トゥゲザー・スルー・ライフ

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トゥゲザー・スルー・ライフ
ボブ・ディランスタジオ・アルバム
リリース
録音 2008年12月
ジャンル フォーク・ロックブルース
カントリーロック
時間
レーベル コロムビア
プロデュース ジャック・フロスト
(ディランの変名)
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • アメリカ合衆国の旗 1位(ビルボード200
  • イギリスの旗 1位(全英アルバム・チャート
  • フランスの旗 1位
  • スウェーデンの旗 1位
  • アイルランドの旗 2位
  • スイスの旗 2位
  • 日本の旗 16位(オリコン
  • ボブ・ディラン 年表
    テル・テイル・サインズ
    (2008年)
    トゥゲザー・スルー・ライフ
    (2009年)
    クリスマス・イン・ザ・ハート
    (2009年)
    テンプレートを表示

    トゥゲザー・スルー・ライフ』(: Together Through Life)は、2009年にリリースされたボブ・ディラン33作目のスタジオ・アルバム

    ビルボード200全英アルバム・チャートの両チャートで初登場1位を記録し、イギリスでは『新しい夜明け』(1970年)以来39年ぶりの1位獲得となった[1]

    経緯[編集]

    ローリング・ストーン誌によればアルバムの噂は突然の驚きであり[2]、公式発表の2009年3月16日にはリリースまでにすでに2ヶ月を切っていた。これは、当初秋リリース予定だったものが次作『クリスマス・イン・ザ・ハート』のプランが立ち上がったことで前倒しにされたためである。ディランは『ラヴ・アンド・セフト』(2001年)及び『モダン・タイムズ』(2006年)の2作に引き続いて、ジャック・フロストの変名でプロデュースをしている。

    リリースに先行して、ディランの公式サイトには音楽ジャーナリストのビル・フラナガンとのインタビューが掲載された。そこでディランはアルバムの創作初期段階について、フランス人映画監督のオリヴィエ・ダアンよりロード・ムービーMy Own Love Song』(2010年)のための曲を依頼され、それが「ライフ・イズ・ハード」という曲になり、「それがこのレコードの方向性のようなものになった」と述べている[3]

    このアルバムのレコーディングには、2008年時点でのディランのツアーバンドに加えて、ロス・ロボスのデヴィッド・イダルゴ(David Hidalgo)がアコーディオン奏者として、さらにトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのマイク・キャンベル(Mike Campbell)がギタリストとして参加している。

    3月30日、「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」が1日限定の無料ダウンロードで公式サイトより配布された。4月6日、「アイ・フィール・ア・チェンジ・カミング・オン」がタイムズ紙の公式サイトにて発表され[4]、追ってディランの公式サイトでも試聴が可能となった。

    楽曲[編集]

    ディランはこのアルバムの楽曲のほとんどを、グレイトフル・デッドの作詞家だったロバート・ハンター(Robert Hunter)と共作している。ハンターとの共作は『ダウン・イン・ザ・グルーヴ』(1988年)以来である。

    前作に続きブルース色が濃い内容となっている。中でも「マイ・ワイフズ・ホーム・タウン」はマディ・ウォーターズの "I Just Want to Make Love to You" (作曲: ウィリー・ディクスン)の替え歌とも言える内容で、アレンジも殆ど変えていない。

    エディション[編集]

    このアルバムは3種類の形態でリリースされている。

    • 通常盤CD - 楽曲のみ
    • デラックス盤(3枚組) - 通常盤CDに、ディランのラジオ番組である『テーマ・タイム・ラジオ・アワー』で放送分のエピソード "Friends & Neighbors" のCD、及び映画『ノー・ディレクション・ホーム』(2005年)から外された、ディランの最初のマネージャーであるロイ・シルバーのインタビューDVDが付属
    • LPレコード(2枚組) - 米盤には通常盤CDが付属

    収録曲[編集]

    通常盤CD[編集]

    特記なき楽曲は、作詞: ボブ・ディラン、ロバート・ハンター(Robert Hunter)、作曲: ディラン

    1. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング - Beyond Here Lies Nothin' – 3:51
    2. ライフ・イズ・ハード - Life Is Hard – 3:39
    3. マイ・ワイフズ・ホーム・タウン - My Wife's Home Town – 4:15
    4. イフ・ユー・エヴァー・ゴー・トゥ・ヒューストン - If You Ever Go to Houston – 5:49
    5. フォゲットフル・ハート - Forgetful Heart – 3:42
    6. ジョリーン - Jolene – 3:51
    7. ディス・ドリーム・オブ・ユー - This Dream of You – 5:54
      • 作詞・作曲: ディラン
    8. シェイク・シェイク・ママ - Shake Shake Mama – 3:37
    9. アイ・フィール・ア・チェンジ・カミング・オン - I Feel a Change Comin' On – 5:25
    10. イッツ・オール・グッド - It's All Good – 5:28

    デラックス盤[編集]

    通常盤CDに加えて、下記のCD及びDVDが付属する。

    CD
    Theme Time Radio Hour: Friends & Neighbors
    下記はこのエピソードで流されて、CDにも含まれている楽曲である。
    1. Howdy Neighbor – Porter Wagoner & The Wagonmasters
      • 作詞・作曲: J. Morris
    2. Don't Take Everybody to Be Your Friend – Sister Rosetta Tharpe
      • 作詞・作曲: M.Gabler/R. Tharpe
    3. Diamonds Are a Girl's Best Friend – T-Bone Burnett
      • 作詞・作曲: L. Robin/J. Styne
    4. La Valse de Amitie – Doc Guidry
      • 作詞・作曲: O. Guidry
    5. Make Friends – Moon Mullican
      • 作詞・作曲: E. Mcgraw
    6. My Next Door Neighbor – Jerry McCain
      • 作詞・作曲: J. McCain
    7. Let's Invite Them Over – George Jones & Melba Montgomery
      • 作詞・作曲: O. Wheeler
    8. My Friends – ハウリン・ウルフ
      • 作詞・作曲: C. Burnett/S. Ling
    9. Last Night – リトル・ウォルター
      • 作詞・作曲: W. Jones
    10. 君の友だち - You've Got a Friendキャロル・キング
      • 作詞・作曲: キャロル・キング
    11. Bad Neighborhood – Ronnie & The Delinquents
      • 作詞・作曲: Caronna/M. Rebennack
    12. Neighbours – ローリング・ストーンズ
    13. Too Many Parties and Too Many Pals – Hank Williams
      • 作詞・作曲: B. Rose/M. Dixon/R. Henderson
    14. Why Can't We Be Friends – War
      • 作詞・作曲: S. Allen/H. Brown/M. Dickerson/J. Goldstein/L. Jordan /C. Miller/H. Scott/L. Oskar
    DVD
    1. ロイ・シルバー – ロスト・インタビュー - Roy Silver – The Lost Interview
      1962年7月、「風に吹かれて」Witmark デモ録音を含む

    パーソネル[編集]

    チャート[編集]

    『トゥゲザー・スルー・ライフ』はリリース第1週で125,000枚を売り上げ、ビルボード200でチャート初登場1位を記録した[5]

    チャート(2009年) 最高
    順位
    全英アルバム・チャート 1
    全米ビルボード200 1

    リリース[編集]

    日本
    日付 レーベル フォーマット カタログ番号 付記
    2009年5月27日[6] ソニー CD + DVD SICP-2235・2236 初回生産限定盤、日本独自特典DVD付(映画『色即ぜねれいしょん』、映画『アヒルと鴨のコインロッカー』、映画『アイデン&ティティ』の一部映像)
    2009年5月27日[7] ソニー CD SICP-2237 通常盤
    2009年6月10日[8] ソニー 2CD + DVD SICP-2250・2251・2252 デラックス・エディション、完全生産限定盤、アルバムジャケット絵柄のステッカー&ポスター封入

    脚注[編集]

    [ヘルプ]
    1. ^ Bob Dylan Beats the Enemy to Number One” (英語). NME. 2009年11月25日閲覧。
    2. ^ Bob Dylan's New Album: Together Through Life”. rollingstone.com (2009年3月16日). 2009年12月9日閲覧。
    3. ^ Flanagan, Bill (2009年3月16日). “Bob Dylan talks about the new album with Bill Flanagan” (英語). bobdylan.com. 2009年12月10日閲覧。 “then the record sort of took its own direction”
    4. ^ Flanagan, Bill (2009年4月6日). “Bob Dylan on Barack Obama, Ulysses Grant and American Civil War ghosts” (英語). Times Online. 2009年12月10日閲覧。
    5. ^ Caulfield, Keith (2009年5月6日). “Bob Dylan Bows Atop Billboard 200” (英語). ビルボード. 2009年11月25日閲覧。
    6. ^ トゥゲザー・スルー・ライフ【初回生産限定盤】(SICP-2235・2236)”. ソニー・ミュージック. 2009年12月9日閲覧。
    7. ^ トゥゲザー・スルー・ライフ(SICP-2237)”. ソニー・ミュージック. 2009年12月9日閲覧。
    8. ^ トゥゲザー・スルー・ライフ(デラックス・エディション)【完全生産限定盤】 (SICP-2250・2251・2252)”. ソニー・ミュージック. 2009年12月9日閲覧。