天池級補給艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Bonkei (会話 | 投稿記録) による 2016年1月22日 (金) 08:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

天地級補給艦
艦級概観
艦種 補給艦
建造期間 1990年 - 1998年
就役期間 1992年 - 就役中
性能諸元
排水量 満載:9,200 t
全長 136 m
全幅 18.2 m
吃水 6.0 m
機関 SEMT ピルスティク16PA6
V280ディーゼルエンジン
(7,800 bhp
2基
スクリュープロペラ 2軸
速力 最大20 kt
航続距離 4,500海里(15 kt巡航時)
乗員 130名
兵装 75口径30mm連装機銃
(AOE-57)
2基
70口径40mm連装機銃
(AOE-58,59)
シー・ヴァルカン20mm機銃 2基
艦載機 ヘリコプター甲板のみ
レーダー 航法用 2基
電子戦
対抗手段
チャフ発射機 2基

天地級補給艦(チョンジー級補給艦、英語: Cheonji-class replenishment oiler)は大韓民国海軍補給艦の艦級。造船所である現代重工業側の呼称はHDA-8000型。

設計

設計面では、1980年代後半に現代重工業がニュージーランド海軍向けに建造した「エンデバー」の発展型とされている[1]。またイタリア海軍ストロンボリ級補給艦の影響も指摘されている。

洋上移送
艦中部に片持ち式のモノポール型ポストを両舷2基ずつ備えており、1番及び2番ステーションは液体貨物用、3番及び4番ステーションはドライカーゴ用して設定されている。また艦尾からも補給を行うことができる[1]
艦尾にはヘリコプター甲板を備えており、ヘリコプターによる物資移送(VERTREP)にも対応できる[1]
物資格納
標準的な搭載内容は下記の通りである[1]
  • 貨油4,200トン
  • ドライカーゴ450トン
艦内での物資移送用として、フォークリフト4基、パレット・トラック4基を備え、また甲板間での移送はエレベーター3台によって行われる。 また、港での揚降用として、甲板上にはデッキ・クレーンを2基備えている
兵装
1番艦ではエリコンKCB 30mm機銃を連装に配した米エマーソン社製の有人砲塔を艦の前後に配していた。また建造年度が開いたこともあり、2、3番艦では、方位盤射撃に対応したファスト・フォーティー 40mm連装機銃に変更された。
このほか、補給ポスト両舷に20mmガトリング機関砲を各1基装備している[1]

同型艦

# 艦名 進水 就役
AOE-57 天地 (チョンジー)
ROKS Cheonji
1990年
12月29日
1992年
1月
AOE-58 大清 (デチョン)
ROKS Daecheong
1997年
1月
1998年
3月31日
AOE-59 華川 (ファチョン)
ROKS Hwacheon
1997年
7月
1998年
8月31日

また2001年には、準同型艦1隻がベネズエラむけに建造され、「シウダー・ボリバル」(Ciudad Bolivar)として就役した。

参考文献

  1. ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. ISBN 978-1591149545 

関連項目

同時期の諸外国海軍の補給艦

外部リンク