クライスラー・PTクルーザー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
クライスラー・PTクルーザー
06-08 Chrysler PT Cruiser.jpg
製造国
販売期間 2000年 - 2010年7月(生産終了)
デザイン ブライアン・ネスビット
乗車定員 4/5名
ボディタイプ
エンジン
駆動方式 前輪駆動
変速機
全長
2001 – 2005
4,290 mm(168.8インチ)
2006 – 2010
4,290 mm(168.9インチ)
全幅 1,700 mm
全高
  • 1,600 mm
  • コンバーチブル:1,540 mm
ホイールベース 2,600 mm
車両重量 1,417 kg
最小回転半径 6.2 m
総生産台数 約135万台
プラットフォーム クライスラー・PTプラットフォーム
-自動車のスペック表-
テンプレートを表示

PTクルーザー (英語: PT Cruiser)[注釈 1]アメリカの自動車メーカーであるクライスラー社が製造・販売していたハッチバック型の乗用車である。

概要[編集]

1930年代の名車、クライスラー・エアフローを近代的にアレンジし直した曲線を多用したデザインが特徴。担当デザイナーブライアン・ネスビット

クライスラー・ネオンなどに用いられていたクライスラー・PLプラットフォームすなわち"Platform Low"をベースに開発されたが、最終的には上記の専用のプラットフォームを採用。

元々はプリムスブランドより発売される計画だったが、諸般の事情によりクライスラーブランドでの発表・発売となった。

日本国内に投入されるモデルのハンドル位置は全て右ハンドルのみで、過去に左ハンドルのみのGTとカブリオがあったが、GTは2007年モデルで廃止になり、カブリオも2007年モデルで右ハンドルになったものの、2008年モデルにて廃止になった。なお、米国においては後部が暗窓仕様の3ドアバン「パネルクルーザー」(「PTパネルクルーザー」は誤記)もラインナップされていた。

その奇抜なデザインとは裏腹に室内空間は緻密に設計されており、快適で車輌感覚も掴みやすく、実用車として抜かりはない。コスト削減のためにインパネ中央部(4ドアはセンターコンソール後端にも)に集約されたパワーウインドウスイッチも慣れれば意外と使いやすい。初期型で不評だったステアリング上のハザードスイッチも2006年のインパネ全面改良で使いやすい位置(インパネ中央)に変更された。ヘッドランプバルブ交換はエンジンルームからではなく、フロントのインナーフェンダーにあるカバーを外して交換するため、作業性はあまり良くない。また、前輪の切れ角が少なく、最小回転半径は6.2mもあり、Cセグメント相当の大きさの車としては小回りが利かない部類に入る。

2ドアコンバーチブル

歴史[編集]

  • 2000年 - 米国で発売。エンジンは2.4 L。生産はメキシコ合衆国のトルーカ工場。
  • 2000年7月 - 日本で発売。当初、日本向けは2 Lエンジンを搭載した。なお、日本仕様は2002年モデルまでオーストリアグラーツのユーロスター工場(グラーツ工場、現・マグナ・シュタイア)で生産された(2003年モデル以降はトルーカ工場製)。
  • 2002年 - 1月、小改良。バンパーを無塗装(黒樹脂)からカラードに変更。特別仕様「PTストリートクルーザー」を発売。ランニングチェンジ(年次改良)でアンテナを伸縮式からネジ込み(長さ固定のロッド)式に変更し、ヘッドレストの前後調整機能を廃止。
  • 2003年 - 小改良。新グレード「ツーリング」を設定。シフトノブを球型に変更。アンテナがフロントフェンダー上からルーフ後端中央に移動した。特別仕様「PTストリートクルーザー2」発売。
  • 2004年 - 日本向けも2.4 Lエンジンとなると同時にターボエンジン搭載の「GT」を発売。米国で2ドア4シートのコンバーチブルモデルを追加(日本向けはカブリオとして発売)。
  • 2005年 - 小改良。リヤゲートハンドルを電磁式に変更し、球型シフトノブを内装色に変更。GTの特別仕様「GTストリートスター」を発売(その後、日本向けのGTは廃止)。
  • 2006年 - 内外装(ダッシュボード、ヘッドライト、フロントグリル等)の大幅モデルチェンジ。特別仕様「PTストリートクルーザー・ルート66」を発売。
  • 2007年 - ツーリングとGTを廃止。日本向けカブリオの右ハンドル化。特別仕様「PTストリートクルーザー・パシフィックコーストハイウェイエディション」を発売。
  • 2008年 - 小改良。リミテッドに17インチアルミホイールを採用。なお、この改良を機にカブリオは廃止されたが、日本では2007年モデルのそれを継続販売する。
  • 2009年 - 小改良。6連奏CDオートチェンジャーとサブウーファー付ボストンアコースティック製スピーカーを標準装備。
  • 2010年4月1日 - 生産中止を発表すると同時に、日本においての販売も終了することを発表。日本向け最終モデルとして「ファイナルエディション」を販売(限定50台)[1]
  • 2010年7月9日 - 生産終了[2]。総生産台数約135万台/10年。

タクシーとしての採用例[編集]

2002年千葉県浦安市にある京成電鉄グループのタクシー会社である舞浜リゾートキャブが看板車両として10台導入[3]、主に東京ディズニーリゾート周辺で活躍し、そのファニーなデザインゆえ利用客からも評判がよかったが、耐久性不足により故障が頻発する(もともとタクシーとしての使用用途を想定していなかったため)などして2007年までに全て退役し、現在はクラウンコンフォートもしくはクラウンセダンに集約されている。首都圏の個人タクシー岡山県平和タクシーでも僅少だが導入されていた[4][5]

車名の由来[編集]

公式には"PT"は"Personal Transportation"の略であるが、クライスラー・PTプラットフォームもしくは"Platform Tall"の略でもある。また、"PT"は開発時のコードネームでもあった。

脚注[編集]

注釈[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 韓国などではPTクルーザー・セダンと表記されている。

出典[編集]

[脚注の使い方]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]