広開土大王級駆逐艦

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広開土大王級駆逐艦
US Navy 100725-N-8951S-016 The Republic of Korea destroyer ROKS Yangmanchoon (DDH 973) prepares to dock at the Port of Los Angeles.jpg
艦級概観
艦種 駆逐艦
建造期間 1995年 - 1998年
就役期間 1998年 - 就役中
前級 DD:忠北級駆逐艦
DD:大邱級駆逐艦
DD:忠武級駆逐艦
次級 DDH:李舜臣級駆逐艦
性能諸元
排水量 基準:3,200t
満載:3,900t
全長 135.4m
全幅 14.2m
吃水 4.2m
機関 CODOG方式
ディーゼルエンジン(4,000hp) 2基
LM2500ガスタービンエンジン(29,100hp) 2基
推進器 2軸
速力 最大30ノット
乗員 260人
兵装 127mm 単装速射砲 1基
ゴールキーパー 30mmCIWS 2基
Mk.48 Mod.2 VLS(16セル)
(シースパロー 短SAM)
1基
RGM-84 SSM 4連装発射筒 2基
Mk.32 3連装短魚雷発射管 2基
艦載機 スーパーリンクス哨戒ヘリコプター 1~
2機
C4I KNTDS/リンク 11
KDCOM-I (SSCS Mk 7)
Mk.91 mod.3 ミサイルFCS (RIM-7用)
SWG-1A(v) ミサイルFCS (RGM-84用)
レーダー AN/SPS-49(v)5 対空捜索用 1基
MW08 低空警戒/対水上用 1基
STIR-180 射撃指揮用 2基
AN/SPS-95K航海用 1基
ソナー DSQS-21BZ 艦底装備式 1基
SQR-220K 曳航式 1基
電子戦
対抗手段
SLQ-200(v)5K SONATA 統合電子戦
KDAGAIE Mk.2 チャフフレア展開装置 4基

広開土大王級駆逐艦朝鮮語: 광개토대왕급 구축함、こうかいどだいおうきゅうくちくかん、クァンゲトデワンきゅうくちくかん、: Gwanggaeto the Great class destroyer: Kwanggaeto the Great class destroyer)は、大韓民国の次期駆逐艦計画により生産された初の国産駆逐艦である。別名はKD-I。計画名KDX-I。

開発[編集]

第二次世界大戦期のアメリカ製駆逐艦12隻(忠北級駆逐艦7隻、大邱級駆逐艦2隻、忠武級駆逐艦3隻)を更新するために、大宇重工業が研究、開発。1995年に起工し1998年には一番艦が竣工した。

それまで旧式艦と小型艦で構成されていた韓国海軍は、本級の建造を境に沿岸海軍から外洋海軍へと脱皮を図ることになる。

最大12隻までの建造構想があったが、要求性能に対して艦型が過小であったためか、建造は3隻で打ち切られており、以降より大型の李舜臣級世宗大王級の建造に移行した。

建造費は一隻あたり約7,056億ウォン(706億円)。

船体[編集]

韓国海軍初の3,000tを超える大型水上戦闘艦。

韓国次期駆逐艦計画という名前通りに、本級の設計に当たっては様々な要求が為されたと見られる。各国の同程度の排水量の艦に比べてかなりの重兵装であり、艦内容積の不足を上部構造物の大型化により補っている。上部構造物にはアルミ合金を多用して軽量化を図っているが、やはりトップヘビーのきらいがあるらしい。そのため、2003年に行われた海上自衛隊との捜索救難訓練 (SAREX) では海自の護衛艦に比べ運動性にかなり制限が課せられ、訓練に支障が出たとも言われている。

一番艦以外はヘリコプター2機の運用が可能とされているが、格納庫に変化がないことから露天係止によるものとも見られている。夜間着艦装置が搭載されていないため、夜間でのヘリ運用は不可能であると思われる。なお、韓国海軍は本級の艦種記号をDDH(ヘリコプター搭載型駆逐艦)としている。

最近の世界的な傾向に則ってステルス性が考慮されており、艦体や上部構造物の側面には一定の傾斜がかけられている。ただし中央部上構の側壁は垂直であり、設計思想が徹底されていない。

名前の由来[編集]

4世紀末から5世紀初めにかけて高句麗国王だった広開土王より名を取った。 2番艦の乙支文徳軍と戦った高句麗の将軍名、3番艦の楊万春軍と戦った高句麗の将軍名。

同型艦[編集]

艦番号 艦名 建造 起工 進水 竣工
DDG-971 広開土大王 大宇重工業 1995年 1996年
10月27日
1998年
7月24日
DDG-972 乙支文徳 1997年
10月16日
1999年
8月31日
DDG-973 楊万春 1996年 1998年
9月30日
2000年
6月30日

外部リンク[編集]