伊東園ホテルズ

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伊東園ホテルズ(いとうえんホテルズ)は、カラオケ店チェーン『歌広場』などを経営するクリアックスグループ(東京都豊島区)が東日本を中心に展開している格安ホテルチェーンの総称・通称である。元々同グループのスタディーが運営していたが、現在は2014年10月に会社分割により設立された株式会社伊東園ホテルズが運営する。

概要[編集]

それまで東京都でパチンコ店サウナキャバレーなどが入居する複合施設を運営するなどしていた在日韓国人の実業家、李支宗が、倒産して競売にかけられていた「伊東園ホテル」(静岡県伊東市)を2001年に買収したのが始まりである。李は当初、これを自社社員用の研修所とする目的で購入したものだったが、「いける」と考え直し、改装のうえ一般向けのホテルとして同年12月に再開業させた。

李はその後、倒産や経営不振に陥った宿泊施設を次々に買収(いわゆる居ぬき出店)、格安ホテルとして再生させていった。この手法を用いることによって、2015年12月現在、伊豆静岡県)を中心に、北海道から滋賀県まで、計44館の温泉旅館ホテルが、「伊東園ホテルズ」として運営されるに至っている。

特徴[編集]

旅館・ホテル業界では当たり前であったシーズン料金を導入せず、「365日同一料金1泊2食付」という独自の料金システムで営業している。(湯西川ホテル・彦根ビューホテルを除く)また、チェックイン・アウトの時間が自由であったり、多くの施設ではカラオケインターネット囲碁将棋麻雀ルーム等の付帯施設が無料で提供されていたりする。また、熱海ニューフジヤホテル(静岡県熱海市)や熱海金城館(同)等一部ホテルにおける団体客の受け入れ(通常料金体系と異なる)を除いて、原則旅行会社を通しての予約は受け付けず、公式サイト上のフォームまたは各ホテルへの直接電話による予約となっていたが、現在は外部からも予約が申し込めるようになっている。

安価な宿泊費の実現のため、人件費は徹底して削減されており、仲居無し、食事はアルコール飲料を含むバイキング(ただし、追加料金で特別料理も追加できる、メニューは宿によって異なる)であり、客がチェックインする部屋にはすでに布団が敷かれている[1]。人件費以外にも、地元のしきたり、取りまとめ以外からの仕入れや、工事を発注し、温泉街独自のルートに当てはまらなく運営を徹底している。また、宿泊施設自体も徹底的に安価に購入されたものであり、物件によっては当初の建設費の10分の1以下の価格で買い叩いたものである[1]

傘下施設一覧[編集]

温泉地を中心に展開しており、伊豆半島のほか、北海道、青森県、福島県、栃木県、群馬県、千葉県、神奈川県、長野県、新潟県など東日本各地の温泉で合計40館を運営している。また、温泉のほかシティホテル業にも進出しており、群馬県前橋市、長野県小諸市、滋賀県彦根市で計3館のシティホテルも運営している。

年末年始・ゴールデンウィーク・夏休み以外の時期には、新宿駅横浜駅上野駅池袋駅浜松駅静岡駅京王八王子駅仙台駅新潟駅などから往復バス(いわゆる観光地周遊型の高速バス)が運行されている。原則有料だが、キャンペーン等で無料(もしくは割引)運行されることもある(土曜日は除く)[2]

温泉旅館[編集]

静岡県伊東温泉
伊東園ホテル
伊東園ホテル別館(旧 大喜荘)
伊東園ホテル松川館(旧 伊東園ホテル大和館 ← 伊東大和館)
静岡県熱川温泉
伊東園ホテル熱川(旧 熱川第一ホテル、別館の海風館は、旧 熱川ビューホテル)
静岡県稲取温泉
伊東園ホテル稲取(旧 ホテルさんわ)
静岡県下田温泉
下田伊東園ホテル橤岬(はなみさき)(旧 下田温泉ホテル橤岬)
下田海浜ホテル
静岡県土肥温泉
伊東園ホテル土肥(旧 土肥大和館)
静岡県松崎温泉
松崎伊東園ホテル(旧 松崎プリンスホテル)
静岡県大仁温泉
大仁ホテル
静岡県伊豆長岡温泉
伊豆長岡金城館(旧 三渓園)
静岡県熱海温泉
熱海ニューフジヤホテル
熱海金城館
ウオミサキホテル
伊東園ホテル熱海館(旧 湯治館そよ風別館ホテル熱海閣・メディカジャパン)
アタミシーズンホテル(旧アズベールホテル & スパ ATAMI)
ホテル大野屋
神奈川県箱根湯本温泉
伊東園ホテル箱根湯本 (旧 ホテルバーデン箱根 ← 箱根湯本ホテルセザール)
神奈川県湯河原温泉
ホテル四季彩(旧 ホテル観山)
千葉県南房総白浜温泉
南国ホテル
長野県戸倉上山田温泉
リバーサイド上田館
長野県白樺湖
白樺湖ビューホテル
長野県浅間温泉
伊東園ホテル浅間の湯(旧 豊年の宿 夜まつり長者 ← ホテル富貴の湯)
長野県湯田中温泉
ホテル水明館(別料金で最上階8階の内風呂付きの特別室もある)
新潟県大湯温泉
ホテル湯元
群馬県伊香保温泉
伊香保グランドホテル
黄金の湯館(旧 スパ・グランド)
ホテル金太夫
群馬県湯檜曽温泉
ホテル湯の陣 (旧 おくとねグランドホテル湯の陣)
群馬県老神温泉
伊東園ホテル老神山楽荘(旧 絶景の宿 山楽荘 ←竹の宿 山楽荘)(別館は、旧 漏田本館)
群馬県四万温泉
伊東園ホテル四万(旧 日向見荘・JA共済の宿泊保養施設) 
群馬県草津温泉
伊東園ホテル草津(旧 かんぽの宿草津)
栃木県鬼怒川温泉
鬼怒川ロイヤルホテル(夕食時のアルコールは別料金)
伊東園ホテル鬼怒川グリーンパレス(旧 鬼怒川グリーンパレス)(2015年12月1日より改修工事のため休館)
伊東園ホテルニューさくら(旧 鬼怒川ホテルニューさくら)(旧館は、旧 京屋ホテル、別館は、旧 二葉館)
栃木県湯西川温泉
湯西川ホテル(旧 伴久ホテル)
栃木県塩原温泉
伊東園ホテル塩原(旧 クアホテル寿苑・JA共済の宿泊保養施設)
ホテルニューもみぢ(夕食時のアルコールは別料金)(旧 栃木県市町村職員共済組合施設)
栃木県川治温泉
一柳閣本館
茨城県大子温泉
ホテル奥久慈館(旧 ホテル奥久慈・JA共済の宿泊保養施設)
福島県会津東山温泉
東山パークホテル新風月
福島県飯坂温泉
伊東園ホテル飯坂 叶や(旧 朝ねぼうの宿 叶や ← 飯坂観光ホテル 叶や)
北海道湯の川温泉
湯の川観光ホテル祥苑(旧 湯の川観光ホテル)

シティホテル[編集]

群馬県前橋市
前橋マーキュリーホテル
長野県小諸市
小諸グランドキャッスルホテル
滋賀県彦根市
彦根ビューホテル(旧・彦根プリンスホテル

閉館したホテル[編集]

青森県十和田湖畔温泉
十和田湖グランドホテル(2015年5月13日で閉館[3]谷地温泉と合わせて沖縄県の南風見(はえみ)観光に売却[3]、老朽化のため再開せず閉鎖[3][4]。その後北海道七飯町でレジャー施設を経営する「函館ニヤマレジャーセンター」に売却[5]。)
青森県谷地温泉
谷地温泉 (2014年11月10日休業[6]→十和田湖グランドホテルと合わせて南風見観光に売却、2015年6月1日営業再開[6][7]

脚注[編集]

  1. ^ a b ドキュメンタリー番組 『ガイアの夜明け』 湯けむりサバイバル〜旅館再生に挑む請負人たち〜 2007年9月6日放送[出典無効]
  2. ^ 往復バス便のご案内 - 伊東園ホテルズ
  3. ^ a b c “谷地温泉、25日から一部再開 十和田湖Gホテルは閉鎖 沖縄の業者買収”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2015年5月19日)
  4. ^ 宮城裕也(2015年5月19日). “十和田湖グランドホテル:再建断念し閉館へ”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  5. ^ 十和田湖グランドホテル 閉館中ホテル、経営権を譲渡 - 毎日新聞青森版2015年10月7日付
  6. ^ a b “八甲田の秘湯、7カ月ぶり営業再開”. 東奥日報 (東奥日報社). (2015年6月1日)
  7. ^ “谷地温泉、7カ月ぶり営業再開/十和田”. デーリー東北 (デーリー東北新聞社). (2015年6月2日)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]