ج

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ج
語末形 語中形 語頭形
ـج ـجـ جـ
アラビア文字
خ ح ج ث ت ب ا
ص ش س ز ر ذ د
ق ف غ ع ظ ط ض
ي و ه ن م ل ك
ة ء

ج(ジーム, جيم)はアラビア文字の五番目に位置する文字有声後部歯茎破擦音 /dʒ/ を表す。ラテン文字転写の際には「j」を使う。

概要[編集]

フェニキア文字から受け継がれた文字の一つで、ヘブライ文字 ג‎、ギリシア文字 Γ、ラテン文字 G、キリル文字 Г と同系である。حに点を一つ付加したような形で書かれ、元は「ラクダ(جمل)」を意味した。

系統的には有声軟口蓋破裂音/ɡ/)を表す文字だが、フスハーを含む多くのアラビア語方言では口蓋化して/dʒ/ になっており、/ɡ/ の音をとどめているのはエジプト方言などに限られる。また、アラビア語には有声の /dʒ/ はあるが、対応する無声音の /tʃ/ がないため、ペルシャ文字では /tʃ/ を表すために ج‎ の点を増した「چ‎」を使っている。

アラビア語で外来語の /ɡ/ を表す場合は通常は غ (/ɣ/) で代用される。ペルシア文字等では /g/ك‎ (/k/) から派生した گ で表す。かつてアラビア語由来の単語がラテン語等にもたらされた際には、ج‎ は g で表されることが多かった。

符号位置[編集]

文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 説明
ج U+062C ج
ج
ジーム
ځ U+0681 ځ
ځ
パシュトー語の dz
ڂ U+0682 ڂ
ڂ
コワール語/dʐ/
ڃ U+0683 ڃ
ڃ
シンド語ñ
ڄ U+0684 ڄ
ڄ
シンド語の /ʄ/

その他の ج‎ に似た文字については چ‎ を参照。