苗名滝

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苗名滝
所在地 新潟県妙高市杉野沢
位置 北緯36度50分43.9秒 東経138度8分16.3秒 / 北緯36.845528度 東経138.137861度 / 36.845528; 138.137861座標: 北緯36度50分43.9秒 東経138度8分16.3秒 / 北緯36.845528度 東経138.137861度 / 36.845528; 138.137861
落差 55 m
水系 関川
地図
プロジェクト 地形
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苗名滝(なえなたき)は、新潟県長野県の境にある滝で、新潟県妙高市側に駐車場やアクセスルートがある。苗江滝南井滝地震滝とも表記される。関川上流に位置し、4連の滝が連なっていて、二の滝、三の滝、四の滝へは通行困難である。日本の滝百選の一つ。

概要[編集]

黒姫山からの安山岩溶岩が関川をせき止めたことでつくられた。落ち口に岩があり、滝は左右に分かれていたが、高田藩が伐採した木を流した(1813年)ことによって岩が欠け、今日の姿となった。

轟音を響かせながら落ちる様が「地震=なゐ」のようであるとされ、口語体に転化して「ないの滝」が「なえな滝」となり、「苗名滝」と名付けられた。また、下流の高田平野水田に水を供給する事から苗名となったともいう。

妙高山形の雪形とともに、落水開始(滝の出現)が地元で田植えを始める目安とされてきた。また、19世紀の文人画家・東洋越陳人によって多くの作品が描かれた。

1995年平成7年)7月、梅雨によって地震滝橋などが流出した。対策として関川1号砂防えん堤が苗名滝の下流に造られている。

アクセス[編集]

公共交通
※このほか、北陸新幹線駅からの直通アクセスとしては、季節限定で上越妙高駅から頸南バス「妙高高原ライナー」が運行されている。

脚注[編集]

  1. ^ 妙高市市営バス”. 妙高市. 2019年8月23日閲覧。

参考文献[編集]

  • 日本歴史地名大系(オンライン版) 小学館 (『日本歴史地名大系』 平凡社、1979年~2002年 を基にしたデータベース)
  • 北中康文『日本の滝1 東日本661滝』山と渓谷社

関連項目[編集]

外部リンク[編集]