明日に架ける橋 (アルバム)

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明日に架ける橋
サイモン&ガーファンクルスタジオ・アルバム
リリース 1970年1月26日
1970年4月21日日本の旗[1]
録音 1969年
ジャンル フォークロック
時間 36分27秒
レーベル コロムビア・レコード
CBS・ソニー(日本盤)
プロデュース ポール・サイモンアート・ガーファンクル、ロイ・ハリー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
サイモン&ガーファンクル 年表
ブックエンド
(1968年)
明日に架ける橋
(1970年)
グレイテスト・ヒッツ
(1972年)
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明日に架ける橋』(原題:Bridge over Troubled Water)は、サイモン&ガーファンクル1970年に発表したアルバム。通算5作目のスタジオ・アルバムで、グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞。本作を最後に、サイモン&ガーファンクルは事実上解散する。

解説[編集]

1969年、アート・ガーファンクルは映画『キャッチ22』(監督:マイク・ニコルズ)出演のため多忙となり、アルバムのデモ・レコーディングでは、アートが不在のことも多かった。アルバム収録曲「ニューヨークの少年」の歌詞は、ポール・サイモンがアートに向けて送ったメッセージとなっている[1]。映画の撮影が終わると、アートもレコーディングに合流するが、2人は対立することが多くなった。

アルバムは、1969年前半に全米7位のシングル・ヒットとなっていた「ボクサー」、ロス・インカスの演奏に歌をつけた「コンドルは飛んで行く」、ライヴ音源の「バイ・バイ・ラブ」(エヴァリー・ブラザーズのカヴァー)も含む11曲入りとなり、当時のアウトテイクのうち、「木の葉は落ちて」のデモ・ヴァージョンは、2001年に本作がリマスターされた際にボーナス・トラックとして収録された。

1970年1月に本作がリリースされると、多くの国のヒット・チャートで1位を獲得。本国アメリカでは、10週に渡ってBillboard Pop Albumsで1位となった。イギリスでは初登場時から13週連続で1位を獲得し、その後も何度か返り咲いて、通算33週に渡って1位を獲得するほどの大ヒットとなった[4]。日本でも、翌1971年2月1日から7週連続で、オリコンLPチャートの1位となった。また、シングル「明日に架ける橋」も全米・全英1位を獲得した。

しかし、同年7月18日フォレスト・ヒルズでのライヴを最後に、サイモン&ガーファンクルは活動を事実上停止した。1971年にはグラミー賞授賞式に2人揃って出席し、その後度々再結成もされているが、デュオ名義でのスタジオ・レコーディングは、1975年のシングル「マイ・リトル・タウン」と2004年発表の「シチズン・オブ・ザ・プラネット」のみで、1983年に制作されていた再結成アルバムは完成せずにポールのソロ・アルバム『ハーツ・アンド・ボーンズ』として発表され[1]、2014年8月現在、本作に続くオリジナル・アルバムは発表されていない。ただし、ポールは度々アートのソロ・アルバムにゲスト参加している。

評価[編集]

グラミー賞では、本アルバムが最優秀アルバム賞と最優秀録音賞を獲得し、シングル「明日に架ける橋」での受賞も含めると、6部門の受賞となった[2]。『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500では51位[5]

収録曲[編集]

特記なき楽曲はポール・サイモン作詞・作曲。

  1. 明日に架ける橋 - "Bridge Over Troubled Water" - 4:52
  2. コンドルは飛んで行く - "El Condor Pasa" (Daniel Alomía Robles) - 3:06
    ポール・サイモンがオリジナルの英語詞を作詞
  3. いとしのセシリア - "Cecilia" - 2:55
  4. キープ・ザ・カスタマー・サティスファイド (ご機嫌いかが) - "Keep the Customer Satisfied" - 2:33
  5. フランク・ロイド・ライトに捧げる歌 - "So Long, Frank Lloyd Wright" - 3:41
  6. ボクサー - "The Boxer" - 5:08
  7. ベイビー・ドライバー - "Baby Driver" - 3:14
  8. ニューヨークの少年 - "The Only Living Boy in New York" - 3:58
  9. 手紙が欲しい - "Why Don't You Write Me" - 2:45
  10. バイ・バイ・ラブ - "Bye Bye Love" (Felice Bryant , Boudleaux Bryant) - 2:55
  11. ソング・フォー・ジ・アスキング - "Song for the Asking" - 1:49
    下記2曲は2001年リマスターCDのボーナス・トラック。
  12. 木の葉は落ちて (デモ) - "Feuilles-O" [Demo] (Traditional) - 1:45
  13. 明日に架ける橋 (デモ テイク6) - "Bridge over Troubled Water" [Demo Take 6] - 4:46

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 『文藝別冊 [総特集] サイモン&ガーファンクル』(河出書房新社、2003年、ISBN 4-309-97650-6)p.43, 51-52, 92, 98
  2. ^ a b Bridge Over Troubled Water - Simon & Garfunkel : Awards : AllMusic
  3. ^ SIMON & GARFUNKEL | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
  4. ^ Simon And Garfunkel - Bridge Over Troubled Water” (英語). ChartArchive (2010年4月2日). 2012年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月16日閲覧。
  5. ^ 500 Greatest Albums of All Time: Bridge Over Troubled Water - Simon and Garfunkel | Rolling Stone Music | Lists