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弘化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

弘化(こうか、旧仮名遣: こうくゎ、旧字体弘化󠄁)は、日本元号の一つ。天保の後、嘉永の前。1845年から1848年までの期間を指す。この時代の天皇仁孝天皇孝明天皇江戸幕府将軍は徳川家慶

改元

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天保9年(1838年)の江戸城西ノ丸の火災の際には改元の議論は生じなかったが、天保15年5月の火災は本丸の火事でしかも立て続けの火災であったこと、先に崩じた光格上皇に対する諡号復活の際に幕府の協力を得た事を背景に幕府の意向に配慮した改元が行われたとされる[2]

出典

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書経(尚書)』周官の「弍公弘化、寅亮天地」から。[3]

弘化年間の出来事

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誕生

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西暦との対照表

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※は小の月を示す。

弘化元年(甲辰 一月 二月 三月※ 四月 五月※ 六月 七月※ 八月 九月※ 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1844/2/18 3/19 4/18 5/17 6/16 7/15 8/14 9/12 10/12 11/10 12/10 1845/1/8
ユリウス暦 1844/2/6 3/7 4/6 5/5 6/4 7/3 8/2 8/31 9/30 10/29 11/28 12/27
弘化二年(乙巳 一月※ 二月 三月※ 四月 五月 六月※ 七月 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1845/2/7 3/8 4/7 5/6 6/5 7/5 8/3 9/2 10/1 10/31 11/29 12/29
ユリウス暦 1845/1/26 2/24 3/26 4/24 5/24 6/23 7/22 8/21 9/19 10/19 11/17 12/17
弘化三年(丙午 一月 二月※ 三月 四月※ 五月 閏五月※ 六月 七月 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1846/1/27 2/26 3/27 4/26 5/25 6/24 7/23 8/22 9/21 10/20 11/19 12/18 1847/1/17
ユリウス暦 1846/1/15 2/14 3/15 4/14 5/13 6/12 7/11 8/10 9/9 10/8 11/7 12/6 1847/1/5
弘化四年(丁未 一月 二月※ 三月 四月※ 五月※ 六月 七月 八月※ 九月 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1847/2/15 3/17 4/15 5/15 6/13 7/12 8/11 9/10 10/9 11/8 12/8 1848/1/6
ユリウス暦 1847/2/3 3/5 4/3 5/3 6/1 6/30 7/30 8/29 9/27 10/27 11/26 12/25
弘化五年(戊申 一月※ 二月 三月※ 四月※ 五月 六月※ 七月 八月※ 九月 十月 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1848/2/5 3/5 4/4 5/3 6/1 7/1 7/30 8/29 9/27 10/27 11/26 12/26
ユリウス暦 1848/1/24 2/22 3/23 4/21 5/20 6/19 7/18 8/17 9/15 10/15 11/14 12/14

脚注

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  1. ^ 天保から弘化への改元が行われたのはグレゴリオ暦1845年1月9日であり、和暦が新年を迎えないうちに西暦だけが新年を迎えている期間であった。弘化元年は西暦1845年1月9日から同2月6日までの短い期間であるため、和暦と西暦を一対一で対応させようとする場合、天保15年=弘化元年=西暦1844年、弘化2年=西暦1845年となって実際とはずれが生じる。
  2. ^ 久保貴子「改元にみる朝幕関係」『近世の朝廷運営-朝幕関係の展開-』(岩田書院、1998年) ISBN 4-87294-115-2 P276-278
  3. ^ 山本, 博文 (2017). 元号 全247総覧. 東京: 悟空出版. ISBN 9784908117398. OCLC 1004223788. https://www.worldcat.org/oclc/1004223788