ブロンド・オン・ブロンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ブロンド・オン・ブロンド
ボブ・ディランスタジオ・アルバム
リリース
録音 1965年10月5日 - 1966年3月10日
アメリカニューヨーク市
コロムビア・レコーディング・スタジオ
アメリカ・ナッシュビル
コロムビア・ミュージック・ロウ・スタジオ
ジャンル ロックフォーク・ロック
時間
レーベル コロムビア
プロデュース ボブ・ジョンストン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • アメリカ合衆国の旗 9位(ビルボード・トップ LP's
  • イギリスの旗 3位(全英アルバム・チャート
  • ゴールドディスク
  • アメリカ合衆国の旗 2xプラチナ(RIAA
  • ボブ・ディラン 年表
    追憶のハイウェイ 61
    (1965年)
    ブロンド・オン・ブロンド
    (1966年)
    ボブ・ディランのグレーテスト・ヒット
    1967年
    『ブロンド・オン・ブロンド』収録のシングル
    テンプレートを表示

    ブロンド・オン・ブロンド』(: Blonde on Blonde)は、ボブ・ディラン1966年に発表した7作目のスタジオ・アルバム

    ローリング・ストーン』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」(2012年版)において9位にランクインした[1]

    解説[編集]

    『ブロンド・オン・ブロンド』はミックス違いや曲の長さなど少なくとも11種類の異なるヴァージョンがリリースされた。そのいずれもが標準的なヴァージョンとして確立されていない。ヨーロッパの一部では2枚のシングル・アルバムとしてリリースされた。アルバムの発表日時さえ疑問とされる。コロンビアはアルバム・リリースを1966年5月16日として公式に発表しているが、幾人かのディラン研究家はその正確な日付を研究している。1968年にコロンビアはジャケットを改訂している。内側に使用されたチュニジア生まれのモデル、クラウディア・カルディナーレの写真が許可無しで使用されたためであった。

    A面4曲目「スーナー・オア・レイター」のみニューヨーク録音。ザ・バンド(当時はホークス)からロビー・ロバートソンリック・ダンコが参加している[2]。その他はすべてナッシュビルで録音された。Side 4の「ローランドの悲しい目の乙女」はLP一面にこの曲のみ収録しており、そのことはロック史上では初めてとされる。また、二枚組アルバムと言うのも当時、ロック・アルバムとしては珍しいものであった。

    収録曲[編集]

    全曲ボブ・ディラン作詞・作曲

    Side 1[編集]

    1. 雨の日の女 - Rainy Day Women #12 & 35 – 4:36
    2. プレッジング・マイ・タイム - Pledging My Time – 3:50
    3. ジョアンナのヴィジョン - Visions of Johanna – 7:33
    4. スーナー・オア・レイター - One of Us Must Know (Sooner or Later) – 4:54

    Side 2[編集]

    1. アイ・ウォント・ユー - I Want You – 3:07
    2. メンフィス・ブルース・アゲイン - Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again – 7:05
    3. ヒョウ皮のふちなし帽 - Leopard-Skin Pill-Box Hat – 3:58
    4. 女の如く - Just Like a Woman – 4:52

    Side 3[編集]

    1. 我が道を行く - Most Likely You Go Your Way and I'll Go Mine – 3:30
    2. 時にはアキレスのように - Temporary Like Achilles – 5:02
    3. アブソリュートリー・スイート・マリー - Absolutely Sweet Marie – 4:57
    4. フォース・タイム・アラウンド - 4th Time Around – 4:35
    5. 5人の信者達 - Obviously 5 Believers – 3:35

    Side 4[編集]

    1. ローランドの悲しい目の乙女 - Sad Eyed Lady of the Lowlands – 11:23

    アウトテイク[編集]

    ブートレッグ・シリーズ第1~3集』(1991年)に「アイル・キープ・イット・ウィズ・マイン(スタジオ・リハーサル中にディランが以前の持ち歌を口ずさみ始めると、プロデューサーから「そのまま続けて」と指示が出され録音テープに残されたもの)」、「シーズ・ユア・ラヴァー・ナウ(歌詞を間違え途中でストップが掛かったもの)」が収録されている。

    ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック(ブートレッグ・シリーズ第7集)』(2005年)に「ヒョウ皮のふちなし帽(オルタネイト・テイク)」、「メンフィス・ブルース・アゲイン(オルタネイト・テイク)」が収録されている。

    反響・評価[編集]

    アルバムは10月1日付『ビルボード』誌「トップ LP's」チャートで最高9位を記録し、全英アルバム・チャートで3位を記録した[3][4]アメリカ・レコード協会 RIAA により、1967年8月25日にゴールド・ディスク、1999年5月5日プラチナ・ディスク2003年9月22日にダブル・プラチナ・ディスクに認定されている[5]1999年グラミーの殿堂(Grammy Hall of Fame)入りを果たした。

    ディランは、発売から12年後の1978年に、次のように語っている。

    僕が心の中で聞いているサウンドに最も近づくことのできたのが『ブロンド・オン・ブロンド』に収録したそれぞれの歌だ。それは自由に動き回る水銀のようなサウンドだ。どんなふうに想像してもよいが、とにかく金属的で黄金に輝いている。これが僕の特別なサウンドだ。今まではこのサウンドをレコードで作り出すことができなかった。今までもずっとギター・ハーモニカ・オルガンを組み合わせてこのサウンドを作り出そうと努力してきた[6] — ボブ・ディラン

    この言葉が示すように、ディランのフォークとロックを融合させた音作りの試みがピークに達したものとして、60年代ロックの指標的作品の一つに数えられる。『これが最高!(Critic's Choice Top 200 Albums)』(1979年 クイックフォックス社)の英米編では2位、日本編では3位にランクされ、英国の音楽雑誌『MOJO』が1995年に選んだ「The 100 Greatest Albums Ever Made」では8位にランクされた。『ローリング・ストーン』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」(2012年版)において9位にランクされた[1]

    チャート[編集]

    アルバム
    チャート 最高順位
    1966年 ビルボード・トップ LP's 150 9
    1966年 全英アルバム・チャート Top 75 3

    リリース[編集]

    アメリカ
    日付 レーベル フォーマット カタログ番号 付記
    1966年5月16日[7] Columbia 2LP C2L 41 モノラル
    C2S 841 ステレオ
    Columbia CD CK
    日本

    日本ではCBS/日本コロムビアから『雨の日の女/ボブ・ディラン第5集』(1966年、YS-672-C)、1967年に『ブロンド・オン・ブロンド/ボブ・ディラン第6集』(1967年、YS-748-C)に分けられてリリースされた。1992年には、MD規格でリリースされた。2004年、再発CDがオリコン・チャートで最高136位を記録した[8]

    日付 レーベル フォーマット カタログ番号 付記
    1966年 CBS/日本コロムビア LP YS-672-C 『雨の日の女/ボブ・ディラン第5集』、1・2面
    1967年 CBS/日本コロムビア LP YS-748-C 『ブロンド・オン・ブロンド/ボブ・ディラン第6集』、3・4面
    1968年 CBSソニー 2LP SONP-50158・50159
    1973年12月 CBSソニー 2LP SOPI-3・4
    1974年 CBSソニー 2LP SOPJ-47・48
    1976年 CBSソニー 2LP 40AP 274・275
    1987年8月26日[9] CBSソニー CD 40DP 1029 CBS CD ROCK 100
    1991年12月1日[10] ソニー CD SRCS 6157 NICE PRICE LINE
    1992年12月12日 ソニー MD SRYS 1027
    1994年3月21日[11] ソニー CD SRCS 6682 SBM、THE COLLECTORS ITEM SERIES、完全限定盤、ゴールド
    1995年12月21日[12] ソニー CD SRCS 7905 SBM、紙ジャケ
    1997年1月22日[13] ソニー CD SRCS 9237 SUPER NICE PRICE 1600
    1997年10月22日 ソニー MD SRYS 1214 SUPER NICE PRICE
    2000年3月8日[14] ソニー SACD SRGS 4531 DSDマスタリング
    2003年10月22日[15] ソニー 2SACD HYBRID MHCP-10005・10006
    2004年8月18日[16] ソニー CD MHCP-373 紙ジャケ、完全生産限定盤
    2005年8月24日[17] ソニー CD MHCP-807 2003年デジタル・リマスター
    2009年3月25日[18] ソニー Blu-spec CD SICP-20091

    脚注[編集]

    1. ^ a b Bob Dylan, 'Blonde on Blonde' | 500 Greatest Albums of All Time | Rolling Stone
    2. ^ Still On The Road - Studio A Columbia Recording Studios New York City, New York 25 January 1966
    3. ^ “Top LP's”. Billboard (The Billboard Publishing Company) (October 1, 1966): p. 34. http://books.google.co.jp/books?id=UQ8EAAAAMBAJ&lpg=PA3&dq=billboard%20blonde%20on%20blonde&pg=PA34#v=onepage&q&f=false 2011年3月13日閲覧。. 
    4. ^ Bob Dylan - The Official Charts Company” (英語). theofficialcharts.com. 2011年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月13日閲覧。
    5. ^ RIAA Gold and Platinum Search for albums by Bob Dylan” (英語). RIAA. 2011年3月13日閲覧。
    6. ^ クリス・ウィリアムズ『ボブ・ディラン・ イン・ヒズ・オウン・ワーズ』1994年2月 キネマ旬報社
    7. ^ Blonde on Blonde” (英語). bobdylan.com. 2011年3月13日閲覧。 “05/16/1966”
    8. ^ ブロンド・オン・ブロンド(MHCP-373)”. オリコン. 2009年8月12日閲覧。
    9. ^ ブロンド・オン・ブロンド(40DP-1029)”. CDJounal.com. 2009年8月26日閲覧。
    10. ^ ブロンド・オン・ブロンド(SRCS-6157)”. オリコン. 2009年8月12日閲覧。
    11. ^ ブロンド・オン・ブロンド(SRCS-6682)”. オリコン. 2009年8月12日閲覧。
    12. ^ ブロンド・オン・ブロンド(SRCS-7905)”. オリコン. 2009年8月12日閲覧。
    13. ^ ブロンド・オン・ブロンド(SRCS-9237)”. ソニー・ミュージック. 2009年8月12日閲覧。
    14. ^ ブロンド・オン・ブロンド(SRGS-4531)”. オリコン. 2009年8月12日閲覧。
    15. ^ ブロンド・オン・ブロンド(MHCP-10005・10006)”. ソニー・ミュージック. 2009年8月12日閲覧。
    16. ^ ブロンド・オン・ブロンド(MHCP-373)”. ソニー・ミュージック. 2009年8月12日閲覧。
    17. ^ ブロンド・オン・ブロンド(MHCP-807)”. ソニー・ミュージック. 2009年8月12日閲覧。
    18. ^ ブロンド・オン・ブロンド(SICP-20091)”. ソニー・ミュージック. 2009年8月12日閲覧。

    外部リンク[編集]