ミセス・ロビンソン
「ミセス・ロビンソン」 | ||||
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サイモン&ガーファンクル の シングル | ||||
初出アルバム『ブックエンド』 | ||||
B面 | 旧友 | |||
リリース | ||||
録音 | 1968年2月2日[1] | |||
ジャンル | フォークロック | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア・レコード | |||
作詞・作曲 | ポール・サイモン | |||
プロデュース | ロイ・ハリー、ポール・サイモン、アート・ガーファンクル | |||
チャート最高順位 | ||||
サイモン&ガーファンクル シングル 年表 | ||||
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「ミセス・ロビンソン」(Mrs. Robinson)は、ポール・サイモンが作詞・作曲したサイモン&ガーファンクルの楽曲。1967年12月公開のアメリカ映画『卒業』のサウンドトラックで初期のヴァージョン(アルバム『卒業-オリジナル・サウンドトラック』にも収録)が使用された後、1968年2月2月にフル・ヴァージョンが録音されて、同年4月発表のスタジオ・アルバム『ブックエンド』に収録されるとともに、シングルとしてもリリースされた。
歌詞
タイトルは映画『卒業』の登場人物に由来している[7]。また、フル・ヴァージョンで追加された歌詞の中には、野球選手ジョー・ディマジオに対して「どこへ行ってしまったの?」と呼びかけるフレーズもある。この曲が発表された後、ディマジオがそのことについて怒り、告訴も考えているという噂が流れたが、サイモンとディマジオが同じレストランで食事をしていた時、ディマジオはサイモンに「俺はどこにも行っちゃいないよ」と語り、サイモンはそれに対して、ディマジオがアメリカの英雄であると考えて名前を出したことや、あの歌詞は正真正銘の英雄が不足していることを意味しているということを語ったエピソードがある[8]。
アート・ガーファンクルは、自分のソロ公演でこの曲を歌う際、ディマジオの名前を別の選手の名前に変えることがあり、日本公演では王貞治と歌ったこともある[7]。
シングルとしての発表
母国アメリカでは、総合チャートのBillboard Hot 100でサイモン&ガーファンクルにとって2作目の1位獲得曲となり、『ビルボード』誌のアダルト・コンテンポラリー・チャートでは4位に達した[2]。また、グラミー賞では最優秀レコード賞とポップ・ロック・コンテンポラリー賞の2部門を受賞した[9]。一方、映画『卒業』およびサウンドトラック・アルバムの好評に反して、アカデミー賞にはノミネートすらされなかったが、サイモン自身の発言によれば、そもそもノミネートのために必要な書類を書き忘れていたという[7]。
イギリスでは、「早く家へ帰りたい」(1966年)以来となる全英シングルチャートでのトップ10入りを果たし、最高4位に達した[3]。また、後に本作を含む4曲入りEPも発売され、このEPは全英9位に達した[3]。
日本では、映画『卒業』が日本で初公開された翌週の1968年6月15日に、独自企画のシングル「サウンド・オブ・サイレンス」のB面曲として発表された[10]。10月には、本作を収録したアルバム『ブックエンド』も日本発売された。
サウンドトラックでの使用例
「ミセス・ロビンソン」は、『卒業』以外にも、下記の作品で使用された。
- ウェインズ・ワールド2(1993年公開)
- フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年公開)[12]
- アメリカン・パイ(1999年公開)[13]
- 迷い婚 -全ての迷える女性たちへ-(2005年公開)[14]
カヴァー
- フランク・シナトラ - アルバム『My Way』(1969年)に、歌詞を変更して歌ったカヴァーを収録[15]。
- ブッカー・T&ザ・MG's - アルバム『The Booker T. Set』(1969年)に収録。
- ポール・デスモンド - アルバム『Bridge Over Troubled Water』(1969年)に収録。
- BEGIN - メジャー・デビュー前に発表されたミニ・アルバム『Beginning』(1989年/インペリアルレコードから2005年に再発)に日本語詞のカヴァーを収録。
- レモンヘッズ - アルバム『It's a Shame About Ray』(1992年)に収録。映画『ウェインズ・ワールド2』で使用されたのに加えて、2004年にはアウディのCMで使用された[16]。
- ボン・ジョヴィ - 1996年、日本ではシングルCD「ヘイ・ゴッド1」に収録され、アメリカやヨーロッパではアルバム『ジーズ・デイズ』のスペシャル・エディション盤ボーナス・ディスクに収録された。
- THE ALFEE - 1998年のニューヨーク公演で演奏しており[17]、その模様は映像作品『THE ALFEE in NY at Forest Hills Stadium 1st.July.1998』(1998年)に収録された。
- Song for Memories - ライヴ・アルバム『Song for Memories』(2000年)に収録。
- JAYWALK - カヴァー・アルバム『Old-fashioned love songs』(2003年)に収録。
- ジェイク・シマブクロ - アルバム『Crosscurrent』(2003年)に収録。
- バステッド - イギリス盤シングル「You Said No」(2003年)のカップリング曲として発表[18]。
- 安倍なつみ・中澤裕子 - ハロー!プロジェクトによるカヴァー・アルバム『FS5〜卒業〜』(2004年)で歌唱。
脚注
- ^ サイモン&ガーファンクル『ブックエンド』2001年リマスターCD(SRCS 9857)英文ブックレットp.13
- ^ a b Simon & Garfunkel | AllMusic - Charts & Awards - Billboard Albums
- ^ a b c Chart Stats - Simon And Garfunkel
- ^ dutchcharts.nl - Simon & Garfunkel - Mrs. Robinson
- ^ Simon & Garfunkel - Mrs. Robinson - hitparade.ch
- ^ norwegiancharts.com - Simon & Garfunkel - Mrs. Robinson
- ^ a b c 『KAWADE夢ムック 文藝別冊 [総特集] サイモン&ガーファンクル』(河出書房新社、2003年、ISBN 4-309-97650-6)p.49
- ^ The Silent Superstar - New York Times - 2011年12月3日閲覧
- ^ Simon & Garfunkel | AllMusic - Charts & Awards - GRAMMY Awards
- ^ 『KAWADE夢ムック 文藝別冊 [総特集] サイモン&ガーファンクル』p.87
- ^ Wayne's World 2 (1993) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ Forest Gump (1994) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ American Pie (1999) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ Rumor Has It… (2005) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ My Way - Frank Sinatra | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine
- ^ 2月24日 (火)「誰も知らない泣ける歌」にて! | Warner Music Japan - 2011年12月3日閲覧
- ^ 心機一転、盛り上がったニューヨーク公演:タカミー王子の秘密:生き方! 私流:新おとな総研:YOMIURI ONLINE
- ^ Busted (3) - You Said No (CD) at Discogs