高田川部屋

高田川部屋（たかだがわべや）は、日本相撲協会所属の相撲部屋。現在は二所ノ関一門に所属している。

歴史

高砂部屋所属の大関・前の山は、1974年（昭和49年）3月場所を最後に現役を引退して年寄・高田川（8代）を襲名するとともに、同年4月に内弟子8名を連れて高砂部屋から分家独立して高田川部屋を創設した。8代高田川は、小結・剣晃、小結・前乃森をはじめ、鬼雷砲、前進山、卓越山などの多くの関取を育てた。

高田川部屋はかつて高砂一門に属していたが、1998年（平成10年）1月に行われた日本相撲協会理事選挙において高砂一門内の候補者一本化に反対して8代高田川が立候補したため、高砂一門を破門された。8代高田川はそれでも理事に2期連続当選し、当選を背景にどこの一門にも属さず無所属となった。時津風理事長が勇退すると理事の立候補を取りやめ、北の湖理事長実現に向け影響力を持った。2004年（平成16年）5月には貴乃花部屋を事実上放逐された17代藤島（元関脇・安芸乃島）を16代千田川として受け入れ、部屋付き年寄とした。

8代高田川は2010年（平成22年）3月に停年（定年）退職を迎えるため、2009年（平成21年）8月5日付で16代千田川と年寄名跡の交換を行い、高田川部屋を継承させた。9代高田川はけいこ場に鉄砲柱を5本も立てた部屋を東京都江東区清澄に新築し、同年9月5日に部屋開きを行った。

2011年（平成23年）1月、9代高田川が元々は二所ノ関一門の旧二子山部屋所属力士だったこともあり、高田川部屋が二所ノ関一門へ加入する運びとなった。1月17日の一門会において加入が正式決定した。

所在地

• 東京都江東区清澄二丁目15番7号
• 都営大江戸線、東京メトロ半蔵門線 清澄白河駅徒歩2分

師匠

• 8代：高田川 和一（たかだがわ かずいち、大関・前の山、大阪）
• 9代：高田川 勝巳（たかだがわ かつみ、関脇・安芸乃島、広島）

力士

現役の十両経験力士

• 大雷童太郎（福岡）

幕内

小結

• 剣晃敏志（大阪）
• 前乃臻康夫（福岡）

平幕

• 鬼雷砲良蔵（神奈川）

十両

• 前進山良太（神奈川） ※現・若者頭
• 卓越山吾郎（大阪）
• 大雷童太郎（福岡）

その他協会員

若者頭

• 前進山良太

行司

• 式守勘太夫（幕内行司）
• 木村勝之助（序ノ口行司）

呼出し

• 和也（かずや／幕下呼出）

床山

• 床哲（とこてつ／二等床山）

旧高田川部屋

高田川は大坂相撲の年寄名跡であり、3代の元早瀬川のとき東西合併により加入した。横綱・宮城山が1931年に引退して、白玉部屋を興したときに弟子を譲って隠居したが、1943年に白玉から芝田山に改名して芝田山部屋を経営していた宮城山が亡くなると、その弟子たちを預かった。しかし、翌1944年、元早瀬川も死去したので、所属力士は高砂部屋に転籍した。その中には、のちの小結宮錦たちがいた。

師匠

• 初代：高田川音吉
• 2代：侠客・橋本政吉
• 3代：早瀬川一栄

力士

横綱

• 宮城山福松（29代横綱・岩手）

外部リンク

• 高田川部屋相撲公式ホームページ