井口奈己

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いぐち なみ
井口 奈己
生年月日 (1967-12-04) 1967年12月4日(49歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都[要出典]
職業 映画監督脚本家編集技師[1]
ジャンル 映画

井口 奈己(いぐち なみ、1967年12月4日[2] - )は、日本映画監督脚本家編集技師

経歴[編集]

東京は秋葉原・上野・御徒町のトライアングルに生まれ育つ[要出典]。幼少時より映画は「かわいい女の子が出ている」という基準でしか観ず、映画よりもプロレスや音楽に詳しいほどだったが、かわなかのぶひろの「個人の好みで映画を作ってもいい」という発言をきっかけに、20歳のとき、イメージフォーラム映像研究所に入学[3]

2001年、監督作品『犬猫』がぴあフィルムフェスティバル企画賞(TBS賞)を受賞する[4]。2003年、日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞[5]。2004年、榎本加奈子藤田陽子を主演に迎えて自らリメイクした『犬猫』は、トリノ国際映画祭で審査員特別賞と国際批評家連盟賞と最優秀脚本賞を受賞したほか[6]釜山国際映画祭で上映された[7]。2004年度日本映画監督協会新人賞を受賞する[8]

井口自身が「あれよあれよという間に勝手に道が開けた」と語っているように、早いうちからチャンスに恵まれ、評価されていたことで、仲間内から「映画界のわらしべ長者」と言われたという[3]

2008年、松山ケンイチ主演の『人のセックスを笑うな』が公開される[9]。2014年、竹野内豊主演の『ニシノユキヒコの恋と冒険』が公開される[10]

スタイルと影響[編集]

人のセックスを笑うな』で主演を務めた永作博美の「監督がカットを告げてくれないので、その後のアドリブが大変」という言葉にあるように、井口はカットをぎりぎりまでかけないという[要出典]。これについては「撮影していると役者のテンションが上下するのが分かるんです。一旦下がっても、また大きく上昇するのでカットがかけにくい(いいシーンをひろってあげたい)。カットをかけようと迷うときも、面白ければ行ってみよう、です。」と語っている[3]。このため、彼女の作品は長回しによって生まれる「だらだら感」が特徴になっている[3]宇田川幸洋は、井口の演出の特徴として「長まわしで見つめられる、少人数(二人であることが多い)の人間がかたちづくる親密な時間と空間の、あたたかい持続」を指摘している[11]

フィルモグラフィー[編集]

映画[編集]

ミュージック・ビデオ[編集]

著書[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『ニシノユキヒコの恋と冒険』井口奈己監督インタビュー”. 神戸映画資料館 (2014年2月1日). 2014年3月27日閲覧。
  2. ^ 小山田裕哉 (2008年1月31日). “話題映画『人のセックスを笑うな』で分かる女流監督の人気と活躍(2/2)”. 日経トレンディ. 2014年3月27日閲覧。
  3. ^ a b c d 「麻生香太郎の業界潜行Vol.6」、『日経エンタテインメント!』第12巻第4号、日経BP社、2008年3月、 pp.80。
  4. ^ PFFアワード2001”. ぴあフィルムフェスティバル. 2014年3月27日閲覧。
  5. ^ 第12回 日本映画プロフェッショナル大賞が決まる!”. CINEMA TOPICS ONLINE (2003年6月3日). 2014年3月27日閲覧。
  6. ^ 『犬猫』がトリノ国際映画祭で審査員特別賞ほか3賞を受賞!”. CINEMA TOPICS ONLINE (2004年11月28日). 2014年3月27日閲覧。
  7. ^ Russell Edwards (2004年10月19日). “Review: 'The Cat Leaves Home'” (英語). Variety. 2014年3月27日閲覧。
  8. ^ 第45回 2004年度日本映画監督協会新人賞 受賞記念インタビュー”. 日本映画監督協会 (2005年7月2日). 2014年3月27日閲覧。
  9. ^ Russell Edwards (2008年4月8日). “Review: 'Don't Laugh at My Romance'” (英語). Variety. 2014年3月27日閲覧。
  10. ^ 「ニシノユキヒコの恋と冒険」井口奈己監督”. 読売新聞 (2014年2月21日). 2014年3月27日閲覧。
  11. ^ 宇田川幸洋 (2014年2月7日). “ニシノユキヒコの恋と冒険 親密な時空の温かな持続”. 日本経済新聞. 2014年3月27日閲覧。

外部リンク[編集]