クリス・ナーブソン
ブルワーズ時代 | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | アメリカ合衆国・コロラド州アラパホ郡イングルウッド |
生年月日 | 1981年12月20日(42歳) |
身長 体重 |
6' 3" =約190.5 cm 205 lb =約93 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2000年 MLBドラフト2巡目(全体50位)でセントルイス・カージナルスから指名 |
初出場 |
MLB / 2006年9月8日 アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦 NPB / 2014年4月8日 |
最終出場 |
MLB / 2016年4月19日 NPB / 2014年9月29日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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クリストファー・グレッグ・ナーブソン(Christopher Gregg Narveson、1981年12月20日 - )は、アメリカ合衆国・アラパホ郡イングルウッド出身の元プロ野球選手(投手)。左投左打。
経歴
[編集]プロ入りとマイナー時代
[編集]2000年のMLBドラフト2巡目(全体50位)でセントルイス・カージナルスから指名され、6月27日に契約。
2004年8月11日にラリー・ウォーカーとのトレードで、ルイス・マルティネスと共にコロラド・ロッキーズへ移籍。
2005年3月30日に金炳賢とのトレードで、チャールズ・ジョンソンと共にボストン・レッドソックスへ移籍。
カージナルス時代
[編集]2006年9月8日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビュー。10点ビハインドの7回裏から4番手として登板し、2回を投げ2安打2失点3奪三振だった。翌年からはまたマイナー暮らしが続いた。
ブルワーズ時代
[編集]2007年12月3日にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結んだ。
2009年に3シーズンぶりにメジャーへ昇格し、先発とリリーフの両方で合計21試合に登板した。
2010年は主に先発5番手として初の規定投球回数に到達し、防御率は4.99ながらも自己最多の12勝を挙げた。
2011年も2年連続の二桁勝利を挙げ、ブルワーズの29年ぶりの地区優勝に貢献した。規定投球回数には僅かに届かなかったが、防御率は前年よりも改善した。プレーオフでは先発投手を4人以内で回すことが可能なため、ナーブソンはブルペンに回ることになった[1]。
2012年は左肩の回旋筋腱板再建手術を受けたため、シーズン序盤に2試合登板にとどまった。
ヤクルト時代
[編集]2013年12月25日、東京ヤクルトスワローズと契約に合意した事が球団から発表された[3]。
シーズンを通して1軍登録され、規定投球回に到達したのが石川雅規のみという投手陣の中でチーム2位のイニング数を記録している。しかし4勝11敗と大きく負け越し、防御率も4.53と悪く2014年12月2日に自由契約公示され退団した[4]。
マーリンズ時代
[編集]2014年12月6日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[5]。
2015年8月5日にメジャー契約を結んで25人枠入り。10月12日にFAとなった[6]。
2016年1月9日にマーリンズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[7]。4月3日にメジャー契約を結んで25人枠入りした。主にリリーフ投手として起用されたが、4月21日にDFAとなり[8]、23日に40人枠から外れる形でAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ降格した。8月9日に再びメジャー契約を結んで25人枠入りしたが、19日にDFA、21日に40人枠から外れる形でAAA級ニューオーリンズへ配属された。10月11日にFAとなった[9]。
インディアンス傘下時代
[編集]2017年2月14日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]。AAA級コロンバス・クリッパーズで主に先発として20試合に登板し、6勝7敗、防御率3.41の成績を残すもメジャーへの昇格はなく、シーズン終了後にFAとなった。
この年限りで現役引退。
投球スタイル
[編集]フォーシームの球速は80mph台後半に過ぎないが、スライダー、カーブ、チェンジアップの3つの変化球を投じる。2010年以降はチェンジアップを投げる割合が増えており、2011年は全投球のうち34%をチェンジアップが占めており、31.8%のジェレミー・ヘリクソン、30.8%のジェフ・フランシスらを抑えてメジャー最多だった[11]。
先発ローテーションの中心を担う力はないが、先発5番手としては安定した成績を残している。通算防御率は4.62だが、投球内容から本来あるべき防御率を算出するxFIPは通算で4.12と、防御率よりも良い値が示されている[12]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2006 | STL | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 40 | 9.1 | 6 | 1 | 5 | 0 | 1 | 12 | 1 | 1 | 5 | 5 | 4.82 | 1.18 |
2009 | MIL | 21 | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 205 | 47.0 | 45 | 7 | 16 | 1 | 2 | 46 | 4 | 0 | 22 | 20 | 3.83 | 1.30 |
2010 | 37 | 28 | 0 | 0 | 0 | 12 | 9 | 0 | 3 | .571 | 724 | 167.2 | 172 | 21 | 59 | 3 | 5 | 137 | 6 | 0 | 96 | 93 | 4.99 | 1.38 | |
2011 | 30 | 28 | 0 | 0 | 0 | 11 | 8 | 0 | 0 | .579 | 699 | 161.2 | 160 | 17 | 65 | 1 | 1 | 126 | 4 | 1 | 82 | 80 | 4.45 | 1.39 | |
2012 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 41 | 9.0 | 10 | 2 | 4 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 8 | 7 | 7.00 | 1.56 | |
2013 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 8 | 2.0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 1.00 | |
2014 | ヤクルト | 24 | 24 | 1 | 0 | 0 | 4 | 11 | 0 | 0 | .267 | 593 | 137.0 | 136 | 16 | 53 | 0 | 2 | 96 | 6 | 3 | 75 | 69 | 4.53 | 1.38 |
2015 | MIA | 15 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | .750 | 121 | 30.1 | 24 | 7 | 9 | 0 | 0 | 32 | 0 | 0 | 15 | 15 | 4.45 | 1.09 |
2016 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 38 | 8.1 | 10 | 3 | 2 | 1 | 1 | 6 | 0 | 0 | 8 | 8 | 8.64 | 1.44 | |
MLB:8年 | 118 | 65 | 0 | 0 | 0 | 30 | 19 | 0 | 3 | .612 | 1876 | 435.1 | 428 | 58 | 161 | 6 | 10 | 364 | 16 | 2 | 236 | 228 | 4.71 | 1.35 | |
NPB:1年 | 24 | 24 | 1 | 0 | 0 | 4 | 11 | 0 | 0 | .267 | 593 | 137.0 | 136 | 16 | 53 | 0 | 2 | 96 | 6 | 3 | 75 | 69 | 4.53 | 1.38 |
- 各年度の太字はリーグ最高
記録
[編集]- NPB投手記録
- 初登板・初先発:2014年4月8日、対中日ドラゴンズ1回戦(ナゴヤドーム)、6回5失点で敗戦投手
- 初奪三振:同上、6回裏にアンダーソン・エルナンデスから空振り三振
- 1被安打で敗戦投手:2014年5月10日、対横浜DeNAベイスターズ7回戦(横浜スタジアム)、アーロム・バルディリスの2ランの1安打完投。セ・リーグ史上10人目[13]
- 初勝利・初先発勝利:2014年5月16日、対中日ドラゴンズ7回戦(ナゴヤドーム)、6回3失点
- NPB打撃記録
- 初安打:2014年5月10日、対横浜DeNAベイスターズ7回戦(横浜スタジアム)、3回表にギジェルモ・モスコーソから左前安打
- 初打点:2014年5月31日、対福岡ソフトバンクホークス1回戦(福岡 ヤフオク!ドーム)、2回表に中田賢一から左前適時打
背番号
[編集]- 60(2006年)
- 38(2009年 - 2014年)
- 45(2015年 - 2016年)
脚注
[編集]- ^ Norris Goode, Tyler(2011-10-01). Asheville Roberson High alum Chris Narveson focuses on helping Milwaukee Brewers win. citizen-times.com(英語). 2011年10月2日閲覧
- ^ October 2013 minor league transactions MiLB.com
- ^ クリス・ナーブソン投手と契約 東京ヤクルトスワローズ (2013年12月25日)
- ^ 2014年度 自由契約選手 日本野球機構オフィシャルサイト 2014年12月4日閲覧。
- ^ Joe Frisaro (2014年12月9日). “Narveson, 7 others sign Minors contracts with Marlins”. MLB.com. 2015年10月13日閲覧。
- ^ “Transactions | marlins.com” (英語). MLB.com. (2015年10月12日) 2015年10月13日閲覧。
- ^ “Marlins' Chris Narveson: Invited to Marlins spring training” (英語). RotoWire Staff. MLB.com. (2016年1月14日) 2016年1月15日閲覧。
- ^ Glenn Sattell (2016年4月21日). “Marlins recall Urena; designate Narveson” (英語). MLB.com. 2016年4月27日閲覧。
- ^ MLB公式プロフィール参照。2017年2月15日閲覧。
- ^ “Indians invite LHP Chris Narveson to Major League Camp”. Indians.com (2017年2月14日). 2017年2月15日閲覧。
- ^ Major League Leaderboards » 2011 » Pitchers » Pitch Type Statistics|FanGraphs Baseball
- ^ Chris Narveson » Statistics » Pitching|FanGraphs Baseball
- ^ DeNAの1安打勝利は4年ぶり プロ野球35度目、セ16度目スポーツニッポン2014年5月10日配信
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- 個人年度別成績 クリス・ナーブソン - NPB.jp 日本野球機構
- Chris Narveson (@sleep_trick) - X(旧Twitter)