十代の出産

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15歳から19歳の女性1000人あたりの出産数(2000 - 2009年、国連統計部)

十代の出産(10代の出産、じゅうだいのしゅっさん、英語: Teenage childbirth)は、10歳以上20歳未満の女性妊娠出産することをあらわす。

各国[編集]

一般的には、アフリカやインド[1]などの開発途上国に十代の出産が多い。

医学的側面[編集]

10代の若者が妊娠した場合、妊娠に気づくのが遅くなることが多く、母体および出生前の健康が特に懸念される[2]未熟児低出生体重児の世界的な発生率は、思春期の母親の間で高い[3][4][5]。西ベンガルの農村病院では、15〜19歳の10代の母親の方が、20〜24歳の母親よりも、貧血、早産、低出生体重児を産む場合が多かった[6]

妊娠中の10代の若者は出生前のケアを受ける可能性が低く、仮にあったとしても妊娠3期(妊娠28週から40週までの妊娠末期)に求めることが多い。 Guttmacher Institute英語版は、妊娠している10代の3分の1が出生前のケアが不十分であること、年配の女性から生まれた子供よりも、子供のころに健康問題を抱えているか入院している可能性が高いとの報告がある[7]

米国では、ラテン系アメリカ人や10代の妊娠の場合、ラテンアメリカの人口がアメリカ合衆国で最も保険をかけられていないグループであることから[8]、医療を受けることを妨げる障壁がある。

質の高い出産ケアを受けている若い母親は、受けていない母親よりもかなり健康な子を産んでいる。 10代の母親に関連する健康問題の多くは、適切な医療へのアクセスの欠如から生じるように思われる[9]

多くの10代の妊婦は、体重を減らす試みのダイエット断食(三食食べない)、フードファディズムスナック菓子、およびファストフードの摂取によって、思春期によく見られる貧しい食習慣による栄養欠乏の危険にさらされている[10]

妊娠中の不適切な栄養摂取は、発展途上国の10代の若者の間でさらに顕著な問題である[11][12]。妊娠の合併症は、発展途上国で毎年推定7万人の10代の少女の死をもたらす。 若い母親とその子も、HIVに感染する危険性が高くなる[13]世界保健機関は、妊娠後の死亡リスクは15〜19歳の少女の方が20〜24歳の女性よりも2倍高いと推定している。 妊産婦死亡率は、10歳から14歳の女児では20歳から24歳の女性よりも最大で5倍高くなる可能性がある。 サブサハラアフリカなどの地域では、違法な中絶も10代の少女にとって多くのリスクとなっている[14]

未発達の骨盤は出産時に困難をもたらす可能性があるため、医学的合併症のリスクは15歳未満の女子の方が大きい。 出産時の分娩停止は、通常先進国では帝王切開によって対処される。 しかし、医療サービスが利用できない可能性がある発展途上地域では、子癇フィスチュラObstetric fistula)、乳児死亡率、または妊産婦死亡率につながる可能性がある[13][15]。15歳以上の母親にとって、年齢自体は危険因子ではなく、予後不良は生物学的側面よりもむしろ社会経済的要因と関連している[3]

性教育との関連[編集]

2004年秋の社団法人全国高等学校PTA連合会と京都大学大学院の木原雅子の調査によれば、対象となった約一万人の高校生の内小学校時代に性体験をした人間は39人いた。日本の承諾年齢は13歳と低い年齢に設定しており、13歳未満なら強姦となる可能性もあるが、それ以外は両性の合意がある限り違法ではない。ただし同意や金銭の授受に関わらず、18歳未満との性行為は児童福祉法やいわゆる淫行条例に違反するとされる判例(特に、自己の性的欲求を満たすことだけを目的とした性行為)も出ており、違法となることもありうる。ただし、上位法である民法に定められる女性の婚姻成立可能年齢が戦後長らく満16歳以上であった。仮に女性が16~17歳でも法に基づく婚姻が成立している状態であれば、この判例に影響されることはなく合法であるものの、婚姻は男女とも18歳以上に改正された。

いくらかの社会においては、早婚および伝統的な性役割は10代の妊娠の発生率における重要な要素である。青春期の結婚が普通でない社会において若い頃の最初の性交においては、避妊具・避妊薬が使われないことがままある。先進国における大部分の10代の妊娠はそれらの理由から計画されない妊娠である事がある。経験が乏しい青年はコンドームの使い方に慣れていない。10代の妊娠にたいしてはティーンエージャーの間での性的関係を受け入れ、そして性に関する包括的でバランスのとれた情報を提供することが重要である。なお1997年の日本産婦人科学会の報告では、平均初潮年齢は12.3歳とされている。統計上の日本における15~19歳の出産率は大韓民国とともに世界最低レベルである[16]

かつてのテレビドラマでは十代の妊娠や出産を取り上げることも普通に見られたが、現在は忌避される傾向にあり、少子化とともに十代の妊娠や出産そのものが減少に向かうことが予測されている。ただし、パーセンテージは一定であるため注意が必要である。

10歳以下での出産[編集]

最も若く出産した例としては、1939年に5歳で男の子を生んだリナ・メディナが知られている。以前はギネスブックに記録されていたが、現在は人権上の問題から項目そのものがなく、ギネス世界記録とはみなされていない。なお、10歳以下の女性はほとんど月経を経験しておらず、また思春期が始まったばかりの者がほとんどで、十分に妊娠や出産ができる状態になることはほとんどない。

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. ^ 【海外発!Breaking News】病院が受け入れ拒否 17歳少女、路上で出産を強いられる(印”. news.livedoor.com. news.livedoor.com. 2021年10月27日閲覧。
  2. ^ 三宅婦人科内科医院“思春期" 10代の妊娠 - ウェイバックマシン(2015年12月8日アーカイブ分)
  3. ^ a b Makinson C (1985). “The health consequences of teenage fertility”. Family Planning Perspectives 17 (3): 132–139. doi:10.2307/2135024. JSTOR 2135024. PMID 2431924. 
  4. ^ Not Just Another Single Issue: Teen Pregnancy Prevention's Link to Other Critical Social Issues(The National Campaign to Prevent Teen Pregnancy. (2002)) - ウェイバックマシン(2007年9月28日アーカイブ分)
  5. ^ “Prenatal care and maternal health during adolescent pregnancy: A review and meta-analysis”. The Journal of Adolescent Health 15 (6): 444–456. (1994). doi:10.1016/1054-139X(94)90491-K. PMID 7811676. 
  6. ^ “Teenage pregnancy: A socially inflicted health hazard”. Indian Journal of Community Medicine 34 (3): 227–231. (2009). doi:10.4103/0970-0218.55289. PMC 2800903. PMID 20049301. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2800903/. 
  7. ^ Guttmacher Institute. (1999, September).Teen Sex and Pregnancy Archived 2005-04-03 at the Wayback Machine.. Retrieved May 29, 2006.
  8. ^ Sterling, Sandra P. (2009). “Contraceptive Use Among Adolescent Latinas Living in the United States: The Impact of Culture and Acculturation”. Journal of Pediatric Health Care 23: 4. 
  9. ^ “Good outcome of teenage pregnancies in high-quality maternity care”. The European Journal of Public Health 16 (2): 157–161. (2005). doi:10.1093/eurpub/cki158. PMID 16141302. 
  10. ^ “Nutrition during teenage pregnancy”. Pediatric Annals 22 (2): 99–108. (1993). doi:10.3928/0090-4481-19930201-07. PMID 8493060. 
  11. ^ “Calcium and vitamin D status of pregnant teenagers in Maiduguri, Nigeria”. Journal of the National Medical Association 89 (12): 805–811. (1997). PMC 2608295. PMID 9433060. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2608295/. 
  12. ^ “Profile of nutritional risk in pregnant adolescents”. Archivos Latinoamericanos de Nutricion 53 (2): 141–149. (2003). PMID 14528603. 
  13. ^ a b Mayor S (2004). “Pregnancy and childbirth are leading causes of death in teenage girls in developing countries”. BMJ 328 (7449): 1152. doi:10.1136/bmj.328.7449.1152-a. PMC 411126. PMID 15142897. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC411126/. 
  14. ^ Locoh, Therese (1999). “Early Marriage And Motherhood In Sub-Saharan Africa”. African Environment 3–4 (39–40): 31–42. doi:10.4314/ae.v10i3.22558. http://www.ajol.info/index.php/ae/article/view/22558. 
  15. ^ Adolescent pregnancy - UNFPA - United Nations Population Fund”. UNFPA. 2019年7月24日閲覧。
  16. ^ "Teenage birth rate (most recent) by country" NationMaster, 2010年6月10日閲覧

関連項目[編集]

10代の妊娠を題材にした映像作品

外部リンク[編集]