大博町

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大博町
築港本町交差点より東の眺望
築港本町交差点より東の眺望
地図
大博町の地図
大博町の位置(福岡市内)
大博町
大博町
大博町の地図
大博町の位置(福岡県内)
大博町
大博町
大博町 (福岡県)
大博町の位置(日本内)
大博町
大博町
大博町 (日本)
北緯33度36分10.0秒 東経130度24分22.3秒 / 北緯33.602778度 東経130.406194度 / 33.602778; 130.406194
日本
都道府県 福岡県
市町村 福岡市
博多区
面積
 • 合計 8.53 ha
人口
(2023年(令和5年)2月末現在)[1]
 • 合計 1,499人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
812-0033[2]
市外局番 092
ナンバープレート 福岡

大博町(たいはくまち)は、福岡市博多区地名。丁目の設定がない単独町名であり、全域で住居表示を施行している。現行の行政地名は大博町[3][4]。面積は85,350平方メートル (8.54 ha)[5]。2023年3月末現在の人口は1,499人[1]郵便番号は812-0033[2]

地理[編集]

土地利用の状況(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

福岡市の都心とされる中央区天神の北東約1.5キロメートル、博多区の北西側に位置する。北西で石城町、北東で御笠川を介して千代と、南東で下呉服町と、南西で大博通りを挟んで神屋町と接している。西の大博通りと北の福岡県道602号後野福岡線那の津通り)沿いは商業地、その他は概ね閑静な住宅地となっている。

河川[編集]

大博町の北東側に次の河川が横断している[6]

都市計画[編集]

大博町の都市計画における位置づけについては、2012年(平成24年)12月21日に策定された『第9次福岡市基本計画』[7][注釈 1]の「都市空間構想図」において、「都心部」[注釈 2]に含まれている。都心部のなかでも特に天神渡辺通地区、博多駅周辺地区、ウォーターフロント地区(博多ふ頭及び中央ふ頭)の3地区が都心部の核とされており、大博町はウォーターフロント地区の南東側外縁部に位置する。都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[9]において定められた方針については次のとおりである。環境資源に関しては、御笠川の河川沿いが散策・憩いの場となるとともに、緑と広がりのある景観が連続したゆとりと潤いのある水辺空間として「河川緑地軸」に位置付けられている。交通ネットワークに関しては、都市の骨格となる福岡県道602号後野福岡線那の津通り)の沿道や幹線道路である福岡県道44号博多港線大博通り)の沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「都市軸」や「沿道軸」に位置付けられている。土地利用については、全域が住宅を中心に都心機能を支援する業務施設、商業施設が共存する「複合市街地ゾーン」に位置付けられ、職住が調和した複合市街地づくりと良好な街並みの形成などがまちづくりの視点とされている。今後の課題については、大博町の北東側が太平洋戦争の後に進められた戦災復興都市計画による土地区画整理事業の施工地区から外れ、古くから市街地が形成されている地区であり、幅員4メートル未満の狭隘道路が多いため、災害時の安全性などが懸念されている。用途地域については、大博町の全域が商業地域に指定されている[10]

歴史[編集]

かつてこの地には、京都万里小路の柳町に倣い「柳町」と呼ばれる花街があったが、渡辺通の南側にある清川地区に移転した[11][12][13]

町域の変遷[編集]

住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前(各大字の一部)
大博町 1966年(昭和41年) 柳町・小金町・大浜町1丁目〜3丁目・千年町1丁目・大浜町1丁目〜3丁目・幾世町

人口[編集]

大博町の人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[1]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

主な施設[編集]

教育施設[編集]

町内に小中学校はなく、福岡市立博多小学校福岡市立博多中学校の校区となっている[15]

交通[編集]

道路[編集]

主な幹線道路は次の通り。

都市高速道路[編集]

都市高速道路としては福岡高速環状線が町域の北西側及び北東側に通っており、町外ではあるが、最寄りの出入口としては次のものがある。

県道[編集]

県道の主要なものは次のとおり。

幹線道路及びこれ以外の市道[編集]

町内の市道には、歴史的な由来や地域の特性などに基づいた愛称付きの区画道路等がある[16]

  • 流灌頂通りながれかんじょうどおり[注釈 4]
  • 竪町筋たてちょうすじ[注釈 5]写真
  • 大浜河畔通りおおはまかはんどおり[注釈 6]
  • 大浜通りおおはまどおり[注釈 7]

鉄道[編集]

町内に鉄道は通っていないが、最寄りの鉄道駅福岡市交通局が運営する地下鉄の次の駅で、近くにあり利便性が高い。

バス[編集]

バスについては、西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスが運行しており、次の停留所がある[18]

  • 那の津通り沿い:築港口、石城町
  • 大博通り沿い:神屋町

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 『第9次福岡市基本計画』が2012年(平成24年)12月21日に策定されたときは、目標年次が2022年度末(令和4年度末)とされていたが、令和5年2月20日の市議会の議決を得て、2年延期された[8]
  2. ^ 「都心部」は具体的には東は御笠川、南は百年橋通り、西は大正通りに囲まれた地域とされている[9]
  3. ^ 所在地の地番:大博町204番3、下呉服町309番1、309番2及び310番1北緯33度36分12.3秒 東経130度24分27.9秒 / 北緯33.603417度 東経130.407750度 / 33.603417; 130.407750、公園種別:(不明)、面積:2,886.79m2、開園年度:(不明)[14]
  4. ^ 路線名:市道大博町509号線及び512号線[17]
  5. ^ 路線名:市道大博町504号線[17]
  6. ^ 路線名:市道大浜河畔道線(幹線二級市町村道[17]
  7. ^ 路線名:市道大博町505号線及び513号線[17]

出典[編集]

  1. ^ a b c 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2023年4月14日閲覧。
  2. ^ a b 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年4月14日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  3. ^ 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、779頁。ISBN 4-04-001400-6 
  4. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年4月8日閲覧。→別表第1
  5. ^ 福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 (2020年10月1日). “令和2年(2020年)国勢調査”. 福岡市. 2023年7月9日閲覧。→1-11/参考/面積、人口密度、人口及び世帯数-公称町別(令和5年1月31日)
  6. ^ 福岡市河川計画課. “福岡市の河川概要”. 福岡市. 2023年4月8日閲覧。より「河川図」参照
  7. ^ 福岡市総務企画局企画調整部企画課. “福岡市基本構想・第9次福岡市基本計画”. 2023年7月27日閲覧。→『第9次福岡市基本計画』(PDF)の48、56ページ
  8. ^ 福岡市議会事務局議事課. “令和5年/総務財政委員会”. 2023年4月9日閲覧。→第1回定例会→議案第26号/第9次福岡市基本計画の変更について
  9. ^ a b 福岡市住宅都市局都市計画部都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 2023年7月27日閲覧。→「第4章/区別構想/博多区」(PDF)
  10. ^ 福岡市. “福岡市WEBまっぷ”. 福岡市. 2023年7月27日閲覧。→「都市計画情報」
  11. ^ 渡辺與八郎の未来都市「大学誘致運動と遊郭移転」 - にしてつwebミュージアム
  12. ^ [田中美帆「福岡地方史研究」(2005年7月)p.58-P.59]
  13. ^ 知らなかった!? 九州大学と遊廓との間には微妙な関係があった!”. ファンファン福岡 (2019年12月30日). 2021年5月19日閲覧。
  14. ^ 福岡市財政局財産有効活用部財産活用課公有財産係. “固定資産台帳の公表”. 2023年7月27日閲覧。→固定資産台帳データの「固定資産台帳(令和3年度末時点)」※Excel形式
  15. ^ 町名別通学区域一覧表(令和3年4月1日現在) (PDF) - 福岡市教育委員会教育環境部通学区域課
  16. ^ 福岡市博多区総務部企画振興課. “博多区の道路愛称”. 福岡市. 2023年7月27日閲覧。→「地域・地図から選ぶ」→「大浜地区」
  17. ^ a b c d 福岡市道路下水道局管理部路政課. “福岡市路線情報提供システム”. 2023年4月19日閲覧。→利用条件に同意→検索等
  18. ^ 西日本鉄道株式会社. “西鉄バス 路線図”. 2023年7月27日閲覧。 →博多区版→路線マップ(PDF)

関連項目[編集]