コンテンツにスキップ

ツインズ (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツインズ
Twins
監督 アイヴァン・ライトマン
脚本 ウィリアム・デイヴィス英語版
ウィリアム・オズボーン英語版
ティモシー・ハリス英語版
ハーシェル・ワイングロッド英語版
製作 アイヴァン・ライトマン
製作総指揮 ジョー・メジャック
マイケル・C・グロス
出演者 アーノルド・シュワルツェネッガー
ダニー・デヴィート
ケリー・プレストン
クロエ・ウェッブ
ボニー・バートレット
マーシャル・ベル
トレイ・ウィルソン英語版
ヒュー・オブライアン
音楽 ジョルジュ・ドルリュー
ランディ・エデルマン
主題歌 「TWINS」
フィリップ・ベイリー&リトル・リチャード
撮影 アンジェイ・バートコウィアク
編集 シェルドン・カーン英語版
ドン・キャンバーン英語版
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル映画
日本の旗 UIP
公開 アメリカ合衆国の旗 1988年12月9日
日本の旗 1989年8月5日
上映時間 107分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $15,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $111,936,388[1]
世界の旗 $216,614,388[1]
配給収入 日本の旗 12億4000万円[2]
テンプレートを表示

ツインズ』(Twins)は、1988年アメリカ合衆国コメディ映画。監督はアイヴァン・ライトマン、出演はアーノルド・シュワルツェネッガーダニー・デヴィートなど。35年間別々に暮らしてきた似ても似つかぬ双子の兄弟の再会によって巻き起こる騒動を描いている[3]

あらすじ

[編集]

遺伝子工学の実験により、6人の優秀な男性とメアリー・アン・ベネディクトとの間に双子の兄弟が誕生した。兄のジュリアス(アーノルド・シュワルツェネッガー)は孤島で理想的な環境のもとに育てられるが、35歳の誕生日に弟の存在を知らされ、彼を探す旅に出る。

一方の弟ヴィンセント(ダニー・デヴィート)は小柄でずる賢く、自動車窃盗などに手を染めて生活していた。やがて2人は再会し、正反対の性格ながらも行動を共にすることになる。旅の途中でヴィンセントの恋人リンダ(クロエ・ウェッブ)とその妹マーニー(ケリー・プレストン)も加わり、4人はジュリアスとヴィンセントの母を探す旅に出る。

母はすでに亡くなったと聞かされ落胆するが、やがて実は生きていたことが判明する。その過程で犯罪組織に追われる一幕もあるが、兄弟は協力して危機を乗り越え、次第に家族の絆を深めていく。物語はジュリアスとマーニー、ヴィンセントとリンダがそれぞれ家庭を築き、双方に双子の赤ん坊が誕生するという結末で締めくくられる。

登場人物

[編集]
ジュリアス・ベネディクト
演 - アーノルド・シュワルツェネッガー
優れた能力を持つ人間。生まれてまもなくフィジー諸島に送り込まれ知識は本で会得して育った。非常に純粋で心優しく頭脳明晰で屈強な肉体の持ち主だが、外の世界を全く知らない世間知らずで、人を疑うことを知らない。故に童貞で、マーニーに誘われても当初は対応できなかった。アメリカへの飛行機で、初めて聴いたロックンロール(『ヤケティ・ヤック』)がお気に入りで、シャワー中も熱唱するほど。
終盤でヴィンセント社の経営を手伝う。
ヴィンセント・ベネディクト
演 - ダニー・デヴィート
ヴィンセント商会の経営者だが、実態は借金で倒産寸前であり、高級車を盗んで売り飛ばすケチな犯罪で小金を稼いでいる小悪党。幼少期は孤児院で育ったが、悪戯で放火する、尼僧を強姦する、さらに図書費を盗み孤児院を脱走した経歴がある問題児だった。
実験の失敗により、兄のジュリアスに全てを取られたようなダメ男で、ハゲで背が低く小太りな上にスケベでケチでいい加減な性格だが、社会の事情によく精通しており、ジュリアスに対して助言してみせるシーンもある。当初は突然やって来た兄を利用するつもりでいたが、ジュリアスの純粋さに次第に心を許していく。
200回以上駐車違反の罰金を踏み倒し免許証の更新も出来ず逮捕されたが、刑務所に迎えに来たジュリアスが保釈金と車の保管料を支払って保釈された。
終盤でウェブスターを倒し、燃料噴射装置を本来の持ち主に返して報酬をもらい、借金を返済出来た。取引で得た500万ドルもジュリアスに返還させられたが、400万ドルだと偽って100万ドルをくすねている。
マーニー・メイソン
演 - ケリー・プレストン
ヴィンセントの行きつけの店のウェイトレス。リンダの妹。ジュリアスに好意を寄せ、最終的に結婚した。
リンダ・メイソン
演 - クロエ・ウェッブ
ヴィンセントの行きつけの店のウェイトレス。マーニーの姉。ヴィンセントのガールフレンドで素行不良な彼と付き合い続ける献身的な性格。最終的にもヴィンセントと結婚した。
メアリー・アン・ベネディクト
演 - ボニー・バートレット
政府の極秘実験に参加した才色兼備の女性。そして、ベネディクト兄弟の実の母。芸術家村を運営しており、侵入してきたベネディクト兄弟に会うが、トラヴェン教授から死産だったと聞かされていたため、「母親だ」と言う2人の話を信じず、地上げ屋と勘違いし「メアリー・アンは亡くなった」と嘘をついて追い返した。
終盤で2人がベネディクト兄弟と名と写真が載った新聞記事を目にし、2人の話が真実だったと悟る。その後、実験の責任者であったトラヴェン教授を訪ね、自分を騙したことを詰って殴り倒した。その後、ベネディクト商会へ訪れ、2人と再会する。
ウェブスター
演 - マーシャル・ベル
運び屋。燃料噴射装置を積んだキャデラックを駐車場から運ぶ手筈だったが、ヴィンセントに車を盗まれたため、彼を狙う。終盤でベネディクト兄弟から現金だけ横取りして兄弟共々射殺しようとしたが、ジュリアスの機転で頭上に付きのフックを落とされて生き埋めにされてしまった。
ビートルート・マッキンレー
演 - トレイ・ウィルソン英語版
ウェブスターが最初取引しようとしていた取引先の上司。盗難エンジンを売りさばこうとしていた。
ヴィンセントに500万ドルを支払って、ジェット用の燃料噴射装置を積んだキャデラックを出した直後、ウェブスターに銃で狙撃されて死んだ。
アル・グレコ
演 - デヴィッド・カルーソ
立体駐車場の受付だが、高級車が入車するとヴィンセントに情報を流し、盗みを手伝う小悪党。中盤でウェブスターに拘束されて「さて、お前さんの親友の場所を教えてもらおうか?」とピストルを頭に突きつけられて脅される。
ミッチェル・トラヴェン教授
演 - ネヘマイア・パーソフ
究極の人間を作り出そうとしたプロジェクトの責任者。研究所まで押しかけたベネディクト兄弟を一度はシラを切って追い返すが、かつてプロジェクトメンバーらと撮った写真をジュリアスから見せられたことで観念し、閉鎖された研究室まで案内して真相とメアリー・アンの居場所を告げる。
その後、真実を知ったメアリー・アンに「この薄汚いウソつき!」と罵倒され、顔面を殴られる。
クレイン3兄弟
演 - トム・マクライスター英語版モーリー・チェイキンデビッド・エフロン
ベネディクトに金を貸しているチンピラ兄弟。三兄弟で長男がボブ、次男がバート、三男がモリス。
モリスは借金の取立てにヴェネディクト商会に押しかけたついでにヴィンセントを痛めつけていたが、ジュリアスに返り討ちにされ、右腕を骨折し、むち打ち症になる。
その後、3人でベネディクト宅に押しかけるが、先客のウェブスターに「面白い血族だ。」とけなされ、バートとモリスの2人はピストルで脚を撃たれる。
母親を探してテキサスへ向かうベネディクト兄弟を追い、ついにとある酒場で二人を見つけ、メイソン姉妹を人質に「ヴィンス、今日と言う今日は借金返済の猶予は無しだ。」と兄弟を駐車場へ連れて行き制裁を加えようと目論むが、ジュリアスの機転と腕力によって、応援に呼んだ従兄弟のサムとデーヴ共々ノックアウトされる。

キャスト

[編集]
役名 俳優 日本語吹替
ソフト版テレビ朝日
ジュリアス・ベネディクトアーノルド・シュワルツェネッガー堀勝之祐玄田哲章
ヴィンセント・ベネディクトダニー・デヴィート内海賢二樋浦勉
マーニー・メイソンケリー・プレストン勝生真沙子佐々木優子
リンダ・メイソンクロエ・ウェッブ幸田直子藤田淑子
メアリー・アン・ベネディクトボニー・バートレット谷育子中西妙子
ウェブスターマーシャル・ベル筈見純谷口節
ビートルート・マッキンレートレイ・ウィルソン英語版村松康雄麦人
アル・グレコデヴィッド・カルーソ秋元羊介牛山茂
グレンジャーヒュー・オブライエン糸博阪脩
ミッチェル・トラヴェンネヘマイア・パーソフ石森達幸藤本譲
ワーナートニー・ジェイ大木民夫内田稔
バート・クレインモーリー・チェイキン小関一増岡弘
ボブ・クレイントム・マクライスター英語版沢木郁也広瀬正志
モリス・クレインデビッド・エフロン笹岡繁蔵島香裕
若い頃のメアリー・アンヘザー・グラハム
(クレジットなし)
台詞なし
ピーター・ガーフィールドピーター・ドヴォルスキー津田英三千田光男
修道院長フランセス・ベイ竹口安芸子瀬能礼子
バズビーローズマリー・ダンズモア滝沢ロコ鵜飼るみ子
トニー糸博仁内建之
ギルバート・ラーセンロバート・ハーパー稲葉実佐藤正治
アグネス滝沢久美子
バイカーS・A・グリフィン金尾哲夫
島の男曽我部和恭
秘書エリザベス・ケイトン小林優子
少年ニコラス・シェイク亀井芳子
その他N/A岩坪理江N/A
日本語版制作スタッフ
演出伊達康将
翻訳島伸三たかしまちせこ
調整熊倉亨
効果リレーション
制作東北新社
  • ソフト版:1990年3月23日発売のVHSに初収録
  • テレビ朝日版:初回放送1991年10月13日『日曜洋画劇場
現在、『午後のロードショー』での放送はソフト版が使用されることが多い(ザ・シネマスターチャンネルなどの有料衛星放送においてテレビ朝日版の不定期放送が行われる場合がある[4][5])。

日本語版DVDの注意点

[編集]

劇中でジュリアスが先に生まれたことが明らかにされているにもかかわらず、日本で発売されたDVDの字幕では「弟」と翻訳されている。これは「双子が誕生した場合には先に産まれた方を弟とする」という慣習のため。詳細は「双生児」の項目を参照のこと。しかし実際は先に生まれたほうが兄であるし、アメリカにはそもそもそのような慣習はない。さらに言えば、そもそも英語圏では兄弟を、弟、兄と言い分ける習慣自体が存在しない。 テレビ版吹き替え・NHK版字幕では直訳で「兄弟」と訳している。

パロディ

[編集]

評価

[編集]

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは43件のレビューで支持率は42%、平均点は4.80/10、批評家の一致した見解は「要求が厳しくない観客にはささやかな楽しみを少しだけ与えてくれるものの、『ツインズ』は設定の奇抜さにあまりに依存しすぎていて物語としての欠点を克服できていない。」となった[6]Metacriticでは13件のレビューを基に加重平均値が53/100となった[7]

その他

[編集]

バーで演奏しているバンドのギタリストはジェフ・ベックで、実際に演奏している[要出典]

出典

[編集]
  1. 1 2 3 Twins (英語). Box Office Mojo. 2009年11月3日閲覧。
  2. 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社、2012年、480頁。
  3. ツインズ”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2022年12月22日閲覧。
  4. ツインズ”. ザ・シネマ. 2022年12月22日閲覧。
  5. ツインズ”. スターチャンネル. 2024年8月25日閲覧。
  6. Twins. Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2022年12月22日閲覧.
  7. "Twins" (英語). Metacritic. Fandom, Inc.. 2022年11月18日閲覧。

関連項目

[編集]
  • ジュニア (映画) - 同じくシュワルツェネッガーとデヴィートが出演し、ライトマンが監督した1994年の映画。

外部リンク

[編集]