宇土市院長夫人殺害事件

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宇土市院長夫人殺害事件(うとし いんちょうふじん さつじんじけん)とは、2004年3月13日熊本県宇土市で医院長夫人が自宅で刺殺された事件。本項では、その約7年後に発生した熊本夫婦強盗殺傷事件についても記述する。

概要[編集]

宇土市院長夫人殺害事件[編集]

2004年3月23日宇土市の自宅の玄関で、ゴルフの練習を終えて帰宅した夫が、自宅の玄関先で妻が血まみれになって倒れているのを発見し通報した。夫は院長である自宅敷地内の診療所で当日午後1時まで診察をしており、警察などの捜査により、犯行時刻は夫が自宅を留守にしていた午後2時から3時半ごろとみられる。居間のタンスが物色されるなどの跡があるが、現金金庫などは盗まれておらず、金銭目的か怨恨かは不明。さらに室内にスニーカーに付いた血による足跡が残されていた。

熊本夫婦強盗殺傷事件[編集]

Tは2011年2月23日午後6時10分頃、熊本市に住む会社役員の男性宅で「車を家の壁にぶつけた」などとうそを言って、男性の妻に玄関のドアを開けさせ、妻の顔や首、背中などをバタフライナイフで刺して殺害。現金10万円や商品券2万円分を強奪した。さらに午後6時30分頃、帰宅した男性の胸や脇腹などを複数回刺して、全治1か月の重傷を負わせた。

その後、宇土市の現場付近で目撃された車と同じ緑色系の乗用車にTが当時乗っていたことが判明。二つの事件の手口が似ていることから、県警がTを追及したところ、3月23日になって殺害を認めた。24日、奪ったバッグの中にあった財布や事件時に身につけていたとみられる着衣の一部、鈍器が、Tの供述通り熊本市富合町の山中から見つかったため、26日に逮捕した。

裁判[編集]

第一審は裁判員裁判で行われ、2011年10月25日熊本地方裁判所死刑判決を言い渡した。九州沖縄地方の裁判員裁判で死刑判決が言い渡されたのは初めてで、全国でも横浜港バラバラ殺人事件川崎アパート3人殺害事件(いずれも控訴取り下げで確定)に続き3人目[1]

被告人Tは控訴したが、2012年4月11日福岡高等裁判所で控訴が棄却された[2]。同年9月10日最高裁への上告を取り下げ、Tの死刑が確定した。一審が裁判員裁判だった被告の死刑確定は3件目で、九州地方では初となる[3]

死刑執行[編集]

2016年11月11日金田勝年法務大臣の執行命令に基づき福岡拘置所においてTの死刑が執行された[4]

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]