箱崎 (福岡市)

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箱崎
東区役所
東区役所
箱崎の位置(福岡市内)
箱崎
箱崎
北緯33度36分56.1秒 東経130度25分16秒 / 北緯33.615583度 東経130.42111度 / 33.615583; 130.42111
日本
都道府県 福岡県
市町村 福岡市
東区
面積
 • 合計 209.13 ha
人口
2021年(令和3年)4月末現在)
 • 合計 19,473人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
812-0053
市外局番 092 (福岡MA)
ナンバープレート 福岡

箱崎(はこざき)は、福岡県福岡市東区町名。現行の行政地名は箱崎一丁目から箱崎七丁目までである。面積は209.13ヘクタール[1]2021年(令和3年)4月末現在の人口は19,473人、世帯数は11,718世帯[2]郵便番号は812-0053。

概要

古い町並みが残っており、筑前国一の宮で旧官幣大社の筥崎宮(はこざきぐう)などの神社や史跡が多く存在する。また、後述のとおり、九州大学の本部が存在していた。

付近の筥松・松島地区を含め古くから葉物野菜の栽培が盛んに行われていた。市街化により農地は大幅に減少したが、ハウス栽培や水耕栽培により小松菜青ネギ等が年間を通じて生産されている[3]

九州大学跡地

北部に九州大学が長らく本部キャンパスを置いていたことから多くの学生が暮らしていたが、福岡市西部郊外に2005年に開設した伊都地区への移転が2018年に完了した[4]

跡地は都市基盤整備が行われている[5] が、新型コロナウイルス感染症の影響で土地利用事業者の募集が遅れており[6]、跡地利用の詳細は決まっていない。

地理

箱崎は、福岡市東区の南部に位置し、北で多々良川を介して名島と、東で筥松と、南で馬出及び東浜と、西で箱崎ふ頭及び貝塚団地と隣接する。また、南東部では、箱崎船だまり[注釈 1]を介して博多湾につながる。

河川

箱崎の北には次の河川が横断している[7]

語源

古くこの地は葦津浦(あしつうら)や白良浜(しらのはま)と呼ばれていた。箱崎という地名は、応神天皇誕生(201年とされる)の際に胞衣を箱に収めて埋めたことにちなむと伝えられる。

歴史

923年延長元年)に八幡神を祀る大分宮がこの地に遷座。日宋貿易では一拠点となり唐房(大唐街)が形成される。文永の役1274年)では蒙古軍が上陸し筥崎宮は炎上。九州征伐の際に豊臣秀吉はこの地に本陣を構え、また秀吉主催の野点「箱崎茶会」では千利休が茶を点てた。町村制施行により1889年糟屋郡箱崎町が成立。1911年には九州帝国大学が創立。1940年に箱崎町は福岡市に編入される。

町域の変遷

住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前
箱崎一丁目から箱崎七丁目 1975年昭和50年) 大字箱崎の一部

人口

を合わせた人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[2] に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

交通

鉄道

なお、貨物輸送のための鉄道としては、日本貨物鉄道株式会社が運営する鹿児島本線貨物支線(博多臨港線)の貨物駅終着駅)である福岡貨物ターミナル駅が町域(箱崎四丁目)及び隣接町域(箱崎ふ頭二丁目)に跨っている。

バス

道路

主な幹線道路は次の通り。

都市高速道路
国道
県道


施設

公共・公益施設
教育施設
その他
  • 箱崎船だまり

史跡・公園

著名な出身者

脚注

注釈

  1. ^ 箱崎船だまりは漁港漁場整備法に基づく指定を受けた漁港ではなく、港湾法第2条第5項第1号で定義される水域施設のひとつである「船だまり」に該当する。一角には福岡市漁業協同組合箱崎支所もある。
  2. ^ 箱崎四丁目にある福岡市道

出典

  1. ^ 福岡市統計調査課. “平成27年(2015年)国勢調査の結果”. 福岡市. 2012年4月20日閲覧。
  2. ^ a b 福岡市統計調査課. “住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2012年5月28日閲覧。(令和3年[2021年]4月末現在)
  3. ^ 福岡市東部農業協同組合農産物紹介』(2018年4月1日閲覧)
  4. ^ 移転スケジュール 平成27年4月1日
  5. ^ 九州大学跡地 グランドデザイン
  6. ^ 「九州大学箱崎キャンパス跡地のまちづくり」に係る土地利用事業者募集の再延期について
  7. ^ 福岡市河川計画課. “福岡市の河川概要”. 福岡市. 2012年5月21日閲覧。より「河川図」参照。また、福岡市. “普通河川の指定”. 福岡市平成17年3月17日告示第80号. 2012年5月24日閲覧。