無双OROCHI2

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無双OROCHI2
無双OROCHI2 Special
ジャンル アクションゲーム
対応機種 プレイステーション3
Xbox 360
PSP
開発元 コーエーテクモゲームス
発売元 コーエーテクモゲームス
人数 1 - 2人(PS3、Xbox 360)、1 - 4人(PSP)
メディア [PS3]BD-ROM1枚
[Xbox 360]DVD-ROM
発売日 [PS3、Xbox 360]2011年12月22日
[PSP]2012年7月19日
売上本数 [PS3]:347,614本[1]、[Xbox360]:不明[2]
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無双OROCHI2』(むそうおろちツー、北米・欧州では『Warriors Orochi 3』)は、コーエーテクモゲームスより2011年12月22日に発売されたアクションゲームプレイステーション3版、Xbox 360版の同時発売。

2012年7月19日プレイステーション・ポータブル移植版『無双OROCHI2 Special』が発売予定。

概要

無双OROCHIシリーズの3作目(第1作と第2作のセット+αだった『無双OROCHI Z』を含めれば4作目)。前作『魔王再臨』から数年後の世界が舞台になっており、三国志と戦国の世界のみならず、現代世界が舞台のNINJA GAIDENシリーズやDEAD OR ALIVEシリーズの世界、百年戦争当時のフランスや古代ギリシャの世界、さらには架空の世界であるバイアシオン大陸(ジルオールシリーズの世界)までが融合した、より混沌とした世界観になっている。前作までのストーリーモードは勢力別に分かれていたが、今回は全勢力共通の1つのストーリーに沿って多彩なドラマが繰り広げられ、マルチエンディング制を採用している。

発売後はダウンロードコンテンツも配信開始し、追加のシナリオも登場。追加シナリオでしか出現しないステージもある。

なお、欧米では『魔王再臨』が『Warriors Orochi 2』というタイトルだったため、日本とはタイトルナンバーにずれが生じている。

PS3・Xbox 360ともに3D立体視対応。

新規システム

  • 新アクションタイプ
これまでのテクニック・パワー・スピードの3種類に加え、新たに「ワンダー」が登場。攻撃を当てた後にジャンプボタンを押すことで、一定量の無双ゲージを消費し「影技」を繰り出す。これによって敵のガードを崩すことが可能。このタイプのキャラクターには、固有能力として「ガードが崩れた敵に対する攻撃力を増加する」という特徴がある。影技自体は『戦国無双3』から既に導入されているシステムであり、そちらは無双ゲージではなく連技ゲージを消費するという点で差異がある。
  • 陣地
自軍の拠点として「陣地」が新たに設定されている。プレイヤーは陣地を散策しながら他のキャラクターと会話することで新たな情報を得たり、友好度に応じたキャラクター同士の会話を楽しんだりすることが出来る。また、ここには武器を購入・強化する「武器屋」、ダウンロードコンテンツなどを利用する「通信屋」、味方との友好度を上げる宴会を開く「飯店」の3つのコーナーが設けられている。
  • 絆システム
ステージに定められたミッションをクリアする、宴会を陣地で開くなどの方法により、武将同士の友好度を変化させられる。友好度が上がることで陣地での台詞が変化する他、戦闘中のサポート攻撃の頻度があがるなどの恩恵を受けることができ、特定の武将同士の友好度を上げることで初めて登場するステージも存在する。
  • 無双の戦場
ストーリーモードでクリアしてきたマップの内容を改変し、自分好みの台詞・効果音・武将の配置・敵の行動パターンを自由に設定することでオリジナルのステージを作り出すことが出来る。完成したステージをオンライン上で公開することや、他のプレイヤーが公開しているマップをダウンロードしてプレイすることも可能。

ストーリー

魔王・遠呂智との戦いから数年。三国と戦国の英傑たちは、創造主亡き後の世界の覇権を巡っていつ果てるともなく戦いを続けていた。だが、八岐大蛇にも似た巨大な怪物・妖蛇の出現と共に全ては一変。覇権争いで力をすり減らしていた英傑たちに抗する術はなく、国々は滅び、英傑達も戦死あるいは行方不明となってしまう。辛うじて生き残った馬超司馬昭竹中半兵衛の3人は、勝てる見込みは限りなく少ないと知りつつ討伐軍を結成し妖蛇に立ち向かうが、戦力差は歴然としており為す術もなかった。そんな絶望的な状況の中、女仙・かぐやが現れ3人を救う。彼女の導きで妖蛇に滅ぼされる前の過去へ飛んだ3人は、絶望的な未来を変えるために再び立ち上がった。

登場キャラクター

真・三國無双6 猛将伝』と『戦国無双3 猛将伝』までに登場したほぼ全てのプレイヤー武将と、無双OROCHIシリーズの新規武将。それ以外にコーエーテクモゲームスのゲーム作品のキャラクターもコラボ出演する。

新規キャラクター

かぐや
武器:
声:牧島有希
馬超・司馬昭・竹中半兵衛の前に現れた、時を渡る力を持つ女性。英傑たちを救うためには過去へ渡る必要があることを告げ、3人を妖蛇によって滅ぼされる前の過去へと誘う。戦闘においては、自身の周囲に浮遊する3つの鏡から発する光線と、榊の枝を降ることで出現する笹の木を駆使する。
酒呑童子(しゅてんどうじ)
武器:巨大徳利(縄付き)
声:小西克幸
力強さと風格を兼ね備える寡黙な大男。名前以外の記憶を一切持たず、それ故に妖魔の言いなりになって働いていた。後に太公望との交換条件をより、記憶を取り戻すために討伐軍に加わる。縄付き徳利を巧みに操って殴打する、バズーカ砲のように担いで空気弾を撃ち出すなどの多彩な攻撃を繰り出す。
彼の存在なくして妖蛇を滅することはできないと太公望は語っており、また数年前に滅した遠呂智と深く関わっている。
哪吒(なた)
武器:四象圏(両手両足の周囲に纏う輝く環)
声:宮坂俊蔵
戦いで命を落としたが、何者かの改造を受けて機械仕掛けの体を得て蘇った、少年のような風貌をもつ人物。自身の力に絶対の自信を持ち、常に完璧な強さを維持するために身体の改造・調整に余念がなく、生身の人間を足手まといとしか思っていない。妖蛇出現前に貂蝉を殺したため呂布に敵視されて何度も襲撃を受けるが、それを歯牙にもかけないほどの強さを誇る。孫悟空とは旧知の仲であり、悟空と行動する平清盛に協力することもある。
素戔嗚(すさのお)
武器:天叢雲剣
声:浜田賢二
仙界軍の長であり、仙界において無双と恐れられた勇壮な武人。妖蛇を倒すために地上にやってきたが、登場時点では人間を脆弱な存在として信頼しておらず、何度も討伐軍の前に立ちはだかる。
彼をプレイアブル化した後の追加会話では、本編でも語られなかったいくつもの謎を知ることが出来る。
仙界軍の汎用武将、仙界軍兵
前作の外見は『真・三國無双4』の物だが、本作は新規グラフィックに変更された(攻撃は汎用武将と同じ)。味方(かぐや)と素戔嗚軍勢の仙界軍武将名前は日本の神々から。哪吒がいる軍勢では、一部の汎用武将名前は彼の兄弟(金吒、木吒)から。三国操作タイプのOROCHI・コラボキャラの代役も同様のグラフィックが使われており、名前は主に中国の仙人がモチーフとなっている。

遠呂智と真・遠呂智も本作で再登場したが、前作の彼らとは別の存在で、性格も大きく異なる。プレイヤー版の彼らの性格とセリフも差別化されている。また、徐晃龐徳月英董卓の4人は『6猛将伝』の使用武器ではなく、『真・三國無双 NEXT』の使用武器に変更されている。

コラボキャラクター

ジャンヌ・ダルク
武器:槍
声:冬馬由美
出典:BLADESTORM 百年戦争
オルレアンの乙女とも称される、百年戦争における英雄。フランス軍兵士と共にこの世界に飛ばされて来た際、自分以外の兵士が清盛の傀儡の術で操られてしまい窮地に陥っていたが、孫市の援護で戦場を脱出し討伐軍に合流する。
アキレウス
武器:サイフォス
声:神奈延年
出典:TROY無双
ギリシャ神話の英雄で、戦いと己の栄光のみを追い求める、神をも恐れぬ獰猛な男。妲己軍の切り札として討伐軍の前に立ちはだかる。
ネメア
武器:ランカ
声:小山力也
出典:ジルオールシリーズ
三国志・戦国時代・現代のいずれでもない、架空の世界であるバイアシオン大陸の英雄。アキレウスに足止めされている討伐軍の前にディンガル帝国軍を率いて援軍に現れ、以後は討伐軍に加わる。
あやね
武器:風舞小太刀
声:山崎和佳奈
出典:デッドオアアライブシリーズ
霧幻天神流忍術を駆使する、現代世界からやってきたくノ一。単独で妖魔を撃破しながら世界をさまよっていたが、源義経との出会いを経て討伐軍に加わる。出典はデッドオアアライブシリーズだが武器および初期衣装は『NINJA GAIDEN Σ2』の物。
リュウ・ハヤブサ
武器:龍剣
声:堀秀行
出典:NINJA GAIDENシリーズ
龍の魂が宿る剣「龍剣」を受け継ぐ現代世界の忍者。左慈・弁慶と共に行動していたが、平清盛の傀儡の術を妨害するために討伐軍の前に姿を見せ、以降は合流する。

PSP版追加キャラクター

レイチェル
武器:インフェルノハンマー・666式ヘヴィマシンガン
声:富沢美智恵
出展:NINJA GAIDEN Σ2
コラボキャラクター。自身も魔神の血を引く魔神ハンター。魔人狩りの最中にこの世界に飛ばされた。

脚注

外部リンク

コーエー公式サイト