上諏訪温泉

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長野県 > 諏訪市 > 上諏訪温泉
Hot springs 001.svg 上諏訪温泉
130607 Kamisuwa Onsen Suwa Japan01n.jpg
諏訪湖・湖畔の温泉街俯瞰
温泉情報
所在地 長野県諏訪市
交通 鉄道:中央本線上諏訪駅下車
自動車:中央自動車道諏訪IC
泉質 単純温泉硫黄泉
泉温(摂氏 65 °C
外部リンク 諏訪市観光協会
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上諏訪温泉(かみすわおんせん)は長野県諏訪市(旧国信濃国)に湧出する温泉

歴史[編集]

古くから諏訪大社門前町としても栄えた。温泉の源泉を守るために、温泉寺が建てられ、薬師如来が祀られた。江戸時代諏訪藩城下町甲州街道宿場町上諏訪宿としても栄えた。

江戸時代初期から温泉地として知られ、当時14 軒ほどの旅籠があったが内湯はなく、旅人も住人も上諏訪内の4つの共同温泉(小和田平湯、精進の湯、湯之脇、虫湯)を利用していた[1]。1664年に描かれた「御枕屏風」には、庶民のための平湯のほか、塀に囲まれ、門や庭を持つ武家用の湯屋敷も散見される[1]。1817年の温泉番付で上諏訪は「東の小結」に選ばれている[1]

明治に入り、1873年に地租改正条例が施行されると、共同温泉地は全て官有地に区分されたが、一部では払い下げが認められ住民による共同湯運営が続けられた[1]。高島藩の城下町から製糸の町として栄えた上諏訪には内湯のある旅籠も多数でき、1905年に中央本線が開通すると温泉旅館や飲食店が増えて観光地化し、1928年には昭和の御大典記念事業として大型温泉施設の片倉館が創業、1937年には旅館数は57軒を数えた[2][3]。1960年頃の調査では、源泉数は500を超えていた[4]。自噴泉は1958年になくなり、すべての温泉が動力揚湯である[5]

泉質[編集]

  • 単純温泉
  • 単純硫黄泉
    • 無色透明の源泉
    • 源泉温度65℃(七ツ釜温泉は80℃)

効能[編集]

  • 外傷性諸障害、慢性湿疹、成人病、婦人病、腰痛、神経痛

注:効能は万人にその効果を保証するものではない

温泉街[編集]

諏訪湖東岸にあり、日本最古の温泉複合保養施設である片倉館(国の重要文化財、1928年築)の千人風呂が有名。諏訪湖畔には遊歩道が設けられており、沿道には大型ホテルや無料で利用できる足湯美術館がある。日帰り入浴施設は温泉街の外れにあるすわっこランドの一か所だが、ホテルの一部は温泉施設を宿泊客以外にも開放している [6]。また、JR上諏訪駅構内には1986年(昭和61年)に温泉が設置され、2001年(平成13年)には足湯に改装された。ホームに入れる切符(入場券)で利用できる。

間欠泉諏訪湖間欠泉センターで見ることができる。日本一高く吹き上がっていた間欠泉は現在は噴出量は衰え人工的に加圧して噴出させている。かつては高さ50mの噴出であったが現在は15m程度。噴出時間は公式ホームページで確認することができる[7]

温泉施設[編集]

その豊富な湧出量から、諏訪市内の一般家庭でも温泉を引くことが可能である[8]。また入浴温泉施設のある小学校諏訪市立城南小学校)や百貨店、さらにサービスエリア中央自動車道諏訪湖サービスエリアの「ハイウェイ温泉諏訪湖」)がある。2001年(平成13年)4月 には諏訪湖畔に足湯施設が設置された。

周辺[編集]

アクセス[編集]

鉄道
2010年代においても宿泊客の14%-16%は中央本線の電車を利用して訪れる[9]
高速道路

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 上諏訪小和田の空間構造 : 湯と舟止から読む近世・近代の変遷宮田駿介 法政大学大学院紀要. デザイン工学研究科編 2012-03
  2. ^ 上諏訪温泉『上諏訪』(上諏訪町, 1937)
  3. ^ 近代の上諏訪における温泉・スポーツ複合型観光地の形成と湖畔利用佐藤 大祐、立教大学観光学部紀要 第15号 2013
  4. ^ 諏訪地方の温泉の科学的研究日本温泉科学会、温泉科学11巻1号、1960年2月
  5. ^ 上諏訪、七ツ釜間欠泉日本温泉科学会、温泉科学36巻、1986年
  6. ^ 諏訪市観光ガイド・上諏訪温泉
  7. ^ 諏訪市公式ホームページ・諏訪湖間欠泉センター
  8. ^ 温泉の新設・廃止・名義変更などの手続き”. 諏訪市水道部営業課 (2017年11月18日). 2010年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月23日閲覧。
  9. ^ 来春あずさダイヤ改正 観光、経済に影響懸念”. 長野日報 (2018年12月18日). 2019年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月23日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]