大島 (川崎市)

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大島
大島の位置(神奈川県内)
大島
大島
大島の位置
北緯35度31分14.57秒 東経139度42分59.15秒 / 北緯35.5207139度 東経139.7164306度 / 35.5207139; 139.7164306
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Kanagawa Prefecture.svg 神奈川県
市町村 Flag of Kawasaki, Kanagawa.svg 川崎市
川崎区
面積
 • 合計 0.5831km2
人口
2017年(平成29年)12月31日現在)[2]
 • 合計 11,630人
 • 密度 20,000/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
210-0834[3]
市外局番 044 (川崎MA)[4]
ナンバープレート 川崎

大島(おおしま)は、神奈川県川崎市川崎区町名[5]。現行行政地名は大島一丁目から大島五丁目。1972年(昭和47年)8月1日住居表示が施行されている[6]2010年国勢調査時点での面積は58.31 ha[1]郵便番号は210-0834[3]

地理[編集]

川崎区の北西部に位置し[7]、かつて多摩川が作った三角州の一部で、土地は全体に平坦である[8]。一帯は住宅地となっている[7]ほか大衆演劇の劇場があるなど、庶民的な街である[9]

大島は北端で富士見中島藤崎と、東端で桜本と、南端で神奈川県道101号扇町川崎停車場線(新川通)を挟んで浜町追分町大島上町と、西端で境町と接する。これらの町域はすべて川崎区に属しており、大島は区境・市境に接していない。

地価[編集]

住宅地の地価は、2014年平成26年)1月1日に公表された公示地価によれば、大島3-37-15の地点で27万円/m2となっている。

歴史[編集]

中世以前[編集]

詳細は不明であるが、当地からは貝塚のように貝が発掘されており、浮洲上での生活がうかがわれる[10]。また、当地の真観寺は814年弘仁5年)の創建と伝わるほか、八幡社についても後三年の役の際に当地から源氏へ提供された兵糧への返礼として建てられたという伝承がある[10]。さらに、近世の文献から、平安末期の河崎荘に大島が含まれていたことがうかがわれる[10]

真観寺の観音像の胎内にあった銘によれば、この寺は1595年文禄4年)に中興したという[8]

江戸時代[編集]

江戸時代の当地は橘樹郡大島村として天領であった[8]村高は、正保期の『武蔵田園簿』で477あまり(別に塩の賦課や野銭場もあり)[8]、『元禄郷帳』では591石あまり[11]、『天保郷帳』では684石7斗あまり[12]、幕末の『旧高旧領取調帳』でも684石あまりであった[11]。年貢以外の負担として、川崎宿定助郷[8]鷹狩用のケラ江戸城に放つホタルなどの上納も課されていた[11]

新編武蔵風土記稿』によれば、家は144軒あり、そのうち飛地(現在の伊勢町付近)に6軒建っていたという[8]。水は二ヶ領用水を用いたが、下流にあって水が回らないことがあり、1821年文政4年)には用水の下流に位置した川崎領の20村が団結して溝口村の名主宅を襲撃するという溝口水騒動が勃発している[11]。また、海岸線も開拓が進められ、大島新田[8]や大師河原の池上家による池上新田[11]が成立していった。

明治以降[編集]

明治維新以降、当地は神奈川県に属し、行政上は大島村→田島村→田島町川崎市と推移していった。明治期には沿岸部を埋め立てて果樹園とする構想のもとに青木新田(現浅野町)が成立したが、近隣にできた日本鋼管へ向けて道路が引かれる[12]など、周辺は工業地と化していった。大正時代から昭和初頭にかけて、耕地整理が行われて大島からいくつかが分立していったが、川崎市が政令指定都市に移行するのと前後して区画整理住居表示が行われ、町名もそこで再編成された[12]

地名の由来[編集]

もともとこの周辺一帯は多摩川デルタ地帯にあたり、その中にあった当地が大きな中州であったことからその名が付いたのであろうと考えられている[8]

沿革[編集]

世帯数と人口[編集]

2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

丁目 世帯数 人口
大島一丁目 1,412世帯 2,613人
大島二丁目 703世帯 1,325人
大島三丁目 1,586世帯 2,816人
大島四丁目 1,078世帯 2,179人
大島五丁目 1,435世帯 2,697人
6,214世帯 11,630人

小・中学校の学区[編集]

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[13][14]

丁目 番地 小学校 中学校
大島一丁目 全域 川崎市立向小学校 川崎市立渡田中学校
大島二丁目 全域
大島三丁目 全域 川崎市立東大島小学校
大島四丁目 全域 川崎市立向小学校
大島五丁目 全域 川崎市立東大島小学校

交通[編集]

路線バス[編集]

1924年(大正13年)に運行開始となった川崎駅 - 大島四ツ角の路線バスは、その後に川崎大師まで延伸され、2012年現在も川崎鶴見臨港バス川23系統として運行している。このほか、川崎鶴見臨港バス・川崎市交通局の路線が当地を通っている。

道路[編集]

神奈川県道101号扇町川崎停車場線(新川通)が当地の南端を通過している。

施設[編集]

  • 真観寺
  • 大島八幡神社
  • 川崎海員会館

金融機関[編集]

教育[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2015年10月26日). 2018年2月15日閲覧。
  2. ^ a b 町丁別世帯数・人口”. 川崎市 (2018年1月25日). 2018年2月15日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2018年2月15日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年2月15日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』、p.180。
  6. ^ 区別町名一覧表(川崎区)”. 川崎市 (2012年4月6日). 2012年10月17日閲覧。
  7. ^ a b 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』、p.1074。
  8. ^ a b c d e f g h i 川崎地名辞典(上)』、p.45。
  9. ^ 川崎の町名』、p.39。
  10. ^ a b c 川崎の町名』、p.38。
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』、p.179。
  12. ^ a b c d e f g h 川崎地名辞典(上)』、p.46。
  13. ^ 川崎市立小学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). 2018年2月15日閲覧。
  14. ^ 川崎市立中学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). 2018年2月15日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『川崎の町名』日本地名研究所 編、川崎市、1995年。
  • 『川崎地名辞典(上)』日本地名研究所 編、川崎市、2004年。
  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年。