ニューヨーク市立大学シティカレッジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
City College of New York
校訓 Respice, Adspice, Prospice
(Look behind, look here, look ahead)
学校種別 公立
設立年 1847年
基金 1.31億ドル[1]
学長 Dr. Lisa Staiano-Coico
副学長 Dr. Maurizio Trevisan
大学職員数
581人 (full-time)
914人 (part-time)
理事会人数
401人
学生数 16,161人
学部生数 13,113人
大学院生数 3,048人
所在地 US
NYニューヨーク市160 Convent Avenue, New York, NY 10031
北緯40度49分10秒 西経73度57分00秒 / 北緯40.8194度 西経73.9500度 / 40.8194; -73.9500座標: 北緯40度49分10秒 西経73度57分00秒 / 北緯40.8194度 西経73.9500度 / 40.8194; -73.9500
キャンパス 都市
公共交通 137th Street–City College (IRT Broadway–Seventh Avenue Line)
スクールカラー ラベンダー色         
スポーツ 16競技
マスコット ビーバー
所属 ニューヨーク市立大学
ウェブサイト ccny.cuny.edu
テンプレートを表示

ニューヨーク市立大学シティカレッジ (-しりつだいがく-、City College of The City University of New York) は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークマンハッタンにある公立総合大学である。

アメリカで最も古い公立大学の一つ。大学の略称は「City College of New York」。一般に「シティカレッジ」、「CCNY」、または「シティ」と呼ばれる。大学のモットーは、"Respice, Adspice, Prospice" ("Look back, look at, and look ahead")。

キャンパス[編集]

大学の中核は、ニューヨーク市マンハッタンの北西部ハーレム地区の小高い丘の上に位置し、セントニコラス公園の西側に隣接する。緑多い美しいキャンパスの東端からは、ハーレムの街を一望することができる。設立当初の1849年から1907年までキャンパスはレキシントン街の23丁目に所在したが、ニューヨーク市のアップタウン開発とキャンパス拡張という意向により、1906年に現在の場所(当時はManhattanvilleと呼ばれる村であった)に移転した。1907年に創建されたネオ・ゴシック建築のShepard Hallを始め、1920年代のハーレム・ルネサンス期から変わらないアカデミックな校舎群が現在も使用されている。それらの建物の屋根には600個のガーゴイルが施されている。

デューク・エリントンの「A列車で行こう」にも歌われた、ハーレムの高級住宅街であるシュガーヒルの最高峰がこの辺り。地下鉄の最寄り駅は「137th Street City College」で、コロンビア大学から僅か2駅の1キロメートル程の距離にある。マンハッタンのダウンタウンに社会人向けの一部のクラスが行われるキャンパス、ニューヨーク市立大学大学院センターがある。

旧北キャンパスが、1981年に市の記念建築物に、1984年に州と連邦政府の歴史建築物に指定された。ハーレム地区の観光名所の一つとなっている。

南キャンパス内に、ジャズ音楽、演劇などが上演されるニューヨーク市管轄のアーロン・デービス・ホールがある。

2006年秋に南キャンパス内に学生寮The Towers at CCNYが竣工。

キャンパスの東側はセント・ニコラス・パークという斜面になった公園で、キャンパスは高台になっている。

セントニコラス通りから見る1900年代初頭のShepard Hall

歴史的建造物[編集]

  • Shepard Hall - 尖塔が聳えるキャンパスのランドマーク。建物内部にはThe Great Hallと呼ばれる大聖堂がある。
  • Baskerville Hall
  • Compton Hall
  • Harris Hall - 創設者タウンゼント・ハリスに因み名付けられた。
  • Wingate Hall
  • Alexander S. Webb像 - 第2代目学長であるアレクサンダー・S・ウェブの銅像がキャンパスのシンボルの一つとなっている。

歴史[編集]

1847年、前身となるニューヨーク市の高等教育機関「フリーアカデミー」として創立。創設者は、ニューヨーク市教育局長として公共政策に尽力し、後年に初代駐日公使として来日、1858年日米修好通商条約を締結したタウンゼント・ハリスニューヨーク市立大学システムの起源となった大学である。1866年に現在のシティカレッジという名前になった。160年を超える伝統と歴史を通し、卒業生の中から9人のノーベル賞受賞者を輩出する。

アイビー・リーグとして代表されるアメリカのトップ私立学校がプロテスタント支配階級に制限され排他的な体制を持っていた19世紀から20世紀前半にかけて、当時授業料無償であったこの大学に、ヨーロッパでの迫害を逃れ移民して来た聡明なユダヤ人子弟が大挙して集った。その輝かしい学術業績が彼ら労働者階級出身の学生によって成し遂げられたものであったため、ニューヨーク・タイムズにより「プロレタリアハーバード」(“Harvard of the Proletariat”)と称された。また、この時期にカナダへまたがるユダヤ人組織シグマ・アルファ・ミューが設立された。

1930年代から1950年代にかけては、政治的急進主義として知られ、トロツキズムスターリニズム社会議論の場として活況を呈した。同時期の卒業生は後に「ニューヨーク知識人」集団となり、「ネオコン」と呼ばれるアメリカの新保守主義(Neoconservatism)に影響を与える事になる。

現在はユダヤ人の他、アフリカ系アメリカ人ラテン系アメリカ人東欧諸国からの移民、アフリカアジアからの留学生など様々な学生が学び、「社会に開かれた大学」というハリスの建学の理念が受け継がれている。学内には「ハーレム大学」(“Harlem University”)の名称を掲げる1969年設立の学生自治会がある。

2004年、元アメリカ大統領ビル・クリントン氏が法学の名誉博士号を授与された。

2005年、卒業生であるロバート・オーマン博士がノーベル経済学賞を受賞した。

セントニコラス通りから見るShepard Hallの古い写真

組織[編集]

教育機関[編集]

ニューヨーク市立大学シティカレッジは以下の5つのスクールで構成されている。

研究機関[編集]

  • ニューヨーク生医工学センター (New York Center for Biomedical Engineering)
  • 水源環境調査センター (The Center for Water Resources and Environmental Research)
  • 環境資源開発国際センター (The International Center of Environmental Resources and Development)
  • 地震工学センター (Earthquake Engineering Center)
  • 燃料清掃研究所 (The Clean Fuels Institute)
  • コリン・パウエル政策学センター (The Colin Powell Center for Policy Studies)
  • ドミニカ学研究所 (Dominican Studies Institute) - ドミニカ共和国研究が行なわれている。専門図書館を併設する。
  • フランス言語・文化センター (The French Language and Cultural Center)
  • 社会人教育センター (The Center for Worker Education)
  • 成人・生涯学習 (Adult and Continuing Education at The City College)
  • 大学史資料センター
  • 日本文化資料室 - 北学術センター内の日本文化資料室には、ハリスが日本駐在時に作らせたとされる最初の日本製星条旗を始め、書き残した書状や所有物など日本開国当時を知るための貴重な資料が展示、保存されている。資料室は許可を受ければ一般客も自由に見学できる。毎年春に催される「シティカレッジ桜祭り」には在ニューヨーク日本国総領事の訪問や桜の植樹、ハリスの赴任地であった静岡県下田市との交流が行われるなど日本との縁も深い。

文芸におけるCCNY[編集]

映画[編集]

テレビ[編集]

文学[編集]

音楽[編集]

  • ルー・リード - "Leave Me Alone"の歌詞に"The last time I saw you was by CCNY."とある
旧シティカレッジ・スタジアム(Adolph Lewisohn Stadium)。現在は同敷地に北学術センターがある

主な出身者[編集]

ノーベル賞受賞者[編集]

政治・経済・社会[編集]

学術界[編集]

1906年竣工の校舎に施されたShepard Hallのモデルを抱える石製グロテスク

文化・芸術・ジャーナリズム[編集]

実業界[編集]

スポーツ界[編集]

日本関係者[編集]

教員[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]


外部リンク[編集]