エルマーのぼうけん

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エルマーのぼうけん』(原題:My Father's Dragon)は、1948年アメリカルース・スタイルス・ガネットによって出版された児童文学作品である。挿絵はスタイルスの義理の母親ルース・クリスマン・ガネットによって描かれている。日本語版は渡辺茂男によって訳された。1963年7月15日初版発行[1]

NHKの幼児向けテレビ番組『にんぎょうげき』で人形劇として放映され、この人形劇は同局の『おとぎのへや』NHK教育テレビの『こどもにんぎょう劇場』などでも再放送された。1997年には、『エルマーの冒険』として日本アニメーション映画化された。

関連商品として、どうぶつ島を巡って原作の動物に出会うマスでカードを引きながら進み、りゅうを助けてあがりとなる「エルマーのぼうけんすごろく」もある。

概要[ソースを編集]

主人公の少年、エルマーは捕まったこどものりゅうを助け出すためにどうぶつ島に乗り込むが、そこにはさまざまな困難が待ち構えている。数々の困難を知恵と勇気を振り絞って切り抜けていくエルマーの姿を描いた作品。

登場人物[ソースを編集]

エルマー・エレベーター
物語の主人公。勇気あふれる賢い少年。9歳。ポップシコールニャ海岸沿いにある「かれき町」に住む。空を飛ぶことが夢であり、ねこからりゅうの話を聞き、どうぶつ島まで助けに行く決心をする。物語の始めに「ぼくのおとうさんのエルマー・エレベーターが小さかったときのこと」とあり、書き手はエルマーの息子ということになっている。
りゅう
「そらいろこうげん」に住むりゅうのこどもで、本名はボリス。こどもゆえうまく空を飛べず、どうぶつ島に墜落してしまう。そこで動物達に捕らえられ、非常に太い綱で川岸に縛りつけられて、客や荷物を載せて川を飛んで渡るために奴隷のように使役されている。体は水色と黄色の縞模様で(足の裏のみ赤色)、赤色の爪と角、金色の翼を持つ。草食シダスカンクキャベツミカンの皮などを食べる。
ねこ
非常に年をとった野良猫。若いころはかなりの旅行家で、最後の旅行にみかん島へ出かけた際、立ち寄ったどうぶつ島でりゅうと知り合い、何日か会話する内にすっかり仲良くなる。どうぶつ島を出る時にりゅうに「いつか助ける」と約束をしたもののどう助ければよいかわからず途方にくれていたある日、かれき町の町角でエルマーに拾われる。

エルマーのぼうけん[ソースを編集]

ねずみ
どうぶつ島でエルマーが最初に出会った動物。非常にあわて者で、言葉を言う順番をすぐ間違える。
2匹のカメ
姿からゾウガメだと思える。リックサックを背負ったエルマーを、病気のお婆さん猿を背負った猿だと見間違えた。
2匹のイノシシ
どうぶつ島での警備員のような役割をしている。エルマーがどうぶつ島に忍び込んだ証拠をいくつも見つけている。
7匹のトラ
腹を空かして、エルマーを食べようとするが、チューインガムが大好物であり、エルマーに「このチューインガムを緑色になるまで噛んで、地面に蒔くとチューインガムが実るよ」と騙されて、エルマーを逃がしてしまう。
サイ
若い頃には角が真珠色をしていたが、今では黄色く汚れてしまったのを『なきべそプール』の池で恥じながら悔やんでいた。エルマーがその池に勝手に入ったのを怒り、エルマーを水に沈めてしまおうとするが、エルマーから歯ブラシと歯磨き粉で角を磨くと前のように真珠色になったので、夢中で磨いていて、エルマーを逃がしてしまう。
ライオン
クロイチゴの小枝がたてがみに絡み付いて取れなくなっていたのにイラついていた。腹が立つと空腹になる立ちらしく、エルマーを食べようとするが、エルマーから櫛とブラシとリボンをもらって、小枝を取ることやたてがみを整えたり、たてがみを三つ編みにしてリボンで飾ることを覚える。
メスライオン
ライオンの母親。エルマーが道路標識がある場所で隠れながら見ていたので、他の動物たちと違って、特にトラブルにはならなかった。
ゴリラ
エルマーがりゅうの渡し場付近で出会った。ものすごく短気で気が短く、エルマーの腕を捩じってしまおうとするが、体についてる蚤が我慢できなくなって、ロージー、ローダ、レイチェル、ルーシー、ルビー、ロベルタという小猿に蚤を取らせようとする。猿たちは蚤がうまく取れなかったが、エルマーが虫眼鏡をあげたので、それに他の猿たちも夢中になって集まったので、ゴリラはエルマーに逃げられてしまう。
ワニ
どうぶつ島の真ん中に流れている川の中に17匹いる。元々はこのワニたちが川の渡し守をしてたらしいが、酷い気まぐれ者だったため、役には立たなかった。棒つきキャンディーが好物らしく、エルマーから棒つきキャンディーを貰うことを前提に、数珠つながりでエルマーがわたる橋にされる。

エルマーとりゅう[ソースを編集]

フルート
3年ほど前にエルマーの家で飼われていたカナリヤ。逃げた後、カナリヤばかりが多く住んでるカナリヤ島で暮らしている。
カン十一世
カナリヤ島に最初に連れてこられたカナリヤの子孫。人間たちが隠した宝の秘密が知りたくて、島にやってきたカナリヤたちもその知りたがりの病気にかかっていた。

エルマーと16ぴきのりゅう[ソースを編集]

ボリスの両親
「そらいろこうげん」に住むりゅう達の親。ボリス同様、金色の翼と赤色の爪と角を持つが、父親が空色一色の体色で、母親が黄色一色の体色。
ボリスの兄妹
「そらいろこうげん」に住むりゅう達。女のりゅうが6ぴき、男のりゅうが7ひきずついる。女の名前は、インゲボルグ、ユースタシア、ガートルード、バーサ、ミルドレッド、ヒルデガルド。男の名前は、エミール、ホレイショ、コンラッド、ジェローム、ウイルヘルム、ダゴバード、アーノルド。体色は、金色の翼と赤色の爪と角はボリスや親と同様だが、女は黄緑から青緑。男は空色と黄色の組み合わせだが、7匹の内、2匹は縞が細く、1ぴきは縦縞。他のは、1ぴきは空色の上に黄色の水玉模様、もう1ぴきは黄色の上に空色の水玉模様。もう1ぴきは体と足の一本が黄色で、他の3本の足と尻尾が空色。もう1ぴきは黄色の体に空色の小さなぶちが散らばり、もう1ぴきは黄色に牛のような空色の大きな斑模様がある。
ワゴンさん
かれき町とわかめ町の間に住むお百姓さん。ボリスを目撃してしまう。

シリーズ作品[ソースを編集]

すべて福音館書店から出版。

アニメ映画[ソースを編集]

エルマーの冒険
監督 波多正美
脚本 寺田憲史
原作 ルース・スタイルス・ガネット
音楽 木根尚登
配給 松竹
公開 1997年7月5日
上映時間 98分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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エルマーの冒険」というタイトルで1997年7月5日に公開。カラー作品で98分。

キャスト[ソースを編集]

スタッフ[ソースを編集]

主題歌[ソースを編集]

脚注[ソースを編集]

外部リンク[ソースを編集]