堕天の狗神 -SLASHDØG-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
堕天の狗神 -SLASHDØG-
ジャンル ダーク・ファンタジー
小説
著者 石踏一榮
イラスト きくらげ
出版社 KADOKAWA
レーベル 富士見ファンタジア文庫
刊行期間 2017年11月20日 -
巻数 既刊2巻
テンプレート - ノート

堕天の狗神 -SLASHDØG-』(だてんのいぬがみ -スラッシュドッグ-)は、石踏一榮によるライトノベルシリーズ。イラストはきくらげ、キャラクター原案はみやま零

概要[編集]

2006年に発表された作者の著書『SLASH/DOG』のリブート作品。2014年7月10日から2015年3月10日までWebサイト「ファンタジアBeyond」で連載された後、2016年にはカクヨムでも公開された。2017年7月にシリーズ文庫化が発表され、同年11月から『堕天の狗神 -SLASHDØG- ハイスクールD×D Universe』と題して発行。既刊2巻。

ハイスクールD×D』は本作から4年後の世界を描く同一世界観の作品である。

ストーリー[編集]

第1部『刃狗(スラッシュ・ドッグ)顕現 -黒き狗と四凶-』編[編集]

1 - 2巻
陵空高校の2年生・幾瀬鳶雄は5月に行われたハワイ行きの修学旅行を風邪で欠席してしまう。しかし同級生達が乗っていたフェリーが洋上で沈没、鳶雄は友人達と唐突な別れを経験することとなる。それから2ヶ月が過ぎ、別の高校に通っていた鳶雄だったが死んだはずの幼なじみを街で見かけたことから、学友達が「虚蝉機関」に攫われ人体実験を受けていること、自分自身にも神器と呼ばれる異能が宿っていることを知り、堕天使の組織「神の子を見張る者」の総督・アザゼルからの指示で同じく神器を宿した仲間達と友を助ける戦いに身を投じることになる。
力を合わせて「虚蝉機関」を壊滅に追い込んだ鳶雄・鮫島・夏梅は、救出された紗枝と共に「堕ちてきた者たち」へと転入する。担当教官のバラキエルから厳しい指導を受ける中、残る2名の四凶の情報を姫島朱雀から伝えられ、チーム全員で救援に向かう。

第2部『ヴァルプルギスの夜 -四神と黄龍とオズの魔法使い-』編[編集]

3 -

登場人物[編集]

刃狗(スラッシュ・ドッグ)チーム[編集]

「神の子を見張る者」のエージェントチーム。「虚蝉機関」と戦うために幾瀬鳶雄をリーダーとして結成された。初期メンバーで「神滅具」所有者2名と「四凶」系神器所有者2名が参加しており、『黒刃の狗神』の効果によりメンバー全員が独立具現型神器を宿している。元陵空高校メンバーは「虚蝉機関」の事件後、「堕ちてきた者たち」の「バラキエル教室」に転入した。

『ハイスクールD×D』ではメンバーが増えており、暗殺やスパイを担当しているほか「D×D」に裏方チームとして参加している。各勢力の暗部に潜って死闘を繰り広げていた実力は本物で、抜群のチームワークで「アザゼル杯」でも日本の神々から支援を受け最上級悪魔クラスのチームにも勝利している。事務所は駒王町から2駅離れた場所で、グリゴリが管理しているマンションの2階に置かれている。

幾瀬 鳶雄(いくせ とびお)
身長:171cm(SLASHDØG時)→174cm(D×D本編時)[1]
体重:59kg(SLASHDØG時)→65kg(D×D本編時)[1]
誕生日:5月4日[2][3]
種族:人間
本作の主人公。陵空高校2年生。神滅具黒刃の狗神(ケイニス・リュカオン)」の使い手で、「刃狗(スラッシュ・ドッグ)」の二つ名を持つ人物。亡き祖母の旧姓は「姫島」であり、朱雀と朱乃はとこにあたる。
生まれながらにして禁手夜天光の乱刃狗神(ナイト・セレスティアル・スラッシュ・ドッグズ)」に至っていたという長い歴史を見ても数例しか確認されていない特級のイレギュラー。しかし幼少期に祖母の手で異能を封じられたため、命を落とすこともなく、神滅具の存在を知ることもなく平穏に育ってきた。
両親は海外暮らしで、同居していた祖母は中学時代に亡くなっている。それからは一人暮らしで自炊をしていたため、チームではリーダーと料理番を兼任している。紗枝とは幼馴染みで、高校生になってアパートで一人暮らしを始める前は家が隣同士だったこともあってたまに夕飯を作ってもらっていた。勉強も運動も並み程度、行動も模範的で陵空高校時代は目立たない生徒だったが、結構負けず嫌いなところがある。
自分が風邪をひいて欠席した修学旅行において、旅行に参加していた全員が「虚蝉機関」に囚われ人体実験の被験者となったことから事件に巻き込まれてしまう。ウツセミとの二度目の交戦で封印が解け異能を発現し、相手の狙いに自分が含まれていないとわかった上で幼馴染を救うために戦いに身を投じることとなる。神滅具の力を学びながら実力を高めつつあったが、優しさ故に非情になりきれなかった。しかし虚蝉機関との最終決戦で紗枝が自分を守るために命を絶とうとしたため絶望から禁手を発動、唐棣を殺害してなお暴走を続けたが祖母が残した仏教の呪法・『永遠の氷姫』による拘束・『白龍皇の光翼』による力の半減で沈静化される。その後は紗枝の生存に涙し、これから始まるだろう五大宗家やオズの魔法使いとの戦いに備えることになる。
当初は刃に戦闘を任せて自身は指示に徹していたが、「虚蝉機関」との戦いを経て異能で作った大鎌を武器に自分自身も戦うスタイルをとるようになる。また神器との同調により次第に五感や直感が鋭くなっている。なお、禁手が半覚醒状態だったころは正気を保ったまま戦闘を行うために祖母の数珠を応用した道具を必要としていた。
『ハイスクールD×D』にも登場[注 1]。最終章の時点で22歳。この時は昼間は大学生として学業に励む傍ら、夜は事務所近くのビルにあるアザゼルが経営者のBAR「黒狗」でバーテンダーのアルバイトをしているほか、同じビルの1階のレストランで時々料理を作っており、危険地帯へとアザゼルがのり込む際の護衛役を務めている。控えめな性格で裏方を担当することが多いが「禍の団」所属の曹操以外でヴァーリに「覇龍」を使わせた唯一の「人間」であることなどから、最強の人間候補の1人とされている。ヴァーリ当人とは不仲の間柄と言われるが、実際は会うたびに勝負を申し込まれるから逃げ回っているだけで、一時期一緒に暮らしていたこともあって手のかかる弟のように思っている。12巻でアザゼルに同行して冥府に赴き、16巻で「D×D」に参加した。19巻では教会の戦士達との戦いのサポート役として出陣、横槍を入れに来たヴァルブルガがランダムに組んだ数万にも及ぶ逃走用の術式を短時間ですべて斬り裂き逃げ道を塞ぐという離れ業を見せた。21巻では、裏方に回っていた刃狗チームも表に参戦した際には、禁手を更に研磨し深淵面に至った「深淵なりし冥漠の獣魔、英傑であれ常夜刃の狗神(ペルフェクトゥス・テネブラエ・リュカオン・エト・フォルティス・デンス・ライラプス)」を披露し、トライヘキサとの戦場の1つとなった欧州でラヴィニアと共に量産型邪龍偽赤龍帝軍団を駆逐した。アザゼルには大分世話になっており、アザゼルが「隔離結界領域」に旅立ったときは、無言で顔を伏せていた。
アザゼル杯」では「刃狗(スラッシュ・ドッグ)」チームの「王」として登録し、最上級悪魔クラスをも下して決勝に進出する。タナトスによる小猫・黒歌襲撃の時にはヴァーリの試合を守り、最上級死神直属の幹部クラスに圧勝した。また大会の裏ではアジュカから依頼されて、地獄の王たちの動きに反応して行動を起こした神崎光也にも目を光らせている。
(ジン)
独立具現型神滅具「黒刃の狗神」。大型犬並みの体躯を誇る赤い瞳の黒犬。言葉は話せないが人間の言葉が理解できるほど賢く、学習能力も高い。主人の他にも紗枝や主人の親戚である朱乃にもかなり懐いている。普段は鳶雄の傍にいるが、たまに彼のもとを離れて行動することもあり、五大宗家に遺恨がある妖怪たちとの戦いでは朱乃の助っ人として単独で現れている。前述のとおり鳶雄が生まれたときには既に存在していたが、彼の祖母が封印を施したため高校2年生の時に異能が再発現した時は黒い子犬の姿になっており、初めて禁手を発動させた折に現在の姿まで成長した。同種の波長をもつ独立具現型の神器の所有者を引き寄せる性質を持っている。『ハイスクールD×D』では同じイヌ科だからかヴァーリチームのフェンリルと仲がいいようで、食生活に難があることに同情している[4]
戦闘においては、子犬だったころは自分の体から生やしたブレードで攻撃していたが、成長を遂げたことで自分の判断で影からブレードを生み出し、作った剣を口に咥えて戦うようになった。
ラヴィニア・レーニ
3サイズ:100/59/88[1]
身長:170cm[1]
体重:56kg[1]
灰色の魔術師」から出向している魔術師。金髪碧眼の美女。スタイル抜群で、特に胸はヴァーリが尻派だというのが疑わしいとイッセーが思うほどに大きい。イタリア人。神滅具「永遠の氷姫(アブソリュート・ディマイズ)」の使い手で、「氷姫のラヴィニア」「無差別氷姫(ディマイズ・ガール)」の二つ名を持つ。「〜(なの)です」口調が主な特徴で、鳶雄のことを「トビー」、ヴァーリのことを「ヴァーくん」、鮫島を「シャーク」、紗枝を「シャーエ」と呼んでいる。ヴァーリにとっては姉に近い間柄で、頭の上がらない数少ない存在。
やや天然気味で、寝ぼけて部屋を間違え鳶雄のベッドに潜り込む、シャワーを浴びた直後にあられもない姿で平然と異性の前に裸身をさらすなど羞恥心に欠けるところがある。
イタリアにある海辺の街にあった一般家庭で生まれ、9歳のころに不審な爆発事故で両親を失う。「永遠の氷姫」のために親戚からの引き取りも拒否されて彷徨っていた時に「オズ」のグリンダに拾われて4年間彼女から魔法と神器についてを学び、13歳の時に同年代の魔法使いと交流する目的で「灰色の魔術師」へと移籍した。それから数年して師匠が「オズ」の魔女に襲われて消息不明となったため、彼女の捜索を兼ねて「虚蝉機関」に協力する「オズの魔法使い」所属の魔術師たちを発見し撃滅する任務を帯びて協会から派遣されていた。
炎の魔術をはじめとする様々な魔術を使いこなし、五大宗家の各家に伝わる術を施しても拘束することすら叶わないほどの実力を持つ。神滅具の凍結能力は非常に強力だが、かつて人形に抱いていた憎悪のために使いきれておらず、威力が強すぎて周囲を巻き込んでしまう恐れもあるのが欠点。
「虚蝉機関」との最終決戦では、アウグスタと交戦したが逃走を許してしまい、再戦時にはグリンダから拒絶されたショックで動揺した隙をつかれて肉体を乗っ取られてしまったが、仲間の奮闘で無事に救われた。
『ハイスクールD×D』では21巻で初登場。BAR「黒狗」で専属の歌手として働いており、同店の看板娘を務めている。また、桐生ミルたんの先生として、2人に魔法を教えている。登場早々、ヴァーリの姉的存在を発揮し、彼を大いにドギマギさせた。彼女も刃狗チームに帯同し、欧州で禁手を用いて鳶雄と共に量産型邪龍、偽赤龍帝軍団を駆逐し、ヴァーリの試合の警護では彼の試合を直接見られないことに憤りつつ死神達を氷漬けにしていった。なお本作では鳶雄に料理を任せきりだが、4年後では短編で美猴が現・沙悟浄と現・猪八戒の面倒を見るのに付き添っていたヴァーリが彼の顔を模した海苔で「ヴァーくん」というカラフルなキャラ弁を持ってきており、ヴァーリの発言からも彼女が用意して作った物だと示唆されている。ヴァーリの3冊ある「黒歴史ノート」の2つを保管しており、イッセーがBAR「黒狗」を訪れた際には「心の書」を手渡し、後に彼がチームの事務所に来た時には「術の書」を見せている。
皆川 夏梅(みながわ なつめ)
3サイズ:88/57/88[1]
身長:161cm[1]
体重:54kg[1]
刃狗チームに所属する「鷹」使いの女性。陵空高校2年生。四凶の一体「窮奇」を宿す独立具現型神器の所有者。アップにまとめた髪が特徴の美少女。快活で元気が良くテンションが高め。
指先のサインでグリフォンに指示を出せるよう訓練している。
友人が「虚蝉機関」に囚われたことからアザゼルへの協力を決め、神器を安全に発現させるための「タマゴ」を配る役目を任される。ウツセミの襲撃を受けた鳶雄の命を救い彼を味方に引き入れた。紗枝の自宅捜索後、撤退中にその近くの工場で計久に襲撃され追い詰められた際に窮奇の真の力に覚醒する。その後の本部襲撃ではヴァーリと共に現場へ向かい、同級生達の回収を手伝った。計久との戦いで相手の腕を切断したことがトラウマとなり、人間への攻撃をためらうようになってしまう。
『ハイスクールD×D』に登場した際にはテンションの高さがイリナに似ていると評された。また『乳龍帝おっぱいドラゴン』のシリーズも視聴しているらしい。朱雀とも仲が良い模様。
グリフォン
神器に宿る「窮奇」が具現化した夏梅の相棒。普段はの姿で、高速で飛行し硬化した翼で一撃でウツセミの首を落とす攻撃力を持つ。真の姿はその名の通りグリフォンに近く、2mを超える体躯に頭には角が生え背には2対の翼が生える。体には風を纏い、突風を刃にして攻撃する。
鮫島 綱生(さめじま こうき)
刃狗チームに所属する「猫」使いの男性。陵空高校2年生。四凶の一体「檮杌」を宿す独立具現型神器の所有者。茶髪のヤンキーでワル系のイケメン。度量が広く女子受けも良いが、武勇が先に立つことから陵空高校一の不良と恐れられていた。単独行動が多いものの、良く言えば極端に前向きな性格で行動的。気分転換も兼ねてバイクでツーリングするのが趣味。
運動神経が高く、仲間内では一番体格がいい。一度ヴァーリに完敗した経験から自身の戦いを見つめ直し、自分自身の戦闘能力を高める方向で能力を高めた結果、白砂の尾を自らの腕に装備してランスのように扱うスタイルを確立した。ヴァーリのことは生意気な年下ということもあって「ルシドラ」と呼んでからかっている。
親友の前島信繁が虚蝉機関に攫われたため『神の子を見張る者』に協力しているが、当初は協調性に欠けほぼ単独で行動していた。鳶雄が幼馴染みの少女のために戦うと知ったことで彼を気に入り、友人になった。紗枝の自宅捜索後、友の妹を模したウツセミにより心臓を貫かれて致命傷を負わされるが、覚醒した白砂の応急処置で心臓の傷を塞ぎ、満身創痍で立ち上がって仇敵の計久を殴り飛ばし撃破する。
『ハイスクールD×D』に登場した際には、ベクトルが似ていることもあってイッセーと意気投合し、2人でエロDVDの鑑賞をした。
白砂(びゃくさ)
神器に宿る「檮杌」が具現化した綱生の相棒。普段の姿は白いで、戦闘時には尾が2つに分かれ片方は鮫島が振るう巨大なランスへ変化、自身は宿主の援護に回る。グリゴリ謹製のマタタビを好む。真の姿は先端がランス状の鋭く長い尾を幾重にも生やした体長3mを超えるサーベルタイガー。全身から放電する能力を持つ。また、真の姿に覚醒したことで、猫の状態でも尾を帯電させられるようになっている。
東城 紗枝(とうじょう さえ)
3サイズ:83/56/82[1]
身長:159cm[1]
体重:49kg[1]
鳶雄の同級生で幼馴染み。垢抜けた雰囲気が薄いためあまり目立たないがなかなかの美少女で、優しい性格なこともあり告白されるようなことはなかったもののそれなりに人気はあった。
虚蝉機関が起こした海難事故で彼らに誘拐、洗脳されたうえ、素質ありと言うことで特殊な分身体「勇気を失った獅子」を憑依させられる。唐棣の護衛をさせられていたが、最終局面で彼に追い詰められる鳶雄の姿を見て自我を取り戻し、彼を救うために刃のブレードで自らを刺し貫く。致命傷となる傷を負うはずだったが、鳶雄がお守りとして渡していた数珠の効果で一命を取り留めた。
神の子を見張る者」からの記憶消去を拒否したため、異能の関係者として親元を離れて鳶雄達と共に「堕ちてきた者たち」に転入し、彼らと共に座学や体力づくりに励む。三魔獣の影響で体力の回復が早まっているが、未知の部分も多いため毎日検査を受けている。鳶雄から愛情をもって接されており、彼の暴走を止められる可能性があることから安全装置のようなものとして扱われている。料理上手で一人暮らしの鳶雄に手料理を作っていたこともあって、仲間内では彼に代わって料理当番を担当する。動物に好かれる性質らしく、刃や四凶たちからも懐かれている。
七滝 詩求子(ななだる シグネ)
元陵空高校の2年生。四凶の一体「饕餮」を宿す独立具現型神器の所有者。日本人と西欧人のハーフで、暗い色合いのブロンドと右目が青く左目が黒いオッドアイが特徴の眉目麗しい少女。陵空高校一の美少女といわれることもあった。家系的によく食べる体質だが、まったく太らない。
転校先で古閑とともに「禍の団」に誘拐されていたが、彼がサナタエルと取引したことで解放されていた。アウグスタをはじめとする敵勢力との交戦を経て鳶雄たちと再会し、第一部終盤で「堕ちてきた者たち」に合流した。
ポッくん
神器に宿る「饕餮」が具現化した存在。顔に饕餮文が刻まれた仮面をつけた、角のある四肢動物の姿をとる。名前の由来は「ポォ」という鳴き声から。「すべてを喰らう」というシンプルだが厄介な能力から使役者に関係なく四凶最強とされ、普通の食べ物だけでなく、式神などの術や魔法、神滅具のような異能まで食べることができる。ただし、かなり食いしん坊でお腹が空くと動けなくなり、空腹で腹の虫が盛大に鳴き出ためす隠密行動が苦手。

神の子を見張る者(グリゴリ)[編集]

アザゼル
神の子を見張る者(グリゴリ)」の総督。
ヴァーリ・ルシファー
「刃狗」チームの協力者。現『白龍皇』にして魔王ルシファーの末裔。
コカビエル
「神の子を見張る者」の幹部。
白い龍(バニシング・ドラゴン)」アルビオン
神滅具「白龍皇の光翼」に封印された「二天龍」の片割れにしてヴァーリの相棒。
バラキエル
「神の子を見張る者」の幹部で、鳶雄たちが所属する「バラキエル教室」の担当教官。

五大宗家[編集]

姫島[編集]

姫島 朱雀(ひめじま すざく)
3サイズ:102/60/89[1]
身長:168cm[1]
体重:54kg[1]
五大宗家に連なる姫島宗家の現「朱雀」であり次期当主。艶やかな黒髪の凜とした雰囲気の女性。17歳。朱乃とは母親同士が姉妹の従姉にあたり、鳶雄ははとこ。普段は優しいが、黄龍曰く「超怖い」とのこと。
式神を使役する力に加え、代々継承された霊獣「朱雀」を操ることができる。炎の術を得意とし、体術の心得もある。「アビス・チーム」の下級構成員程度なら数人相手でも無傷で圧勝するほどの実力がある。
五大宗家の現状を憂いており、いずれ自らの手で朱乃や鳶雄を宗家に認めさせたいと願っている。「虚蝉機関」の壊滅後に鳶雄たちと独断で接触を図り、残る四凶2名の潜伏場所を伝えてその保護に協力した。
『ハイスクールD×D』では現当主として登場し、若年ながら内部事情の変革を行い、グリゴリとの間にあった確執を軟化させたことが語られている。朱乃が「姫島」に復帰することを容認しており、彼女と婚約したイッセーに従妹のことを頼んでいる。「邪龍戦役」では、「D×D」に協力し朱乃と共に邪龍軍団に立ち向かった。朱乃が参加する「アザゼル杯」のゲームを観戦しに冥界にきていた時には、タナトスの襲撃を知って青龍と玄武と共に会場の防衛に当たった。
姫島 朱凰(ひめじま すおう)
姫島の宗主を務める初老の男。朱乃と朱雀の祖母や朱芭の弟で、朱雀・朱乃・鳶雄から見て大叔父に当たる。国外の異能者を信用せず、「灰色の魔術師」からの対オズ協力要請についても拒絶する。
初登場は『ハイスクールD×D』の過去編。黒き天使(バラキエル)の血を継ぐ呪われた忌み子として朱乃の命を狙い、図らずも一族の中で最も目をかけていた朱璃を殺害してしまう。その後もグリゴリによる妨害を受けながらも1年半にわたって執拗に朱乃を狙ったが、グレモリー家との交渉に応じ姫島の管轄領域に立ち入らないことと常にリアスの傍にいることを条件に手を出さないことを約束する。

櫛橋[編集]

櫛橋 青龍(くしはし せいりゅう)
当代の「青龍」。眼鏡をかけた眉目秀麗な10代後半の青年。軽口が多く、飄々とした性格。
「木」を操る一族の能力として、草花を自由に操るだけでなく、「風」や「雷」すらも操ることができる。戦闘時には青いオーラを体にまとい、背後に東洋の龍を顕現させる。
「虚蝉機関」との戦いを終えた鳶雄たちの前に姿を現し、彼らを相手に勝負を仕掛けたが朱雀の静止で戦いをやめる。
『ハイスクールD×D』には24巻で現当主として登場。タナトス襲来時に冥界の防衛戦力として朱雀に駆り出される。

童門[編集]

童門 玄武(どうもん げんぶ)
当代の「玄武」。青龍からはちゃん付けで呼ばれている。
『ハイスクールD×D』には24巻で現当主として登場。タナトス襲来時に冥界の防衛戦力として朱雀に駆り出される。

黄龍[編集]

百鬼 中神 黄龍(なきり なかがみ の おうりゅう)
百鬼家現当主。軍服を纏う20代前半の偉丈夫。

陵空高校[編集]

佐々木 弘太(ささき こうた)
鳶雄のクラスメイトで友人。C組の室瀬という少女に恋しており、修学旅行で告白しようとしていた。
虚蝉機関の洗脳を受け、触手状の舌を持つ3mほどのトカゲを模した分身体を憑依させられていた。自身を目撃し廃工場まで追ってきた鳶雄を攻撃したが、駆けつけた夏梅によってウツセミを破壊され機関に回収された。分身体を再生させられ再び戦線に投入されたが、その時わずかに意識を取り戻し、鳶雄を奮起させ新たな力を目覚めさせるきっかけを作る。
前田 信繁(まえだ のぶしげ)
鮫島の親友。あだ名は「ノブ」。10歳ぐらいの妹が居る。
虚蝉機関に囚われ洗脳を受け、妹の姿を模した分身体を憑依させられる。

虚蝉機関[編集]

姫島 唐棣(ひめじま はねず)
虚蝉機関の室長で、40代の男性。錫杖独鈷のような法具の扱いに長じるが、姫島が信仰する神々からの加護を何一つとして得られず、宗家から排除された過去を持つ。
計久の救援として向かった廃デパートで鳶雄と邂逅し、彼が姫島出身でありながら姫島が崇める神を殺した剣を宿すことを知り、一本の禍々しい刃を作り上げることが自分の使命だと思い定める。自分たちの本拠地へ五大宗家のエージェントがなだれ込んだことで野望の終焉を悟り、紗枝を連れて鳶雄を待ち受け人殺しをためらう鳶雄を圧倒していた。しかし紗枝の自殺(未遂)によって暴走した彼には太刀打ちできずに追い詰められ、姫島へ叛逆できる刃を目覚めさせられたことに満足しながら首を刎ねられて死亡した。
童門 計久(どうもん かずひさ)
虚蝉機関の幹部で20代後半の男性。相手を油断させるため趣味で人間を模したウツセミを作り出すなど、構成員の中でも特に倫理観が逸脱した外道。
土人形の使役術を得意とし、人形の硬度は覚醒前の白砂とグリフォンの力や刃のブレードでは破壊できないほどである。
廃デパートでの刃狗チームとの初遭遇では刃の予想外の力に圧倒され、唐棣に助けられ撤退する。2度目の交戦では前田を操り廃工場跡で鮫島を不意打ちして致命傷を負わせ、夏梅を追い詰める。しかし「四凶」の力を覚醒させた2人を前に、土人形を白砂に破壊されただけでなくグリフォンに自身の左腕を切断されてしまう。逃走を図るもヴァーリに阻まれ、最後の力を振り絞った鮫島に殴り飛ばされて失神した。

オズの魔法使い[編集]

アウグスタ
「オズの魔法使い」の幹部である2代目「東の魔女」。当時の神滅具紫炎祭主による磔台(インシネレート・アンセム)」の所有者で、「紫炎」の二つ名を持つ。紫色のローブを着た60代後半の女性。
組織からの指示で「虚蝉機関」のもとへと派遣されて協力体制を取っていた。その後、残る饕餮と渾沌の所有者を探すラヴィニアの前に現れ、彼女が師匠であるグリンダに拒絶されて動揺した隙をつき、その肉体を乗っ取り「永遠の氷姫」さえも操った。しかし、ラヴィニアを助けに来た四凶所有者たちの時間稼ぎで消耗し、ヴァーリに「永遠の氷姫」が、ポッくんに「紫炎祭主による磔台」が封じられ、禁手化した鳶雄に全ての魔法と自分の存在を切り裂かれて憑依が解け、そのまま死亡した。
ヴァルブルガ
アウグスタの弟子。
グリンダ
「オズの魔法使い」の幹部である「南の魔女」。神器の研究のためにオズの世界から人間の世界へと居を移しており、行き場を失っていたラヴィニアを引き取って魔法と神器の扱い方を教えていた。ラヴィニアを「灰色の魔術師」に預けてから数年後に消息不明となり、「オズ」から来た魔女に派閥争いで襲われたものと考えられていた。その後、自身を探すラヴィニアへ通信越しに「話すことはない」とだけ告げて一方的に話を打ち切った。

禍の団(カオス・ブリゲード)[編集]

サタナエル
神の子を見張る者」の元幹部。ブラウンの髪と銀の瞳をしたきれいな男性。聖剣から魔剣に堕ちたと言われる「アロンダイト」を所有する。
人工神滅具の研究者だが、その研究は10段飛ばしで技術を進める危険極まりないもので、各地に影響を及ぼしかねないことから組織内でも警戒されていた。教え子のアビス・チームと共に組織を裏切って「禍の団」を結成し、かなり強引な方法もいとわず早急に検証を行うため「虚蝉機関」へ人口神器の情報を提供した。「オズの魔法使い」たちにも協力している。

教会の戦士[編集]

ダヴィード・サッロ
30代半ばほどのイタリア系男性神父。ヴァチカンのエージェントである「聖剣ガラティン」の使い手。
グリゴリとオズの魔法使いとの争いを調査するよう上層部から命じられ、フリードを連れてイタリアから日本へ向かう。「刃狗」チームとアウグスタの戦闘を監視し、「聖書の神」の信徒が管理できない神滅具は断罪すべきだという決意を抱く。
フリード・セルゼン
ダヴィードの弟子。

その他[編集]

幾瀬 朱芭(いくせ あげは)
鳶雄の祖母。故人。旧姓は「姫島」であり宗家の血を引いていたが、仏教系の封印術に長けていたことで神道を重んずる姫島から排斥された過去を持つ。一度だけ持ち主の負傷を肩代わりする効果を秘めた数珠を遺品として鳶雄に遺しており、これが後に紗枝の命を救うことになる。
古閑 雹介(こが ひょうすけ)
元陵空高校の2年生。四凶の一体「渾沌」を宿す独立具現型神器の所有者。ボサボサ気味の黒髪の所々に金のメッシュを入れた少年。不良でありながら学年トップクラスの成績優良者という二面性を持っていたことから女子生徒からの人気も高かった。一人でいることが多く、鮫島ともお互い触れずにいた。
転校先で詩求子と共に「禍の団」に捕らえられていたが、サナタエルと取引して疑似禁手化するための籠手を貰い、「虚蝉機関」相手に大暴れしていた。強大な力をまだ制御しきれていないらしく、そのせいなのか「虚蝉機関」の残党を惨殺するなど精神状態もかなり不穏なものになっている。オズやアビス・チームとの戦いで鳶雄たちと邂逅したが、その場を切り抜けると再び単独行動することを決める。
ブリッツ
神器に宿る「渾沌」が具現化した存在。 長毛犬種に似た姿をとる。禁手化状態では犬に似た形状のパワードスーツへと変化し、頭部から伸びた髪を細長い鞭のように操り攻撃する。制御できていない過剰分のエネルギーを他の四凶へと供給し、覚醒状態にさせることもできる。

用語[編集]

神器(じんぎ/セイクリッド・ギア)
五大宗家(ごだいそうけ)
神の子を見張る者(グリゴリ
タマゴ
グリゴリが開発した独立具現型神器用の能力開発装置。神器所有者の内に宿る力を淀みなく発現させるための物で、タマゴが孵化するようにして能力を開花させる。なお鳶雄の場合は生まれつき神器が発現していたためか、タマゴは割れたが孵化せずに自分の影の中から出現した。
堕ちてきた者たち(ネフィリム)
グリゴリが管理する神器を所有する少年少女達が通う場所。いくつかクラスがあり、異能と異形の世界についての座学や戦闘訓練などを行う。日本の常識から逸脱した特殊組織のコスプレ染みた青い制服が支給される。鳶雄たちが住むマンションの地下などにある自動改札機型のゲートと個々人の学生証を使うことで転移する。
深淵に堕ちた者たち(ネフィリム・アビス)
アビス・チーム」の別名で呼ばれていた、凶悪な神器所有者で構成された部隊。扱いにくいが食らえば取り返しのつかない効果で、暗殺や拷問のような人道的でない所有者が多く、まともに戦うと心身のどこかに深刻なダメージを負いかねないとされている。サナタエルの教え子たちで、彼が「禍の団」を作って「神の子を見張る者」を離脱する際に一緒に連れていかれた。人間社会にいては悪影響を与えかねず、処分されて当然の能力者ばかりが集められており、その力から家族からも疎まれ殺されかけた者も少なくない。
虚蝉機関(うつせみきかん)
力があるのに問題があって五大宗家から追い出されたはみ出し者たちが、「神の子を見張る者」の裏切り者や「オズの魔法使い」の援助を受けて設立した機関。人里離れた山の内部を隠れ家兼研究施設として利用している。四神黄龍を奉じる五大宗家に対抗するため、四凶の神器を利用する「四凶計画」を進めていた。「虚蝉」とは宗家にとって無能なただの「人間」であることを示している。
陵空高校の2年生に「四凶」を封じた神器を持つ者が集まっていることを知り、彼らがホノルルへ修学旅行へ行く時を見計らって乗っていたフェリーを襲撃するが、「神の子を見張る者」の妨害によって「四凶」を含む神器持ちの生徒7名(+休んだだけの一般人2名)が難を逃れてしまったため、乗組員と教師を殺害して乗っていた生徒233名を代わりに誘拐する。攫った学生を「ウツセミ」実験体として洗脳し、四凶達への刺客に仕立て上げただけでなく、ウツセミの調整に必要な生徒の肉親をも捕らえていた。
五大宗家を打倒するために準備していたが、それらを実行する前にヴァーリによって隠し施設の候補を全て五大宗家側へとリークされて大量のエージェントを送り込まれ崩壊し、残党は「オズの魔法使い」に合流するなどして散り散りになったが完全に捨て駒扱いされている。実験体として洗脳されていた学生達とその家族は「神の子を見張る者」によって回収され、治療と記憶捏造を施されたうえで解放された。
ウツセミ
人工独立具現型神器の試作タイプの通称。これを憑依させられた実験体もこの呼称で呼ばれる。基本的に動植物の姿を模しているが、五体を変形させて攻撃する能力が備わっており、複数の生物の特徴を組み合わせたキメラ型や人間に限りなく近い姿に擬態させた物も製造されている。急所の位置は普通の生物と同じだが頑丈かつ高い身体機能を持ち、再生力も高いため頭か心臓部にある核を破壊しない限り倒せない。また一度血の臭いを覚えると仲間のウツセミにもその情報が伝達され、それを元に対象者を追跡するという特性を持っている。一般人にとっては脅威となるレベルの能力を持つが、四凶クラスの神器には例え異能に目覚めたばかりの相手に数体で襲いかかったとしても太刀打ちできない程度でしかない。
バケモノの方を倒されると試験体側も昏倒するため、本拠地の外で行動不能になった場合は魔法陣を介して即座に回収される。試験運用中であるため試験体の身体と精神に変調をきたすことがあり、能力を維持するためには遺伝子的に近い肉親から消耗する因子を補う必要がある。
四凶(しきょう)
不吉をもたらすとされる伝説上の怪物。古い時代に討伐された後で神器に転じており、独立具現型神器ではトップクラスの性能を持つとされる。古くから自然と4つが引かれあって1カ所に集うことが多いとされ、実際に未覚醒のものも含めて陵空高校の2年生に神器所有者が全員揃っていた。今世では「黒刃の狗神」に引き寄せられて集ったものと考えられている。「虚蝉機関」の事件後、2名はグリゴリの保護下にあるが、残る2名は勝手に活動している。
オズの魔法使い
遙か昔、「灰色の魔術師」から分裂した魔術師達による結社。次元の狭間の中に独自の結界術で魔法領域「オズ」を作りだし、ボスが住む「エメラルドの都」を中心として東西南北に4人の強力な魔女が城を構えている。基本的に所属する魔法使いは自分たちの魔法を高めることにしか興味がなく、数年前までは派閥争いが酷かった。なお『オズの魔法使い』という作品は作者が偶然知り得たこの領域の知識を元に描かれた物だとされている。現在は「三魔獣」の再使役を目標に掲げ、「虚蝉機関」や「禍の団」へ協力を行っている。
勇気を失った獅子(カウアドリ・レオ)
「三魔獣」の一体で、漆黒の鬣にバーバリーライオン以上の巨体を持った獅子。「四凶計画」の中核を担う実験で開発された試験体の一つ。元々は「オズ」の実験で顕現化された3体の何かのうちの1体。並みのウツセミとは根本的な「作り」からして桁違いで、分裂して影の中に潜んで移動し、口から火を吐く能力を持つ。
唯一適応できた実験体である紗枝が自殺を図ってからは唐棣に使役されて禁手化した鳶雄と戦うが、圧倒されその身を2つに引き裂かれて消滅した。
魂を求める鋼人(デッド・ランバージャック)
「三魔獣」の一体。
能無しの案山子(ランペイジ・スケアクロウ)
「三魔獣」の一体。
禍の団(カオス・ブリゲード)

既刊一覧[編集]

富士見ファンタジア文庫、既刊2巻(2018年3月20日現在)

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ 15巻後書きより。ファンサービスとのこと。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『ハイスクールD×D ハーレム王メモリアル』より
  2. ^ 石踏一榮Twitter 2017年12月9日閲覧
  3. ^ 石踏一榮Twitter 2018年5月4日閲覧
  4. ^ アニメイト限定連動購入特典より
  5. ^ 堕天の狗神 -SLASHDOG-1 ハイスクールD×D Universe”. 富士見書房. 2018年10月19日閲覧。
  6. ^ 堕天の狗神 -SLASHDOG-2 ハイスクールD×D Universe”. 富士見書房. 2018年10月19日閲覧。