和歌山下津港

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和歌山下津港
和歌山港南海フェリー乗り場
所在地
日本の旗 日本
所在地 和歌山県和歌山市海南市有田市
詳細
種類 国際拠点港湾

和歌山下津港(わかやましもつこう)は、和歌山県和歌山市海南市有田市にわたる港湾である。港湾管理者は和歌山県。港湾法上の国際拠点港湾(旧・特定重要港湾)、港則法上の特定港に指定されている。和歌山平野を流れる紀ノ川河口の和歌山湾から、有田市内を流れる有田川河口の紀伊水道にかけてに立地している。第二次世界大戦当時から重要な軍港であった。また、和歌山県によって拠点港(防災拠点港)に指定されている[1]

和歌山下津港で取り扱われているコンテナ量の約半分は、アメリカ東南アジアからタンカー花王和歌山工場に運ばれてくる動物油や植物油などの原料となっている。

本港区から海南港区にかけての一帯は平成27年12月17日にみなとオアシスの登録をしていて、和歌の浦アート・キューブを基本施設とするみなとオアシス和歌山として観光・交流拠点ともなっている。

歴史[編集]

主な施設[編集]

和歌山北港区[編集]

背後に日本製鉄和歌山製鉄所が控える工業港。

和歌山本港区[編集]

古くは木材港として栄えた。現在は背後に花王の主力工場である和歌山工場が控えている。県内で唯一、コンテナ貨物を取り扱っており、ガントリークレーンが1基設置されている。コンテナ取扱量の約半分は花王和歌山工場への荷物である。

南海フェリーの乗り場があり、徳島とを海路で結んでいる。最寄り駅は南海電鉄和歌山港駅

和歌浦海南港区[編集]

和歌浦地区は和歌山マリーナシティとして整備されている。

下津港区[編集]

かつて、紀伊國屋文左衛門が江戸に蜜柑(みかん)を運んだという説の船出の地。

古くは丸善石油(現コスモ石油)の石油精製工場が立地していた。現在はコスモ石油ルブリカンツ株式会社下津工場や中堅橋梁メーカー、高田機工などが立地している。

有田港区[編集]

ENEOS和歌山製油所が立地している。

脚注[編集]

  1. ^ 南海トラフ地震に対応した四国の広域的な海上輸送の継続計画”. 国土交通省. 2023年11月11日閲覧。
  2. ^ 「下津港で8人不明 タンカー沈没」昭和40年9月10日夕刊.7面

外部リンク[編集]