クリテリウムドサンクルー

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クリテリウムドサンクルー
開催国 フランスの旗フランス
主催者 フランス・ギャロ
競馬場 サンクルー競馬場
創設 1901年
2014年の情報
距離 芝2000m[1]
格付け G1
出走条件 サラブレッド2歳牡馬牝馬
負担重量 定量戦(牡馬57kg、牝馬55.5kg)
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クリテリウム・ド・サンクルーCritérium de Saint-Cloud)は、フランス・ギャロが施行するサンクルー競馬場2000メートルで施行される競馬G1競走である。2歳牡馬牝馬のみ出走できる。フランスにおける最も距離の長い2歳G1である。

概要[編集]

日本に種牡馬として輸入されたシーホーク[2]サンシャックアイリッシュダービーを勝ったフェイムアンドグローリージョッケクルブ賞を制覇したルファビュリュー[3]ダルシャーンムクターなどが優勝している。近年は当レースを勝った後に目立った活躍をした馬はあまりいなかった[4]が、2016年の勝ち馬ヴァルトガイストが2019年の凱旋門賞を制覇した。

歴史[編集]

  • 1901年 - 芝1400メートルで創設。
  • 1906年 - この年から芝2000メートルで施行。
  • 1913年 - この年を最後に中断。
  • 1920年 - 距離が芝1600メートルに変更されて再開。
  • 1924年 - この年から再び芝2000メートルで施行。
  • 1938年 - この年を最後に2度目の中断。以降1945年まで第2次世界大戦の影響により開催休止。
  • 1946年 - 再開。
  • 1971年 - G2に格付けられる。
  • 1987年 - G1に昇格。
  • 2017年 - フランス政府による財政支援削減に対する抗議行動として、開催が中止された[5]

主な勝ち馬[編集]

施行日 調教国・優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 1901年 Illinois
第2回 1902年 Marigold
第3回 1903年 Maidensblush
第4回 1904年 Fier
第5回 1905年 Belle Fleur
第6回 1906年 La Belle
第7回 1907年 Talo Biribil
第8回 1908年 Clinquant
第9回 1909年 Hunyade
第10回 1910年 Matchless
第11回 1911年 Mongolie
第12回 1912年 La Ribaude
第13回 1913年 Regent's Park
第14回 1914年 Black Larry
第15回 1915年 Rocking Chair
第16回 1916年 Sylvan
第17回 1917年 Fetz el Rih
第18回 1918年 Sizain
第19回 1919年 Becassine
第20回 1920年 Eneas
第21回 1921年 Motrico
第22回 1922年 Cordial
第23回 1923年 La Voulzie
第24回 1924年 Barneveldt
第25回 1925年 Incessu Patuit
De Beers
第26回 1926年 Amador
第27回 1927年 El Lando
第28回 1928年 Skiff
第29回 1929年 Treignac
第30回 1930年 Tonnelle
第31回 1931年 Canot
第32回 1932年 Tricameron
第33回 1946年 Rhetorius
第34回 1947年 Rigoletto
第35回 1948年 Merayah
第36回 1949年 Telegram
第37回 1950年 Aquino
第38回 1951年 Parade d'Amour
第39回 1952年 Bingo
第40回 1953年 Sica Boy
第41回 1954年 Ahmose
第42回 1955年 Pas de Deux
第43回 1956年 Lofoten
第44回 1957年 Upstart
第45回 1958年 Le Loup Garou
第46回 1959年 Marella
第47回 1960年 Le Francais
第48回 1961年 Tracy
第49回 1962年 Ad Valorem
第50回 1963年 Le Fabuleux
第51回 1964年 Carvin
第52回 1965年 Sea Hawk
第53回 1966年 Pointille
第54回 1967年 Fire Crest
第55回 1968年 Saraca
第56回 1969年 Stintino
第57回 1970年 Rheffic
第58回 1971年 Gay Saint
第59回 1972年 Simbir
第60回 1973年 Ribecourt
第61回 1974年 Easy Regent
第62回 1975年 Kano
第63回 1976年 Conglomerat
第64回 1977年 Tarek
第65回 1978年 Callio
第66回 1979年 Providential
第67回 1980年 The Wonder
第68回 1981年 Bon Sang
第69回 1982年 Escaline
第70回 1983年 Darshaan
第71回 1984年 Mouktar
第72回 1985年 Fast Topaze
第73回 1986年 Magistros
第74回 1987年11月11日 フランスの旗Waki River 牡2 2:20.60 A.ルクー B.セクリ
第75回 1988年11月11日 フランスの旗Miserden 牡2 2:16.40 P.エデリー A.ファーブル
第76回 1989年11月11日 フランスの旗Intimiste 牡2 2:19.30 G.モッセ F.ブータン
第77回 1990年11月4日 フランスの旗Pistolet Bleu 牡2 2:17.80 D.ブフ E.ルルーシュ
第78回 1991年11月3日 フランスの旗Glaieul 牡2 2:20.30 D.ブフ E.ルルーシュ
第79回 1992年11月8日 フランスの旗Marchand de Sable 牡2 2:19.10 D.ブフ E.ルルーシュ
第80回 1993年10月31日 フランスの旗Sunshack 牡2 2:15.20 T.ジャルネ A.ファーブル
第81回 1994年10月30日 フランスの旗Poliglote 牡2 2:19.40 F.ヘッド C.ヘッド
第82回 1995年10月29日 イギリスの旗Polaris Flight 牡2 2:13.70 J.リード P.チャプルハイアム
第83回 1996年11月2日 フランスの旗Shaka 牡2 2:15.80 J-B.ユケーム J-C.ルジェ
第84回 1997年11月1日 フランスの旗Special Quest 牡2 2:11.30 O.ドゥルーズ C.ヘッド
第85回 1998年10月31日 フランスの旗Spadoun 牡2 2:21.50 D.ブフ C.ラフォン=パリアス
第86回 1999年10月31日 フランスの旗Goldamix 牝2 2:15.70 D.ブフ C.ラフォン=パリアス
第87回 2000年10月29日 フランスの旗Sagacity 牡2 2:17.80 O.ペリエ A.ファーブル
第88回 2001年11月13日 アイルランドの旗Ballingarry 牡2 2:24.60 J.スペンサー A.オブライエン
第89回 2002年11月9日 アイルランドの旗Alberto Giacometti 牡2 2:25.90 M.キネーン A.P.オブライエン
第90回 2003年11月8日 フランスの旗Voix du Nord 牡2 2:16.00 D.ブフ D.スマガ
第91回 2004年11月6日 ドイツの旗Paita 牝2 2:19.00 A.スボリッチ M.ホーファー
第92回 2005年11月12日 フランスの旗Linda's Lad 牡2 2:23.30 C.スミヨン A.ファーブル
第93回 2006年11月12日 イギリスの旗Passage of Time 牝2 2:08.90 R.ヒューズ H.セシル
第94回 2007年11月11日 フランスの旗Full Of Gold 牡2 2:18.10 T.ジレ C.ヘッド
第95回 2008年11月12日 アイルランドの旗Fame and Glory 牡2 2:19.90 J.ムルタ A.オブライエン
第96回 2009年11月14日 イギリスの旗Passion For Gold 牡2 2:19.10 L.デットーリ S.スルール
第97回 2010年11月13日 アイルランドの旗Recital 牡2 2:24.80 J.ムルタ A.オブライエン
第98回 2011年11月12日 フランスの旗Mandaean 牡2 2:20.20 M.ギュイヨン A.ファーブル
第99回 2012年11月10日 フランスの旗Morandi 牡2 2:25.30 M.ギュイヨン J-C.ルジェ
第100回 2013年11月9日 フランスの旗Prince Gibraltar 牡2 2:26.25 C.スミヨン J-C.ルジェ
第101回 2014年11月8日 フランスの旗Epicuris 牡2 2:17.41 T.テュリエ C.ヘッド
第102回[6] 2015年11月1日 イギリスの旗Robin Of Navan 牡2 2:15.46 T.ピッコーネ H.ダンロップ
第103回[7] 2016年10月30日 フランスの旗Waldgeist 牡2 2:12.73 P.ブドー A.ファーブル
第104回 2017年10月29日 開催中止
第105回[8] 2018年10月27日 フランスの旗Wonderment 牝2 2:10.91 S.パスキエ N.クレメント
第106回[9] 2019年10月26日 フランスの旗Mkfancy 牡2 2:20.21 T.バシュロ P.ブラント
第107回 2020年10月24日 イギリスの旗Gear Up 牡2 2:21.99 J.ドイル M.ジョンストン
第108回 2021年10月23日 イギリスの旗El Bodegon 牡2 2:16.93 I.メンディザバル J.ファーガソン
第109回[10] 2022年10月22日 イギリスの旗Dubai Mile 牡2 2:20.57 D.マスカット C&M.ジョンストン
第110回[11] 2023年10月22日 アイルランドの旗Los Angeles 牡2 2:15.25 C.スミヨン A.オブライエン

脚注[編集]

  1. ^ IFHA Criterium de Saint-Cloud2014年12月5日閲覧。
  2. ^ 代表産駒にアイネスフウジンウィナーズサークルモンテプリンスなど。
  3. ^ フジキセキの母父としてもその名を見ることがある。
  4. ^ サンシャックやムクターも種牡馬として日本に輸入されているが、これと言った実績は残していない。
  5. ^ 2歳G1競走2レースが抗議行動のために中止(フランス)[開催・運営]”. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2017年11月2日). 2017年11月3日閲覧。
  6. ^ 2015年クリテリウムドサンクルーレーシングポスト、2015年11月2日閲覧
  7. ^ 2016年クリテリウムドサンクルーレーシングポスト、2016年10月31日閲覧
  8. ^ 2018年クリテリウムドサンクルーレーシングポスト、2018年10月28日閲覧
  9. ^ 2019年レース結果”. レーシングポスト (2019年10月26日). 2019年10月27日閲覧。
  10. ^ 2022年レース結果”. レーシングポスト (2022年10月22日). 2022年10月22日閲覧。
  11. ^ 2023年レース結果”. レーシングポスト (2023年10月22日). 2023年10月22日閲覧。