白糸の滝 (静岡県)
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白糸の滝(静岡県) | |
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所在地 | 日本 静岡県富士宮市上井出 |
位置 | 北緯35度18分45秒 東経138度35分20秒 / 北緯35.31250度 東経138.58889度 |
落差 | 20 m |
滝幅 | 200 m |
水系 | 富士川(芝川) |
プロジェクト 地形 |
白糸の滝(しらいとのたき)とは、静岡県富士宮市上井出にある滝。隣接する音止めの滝と共に、著名な観光地の1つとして知られ日本の滝百選にも選ばれている。国の名勝及び天然記念物。
概要
上流に川から流れる滝と、富士山の雪解け水が溶岩断層から湧き出す無数の滝が並んでいる。水量は毎秒1.5トン。幅200メートル、高さ20メートルの崖から絹糸を垂らしたように流れる様子からこの名がある。
「 | この上に いかなる姫や おはすらん おだまき流す 白糸の滝 | 」 |
歴史
- 1936年(昭和11年) - 「白糸ノ滝」として国の名勝及び天然記念物に指定される。
- 1950年(昭和25年) - 「観光百選滝の部」の1位に輝く。
- 1990年(平成2年) - 「日本の滝百選」に選定される。
- 2006年(平成18年) - 9月、滝壷に掛かる「滝見橋」が崩落した。その際に通行規制がかかったが、同年11月に仮設の橋が設置され、現在は規制が解除されている。
- 2011年(平成23年) - 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震や、その余震で3月15日に発生した静岡県東部地震の影響で、階段において落石が発生した。また音止めの滝でも一部が崩落。売店入り口から通行止めになった。同年3月18日に通行止めは解除されたが、一部エリアの立ち入りが制限されたままである。
- 2011年(平成23年) - 9月21日に日本列島を縦断した台風15号による増水等の被害により滝壺が甚大の被害を受け、落石の危険等がある為、滝つぼへ立入(観光)が禁止となった。応急復旧対策が実施し、11月3日午前9時より観光可能となった。翌年(2012年)2月8日~2月29日には滝壺周辺を歩行者立入禁止とし、本格復旧工事・測量調査を実施。3月1日より観光可能となったが、工事は継続して行われており現在も規制箇所が残っている。
- 2012年(平成24年) - 4月13日に富士宮市は、富士山の世界文化遺産登録に向け、滝壺にある土産物店(2店舗)や橋など人工の構造物を撤去して、自然のままの状態に戻す計画を発表(あわせて地震や水害の復旧工事も行う予定)。100年以上滝壺で経営していた土産物店側も協力する旨を発表。なお土産物店は、前年の台風15号で多大な被害を受けた。[1]
観光
- バス停、駐車場から滝へと続く遊歩道沿いには食事処や土産店が並んでいる。
- 売店通りから滝壺へは階段状の遊歩道が整備されている。
- すぐ近くの音止めの滝は徒歩およそ5分ほどの所に位置している。
- 滝は無料で見物することが可能(音止めの滝も同様)。
なお、2011年度の台風被害により滝壺への階段(遊歩道)下の売店は営業休止中である。(復旧時期は未定)
お鬢水(おびん水)
白糸の滝のすぐ上には岩窟がある。そこには「お鬢水」という水が湧いている。このお鬢水で源頼朝は髪のほつれを直したと伝えられている。また、このお鬢水は富士講の霊場の1つでもある。
交通機関
- 身延線富士宮駅から路線バス(富士急静岡バス)で約30分、「白糸滝」下車。
- 東海道新幹線新富士駅から富士急の快速バス[1]で約60分、「白糸滝入口」[2]下車。
- 富士急行線河口湖駅から富士急の快速バスで約60分、「白糸滝入口」下車。
- 東名高速道路富士インターチェンジから西富士道路および国道139号を経由し17km、車で約40分。
ギャラリー
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紅葉の白糸の滝
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虹と白糸の滝