単線、複線 | ||
電化区間 | 全線 | ||
電化方式 | 交流25,000V・60Hz 架空電車線方式 | ||
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海岸線 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 海岸線 |
簡体字: | 海岸线 |
拼音: | Hăiànxiàn |
通用拼音: | Hăiànsiàn |
注音符号: | ㄏㄞˇㄢˋ ㄒㄧㄢˋ |
発音: | ハイアンシェン |
台湾語白話字: | Hái-hoāⁿ-soàⁿ |
客家語白話字: | Hói-ngan-sien |
日本語読み: | かいがんせん |
英文: | Coastal Line |
駅・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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海岸線(かいがんせん)は、台湾苗栗県竹南鎮の竹南駅から台中港駅を経て彰化県彰化市の彰化駅に至る台湾鉄路公司の鉄道路線。
台湾鉄路公司の西部幹線の一部として建設された。通称は海線。実際の運行形態は縦貫線を参照。
路線データ
[編集]- 管理者:台湾鉄路公司
- 路線距離(営業キロ):竹南駅 - 彰化駅間 90.2km
- 軌間:1,067mm
- 駅数:18
- 複線区間:
- 竹南 - 談文南(信)間 6.3km
- 大山 - 白沙屯間 15.5km
- 新埔 - 通霄間 5.8km
- 苑裡 - 日南間 7.7km
- 大甲 - 清水間 11.3km
- 追分 - 彰化間 7.1km
- 電化区間:全線(交流25,000V、60Hz)
- 電報略号:ㄏㄞㄒ
- 開業日:1920年12月15日部分開業、1922年10月11日全線開業。
歴史
[編集]「縦貫線 (台湾鉄路管理局)#歴史」も参照
台湾総督府により台湾縦貫鉄道が計画された際に、内陸を通るルートと沿岸を通るルートの双方が比較された結果、台中市を経由する内陸ルートの方が旅客及び貨物の運輸需要が大きいこと、有事の際に艦砲射撃による被害を防止できることから内陸ルートで建設することが決定され、山線(現在の台中線)が建設された。
しかし、山間部を抜ける苗栗駅 - 豊原駅間には急勾配が存在し、輸送上のネックとなっていた。第一次世界大戦の影響を受けて貨物需要が増加すると縦貫線の輸送力不足が表面化し、運びきれなかった大量の貨物が駅に積み残される事態が発生した。1919年(大正8年)、当時の台湾総督明石元二郎は急勾配区間を通る列車を分散させて縦貫線の輸送力増強を図るため、平坦な海岸部に新線を建設することを決定した。
1920年(大正9年)12月25日、山線の王田駅(現在の成功駅)から清水駅までの通称・王田支線(現在は一部が成追線となっている)が開通し[3]、1922年(大正11年)10月11日には海岸線の竹南駅 - 彰化駅間が全線開業した[4]。それと同時に海岸線は縦貫線の一部に編入され、追分駅を設置、海岸線から彰化駅への直通運転を実現した。これにより貨物列車が急勾配区間を経由する必要がなくなり、台湾の南北輸送が大幅に改善された。
戦後は十大建設の一環で1978年10月に全線電化された[5]:頁53-54。また、部分的な複線化もなされ、1974年7月に新埔と通霄間、苑裡と日南間および甲南(台中港)と清水間が[5]:頁308,348、1977年2月11日に大甲と甲南間が[6]、2008年1月25日に竹南から談文南(信)間が[7]、2009年に大山から後龍間が複線化された[8]。大甲以南では全線高架化および複線化が市長林佳龍によって提唱されたが、後任の盧秀燕就任後は進展していない[9]。
談文・大山・新埔・日南・追分の5駅は日本統治時代からの木造建築駅舎が現存し、いずれも台中市政府および苗栗県政府の文化資産として登録されている。鉄道ファンからの人気も高く、「海線五寶」と総称されている[10][11]。このほか、同じく戦前建築が残り、台湾歴史建築百景にも選出された清水駅舎や[12]、使われなくなった白沙屯隧道群や[13]、旧大安渓橋なども文化資産に指定されている[14]。
運行形態
[編集]戦前は急行列車を含めた長距離列車の多くが海岸線を経由するなど実質的な縦貫線本線として扱われてきたが、戦後は電化の進展や山線(台中線)の路線改良により、山線が縦貫線のメインルートとして扱われている(対号列車の大部分が山線を経由している)。
使用車両
[編集]過去の使用車両
[編集]駅一覧
[編集]- 線路 … ∥:複線区間、◇・|:単線区間(◇は列車交換可能)、∨:ここより下は単線、∧:ここより下は複線
- 大肚渓北信号場、大肚渓南信号場、彰化駅は海岸線経由で距離を計算
- ※の駅は廃止された駅である。
- 背景色が■である部分は現在施設が供用されていない、または完成していないことを示す。
駅名 | 駅間 キロ |
竹南 累計 キロ |
基隆 累計 キロ |
等級 | 接続路線・備考 | 線路 | 所在地 | |||
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日本語 | 繁体字中国語 | 英語 | ||||||||
竹南駅 | 竹南車站 | Zhunan | 0.0 | 0.0 | 125.4 | 一等 | 縦貫線と接続。台中線と分岐。 | ∥ | 苗栗県 | 竹南鎮 |
談文駅 | 談文車站 | Tanwen | 4.5 | 4.5 | 129.9 | 招呼 | ∥ | 造橋郷 | ||
談文南信号場 | 談文南號誌站 | South Tanwen Signal Station | - | 6.3 | 131.7 | 號誌 | ∨ | |||
大山駅 | 大山車站 | Dashan | 6.7 | 11.2 | 136.6 | 甲簡 | ∧ | 後龍鎮 | ||
後龍駅 | 後龍車站 | Houlong | 3.8 | 15.0 | 140.4 | 三等 | ∥ | |||
龍港駅 | 龍港車站 | Longgang | 3.6 | 18.6 | 144.0 | 招呼 | ∥ | |||
白沙屯駅 | 白沙屯車站 | Baishatun | 8.1 | 26.7 | 152.1 | 三等 | ∨ | 通霄鎮 | ||
新埔駅 | 新埔車站 | Xinpu | 3.1 | 29.8 | 155.2 | 乙簡[19] | ∧ | |||
通霄駅 | 通霄車站 | Tongxiao | 5.8 | 35.6 | 161.0 | 三等 | ∨ | |||
苑裡駅 | 苑裡車站 | Yuanli | 6.1 | 41.7 | 167.1 | 三等 | ∧ | 苑裡鎮 | ||
日南駅 | 日南車站 | Rinan | 7.7 | 49.4 | 174.8 | 乙簡[19] | ∨ | 台中市 | 大甲区 | |
大甲駅 | 大甲車站 | Dajia | 4.6 | 54.0 | 179.4 | 二等 | 甲后線(計画中) | ∧ | ||
台中港駅 | 臺中港車站 | Taichung Port | 5.3 | 59.3 | 184.7 | 二等 | 台中港線(貨物線)が分岐 | ∥ | 清水区 | |
清水駅 | 清水車站 | Qingshui | 6.0 | 65.3 | 190.7 | 三等 | ∨ | |||
沙鹿駅 | 沙鹿車站 | Shalu | 3.2 | 68.5 | 193.9 | 二等 | 台中捷運:■藍線(計画中) | ◇ | 沙鹿区 | |
龍井駅 | 龍井車站 | Longjing | 4.6 | 73.1 | 198.5 | 三等 | ◇ | 龍井区 | ||
大肚駅 | 大肚車站 | Dadu | 5.0 | 78.1 | 203.5 | 三等 | ◇ | 大肚区 | ||
追分駅 | 追分車站 | Zhuifen | 5.0 | 83.1 | 208.5 | 三等 | 成追線と接続 | ∧ | ||
※大肚渓北信号場 | 大肚溪北號誌站 | Dadu River North Signal Station | 84.6 | 210.0 | 廃止 | 廃止。旧名南王田駅 | ||||
大肚渓南信号場 | 大肚溪南號誌站 | Dadu River South Signal Station | - | 85.2 | 210.6 | 號誌 | 台中線と分岐 | ∥ | 彰化県 | 彰化市 |
金馬駅 | 金馬車站 | Jinma | 計画中 台中線、台中捷運:■緑線(彰化延伸線)(計画中) |
∥ | ||||||
彰化駅 | 彰化車站 | Changhua | 7.1 | 90.2 | 215.6 | 一等 | 縦貫線と接続 | ∥ |
脚注
[編集]- ^ 各站營業里程 - ウェイバックマシン(2009年7月20日アーカイブ分) 台湾鉄路管理局
- ^ "彰化市鐵路高架化可行性研究" (PDF). 彰化縣政府. 2021年10月18日. pp. 7–11. 2022年1月31日閲覧。
- ^ 台湾総督府 (1920年12月10日). "台湾総督府告示第213号". 官報. 1921年04月09日 (第2604号 ed.). 大蔵省印刷局. p. 275.
左記ノ通停車場を設置シ大正九年十二月二十五日ヨリ鐵道運輸營業ヲ開始ス
国立国会図書館 - ^ 台湾総督府 (1922年9月17日). "台湾総督府告示第141号". 官報. 1922年11月11日 (第3085号 ed.). 大蔵省印刷局. pp. 314–315.
竹南清水間鐵道竣成ニ付大正十一年十月十一日ヨリ運輸營業ヲ開始シ同時ニ基隆高雄間停車場名竝營業哩程ヲ左ノ通リ改正ス
国立国会図書館 - ^ a b 壽俊仁, ed. (1987年). 臺灣鐵路百週年紀念. 臺灣鐵路管理局. 國家圖書館 臺灣記憶
- ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1978年6月). "六十六年業務概況". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國66年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 3.
- ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (2009年4月). "大事紀要". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國97年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 233.
- ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (2010年4月). "重大工程". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國98年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 16.
- ^ “台中「山手線」計画、市長交代で中止も”. ワイズニュース. (2018年11月29日)
- ^ 魚夫 (2018年6月3日). “【名采】魚夫專欄:海線五寶輕旅行”. 台灣蘋果日報
- ^ “鐵道秘境 ~ 懷舊台鐵"海線五寶" 鐵道迷必朝聖”. CTV 中国電視公司 (Youtube). (2014年5月13日)
- ^ 『清水火車站-全國歷史建築之一』(プレスリリース)臺中市清水區公所、2014年4月9日 。
- ^ “七彩燈光點綴 苗栗百年隧道翻紅”. 聯合報 (好房網 Housefun News). (2017年8月27日)
- ^ “舊大安溪橋修復 搭新橋串連山海線”. 聯合報. (2021年12月31日). オリジナルの2021年12月31日時点におけるアーカイブ。
- ^ “載客30年... 復興號駛入歷史”. 華視. (2010年12月2日)
- ^ “太魯閣號跑海線 4小時大甲到花蓮”. 自由時報. (2014年7月13日)
- ^ “北部看不到了 台鐵的紅斑馬首度退出彰化以北”. 台灣蘋果日報. (2016年10月20日)
- ^ “滷蛋變紅番鴨 普悠瑪接棒跑北高”. 中国時報. (2015年10月14日)
- ^ a b “改善血汗 台鐵將增2860人”. 台灣蘋果日報. (2017年9月22日)