チェーンストークス呼吸

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(上から)正常な呼吸、ビオー呼吸クスマウル呼吸チェーンストークス呼吸のスパイログラム。

チェーンストークス呼吸(チェーンストークスこきゅう、: Cheyne-Stokes respiration)とは、数十秒間程度の無呼吸が続いた後、外呼吸を再開すると1回換気量が次第に増加し、極大に達すると今度は1回換気量が減少して、再び数十秒間の無呼吸に至るというサイクルが続く、異常な外呼吸の仕方である。交代性無呼吸とも呼ばれる。

病態[編集]

チェーンストークス呼吸は呼吸中枢低酸素症脳出血脳梗塞)、動脈血循環の不良、低酸素血症のいずれかが原因となる。中枢神経系の異常、鬱血性心不全、重度の腎臓疾患、肺炎、睡眠薬など中枢抑制作用のある薬物による中毒全身麻酔乏血失神瀕死時などに認められる。

名称[編集]

名称の由来は発見者であるイギリス内科医ジョン・チェーン英語版アイルランドの内科医ウィリアム・ストークス英語版から来ている。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 獣医学大辞典編集委員会編集『明解獣医学辞典』チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104