暗黒通信団

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暗黒通信団(あんこくつうしんだん、The darkside communication group)は、日本同人サークルである。「同人集合暗黒通信団」や「暗黒団」とも称される。1996年からコミックマーケットに参加しており、代表作として円周率の数表100万桁分を収録した書籍『円周率1000000桁表』や、円周率の数表のみを掲載した雑誌『月刊円周率』が知られている。ISBNが付与された同人誌を多数発行しているサークルであり、電話連絡先は存在せず、奥付連絡先は私書箱となっている[1]

概要[編集]

1993年に代表である星野香奈の「私設カルチャースクール」として創始されたという[2]。1996年8月のコミックマーケットに初参加。「城間大学戦記」(印刷はプリンティングイン株式会社)を発行した。参加ジャンルは一貫して評論情報であり[3]、主に数表、珍書、実用書・学術書の分野で同人誌を発行する。実用書・学術書では数学物理計算機科学社会評論の分野で刊行されている。現在まで通算で400タイトル程度(書籍281件、デジタル資料120件、児童書4件[4])の作品を刊行し、ほぼすべての出版物を国会図書館に納本している。コミケットスペシャル4では円周率の朗読を行った[5]。東京大学関係者が学園祭企画として開催しているコミックアカデミーには第2回から毎回参加している。2013年からは単独または「コミックマーケットの科学系サークル連合」の一員として、毎年サイエンスアゴラにも参加している[6][7]

団員の定義は「自分が暗黒通信団員であると思っている者」とされ[8]メンバー同士であっても本名を知らない。構成員の人数も明らかにされていない。書籍制作の目的は読み手に苦笑いをさせることであり、これをカタカナで「イヤガラセ」と書くことで「嫌がらせ」と差別化をはかっているとされる。メンバーの一人は同団の方針として「基本的に他者の批判はしない」ことや「エログロはやらない」ことをあげている[9]が実際には『童貞が教える 本当に気持ちのいいセックス』(ISBN 978-4-87310-150-7)や『童貞が教える 妹とお風呂に入る方法』[10][11]のようにセックスなどを扱った作品も刊行している。前者については、女性産婦人科医の宋美玄が続編として『童貞に教える本当に気持ちのいいセックス』(ISBN 978-4-87310-178-1)を著した。ジュンク堂書店では池袋本店(2012年3月)、札幌店(2013年6月)、福岡店(2015年5月)、松山店(2015年5月)と頻繁にフェアがおこなわれている[12]

主要作品リスト[編集]

暗黒通信団の刊行物は数表類、珍書、実用書・学術書に分類できる。

数表類[編集]

数ある珍書刊行物の中でも100万文字程度の各種数表は評価されており、下記書籍版を含め、PDFとテキストにてクリエイティブコモンズのライセンス下で同団のWebページよりダウンロードができる[13]

  • 真実のみを記述する会 『円周率一億桁表総集編』 暗黒通信団、2016年ISBN 978-4-87310-314-3コミックマーケット91(落選)にて発行され、委託頒布された。
  • 真実のみを記述する会 『 1000000桁表』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-173-6
  • TokusiN 『1000000桁表』 暗黒通信団、2016年ISBN 978-4-87310-038-8マイナス1円にて頒布された。
  • TokusiN 『グラハム数1,000,000桁表最終巻』 暗黒通信団、2017年ISBN 978-4-87310-064-7公式Webページに計算アルゴリズムの開発から行ったとの記述がある。

珍書[編集]

  • だから同人ヤクザは嫌われる 『国会図書館にしかない本』 暗黒通信団。ISBNなし。発行後に国会図書館に納本した以外をすべて処分したもの[14][15]
  • シ 『ソートされた本II』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-007-4本文を文字単位に分割し、辞書式に配列して単語と構文を破壊し、印刷した冊子。Iでは復元不能だったがIIでは破壊前の位置が記載されているので復元可能。
  • ザ・キカク 『オビしかない本』 暗黒通信団。ISBNなし。国会図書館がオビを廃棄して保存することへの疑問をぶつける意図があったとされ海外向けニュースサイト[16]で紹介された。
  • 暗黒通信団 『入手困難』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-224-5絶版書籍のみを集めた注文書。
  • 真実のみを記述する会 『圧縮された本』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-006-7スライド辞書式方法にて本文を圧縮し印刷した冊子。
  • シンキロウ 『暗黒的出版論-あるいはネット書店で1500円に満たない時に端数調整するための本』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-085-2「コンセプト自体は人をあざ笑うかのような愉快犯的なものなのだが、本文で書かれている出版に関する著者の考えは意外とまとも」と評されている[19]
  • シ 『切られた本-韓国の人へ』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-209-2印刷後に背を残すようにして裁断し、同人誌即売会等でグラム単価で売った。
  • 山椒魚 『魚臭い本』 暗黒通信団。ISBNなし。印刷後にくさや等でいぶし、匂いをつけた本。内容は井伏鱒二の小説を改変したもの。
  • 童貞王 『我々はなぜ童貞なのか-横に長い本』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-032-6通常の横書き書籍はページの端まで来たら次の行へ続くが、この本は次のページの同じ行へ続く。最終ページまでいってから、先頭ページの次の行へ続く。発案はハマザキカクであるとされる。
  • ザ・キカク 『カバーしかない本II』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-004-3国会図書館が収蔵時にカバーを破棄することへの抗議をこめて制作された。国会図書館に収蔵拒否された。
  • 新しい歴史を作る会 『暗黒通信団マル秘データブック』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-040-1amazonの物販送料を回避するために30円という値段で提供された。
  • マルコ 『ネトゲ廃人のための新約聖書』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-218-4イエスに「ニート」というルビを振って新約聖書を解釈した冊子。2015年にドイツ・エアフルト大学で開かれた第21回国際宗教学宗教史会議世界大会および第9回国際日本学会日本祭(ポーランド・ワルシャワ大学)にて書名と内容が紹介された。
  • 真実のみを記述する会 『円周率一億桁表総集編』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-314-3A4サイズのバインダ5巻セット(5000ページ)。コミックマーケット91に落選した際に委託にて頒布された。
  • 暗黒通信団 『暗黒通信団の公開鍵』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-095-1非常に長い公開鍵が羅列されている。
  • 河村塔王 『「、。」』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-100-2文章から約物(句読点、括弧など)以外の文字を全て「空白」にした小説。国会図書館からは所蔵拒否されている[20]
  • Mmc, はたまりか 『腐った濡れ本』 暗黒通信団、2017年8月濡れて腐敗臭の漂う本(「濡れ本」は18禁本の隠語)。内容はBL。ジップロックで密封されて頒布。

実用書・学術書[編集]

  • 光成滋生 『パターン認識機械学習の学習』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-166-8同人誌としては珍しくジュンク堂池袋本店において販売数第1位となる(2012年7月の共同通信記事による)。さらに、2012年7月2日(月)~7月8日(日)の週間ランキングでジュンク堂書店の売り上げ総合1位となり[21]、同店でトークショーも行われた。数年間の品切れの後、普及版が出た。
  • 中条蘭・シ 『C++フリーライブラリの使い方』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-221-4CodeZineにて紹介された[22]
  • シ 『Linux/C++フリーライブラリの使い方』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-054-8『C++フリーライブラリの使い方』の改訂版。
  • 城間真鬼郎 『立ち上がれ、小学生 戦場を生きる真実の教科書』 暗黒通信団。ISBNなし。
  • きむら秀一 『キュウべえに学ぶ営業テクニック』 歩く電波塔の会・暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-142-2(書名は「キュゥべえの営業テクニック」[23]とも)
  • 丹後研究員 『ラジオでメールが読まれる確率が上がる法則』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-043-2
  • 茗荷さくら 『Linux入門の入門』 暗黒通信団。ISBN 978-4-87310-094-4 Linuxのコマンドを、ポイントを押さえて最小限だけ説明した本。

定期刊行物[編集]

  • 月刊円周率編集部 『月刊円周率』ISSN 1884-4464 。100万桁以上の円周率を掲載している。
  • 年刊生天目編集部 『年刊生天目』ISSN 2188-7632 紙媒体での発行であるが、「雑誌新聞総カタログ」156ページによれば、読者層は「インターネットユーザー」であるとされる。
  • 月刊体重グラフ編集部『月刊体重グラフ』(オンライン誌)ISSN 2186-9456
  • 月刊ゼータ編集部 『月刊ゼータ リーマンゼータ関数の非自明なゼロ点の虚数値』 ISSN 2432-7050 。21世紀の素数日に発行される。
  • メールマガジン『暗黒通信団新刊Review Letters』(廃刊)
  • メールマガジン『UZAMAGA』(毎週金土日発行。継続刊行中)
  • 月刊暗黒通信団の注文書自動編集部 『月刊暗黒通信団の注文書』ISSN 2433-3174 書店向けの注文書に文章を添付し雑誌化したもの。雑誌化に伴い『月刊円周率』に書かれていた「あとがき」がこちらに載るようになった。
  • 『唯物論的科学革命と闘争』 「定量化されていない文系諸学問を力強く唯物論に置き換える」ためのマガジン。読者層は「オタク100%」であるとされる。[24]

メンバー[編集]

秘密主義的な団体であるためメンバーは公表されていないが、以下はWebのメンバー紹介と同人誌の作者として国会図書館で検索可能な名前から得た(明らかに人名でないものは省いた)。

  • 星野香奈(代表)
  • 牧野貴樹(元東京大学特任准教授)
  • 天羽優子(山形大学准教授)
  • 嵐田源二
  • Projective X(塾講師)
  • 朝倉幹晴(駿台予備学校講師・船橋市議[25])
  • 宋美玄(医師)
  • 赤津豊(漫画家)
  • 成知瑠杏
  • 中条蘭
  • 柾葉進
  • Mmc
  • きむら秀一(サークル「歩く電波塔の会」主宰)
  • 千洋誠
  • 光成滋生(サイボウズ・ラボ)
  • TokusiN
  • 茗荷さくら
  • 河村塔王(漫画原作者。サークル「ICU」主宰)
  • 左巻健男 (教育学者。「名誉戦闘員」という肩書が示されている)
  • シ(「チーフエグゼクティブ下っ端」を名乗っている)

沿革[編集]

  • 1993年 - 星野香奈により創始。
  • 1996年 - 8月のコミックマーケット(「夏コミ」)に初参加し「認識物理学言論」「城間大学戦記」を頒布。12月のコミックマーケット(「冬コミ」)に参加し「円周率1000000桁表」を頒布。
  • 1997年 - 夏コミに参加し「自動作曲の基礎論」「イッ般的辞書」「嫌な奴の研究」を頒布。冬コミは落選。
  • 1998年 - 夏コミに参加し「立ち上がれ小学生」「実践同人学」「人間よ聞くが良い」「傍観者のゲーム論」を頒布。冬コミは落選。「立ち上がれ小学生」は当時としては珍しく形態素解析ツールMeCabを用い、半自動でルビを振った作品。またこの年の夏コミのサークルカットには「国家代数的宗教物理学」と描かれている。
  • 1999年 - 夏コミおよび冬コミに参加。同年8月に刊行された『ミニコミ魂』において紹介される。
  • 2000年 - 夏コミに参加。冬コミは落選。4月および11月のCOMITIAにも参加。「月刊ゼータ」を創刊。「城間大学戦記」以外では初めてのオフセット本「認識物理学原論」を刊行したが、続く「復活せよ理数国家」は全く売れず歴代一位の赤字を記録した。10月には「pLaTeX初級リファレンス」「あと5分!大学受験まとめノート物理」を発行。この頃から参考書制作を始める。夏コミでは「共産党宣言」のパロディ作品「暗黒団宣言」や、チャネリングの記録「エーテルと高次元宇宙」といったトンデモ本など、広いジャンルを発行した。
  • 2001年 - 夏コミおよび冬コミに参加。11月のCOMITIAにも参加。「uuencodeされた本」「ゲイツ貴様ゆるさん!XP」などコンピュータ関係書を出し始める。
  • 2002年 - 夏コミおよび冬コミに参加。2月および5月のCOMITIAにも参加。「自然対数の底1000000桁表」を発行。
  • 2003年 - 夏コミおよび冬コミに参加。2月のCOMITIAや4月のコミックルネッサンスにも参加。「最短距離のC言語」を発行。
  • 2004年 - 夏コミおよび冬コミに参加。2月のCOMITIAや4月のコミックルネッサンス、11月の文学フリマにも参加。「講本 憲法入門」を発行。
  • 2005年 - 夏コミおよび冬コミに参加。5月のCOMITIAにも参加。「エジプト-砂漠の独り旅」で旅行記の発行を開始。
  • 2006年 - 夏コミおよび冬コミに参加。10月のCOMITIAにも参加。「精神力学序説」発行。
  • 2007年 - 夏コミおよび冬コミに参加。東京大学法科大学院の自身の入試結果開示を求めて内閣府まで話が行った「実録!個人情報開示請求 : 東京大学との闘争記録」を発行。
  • 2008年 - 夏コミおよび冬コミに参加。9月、法律系の本を執筆していたEpsilonが死去[26]。10月の「東京ブックマニアックス」に参加[27]
  • 2009年 - 夏コミおよび冬コミに参加。3月の「東京とびもの学会」にも参加。
  • 2010年 - 夏コミおよび冬コミに参加。11月の第一回コミックアカデミーにも参加。「32ページの量子力学入門」「整数論の前菜」など大学レベルの参考書を発行し始める。
  • 2011年 - 夏コミおよび冬コミに参加。「素数表150000個」発行。初版には致命的な間違いがあった。
  • 2012年 - 夏コミおよび冬コミに参加。5月のCOMITIA、4月と11月のコミックアカデミー4、5にも参加。「パターン認識と機械学習の学習」が週間ランキングでジュンク堂書店の売り上げ総合1位。同年9月にはジュンク堂書店池袋店にてトークライブを行う。日本タイトルだけ大賞2012夏の陣において大賞を受賞。
  • 2013年 - 夏コミおよび冬コミに参加。5月のコミックアカデミー6、7や7月のアキバケット、11月のサイエンスアゴラにも参加。ジュンク堂札幌店でフェア。
  • 2014年 - 夏コミおよび冬コミに参加。11月のサイエンスアゴラにも参加。また9月に刊行された『ベスト珍書』において紹介される。「入手困難」が珍書大賞を受賞。
  • 2015年 - 同年1月の「珍書ビブリオバトル」や、3月のコミケットスペシャルに参加。2月に刊行された『ヘンな本大全』には暗黒通信団のメンバー「シ」との対談が掲載される。また同年6月にはロケットニュース24の記事において取り上げられる[28]。ジュンク堂書店福岡店・松山店・新静岡店・弘前中三店にてフェア。11月30日に日テレ「月曜から夜更かし」で「月刊円周率」が紹介された。
  • 2016年 - 秋コレ5、秋コレおかわり、秋コレ6、コミティア、コミックアカデミーに参加。ニフティ(株)主催「暗黒通信団を吊し上げる会」開催(3月14日)[29]。三省堂池袋本店のミニコミフェアに出展。ジュンク堂福岡店でフェア(6月)。夏コミに参加。冬コミ落選。「ラジオでメールが読まれる確率が上がる法則」が第9回日本タイトルだけ大賞最終選考に残った。
  • 2017年 - 秋コレ7および8に参加。1月から3月まで三省堂池袋本店書籍館3階にてフェア。各地の丸善・ジュンク堂系列書店でフェア。夏コミ落選。「腐った濡れ本」発行。月刊誌「暗黒通信団の注文書」を創刊。ジュンク堂書店池袋本店にてトーク「暗黒通信団ハ騙ル」が開かれる(8月20日)。TeXConf 2017にて『TeXを中心に据えたインフラ群を多人数で使っている出版実例』を発表し「締切に対する正接完成率の定理」を提唱した(10月14日)。

パフォーマンス[編集]

同人誌即売会[編集]

各即売会のルールの範囲で一般的なサークルとは異なった頒布をする場合がある。

  • 量り売り:同人誌を検定済の非自動はかりに載せ、1グラムあたり4円程度で頒布する。2016年3月14日に行われたオンリーイベントでは1グラムあたり3.14円で頒布した。
  • 暗唱割引:サークルメンバーと対面状態で、円周率、素数、指定された乱数、グラハム数の末尾などを暗唱し、暗唱できた桁や個数に応じて割引を行う。
  • クーポン券:同人誌即売会において事前に公開したデザインのクーポン券で割引を行う。割引額は100円程度である。紙以外の媒体にプリントしたり割引額以上のコストを掛けてクーポンを制作する者が後を絶たず、同団のWebページでまとめられている。
  • 円周率詠唱:コミケットスペシャルなどでは、サークルメンバーが円周率を読み上げるパフォーマンスなどを行った。

その他イベント[編集]

  • 2016年3月14日(円周率の日)に東京カルチャーカルチャーにてニフティ主催『暗黒通信団を吊す会』が開かれた。
  • 2016年10月9, 10日に秋葉原にあるスープカレーカムイとのコラボイベントが開かれた。

暗黒通信団に対する評価[編集]

受賞等[編集]

  • 定期刊行物である「月刊円周率」の2012年2月号が日本タイトルだけ大賞2012夏の陣において大賞を受賞[30]
  • 「入手困難」は2014年の珍書大賞を受賞。
  • 出版者自らが本を裁断した形で提供した「切られた本」は2014年の珍造本大賞[31]

メディア露出[編集]

  • 円周率1000000桁表』はテレビ、ラジオ、Webニュースにて紹介されている。またテレビドラマ(「書店ガール」最終回。ジュンク堂書店吉祥寺店にて撮影)にも使われている。
  • 月刊円周率2月号』はテレビにて数回紹介されている。
  • 2016年3月 KAI-YOU ニュースにインタビューが掲載された[32]
  • 2016年4月 イベニアにて紹介された[33]
  • 2016年7月13日 ABCラジオ(関西)にて「ラジオでメールが読まれる確率が上がる法則」の紹介と作者インタビューが放送された。
  • 2017年4月6日 NHK第一ラジオ「すっぴん!」にて「国立国会図書館の理論と実際」が紹介された。
  • 2017年11月6日 日経MJのトレンドコーナーにて紹介された。円周率を並べた本に対して「ほかに検討した出版社もあったが、採算面で断念した。金のかかった本作りを踏襲するからだ」とコメントしている。

コメント等[編集]

  • 1999年に刊行された『ミニコミ魂』の「暗黒通信団の本」の項では、真下弘孝によって『円周率1000000桁表』と『立ち上がれ小学生』が「上手に琴線に触れてくるミニコミ」として紹介されている[34]
  • ハマザキカクの著書『ベスト珍書』では「珍書の代名詞とも言える暗黒通信団の代表作」として『円周率1000000桁表』が取り上げられており、同団については「人の神経を逆撫でするかのようなパロディセンス、愉快犯気質には全く敵わない」とされている[35]。またハマザキカクはホンシェルジュのインタビュー記事においても、同団について「『売れるかどうか』を考えないでやっている」とした上で「そこがすごく刺激的で尊敬している」とし、「本のプロデュース側で一目置いている」と述べている[36]
  • ディスクユニオン北浦和店のブログでは「生きていく上で決して必要のない知識を、良心的な価格で提供し続ける正体不明な出版団体」[37]と言及されている。
  • 2017年にワタリウム美術館で開かれた『坂本龍一 設置音楽展』によれば、坂本龍一が作曲にあたってインスピレーションを受けたものの中に暗黒通信団の『素数表150000個』があり、同展示会で展示された。

暗黒通信団の記事をもとにEM菌擁護者が起こした裁判[編集]

暗黒通信団のWebページにジャーナリストの出口俊一の行為を批判した記事(「学界のトンデモ 出口俊一【と学会誌初出】」)[38]が掲載されているが、これを教育学者の左巻健男Twitterで引用した際に、株式会社EM研究機構顧問であった出口俊一が左巻健男に対し、名誉毀損を理由に謝罪と賠償を求めて裁判を起こした。東京地方裁判所東京高等裁判所でいずれも出口側が敗訴した[39]2017年9月に最高裁判所で上告棄却の決定が出され、高裁判決が確定した[40]。裁判記録によれば、出口俊一は裁判当初EM研究機構とは関係ない身分であると主張していたが、EM研究機構顧問と書かれた名刺が証拠として提出され採用された。 暗黒通信団は裁判中この記事の保存を目的として電子書籍として国会図書館に納めた[41]。また、この事件と平行して、暗黒通信団はEM菌の利活用を推進する(株)デジタルニューディールのメールマガジンにて名指しで批判された[42]。暗黒通信団のWebサイトによれば「暗黒通信団自体も(おそらく裁判を起こすために)プロバイダ責任法に基づく情報開示請求を受けた」との記載がある[43]。2017年7月には被告の左巻健男自身が暗黒通信団から裁判経過を綴った同人誌(『EM菌 擁護者と批判者の闘い』[44])を出した。

外部参考文献[編集]

以下は暗黒通信団自身による刊行物以外で言及されている文献である。

脚注[編集]

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  1. ^ 発行社情報 発行社名 暗黒通信団 メディア・リサーチ・センター
  2. ^ 沿革 暗黒通信団
  3. ^ http://ankokudan.org/d/d.htm?history-j.html
  4. ^ 2017年10月時点での国会図書館での検索による。
  5. ^ http://www.comiket.co.jp/info-c/CS4/kikaku/
  6. ^ http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/doc/report2013.pdf
  7. ^ https://www.youtube.com/watch?v=eIlm-BQoVqM
  8. ^ 『ヘンな本大全』 p.149
  9. ^ 『ヘンな本大全』 pp.149-151
  10. ^ 『ベスト珍書』pp.204-205
  11. ^ http://ankokudan.org/d/dl/pdf/pdf-imouto.pdf
  12. ^ http://ankokudan.org/d/d.htm?allhistory-j.html
  13. ^ http://ankokudan.org/d/d.htm?mathlistindex-j.html
  14. ^ 『ヘンな本大全』 p.149
  15. ^ 『ベスト珍書』pp.152-153
  16. ^ http://en.rocketnews24.com/2015/06/08/mysterious-japanese-publishing-group-releases-book-with-pi-to-one-million-places/
  17. ^ 『ベスト珍書』p.113
  18. ^ 『ベスト珍書』p.148
  19. ^ https://cakes.mu/posts/10890 第四回 挑発し続ける暗黒通信団!『国会図書館にしかない本』など
  20. ^ https://twitter.com/ankokudan/status/910354873673240576
  21. ^ http://developer.cybozu.co.jp/tech/?p=654
  22. ^ http://codezine.jp/article/detail/8375
  23. ^ 大人気アニメから学ぶ 営業テクニック本とは?」 webR25 2011年2月24日
  24. ^ 『雑誌新聞総カタログ』 478ページ
  25. ^ 「円」「三角形」プロフィール欄による。
  26. ^ 暗黒通信団公式ページ「08/09/13:訃報」
  27. ^ http://tokyobookmaniax.hyoron.jp/?page=1
  28. ^ Preston Phro「Mysterious Japanese publishing group releases book with pi to one million places」 RocketNews24 2015年6月15日
  29. ^ http://tcc.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/1000000-2016314.html
  30. ^ http://www.sinkan.jp/special/title_only2012_summer/prize.html
  31. ^ 『ヘンな本大全』p.152
  32. ^ http://kai-you.net/article/26513 円周率すらイヤガラセ 謎の理数系サークル「暗黒通信団」突撃インタビュー
  33. ^ http://evenear.com/article/detail/397
  34. ^ 南陀楼綾繁ほか編『ミニコミ魂』晶文社、1999年、82頁。ISBN 978-4-7949-4721-5
  35. ^ ハマザキカク『ベスト珍書 このヘンな本がすごい!』中央公論新社、2014年、112-113頁。ISBN 978-4-12-150507-1
  36. ^ ハマザキカクの考える「珍書」とは」 ホンシェルジュ 2015年5月8日
  37. ^ 暗黒通信団、始めました。」 ディスクユニオン北浦和店 2013年5月30日
  38. ^ http://ankokudan.org/d/d.htm?ron147-ronread-j.html
  39. ^ http://ankokudan.org/d/d.htm?news055-newsread-j.html
  40. ^ http://ankokudan.org/d/d.htm?news062-newsread-j.html
  41. ^ 「国会図書館にしかない本」p.8
  42. ^ http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151209.php
  43. ^ http://ankokudan.org/d/d.htm?news055-newsread-j.html
  44. ^ 『EM菌 擁護者と批判者の闘い―ドキュメント スラップ名誉毀損裁判』 ISBN 978-4-87310-099-9

外部リンク[編集]