宮本武蔵 (1954年の映画)
宮本武蔵 | |
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Samurai I: Musashi Miyamoto | |
監督 | 稲垣浩 |
脚本 |
稲垣浩 若尾徳平 劇化 北條秀司 |
製作 | 滝村和男 |
出演者 |
三船敏郎 八千草薫 三國連太郎 |
音楽 | 團伊玖磨 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1954年 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
次作 | 続・宮本武蔵 一乗寺の決闘 |
『宮本武蔵』(みやもとむさし、英語タイトル:Samurai I: Musashi Miyamoto )は、1954年の日本映画である。三船敏郎が宮本武蔵を演じた。アカデミー外国語映画賞名誉賞受賞作品。
スタッフ
キャスト
- 三船敏郎 - 宮本武蔵
- 八千草薫 - お通
- 三國連太郎 - 叉八
- 尾上九朗右衛門 - 沢庵
- 水戸光子- お甲
- 岡田茉莉子 - 朱実
- 三好栄子 - お杉
- 平田昭彦 - 吉岡清十郎
- 阿部九州男 - 辻風典馬
- 加東大介 - 祇園藤次
- 小沢栄 - 池田輝政
シリーズ
三船敏郎主演、東宝製作の映画は、『宮本武蔵』(1954年)、『続宮本武蔵 一乗寺の決闘』(1955年)、『宮本武蔵完結編 決闘巌流島』(1956年)の3部作となっている。第1である本作は、若く未熟な武蔵(たけぞう)が侍になることを夢見て関ヶ原の戦いに参加するエピソードから、沢庵和尚の導きで武芸者として開眼し、武者修行の旅に出るまでを描いている。宿敵佐々木小次郎はまだ登場していない。
あらすじ
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
慶長5年(1600年)、美作国宮本村で「悪蔵」と呼ばれる乱暴者の武蔵(たけぞう)は、幼馴染の又八と共に村を抜け出し、雑兵として関ヶ原の戦いに参加した。侍としての出世を夢見る二人だったが、味方は惨敗。武蔵は負傷した又八を連れて、野武士の未亡人であるお甲と、娘の朱実が住む屋敷に転がり込んだ。
野盗の襲撃を一人で防いだ武蔵に惚れ、結婚を迫るお甲。だが、武蔵に相手にされないことに腹を立てたお甲は、又八と娘を連れて京の都へと旅立った。取り残された武蔵は、又八の母であるお杉に、又八の生存だけでも伝えようと故郷を目指した。だが、途中の関所で暴れたために、関所破りとして追われる身となる。捜索の目をかい潜り、お杉の屋敷にたどり着く武蔵。だが、お杉は、一人息子を戦場に連れ出した武蔵を憎み、役人に通報する。
宮本村に陣を張った役人は、武蔵を捕えるため、村人を総動員して山狩りを命じた。寺の沢庵和尚は、武蔵を説得するために、又八の許嫁であるお通を連れて山に入った。お通は、又八の母のお杉から、又八が帰らなくても嫁として家に入れと言い渡されていた。孤児であるお通は、この村にいる限り、形ばかりの嫁として生きなければならない。そんな身の上を嘆きつつ、笛を吹くお通。その笛の音に誘われて、現れる武蔵。
沢庵和尚に諭され、その人徳に感銘を受けた武蔵は、おとなしく捕われて村に戻った。だが沢庵和尚は、村の大木に武蔵を吊るし、何日も放置し続けた。わめきたてる武蔵。和尚に、ひどすぎると抗議するお通。実は和尚は、武蔵の首を引き渡せという役人を追い返していたのだが、事情を知らないお通は武蔵を助け、二人で村を出奔してしまう。
お通の裏切りに激怒するお杉。村の名家の誇りにかけて、お通と武蔵を切って捨てると宣言したお杉は、郎党を引き連れ、旅に出る。一方、武蔵とお通の行く末を案じた沢庵和尚は、武蔵を武人として鍛え上げる計画を立て、奇策を巡らす。