スタートレック:ヴォイジャー

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スタートレック:ヴォイジャー
原案 リック・バーマン
マイケル・ピラー
ジェリ・タイラー
出演者 ケイト・マルグルー
ロバート・ベルトラン
ティム・ラス
ロクサン・ドースン
ロバート・ダンカン・マクニール
ガーレット・ワン
イーサン・フィリップス
ロバート・ピカード
ジェリ・ライアン
ジェニファー・ライエン
テーマ曲作者 ジェリー・ゴールドスミス
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
シーズン数 7
話数 172(各話リスト)
各話の長さ 45分(1話当たり)
製作
製作総指揮 リック・バーマン
ジェリ・タイラー
ケネス・ビラー
ブラノン・ブラーガ
撮影体制 シングル・カメラ
製作 パラマウント・テレビジョン
配給 CBSテレビジョン・ディストリビューション
放送
放送チャンネルUPN
映像形式NTSC (SDTV)
音声形式ドルビーサラウンド 2.0
ドルビーデジタル 5.1
放送期間1995年1月16日 (1995-01-16) - 2001年5月23日 (2001-5-23)
Star Trek: Voyager|Star Trek
番組年表
前作スタートレック:ディープ・スペース・ナイン
次作スタートレック:エンタープライズ
関連番組宇宙大作戦
まんが宇宙大作戦
新スタートレック
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スタートレック:ヴォイジャー』(Star Trek: Voyager 、略称VGRまたはVOY)は、アメリカSFテレビドラマシリーズ。『スタートレックメディア・フランチャイズの4番目の作品。1995年から2001年にかけて放映された。

あらすじ[編集]

24世紀末、惑星連邦キャスリン・ジェインウェイ艦長が指揮する最新鋭科学船U.S.S.ヴォイジャーが、銀河の反対側から故郷を目指して長い旅をするストーリー。

2371年、ヴォイジャーはプラズマストームが荒れ狂う難所「バッドランド」にて、反連邦組織「マキ」の消息を絶った一派の追跡調査任務を受ける。しかし調査の途中で正体不明のテトリオンビームに捕獲され、一瞬にして地球からおよそ75,000光年彼方のデルタ宇宙域深部に飛ばされてしまう。

ヴォイジャーを捕えたのは「管理者」と呼ばれるエイリアンと彼の「アレイ型ステーション」であったが、その後管理者は寿命が尽き死亡。管理者不在のステーションの残存が、近隣のオカンパ人文明の安全を脅かすと判断したジェインウェイ艦長はステーションを破壊することを決意する。しかし同時にそれは帰還手段をも破壊することであり、結果としてヴォイジャーはデルタ宇宙域深部に取り残されてしまう。ジェインウェイ艦長は同じく捕えられていたマキのメンバーをクルーに迎え入れ、最新型宇宙艦ヴォイジャーの最高ワープ速度をもってしても70年以上かかる地球までの道のりを旅することになった。

シリーズの特徴[編集]

明確に地球を目的地とし、未知の領域の道中に数々の異星人文明や宇宙現象と出会っていくロードムービー的なSF冒険ドラマである。道中での未知の種族・社会との出会いや、危険な領域をあえて通らざるを得ない場面に様々のドラマが生まれた。1話完結スタイルのドラマであるため、どこから見始めても問題ないという点も特徴である。

VOYはオリジナルシリーズ『宇宙大作戦(TOS)』の精神を最も受け継いでいるといえ、初の女性艦長、『新スタートレック(TNG)』や『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン(DS9)』で取りざたされていた反連邦組織マキ、人気のある敵性種族・ボーグ集合体、ピカード艦長を悩ませていたQ連続体など、それまでのシリーズで未消化であった部分が深く掘り下げられて描かれているため、「スタートレック世界」の集大成的なシリーズとして人気が高い。またスタートレックの登場人物が放映当時のアメリカ社会に上陸する映画第4作『故郷への長い旅』を元にした50、51話「29世紀からの警告」など、過去に人気のあったエピソードをモデルにした話も見られる。さらにTNGや、DS9と舞台となる時代設定が同一であり、それらと関連した登場人物や事件が描かれている47話「救世主フェレンギ」などのエピソードもある。またDS9のシーズン3~7とVOYのシーズン1~5は劇中の時間とドラマの放映期間が重なっている。

シーズン1ではエリート士官である宇宙艦隊のクルーと、アウトローのマキのクルーが対立するエピソードがしばしば見られるが、マキは艦隊のルールに徐々に適応し、艦隊のクルーも歩み寄る姿勢を見せる等、一致団結して困難に立ち向かう姿が描かれるようになる。

シーズン2までは粗暴な種族がひしめき合う未知の領域をさまようある種の悲壮感があったが、シーズン3以降徐々に楽天的に冒険を楽しむスタートレックらしい明るいドラマとなっていく。

シーズン3中盤にはいよいよ現地ガイドのニーリックスの知識の及ばない領域に突入し、シーズン3終盤にはTNGや映画にも登場した危険な敵性種族「ボーグ集合体」の本拠地ボーグスペースに差し掛かる。同時期にはDS9にてドミニオン戦争が激化しており、同時放映されていた両シリーズは緊迫の展開となっていった。シーズン4からは「元ボーグ」の新キャラクター、セブン・オブ・ナインが登場。敵であるボーグが仲間に加わることでドラマは大きく引き締められる。シーズン5では宿敵ボーグクイーンが登場し、ジェインウェイ艦長との緊迫の女帝対決も見どころのひとつとなる。以降シーズン7までボーグに遭遇する機会が増え、謎に包まれていたボーグの生態も描かれることになった。

登場人物[編集]

U.S.S.ヴォイジャーのクルーは生粋の宇宙艦隊士官だけではなく、反連邦組織であるマキ出身の暫定士官が1/4ほどを占める。マキ出身者には暫定的な階級が与えられており、正規のものとは違う形の階級章をつけている。第1シーズンではアウトローのマキのクルーと、エリート士官然とした宇宙艦隊クルーとの対立シーンが見られるが(第3話「ブラックホールからの脱出」、第11話「裏切り者」、第16話「バイオ神経回路」等)、不評であったために早々に見られなくなり、代わりに困難に対して一致団結する姿が描かれるようになった。また、レギュラークルーは9名と『新スタートレック』の7名から増員されているが、本作には『新スタートレック』のマイルズ・オブライエンやガイナンといった頻繁に登場するサブレギュラーはいない。

レギュラー[編集]

  • キャスリン・ジェインウェイ
    • 演 - ケイト・マルグルー松岡洋子
    • 階級は大佐。U.S.S.ヴォイジャー艦長。地球人女性。『スタートレック』シリーズ初の女性艦長主人公。中佐時代はU.S.S.アルバターニに勤務する青い制服の科学士官であったが、当時の上官オーウェン・パリス艦長に指揮能力を見出され、赤い制服の指令部門へ転属したという艦長としては異色の経歴の持ち主。人が集まれば自然とリーダーシップを求められる女性。洞察力が鋭く、ヴォイジャーを陥れようとする数々の策略を看破する。科学技術への造詣があり深く科学を信奉するものの、第49話「聖霊の怒り」以降は宗教・芸術的な感性も磨くようになる。
    • なお、キャスリン・ジェインウェイ艦長は当初ニコール・ジェインウェイ艦長という役名であり、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドという女優がその役を射止めたが、数シーンの撮影のみで降板し、代わりに『ミセス・コロンボ』で有名なケイト・マルグルーが抜擢されたという経緯がある。
    • ヴォイジャー帰還後、提督(中将)に昇進しており映画第10作「ネメシス」にカメオ出演する。『スタートレック:ピカード』シーズン2、3には名前だけ登場。
    • トム・パリス、セブン・オブ・ナインらと同様、VOY終了から20年を経てCGアニメシリーズ『スタートレック:プロディジー』のU.S.S.プロトスターNX-76884の訓練アドバイザーホログラムとして登場する。本人も中将として登場し、U.S.S.ドーントレスに座乗し、プロトスターを追跡する任務に当たっている。『スタートレック:プロディジー』シーズン1フィナーレにおいて、自身のホログラムからダル達5人の後見人を引き継ぐ形となり、艦隊士官として鍛えていくことを決意した。
    • 『スタートレック:ヴォイジャー』最終話、『スタートレック:プロディジー』1話によると、宇宙艦隊史上最も多くの勲章を授けられた士官である。
  • チャコティ
    • 演 - ロバート・ベルトラン石塚運昇
    • 階級は少佐。ヴォイジャーの副長。地球人男性。元宇宙艦隊士官だったが退役し、マキのメンバーとなっていた。カーデシア国境の非武装宙域出身で、ネイティブアメリカンの血を引く。これは、『新スタートレック』第172話「新たなる旅路」に登場した惑星連邦領とカーデシア領の領土交換の犠牲となったドーバン5号星との関連を匂わせるものだが、この星出身という明確な設定はない。頑固で無茶をしがちなジェインウェイ艦長を支え、時に止める女房役。
    • ヴォイジャー帰還から約6年後『スタートレック:プロディジー』によると、正式に復隊し大佐に昇進している様子がプロトスター内の記録映像にて描かれている。
  • ベラナ・トレス
    • 演 - ロクサン・ドースン五十嵐麗
    • 階級は中尉。ヴォイジャーの機関主任。元マキのメンバー。地球人の父とクリンゴン人の母を持つ。ジェインウェイ艦長と並びシリーズ初の女性機関主任。優秀な学生であったものの母譲りの激しい気性のため、宇宙艦隊アカデミーを中退する。熱しやすい性格であるものの、ジェインウェイ艦長に匹敵する科学知識を持ち機転が利く有能なエンジニア。しかし宇宙艦隊の最新鋭船での責任のあるポストを意外にもそつなく務めており、セブンとの会話でそのことに気づき自身で驚く場面もある。
    • 屈強な戦闘民族であるクリンゴン人のベラナが機関主任、科学技術と論理的思考を最重視するバルカン人のトゥヴォックが戦術・保安主任という、従来の種族イメージとは正反対の役職となっている。
  • トゥヴォック
    • 演 - ティム・ラス青山穣
    • 階級は大尉(第73話で少佐に昇進)。ヴォイジャーの戦術・保安主任、第2副長。バルカン人男性で年齢はシーズン1時点で地球年で107歳(地球年で112歳時の143話「帰ってきたケス」でジェインウェイ艦長に「(バルカン年で)3桁までもうすぐ」と言われる)。ジェインウェイ艦長とは一番付き合いが長く信頼されている士官で、宇宙艦隊アカデミーの教官を務めていたこともある。キャリアと比較して階級が低めなのは、一時宇宙艦隊を離れていたため。ヴォイジャーでは参謀役であり、また船内や寄港した星での犯罪捜査なども行う。
    • トゥヴォック役のティム・ラスは、『新スタートレック』や映画に何回か出演経験があるベテラン『スタートレック』俳優である。トゥヴォックは『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』第65話「鏡の裏のシスコ」にゲスト出演しており、日本語吹き替えを担当した声優の青山穣は、「実はトゥヴォックを最初に演じたのはヴォイジャーではなくDS9だった」と座談会で語っている。
    • シリーズ終了から20年を経て、ヴォイジャー帰還から約3年後の『スタートレック:ローワー・デッキ』21話「自宅待機」にゲスト出演(セリフ無し)、中佐に昇進している様子が描かれている。
    • 『スタートレック:ピカード』27話において2401年時点で大佐になっている様子が描かれている。
  • トーマス・ユージン・パリス
    • 演 - ロバート・ダンカン・マクニール森川智之
    • 階級は中尉。ヴォイジャーの主任操舵士。地球人男性。ジェインウェイ艦長の中佐時代の上官であるオーウェン・パリス提督の息子。有能で面倒見のよい男であるが、不祥事を起こして服役していた元宇宙艦隊士官。ジェインウェイ艦長にスカウトされやり直すチャンスを与えられる。友情に厚い悪友タイプ。
    • 彼は『新スタートレック』第119話「悲しみのアカデミー卒業式」に登場したニック・ロカルノ候補生の設定をほぼそのまま踏襲したキャラクターであり、演者も同じロバート・ダンカン・マクニールである。
    • ジェインウェイ、セブン・オブ・ナイン同様シリーズ終了から20年を経て、ヴォイジャー帰還から約3年後の『スタートレック:ローワー・デッキ』13話「永遠のトム・パリス」にゲスト出演、正式に復隊し大尉に昇進している様子が描かれている。
  • ハリー・キム
    • 演 - ギャレット・ウォン真殿光昭
    • 階級は少尉。ヴォイジャーの主任オペレーター(シールド、センサー、艦内システムを管理する)。地球人男性。アカデミーを卒業したての新人クルー。将来は艦長になるであろう模範的な秀才キャラクターで、パリスとは対照的な存在だが親友同士。船のメンテナンス等のエンジニアのような仕事をしている場面も多く見られる他、夜勤の指揮官も担当し、経験が浅いながらマルチに仕事をこなす。
  • ドクター
    • 演 - ロバート・ピカード中博史
    • 階級なし。医療主任。光子とフォースフィールドで構築された最新型のAIホログラフィックドクター「緊急用医療ホログラム 」。デルタ宇宙域に移動させられた際の船体ダメージで正規の医療主任が死亡したために緊急時用のホロドクターが医療主任を任されることになった。当初はAIということからコミュニケーション能力や一般常識に欠け、クルーの彼に対する態度も「道具扱い」であった。しかしトレス中尉やケスらの協力で徐々に人間性を深め、拡張プログラムで様々なスキルを身に着けていく。
    • DS9 114話「ジュリアンの秘密」と映画第8作「ファーストコンタクト」でカメオ出演。EMHというシステム自体は『スタートレック:ピカード』でも登場し、医療目的以外の操縦ホログラムやエンジニアホログラムも見られる。
  • ニーリックス
    • 演 - イーサン・フィリップス長島雄一
    • 階級なし。アレイ型ステーション近くに居住していた流浪のタラクシア人男性。士気士官を自称しているヴォイジャーのムードメーカー。序盤は現地ガイドとしてデルタ宇宙域深部の種々の情報(資源のある星、遭遇した異星人の性質等)を提供できるとジェインウェイ艦長に自らを売り込んだ。主に第2デッキの食堂で調理人をしているが、人懐こい性格をもっての異星人との交渉なども担当。最終話直前の第169話「帰り行く処」で退艦。
    • イーサン・フィリップスは映画第8作「ファーストコンタクト」で、ホロデッキのキャラクター役でノーメイクで出演している。
  • ケス
    • 演 - ジェニファー・リーン小林優子
    • 階級なし。医療助手。アレイ型ステーション近くのオカンパ星に居住していたオカンパ人女性。寿命が7年という短命の種族だが潜在的に超能力を持つ。当初はニーリックスの恋人であったが後に別れる。第70話「ケスとの別れ」でセブン・オブ・ナインと入れ替わりで退艦。
    • ケスは第3シーズンまでのレギュラーであり、第4シーズンの第69・70話はケスが重要な役回りをするエピソードであるものの、クレジットでは演者のジェニファー・リーンはすでにゲスト扱いとなっている。ケスの離脱理由はジェニファー・リーンに原因があったのではなく、DVDの特典映像によれば「敵であるボーグをクルーに加えたら……」というアイデアを実現したかったというプロデューサーの意向である。
  • セブン・オブ・ナイン
    • 演 - ジェリー・ライアン沢海陽子
    • 階級なし。元ボーグの天体測定士で愛称はセブン。地球人女性で本名はアニカ・ハンセン。4歳の時にボーグ研究に没頭する科学者の両親・ハンセン夫妻に連れられ、小型科学調査船U.S.S.レイブンで連邦宇宙基地から深宇宙へ旅立つ。その後ハンセン夫妻が発見したボーグ船のトランスワープに便乗、デルタ宇宙域深部に到達する。しかしながら6歳の誕生日に両親とともにボーグに同化され以降18年間をボーグドローンとして過ごす。第68・69話「生命体8472」 から登場し、ボーグインプラントを取り外してヴォイジャーのクルーの一員となる。「セブンの失った人間性を取り戻す」というテーマはVOY後半のひとつの目的ともなっており、ボーグ由来の頭脳と有能さとは対照的なコミュニケーション能力と一般常識の欠落ぶりが面白く、彼女は屈指の人気キャラクターとなる。
    • ジェインウェイ、パリス同様本作終了から20年を経て『スタートレック:ピカード』に登場する。シーズン1ではサブレギュラーとして宇宙艦隊には所属しないものの自警団「フェンリスレンジャー」に参加し、艦隊の目の届かない部分の治安維持に努める活動している。シーズン2はメインとなりピカード提督らとともに行動する。ヴォイジャーの地球帰還後、宇宙艦隊に入隊を申請するが、ボーグであることを理由に却下され、セブンを擁護したジェインウェイが艦隊から辞職を要求されたことから身を引いたことが明かされた。シーズン3にて正式に宇宙艦隊に入隊。階級は中佐。ネオコンスティテューション級宇宙艦のU.S.S.タイタンNCC-80102-Aの副長を務める。
    • PIC最終話において、U.S.S.エンタープライズNCC-1701-Gの艦長に就任する。

サブレギュラークルー[編集]

  • ジョセフ・ケアリー
    • 演 - ジョシュ・クラーク英語版坂東尚樹
    • 大尉。機関部員。地球人男性。死亡した本来の機関主任に代わる機関主任選抜で、トレスと共に候補に挙がった宇宙艦隊士官(第3話「ブラックホールからの脱出」)。その後は部下としてトレスと協働する。第167話「終焉の星」で死亡。
  • ホーガン
    • 演 - サイモン・ビリッグ古田信幸
    • 元マキの機関部員。地球人男性。機関室に訪れるニーリックスにいろいろ教えてくれた親切なクルー(第36話「パリスの裏切り」)。上陸した惑星に生息する巨大な爬虫類に捕食されて死亡(第43話「ケイゾン総攻撃(後編)」)。後に遺体はヴォス人により発見される(第65話「遠隔起源説」)。
  • ヴォーラック
    • 演 - アレキサンダー・エンバーグ[1]森田順平
    • 少尉。機関部員。バルカン人男性。何度か顔を出すモブ機関員であるが、自身に初めて訪れたポンファー(発情期)で騒動を巻き起こす。(第59話「ボーグ・キューブ」)
    • 『新スタートレック』第167話「若き勇者たち」に出演していたトーリクとは双子との設定がある。
  • ロン・スーダー
    • 演 - ブラッド・ドゥーリフ山路和弘
    • 機関部員。元マキのメンバー。ベタゾイド男性。他のクルーを殺害したため、地球帰還まで自室に拘禁されることになる。トゥヴォックとの精神融合後は殺人衝動を制御出来るようになり、本来のベタゾイド人らしく穏やかな性格を取り戻していたが、後にヴォイジャーがケイゾンに乗っ取られた際、艦を取り戻すために戦い、命を落とした。(第43話「ケイゾン総攻撃 後編」)
  • アヤラ
    • 保安部員。地球人男性。元「マキ」のメンバー。登場回数は非常に多いが、セリフは非常に少ない。
  • イチェブ
    • 演 - マヌ・インティライミ英語版小上裕通
    • 元ボーグのブルナリ人の優秀な少年。第136話「遺棄されたボーグ」で、遺棄されたボーグ・キューブからヴォイジャーのクルーたちによって救出された。同じく救助されたメゾッティらボーグチルドレンが里親に引き取られた後もヴォイジャーに残り、宇宙艦隊への入隊を目指す。『スタートレック:ピカード』にも登場し、USSコールマンの科学士官(階級:大尉)であったが非合法組織に拉致され、セブンによる救助が間に合わずその際に死亡。

その他の登場人物[編集]

  • セスカ
    • 演 - マーサ・ハケット藤木聖子
    • カーデシア人ベイジョー人に変装してマキに潜入した、カーデシアのスパイ(第11話「裏切り者」)。ジェインウェイの姿勢に反発し、ケイゾン・ニストリムのカラと結託。幾度となくヴォイジャーを苦しめ、最終的には艦を乗っ取るが返り討ちに遭い死亡(第43話「ケイゾン総攻撃(後編)」)。死亡後もホログラムとして登場したり(第67話「反乱」)、ヴォイジャーが時空断裂に遭遇した際の総集編的なエピソード(第157話「対決する時空」)に登場する変わったキャラクター。
  • ボーグ・クイーン
    • 演 - スザンナ・トンプソンアリス・クリーグ榊原良子
    • 109話「ボーグ暗黒フロンティア計画」で初登場。広大なボーグ領域と数兆体ものボーグドローンを従えるボーグ集合体の支配者で、ジェインウェイ艦長の宿敵キャラクター。普通のドローンと異なり自我を持ち、詩人のようなひねりの利いた言い回しをする。109話と146話「聖域ユニマトリックス・ゼロ」に登場するクイーンはスザンナ・トンプソンだが、最終話に登場するクイーンは映画「ファーストコンタクト」でクイーンを演じたアリス・クリーグ。

エピソード[編集]

アメリカでは1995年1月16日から 2001年5月23日にかけて7シーズン放送された。

シーズン1[編集]

# # 日本語版の題名 原題 アメリカ放送日
1 1 遥かなる地球へ (前編) The Caretaker, Part I 1995年1月16日
2 2[注釈 1] 遥かなる地球へ (後編) The Caretaker, Part II 1995年1月16日
3 3 ブラックホールからの脱出 Parallax 1995年1月23日
4 4 24時間の過去 Time and Again 1995年1月30日
5 5 盗まれた臓器 Phage 1995年2月6日
6 6 星雲生命体を救え The Cloud 1995年2月13日
7 7 ワームホールの崩壊 Eye of the Needle 1995年2月20日
8 8 殺された者の記憶 Ex Post Facto 1995年2月27日
9 9 来世への旅 Emanations 1995年3月13日
10 10 転送4万光年 Prime Factors 1995年3月20日
11 11 裏切り者 State of Flux 1995年4月10日
12 12 英雄伝説 Heroes and Demons 1995年4月24日
13 13 幽体離脱 Cathexis 1995年5月1日
14 14 二人のトレス Faces 1995年5月8日
15 15 殺人兵器メトリオン Jetrel 1995年5月15日
16 16 バイオ神経回路 Learning Curve 1995年5月22日
  1. ^ Netflixでは前エピソードとまとめられ、以降のエピソード番号はずれる

シーズン2[編集]

# # 日本語版の題名 原題 アメリカ放送日
17 1 ミッシング1937[2] The 37s 1995年8月28日
18 2 ケイゾン戦士誕生 Initiations 1995年9月4日
19 3 ホログラム Projections 1995年9月11日
20 4 繁殖期エロジウム Elogium 1995年9月18日
21 5 現実への脱出 Non Sequitur 1995年9月25日
22 6 空間変動波 Twisted 1995年10月2日
23 7 地獄の星 Parturition 1995年10月9日
24 8 ボーサ人の攻撃 Persistence of Vision 1995年10月30日
25 9 天の精霊 Tattoo 1995年11月6日
26 10 管理者サスピリア Cold Fire 1995年11月13日
27 11 ケイゾンの謀略 Maneuvers 1995年11月20日
28 12 レジスタンス Resistance 1995年11月27日
29 13 ユニット3947 Prototype 1996年1月15日
30 14 平和協定 Alliances 1996年1月22日
31 15 限界速度ワープ10 Threshold 1996年1月29日
32 16 殺人犯スーダ Meld 1996年2月5日
33 17 惑星破壊ミサイル Dreadnought 1996年2月12日
34 18 Q1、Q2 Death Wish 1996年2月19日
35 19 ドクターの恋 Lifesigns 1996年2月26日
36 20 パリスの裏切り Investigations 1996年3月13日
37 21 二つのヴォイジャー Deadlock 1996年3月18日
38 22 怯える子供達 Innocence 1996年4月8日
39 23 悪夢の世界 The Thaw 1996年4月29日
40 24 トゥーヴィックス Tuvix 1996年5月6日
41 25 ヴィディア人の協力 Resolutions 1996年5月13日
42 26 ケイゾン総攻撃 (前編) Basics, Part I 1996年5月20日

シーズン3[編集]

# # 日本語版の題名 原題 アメリカ放送日
43 1 ケイゾン総攻撃 (後編) Basics, Part II 1996年9月4日
44 2 伝説のミスター・カトー Flashback 1996年9月11日
45 3 地獄星からの脱出 The Chute 1996年9月18日
46 4 ドクターのオーバーロード The Swarm 1996年9月25日
47 5 救世主フェレンギ False Profits 1996年10月2日
48 6 偽善者の楽園 Remember 1996年10月9日
49 7 聖霊の怒り Sacred Ground 1996年10月30日
50 8 29世紀からの警告 (前編) Future's End, Part I 1996年11月6日
51 9 29世紀からの警告 (後編) Future's End, Part II 1996年11月13日
52 10 暴君の星 Warlord 1996年11月20日
53 11 レディQ The Q and the Grey 1996年11月27日
54 12 巨大ウィルス Macrocosm 1996年12月11日
55 13 密売人 Fair Trade 1997年1月8日
56 14 ホログラムの反乱 Alter Ego 1997年1月15日
57 15 霊界からの誘い Coda 1997年1月29日
58 16 消えた村の謎 Blood Fever 1997年2月5日
59 17 ボーグ・キューブ Unity 1997年2月12日
60 18 ドクターの内なる闇 Darkling 1997年2月19日
61 19 謎の小惑星 Rise 1997年2月26日
62 20 女たちの星 Favorite Son 1997年3月19日
63 21 9才のケス Before and After 1997年4月9日
64 22 ドクターの家庭 Real Life 1997年4月23日
65 23 遠隔起源説 Distant Origin 1997年4月30日
66 24 消えていくクルー達 Displaced 1997年5月7日
67 25 反乱 Worst Case Scenario 1997年5月14日
68 26 生命体8472 (前編) Scorpion, Part I 1997年5月21日

シーズン4[編集]

# # 日本語版の題名 原題 アメリカ放送日
69 1 生命体8472 (後編) Scorpion, Part II 1997年9月3日
70 2 ケスとの別れ The Gift 1997年9月10日
71 3 名誉の日 Day of Honor 1997年9月17日
72 4 ヴォリ防衛隊第4分隊 Nemesis 1997年9月24日
73 5 生命なき反乱 Revulsion 1997年10月1日
74 6 心の傷を越えて The Raven 1997年10月8日
75 7 D.N.A.に刻まれた悪夢 Scientific Method 1997年10月29日
76 8 時空侵略戦争 (前編) Year of Hell, Part I 1997年11月5日
77 9 時空侵略戦争 (後編) Year of Hell, Part II 1997年11月12日
78 10 心の罪を裁く星 Random Thoughts 1997年11月19日
79 11 宇宙を飛んだダ・ヴィンチ Concerning Flight 1997年11月26日
80 12 大いなる森への旅 Mortal Coil 1997年12月17日
81 13 夢を呼ぶ夢 Waking Moments 1998年1月14日
82 14 プロメテウスの灯を求めて Message in a Bottle 1998年1月21日
83 15 宇宙の闇に棲む狩人 Hunters 1998年2月11日
84 16 超獣生命体VS狩猟星人 Prey 1998年2月18日
85 17 呼び起こされた記憶の悲劇 Retrospect 1998年2月25日
86 18 史上最大の殺戮ゲーム (前編) The Killing Game, Part I 1998年3月4日
87 19 史上最大の殺戮ゲーム (後編) The Killing Game, Part II 1998年3月4日
88 20 人体を渡り歩く異星人 Vis à Vis 1998年4月8日
89 21 戦慄! オメガ破壊指令 The Omega Directive 1998年4月15日
90 22 姿なき追跡者 Unforgettable 1998年4月22日
91 23 700年後の目撃者 Living Witness 1998年4月29日
92 24 人を呼ぶ流動生命体 Demon 1998年5月6日
93 25 放射能星雲の孤独 One 1998年5月13日
94 26 裏切られたメッセージ Hope and Fear 1998年5月20日

シーズン5[編集]

# # 日本語版の題名 原題 アメリカ放送日
95 1 暗黒の汚染空間 Night 1998年10月14日
96 2 新生ボーグの悲劇 Drone 1998年10月21日
97 3 心は闘いに傷ついて Extreme Risk 1998年10月28日
98 4 偽造された地球 In the Flesh 1998年11月4日
99 5 火山惑星からの帰還 Once Upon a Time 1998年11月11日
100 6 過去を救いに来た男 Timeless 1998年11月18日
101 7 遥かなるボーグの記憶 Infinite Regress 1998年11月25日
102 8 寄生生命体の恐怖 Nothing Human 1998年12月2日
103 9 水の惑星に消えた夢 Thirty Days 1998年12月9日
104 10 偽りの亡命者 Counterpoint 1998年12月16日
105 11 ドクター心の危機 Latent Image 1999年1月20日
106 12 侵略されたホロデッキ Bride of Chaotica! 1999年1月27日
107 13 ブラックホールと共に消えた恋 Gravity 1999年2月3日
108 14 夢を食う謎のワームホール Bliss 1999年2月10日
109 15 ボーグ暗黒フロンティア計画Part 1 Dark Frontier, Part I 1999年2月17日
110 16 ボーグ暗黒フロンティア計画Part 2[注釈 1] Dark Frontier, Part II 1999年2月17日
111 17 自由は愛をも越えて The Disease 1999年2月24日
112 18 崩壊空間の恐怖 Course: Oblivion 1999年3月3日
113 19 眩惑のカオス・スペース The Fight 1999年3月24日
114 20 頭脳集団クロスの陰謀 Think Tank 1999年3月31日
115 21 憎しみはコロナの果てに Juggernaut 1999年4月26日
116 22 誰かが君に恋してる Someone to Watch Over Me 1999年4月28日
117 23 甦るジェィンウェイ家の秘密 11:59 1999年5月5日
118 24 過去に仕掛けられた罪 Relativity 1999年5月12日
119 25 乗っ取られたドクター Warhead 1999年5月19日
120 26 異空生命体を呼ぶ者達 パートI Equinox, Part I 1999年5月26日
  1. ^ Netflixでは前エピソードとまとめられ、以降のエピソード番号はずれる

シーズン6[編集]

# # 日本語版の題名 原題 アメリカ放送日
121 1 異空生命体を呼ぶ者達 パートII Equinox, Part II 1999年9月22日
122 2 ボーグの絆を求めて Survival Instinct 1999年9月29日
123 3 さまよえるクリンゴンの魂 Barge of the Dead 1999年10月6日
124 4 幻の指揮官 Tinker, Tenor, Doctor, Spy 1999年10月13日
125 5 アリスの誘惑 Alice 1999年10月20日
126 6 魂を探した男 Riddles 1999年11月3日
127 7 亜空間制圧戦争 Dragon's Teeth 1999年11月10日
128 8 電磁空間アレース4 One Small Step 1999年11月17日
129 9 果てしなき疑惑 The Voyager Conspiracy 1999年11月24日
130 10 遥か彼方からの声 Pathfinder 1999年12月1日
131 11 愛しのフェア・ヘブン Fair Haven 2000年1月12日
132 12 超進化惑星の煌き Blink of an Eye 2000年1月19日
133 13 心に響く歌 Virtuoso 2000年1月26日
134 14 虐殺の記憶 Memorial 2000年2月2日
135 15 囚われのファイター Tsunkatse 2000年2月9日
136 16 遺棄されたボーグ Collective 2000年2月16日
137 17 フェア・ヘブンの反乱 Spirit Folk 2000年2月23日
138 18 帰らざる時間 Ashes to Ashes 2000年3月1日
139 19 苦悩するボーグ・チャイルド Child's Play 2000年3月8日
140 20 自立への旅 Good Shepherd 2000年3月15日
141 21 宇宙詐欺師ダーラ Live Fast and Prosper 2000年4月19日
142 22 ヴォイジャーの神々 Muse 2000年4月26日
143 23 帰ってきたケス Fury 2000年5月3日
144 24 ジマーマン博士の屈辱 Life Line 2000年5月10日
145 25 呪われた12デッキ The Haunting of Deck Twelve 2000年5月17日
146 26 聖域ユニマトリックス・ゼロ パートI Unimatrix Zero, Part I 2000年5月24日

シーズン7[編集]

# # 日本語版の題名 原題 アメリカ放送日
147 1 聖域ユニマトリックス・ゼロ パートII Unimatrix Zero, Part II 2000年10月4日
148 2 セブンの涙 Imperfection 2000年10月11日
149 3 愛の危機 Drive 2000年10月18日
150 4 狙われたマキ Repression 2000年10月25日
151 5 正義のドクター・スピリット Critical Care 2000年11月1日
152 6 幻の帰還計画 Inside Man 2000年11月8日
153 7 セブンになったドクター Body and Soul 2000年11月15日
154 8 偽りのナイチンゲール Nightingale 2000年11月22日
155 9 裏切られたホログラム革命 パートI Flesh and Blood, Part I 2000年11月29日
156 10 裏切られたホログラム革命 パートII[注釈 1] Flesh and Blood, Part II 2000年11月29日
157 11 対決する時空 Shattered 2001年1月17日
158 12 母となる者の孤独 Lineage 2001年1月24日
159 13 宿命の殺人星人 Repentance 2001年1月31日
160 14 預言の子 Prophecy 2001年2月7日
161 15 略奪空間の怪人達 The Void 2001年2月14日
162 16 人間改造惑星クアラ パートI Workforce, Part I 2001年2月21日
163 17 人間改造惑星クアラ パートII Workforce, Part II 2001年2月28日
164 18 人への歩み Human Error 2001年3月7日
165 19 断絶するQ Q2 2001年4月11日
166 20 夢みるホログラム Author, Author 2001年4月18日
167 21 終焉の星 Friendship One 2001年4月25日
168 22 原始惑星の人々 Natural Law 2001年5月2日
169 23 帰り行く処 Homestead 2001年5月9日
170 24 偽りのクルー Renaissance Man 2001年5月16日
171 25 道は星雲の彼方へ パート1 Endgame, Part I 2001年5月23日
172 26 道は星雲の彼方へ パート2[注釈 2] Endgame, Part II 2001年5月23日
  1. ^ Netflixでは前エピソードとまとめられ、以下のエピソード番号はずれる
  2. ^ Netflixでは前エピソードとまとめられている

小説[編集]

テレビシリーズのノベライズ作品の他、独自ストーリーの作品も書かれている。邦訳版は角川スニーカー文庫より5冊発行、翻訳は全て山口智子

  • Endgame 著:Diane Carey
  • 第1巻 惑星管理者 (ケアテイカー) Caretaker 著:L・A・グラフ
  • 第5巻 フラッシュバック Flashback 著:D・ケアリー
  • Day of Honor 著:Michael Jan Friedman, Jeri Taylor
  • Equinox 著:Diane Carey
  • 第2巻 脱出 The Escape 著:D・W・スミス、K・K・ラッシュ
  • 第3巻 最終戦争領域 Ragnarok 著:N・アーチャー
  • 第4巻 複合違反 Violations 著:S・ライト
  • Mosaic 著:Jeri Taylor
  • Pathways 著:Jeri Taylor
  • Fire Ship 著:Diane L. Carey
  • Captain Proton 著:Dean Wesley Smith
  • The Badlands #2 著:Susan Wright

脚注[編集]

  1. ^ 原案、制作総指揮担当のジェリ・タイラーの息子であり、TNGのS7第15話「若き勇者達」にも同じくバルカン人のトーリク役として出演しており、ジェリ曰く、トーリクとヴォーラックは双子の兄弟の設定との事。 Famdom Memory Alpha "Vorik", https://memory-alpha.fandom.com/wiki/Vorik#Background_information 2023年3月26日閲覧。 
  2. ^ Netflixではミッシング

外部リンク[編集]

公式[編集]

非公式[編集]