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ニューファンドランド (ドミニオン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニューファンドランド自治領
Dominion of Newfoundland (英語)
ニューファンドランドの位置
ニューファンドランド自治領の位置
国の標語:Quaerite Primum Regnum Dei(ラテン語)
Seek ye first the kingdom of God(英語)
国歌Ode to Newfoundland(英語)
ニューファンドランドへの頌歌
公用語 英語
首都 セントジョンズ
国王
1907年 - 1910年 エドワード7世
1910年 - 1936年 ジョージ5世
1936年 - 1936年 エドワード8世
1936年 - 1949年 ジョージ6世
総督
1855年 - 1857年 チャールズ・ヘンリー・ダーリング英語版
1907年 - 1909年 ウィリアム・マグレガー英語版
1913年 - 1917年 ウォルター・エドワード・デイヴィッドソン英語版
1933年 - 1935年 デイヴィッド・マレイ・アンダーソン英語版
1946年 - 1949年 ゴードン・マクドナルド英語版
変遷
自治政府成立 1854年
実質的に独立 1907年
ウェストミンスター憲章成立(批准せず) 1931年
自治権をイギリス本国に返上 1934年
カナダと統合 1949年
現在 カナダの旗 カナダ
先代 次代

ニューファンドランド自治領(ニューファンドランドじちりょう、英語: Dominion of Newfoundland)は、現在はカナダの州であるニューファンドランド・ラブラドール州を領域として、かつて存在した半独立国である。ドミニオン(Dominion)と呼ばれるイギリス帝国イギリス連邦)の自治領であり、1949年にカナダに併合されて消滅した。

概要

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先住民族が長年暮らしてきたこの地は、1497年にイギリスの植民地となり、白人の入植が開始された(ニューファンドランド植民地英語版を参照)。それから300年以上が経過した頃には、入植者たちによる自治を求める運動が活発化し、1854年に責任政府が樹立された[1]。その後、隣接するイギリス植民地のカナダとは異なる植民地として独自路線を進み、1907年の帝国会議においてニューファンドランドは自治領となり、ニューファンドランド自治領が成立したが、他自治領に比べ自立性は低いレベルにとどまった[2]1931年にはウェストミンスター憲章が成立して自治領の独立が認められたが、自立性の低いニューファンドランドは、この憲章を採択せず、同じくドミニオン(自治領)であったカナダが独立国となったのに対し、ニューファンドランドは半独立国の地位に甘んじた[3]。その後、世界恐慌が勃発すると1932年に自治政府は財政破綻し、国内の苦境を自力で解決することを断念した自治政府は1934年に自治権を返上して、イギリスの直轄植民地に戻った[4]

1941年ごろからニューファンドランドの自治権回復の調査がイギリス政府内で始まり、1945年には直接支配の暫定的継続、自治回復、またはカナダ編入の3つの路線が本国政府から提示されるようになった[5]。1948年6月3日には住民投票en)が行われ、3案のうちから自治回復とカナダ編入案の二つに絞られて[6]、7月22日の決選投票でカナダ編入案が採択[7]。これを受け1949年3月31日、カナダの10番目の州として加わり、ニューファンドランド州となった[8]

脚注

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  1. 「ニューファンドランド いちばん古くていちばん新しいカナダ」p52 細川道久 彩流社 2017年11月30日第1刷発行
  2. 「ニューファンドランド いちばん古くていちばん新しいカナダ」p78-81 細川道久 彩流社 2017年11月30日第1刷発行
  3. 「ニューファンドランド いちばん古くていちばん新しいカナダ」p84-87 細川道久 彩流社 2017年11月30日第1刷発行
  4. 「ニューファンドランド いちばん古くていちばん新しいカナダ」p88-93 細川道久 彩流社 2017年11月30日第1刷発行
  5. 「ニューファンドランド いちばん古くていちばん新しいカナダ」p148-150 細川道久 彩流社 2017年11月30日第1刷発行
  6. 「ニューファンドランド いちばん古くていちばん新しいカナダ」p187 細川道久 彩流社 2017年11月30日第1刷発行
  7. 「ニューファンドランド いちばん古くていちばん新しいカナダ」p190 細川道久 彩流社 2017年11月30日第1刷発行
  8. 「ニューファンドランド いちばん古くていちばん新しいカナダ」p200 細川道久 彩流社 2017年11月30日第1刷発行

関連項目

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