ファイ・ブレイン 神のパズル
ファイ・ブレイン 神のパズル | |
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ジャンル | 学園 ファンタジー アドベンチャー |
アニメ | |
原作 | 矢立肇 |
監督 | 佐藤順一 |
シリーズ構成 | 関島眞頼 |
キャラクターデザイン | 佐々木洋平 |
音楽 | 井筒昭雄 |
アニメーション制作 | サンライズ |
製作 | NHK、サンライズ |
放送局 | NHK Eテレ |
放送期間 | 第1シーズン:2011年10月2日 - 2012年4月1日 第2シーズン:2012年4月8日 - |
話数 | 第1シーズン - 全25話 第2シーズン |
その他 | 字幕放送 データ放送 |
漫画:ファイ・ブレイン 最期のパズル | |
原作・原案など | 矢立肇 サンライズ/NHK・NEP(原作) 森高夕次(構成) |
作画 | 上野春生 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
レーベル | 講談社コミックス |
発表号 | 2011年22・23合併号 - 2011年46号 |
発表期間 | 2011年4月27日 - 2011年10月12日 |
巻数 | 全3巻 |
テンプレート - ノート |
『ファイ・ブレイン 神のパズル』(ファイ・ブレイン かみのパズル、欧文表記:φ Brain Puzzle of GodまたはPhi-Brain Puzzle of God)は、NHK Eテレにて放送中のサンライズ制作の日本のテレビアニメ作品。第1シーズンは2011年10月2日より全25話放送[1]。第2シーズンは2012年4月8日より放送中[2]。
概要
『おジャ魔女どれみ』シリーズや『ケロロ軍曹』等を手掛けた佐藤順一と、「ガンダムシリーズ」で知られるサンライズによるオリジナルアニメ作品。
「パズルをめぐるバトル」をテーマとし、高校生の主人公達が「黄金の比の脳を持つ存在=ファイ・ブレイン」として見出され、世界各地にあるという「賢者のパズル」の謎に迫っていく、学園アドベンチャーストーリー。
NHKがサンライズの新作アニメを放送するのは、2003年10月から2004年4月までNHK BS2にて放送された『プラネテス』以来、7年6か月ぶりとなる(当初からNHK地上波での放送を念頭にした作品としては史上初)。
アニメ放送に先駆け、関連番組『パズルの王子様』が2011年4月7日から9月8日までワンセグ2にて毎週木曜12時35分-12時40分に放送された。「パズルの王子様」の称号を賭けて16名の若手俳優がパズルの勝ち抜き戦を行い、優勝した久保翔には「パズルの王子様」の称号と声優としてアニメに出演する権利が与えられた[3]。また同番組でファイナリストとなった久保(第2シリーズ通過者・ファイナルシーズン優勝)・安倍龍太郎(第1シリーズ王子候補者・ファイナルシーズン準優勝)・今井雄太郎(第1シリーズ通過者)・滝口幸広(第1シリーズ王子候補者)[4]によって結成された「パズプリ4」が、アニメ本編終了後の17時55分から放送されるミニ番組『もっと×2 神のパズル』にリポーターとして出演している。
連動データ放送
本作では連動データ放送に対応しており、作中でキャラクターが解いているパズルにリモコンの四色ボタンで解答することができる「パズルモード」がある(on/off可能)。パズルの正否及び視聴時間に応じて、Eテレ共通の「アニメマイル」が貯まり、インターネットに接続していれば放送終了後にそれを「記帳」することができる。
ストーリー
第1シリーズ
√(ルート)学園に通う、パズル解きに天賦の才を持つ高校生・大門カイトは、幼なじみの井藤ノノハと共にひょんな事から賢者のパズルのひとつに挑戦することになり、そこに封じられていた「財」“オルペウスの腕輪”を手に入れた。それがきっかけで、望まざるして“神のパズル”を解き、究極の「財」を手に入れることのできる唯一の存在“ファイ・ブレイン”の候補になってしまう。
腕輪と共に“アインシュタイン”の称号を得たカイトはノノハや称号を持つ学園の仲間たちと親交を深めながら、次々と難易度の高いパズルを繰り出してくる秘密組織“POG”の刺客(ギヴァー)を倒していくが、最後に立ちはだかったのは、カイトをライバル視している逆之上ギャモンと、幼い頃のカイトと縁を持つPOGのトップ的存在・ルーク・盤城・クロスフィールドだった。
カイトはパズルバトルに勝利し続けた事で究極に高まったオルペウスの腕輪の効果による“破滅の未来”のビジョンに苦しむが、仲間たちとの“絆”の力によってビジョンの呪縛から解き放たれ、激闘のパズルバトルの果てにギャモンやルークとの因縁に決着を付けた。
第2シリーズ
POGとの戦いを終えたカイトと仲間たちは、各地に残された愚者のパズルの解放に挑みつつ、平和な学生生活を送っていた。だがある日、オルペウスの腕輪を持つ謎の集団「オルペウス・オーダー」によって√学園が封鎖されてしまう。 彼らの挑戦を受けたカイトは、学園内に作られた「裁きのパズル」での対決に挑む。しかしそこに待っていたのは、レプリカ・リングによって操られた√学園生徒たちとの危険なパズルバトルだった。
登場人物
√学園
ファイ・ブレインの子供達
食堂第一テラスの「天才テラス」に集まる。一部の生徒からは特別扱いと見なされ、反感を買っている。
- 大門 カイト(だいもん カイト)
- 声 - 浅沼晋太郎 / 斎藤千和(少年時代)
- 主人公。√学園高等部1年で特待生。16歳。
- 決め台詞は「俺に解けないパズルはねぇ」「パズルタイムの始まりだ」。「アインシュタインの称号」の持ち主。パズルを見て、作った者の「想い」を感じ取ることが出来る。神のパズルを解くファイ・ブレインに最も近い存在として、POGのギヴァー達から様々なパズルに挑戦させられることになる。POG曰く、オルペウスの腕輪に選ばれた者。幼い頃、彼の両親の葬式の際に彼を慰めようとしたノノハのお菓子を食べるも強烈に不味かったようで、それ以降、ノノハの作るお菓子を「ノノハスイーツ」と呼んで激しい拒絶反応を示しているが、24話では、普通に食べている。その後、ルークの計画を阻止するため、ノノハに別れを告げ、オルペウス島へと向かって行った。
- 少年時代に愚者のパズルで両親を亡くしている。その後バロンに引き取られ、一時期イギリスのクロスフィールド学院に留学していた。現在は√学園高等部に通っている。軸川ソウジからもらった端末に届くデータがきっかけとなり「賢者のパズル」に挑戦してゆくこととなる。
- 第2シーズンでは、オルペウスの腕輪を拒んだことでオルペウス・オーダーから「進化の可能性を壊した人類の敵」として命を狙われ、彼らが√学園生徒を利用して仕掛ける「裁きのパズル」の戦いに身を投じる。また、オルペウス・オーダーの一人・フリーセルと何らかの因縁を持つ。
- 名前の由来は「問題解答」。
- オルペウスの腕輪
- 「解けない迷路」の財として封じられていた金色の腕輪。迷路をクリアしたカイトの左腕に装着され、外せなくなった。カイトが危機に陥ると発動し、脳の100%をパズルの解放に使うことができる。しかしこの能力の使用後は極端な疲労状態に陥り、しばらく意識を失ってしまう。また感情を司るエリアをも目の前のパズルを解くことに使用してしまうため、幾度も使用を経てカイトの感情表現が希薄となっている。当初はノノハスイーツを食べさせることで人格は元に戻っていたが、それすらも徐々に効かなくなっている。
- 脳の100%が感情のみに支配された場合は脳を破壊する危険がある逆暴走を起こしてしまう。パズルに対する拒否反応が起こり、簡単なパズルでさえ解けなくなる。キュービックによると、逆暴走を止めるには強い刺激が必要とのこと。
- 第1シーズンでのギャモンとの支柱パズル対決において、腕輪に逆らってギャモンの命を救い、その時腕輪が砕け散った。その後、腕輪なしでも思考の超加速ができるようになり、さらにその状態で理性を保つこともできるようになった。
- 井藤 ノノハ(いとう ノノハ)
- 声 - 清水香里
- カイトの幼馴染で、自称カイトのお目付け役。15歳。√学園高等部1年。
- スポーツ万能で成績も優秀、パズルは苦手だが記憶力は抜群で、その記憶力が度々カイトの窮地を救うが、厳密には彼女は「ファイ・ブレインの子供」ではない。学園ではさまざまな部活の助っ人として活躍し、力は石板も手刀で一刀両断するほど。
- そのサッパリした明るい性格は√学園中の(特に同性の)生徒たちに慕われ、学園の付属幼稚園に通っている知り合いの園児達からはその怪力ゆえに「怪獣のお姉ちゃん」(後に「ナイチンゲールのお姉ちゃん」に格上げ)と呼ばれ、親しまれている。
- 菓子作りも嗜み、彼女が作る菓子は通称「ノノハスイーツ」と呼ばれている。命名者であるカイトにとっては一つ口にするだけで気絶必死の激マズな味に感じるらしく恐れられているものの、カイト以外には不味くはないらしい。ギャモンやアナからはむしろ好評である。ノノハスイーツはオルペウスの腕輪の副作用に対するショック療法として重宝されていたが次第に効き目が薄くなり、強化版ノノハスイーツ(デス・スペシャル)を制作したが何故か美味しく出来上がってしまった。
- 第7話にて非公式ながら「ナイチンゲールの称号」を子供達から与えられたが、本人は「称号持ち=変人」という認識から嫌がっている。
- 名前の由来は「ハノイの塔」。
- 逆之上 ギャモン(さかのうえ ギャモン)
- 声 - 福山潤
- 「ガリレオの称号」の持ち主。16歳。√学園高等部1年。
- パズル大会優勝の実力を持ち、パズラーとしての実力はカイトに引けを取らないが、「俺の頭脳は金になる」と豪語するなど、金にがめつく攻撃的な性格。揺るぎない意志で目的に突き進む姿ゆえに、バロンより「ガリレオの称号」を与えられた。高価な財を求めてソルヴァーとなり、カイトに対抗意識を燃やす。実はノノハに好意を抱いており、彼女の頼みで巻き込まれる事が多いが、図らずもぞんざいな扱いを受けることもしばしば。エレナを前にしても緊張して取り乱している。
- ソルヴァーの腕だけでなくパズルを作るギヴァーとしての腕も相当なものがあり、両親はおらず妹との2人暮らしで妹を養うために、売れっ子パズル作家「地堂 刹(ちどう せつ)」として収入を稼いでいる。また妹のために普段から料理も作っており、見た目に似合わず家庭的。
- カイトの両親の真実を知った彼の覚悟を知ってカイトと自分のソルヴァーとしての差を感じ、カイトを倒すためにPOGのギヴァーとなった。その後、カイトにパズルで勝利(カイトの異常があったため)し、さらにギャモンとエレナの会話からギャモンの覚悟を知ったビショップより幹部として認められた。彼の作る愚者のパズルは通常と異なり、正解の存在しないギヴァーとソルヴァーの「対戦型パズル」(理論上はギヴァーが有利)であり、カイトをして「面白い」と言わしめる難易度の高いもの。
- 名前の由来は「バックギャモン」。
- キュービック・G(キュービック・ガロア)
- 声 - 宮田幸季
- 「エジソンの称号」の持ち主。√学園中等部2年の14歳。
- 数学が友達という発明家で、自作の自走マシン(オカベ君)に搭乗したり様々な機械の発明に勤しんでいる。最初はパズルに興味がなかったが、カイトに出会いデータ収集と称して彼に興味を持つようになる。第1期15話のパズル(グレートヘンジ)でオカベ君を壊してしまっていたが、最終話では修理して使っていた。第2期では新しくヨシオ君というロボットを作った。
- 名前の由来は「ルービックキューブ」。
- アナ・グラム
- 声 - 雪野五月
- 「ダ・ヴィンチの称号」の持ち主。16歳。
- 極度のマイペースで、独特な台詞回しをし、口癖は「アナが思うにー」。一方で感受性が強く、鋭い感覚を持つ。一見するとノノハも嫉妬するほどの美人だが性別は男性である。その美貌と相まってカイトに気があるかのような振る舞いで度々ノノハをヤキモキさせる。芸術全般に凄い才能と知識を持ち、授業にも出ずに第二美術室に閉じ篭っていたが、カイトを通しパズルに興味を持ち始める。
- √学園文化祭では個展を開いていた。また、出場していないにもかかわらず女装コンテストで優勝してしまった。
- 名前の由来は「アナグラム」。
√学園関係者
- 軸川 ソウジ(じくかわ ソウジ)/ミノタウロス
- 声 - 石田彰
- √学園生徒会長でありパズル部部長。りんご関係の物が好きで、常にりんごジュースを携えている。カイトに賢者のパズルを配信するモバイルを渡すなど不審な行動を取る。かつては「ニュートンの称号」を持つ腕利きのソルヴァーであり、ファイ・ブレインの境地に至る可能性を持つカイトを何かと気にかけている。
- 2年前にカイト同様に賢者のパズルに挑戦したが、何らかの要因によりオルペウスの契約を結べず、ソルヴァーとしての道を絶たれる。その後、学園長から「ソルヴァーの痛みのわかるギヴァー」となってほしいと乞われ、正体を隠しつつPOGギヴァー「ミノタウロス」として密かに学園長を手助けしている。バロンが行方不明になった後は、彼の影武者を務めている。第2シリーズではバロンからオルペウス・オーダーの詳細を聞かされる。
- 名前の由来は「ジグソーパズル」と「相似」。
- 解道 バロン(かいどう バロン)
- 声 - 藤原啓治
- √学園学園長。カイトの育ての親。常に丁寧な口調で話す。
- POG幹部でもあり、ファイ・ブレインを育てるためのPOG特務育成機関「セクションΦ(ファイ)」の責任者。
- 学生時代からの親友であるジンとはパズルの腕を競い合った親友であり、共にPOGに入った。当初ピタゴラス伯爵を信頼し、ジンの専属ギヴァーだったが、オルペウスの腕輪により真実を知ったジンの離反によりジンと絶縁状態となった。実はピタゴラス伯爵の命令を実行していると見せかけ、先に「神の書」を手に入れ消し去ろうと考えていた。その考えの元、POG内で順調に出世し、「ファイ・ブレインの子供達」の候補の一人であり、両親の死によりパズルに絶望しかけていたカイトにジンを接触させた。
- POGに反旗を翻し、カイトに両親の真実を伝えた後、POGに拘束され表向きは行方不明となっていたが、ギヴァーとして組織に乗り込んだギャモンと出会い、彼にジンとの過去を教え、ジンの幽閉場所を見つけた後に組織が崩壊しかかったことで、他の幹部らの手も借りてジンと共にカイトらに合流した。
- 千枝乃 タマキ(ちえの タマキ)
- 声 - 佐藤利奈
- 生徒会副会長。真面目な性格でマイペースなソウジにいつも振り回されている。
- 第2期では、ピノクルに唆され、オルペウス・リングのレプリカ(イヤリング型)を付けられた状態で、カイトにパズルバトルを挑むが、カイトの努力の甲斐もありパズルは解かれ、彼女も元に戻った。
- 名前の由来は「知恵の輪」。
- 水谷 アイリ(みずたに アイリ)
- 声 - 後藤麻衣
- パズル部部員。眼鏡をかけた女の子。以前カイトを部に勧誘したことがあり、カイトたちにも気軽に話す。カイトやノノハなど称号持ちに憧れている。
- 第2期ではオルペウス・リングのレプリカ(指輪型)をはめたことで気が大きくなり、カイトに挑むものの解けそうになるとダメ出しして何度もやり直した。
- 武田 ナオキ(たけだ ナオキ)
- 声 - 矢部雅史
- パズル部部員。彼の作るナンプレはカイト曰く「不細工」。
- 称号持ちに反感を持っており、何かとカイト達に食って掛かる。テレビ番組『Puzzle Kingdom』に挑戦した際は醜態を晒してあっさり敗退している。
- 相沢 ユウイチ(あいざわ ユウイチ)
- 声 - 岸尾だいすけ
- パズル部部員の太った男。ナオキの後輩のようで、彼とは固い友情で結ばれており、ナオキがパズルでカイトに戦わずして勝った(と勘違いした)時は互いに、肩を抱き合い涙しながら勝利を喜んだ。
POG
POG幹部
- ピタゴラス伯爵
- 声 - 塾一久
- POG総帥。白髪の老人。ヘルベルトによって更迭されたルークを直属の管理官に任命した。「神の書」を手に入れようとしている。神の書を残したとされる「賢人ピタゴラス」との関係は不明。当初オルペウスの腕輪によりジンが見た未来では、神の書により滅亡した世界に、ただ彼一人立っており、その未来図がジンの離反のきっかけとなった。
- 2年前のジンとの神のパズルの対決の後、公には姿を見せておらず、ルークによると半年前に亡くなっていた。
- 実はジンとの対決ですでに神の書を手に入れ、自らの人生を賭けて解読に挑んだが志半ばで挫折(ルーク曰く寝食を忘れて解読に没頭して死亡したから)、その後神の書はルークの手に渡っていた。
- ルーク・盤城・クロスフィールド(ルーク・ばんじょう・クロスフィールド) / Rook・Banjo・Crossfield
- 声 - 櫻井孝宏 / 佐藤利奈(少年時代)
- POGジャパン総責任者。かつてクロスフィールド学園の「特別教室」で隔離された生活を送っており、留学したカイトと出会い友人になったがある事情から転校して別れた過去を持つ。
- ヘルベルトの手で更迭されるも、ヘルベルト失脚の際にピタゴラス直属の管理官として復帰した。その後、クロスフィールド学園高等部に在籍し、カイトを短期留学生に迎えるためという名目で9年ぶりにカイトの前に現れ、イギリスに渡って愚者のパズルへと導き、自分の正体を明かす。
- 実はオルペウスの腕輪の契約者(右腕にはまっている)で、常時腕輪が発動しているため、赤く光る左目を常に髪で隠していた。腕輪とのシンクロはカイトよりも進んでおり、すでに完成された「ファイ・ブレイン」の一人である。しかし、カイトがギャモンとの対決中に、オルペウスの腕輪を捨てた事で、自我を制御しきれず暴走した。
- 当初その目的はカイトに神のパズルを解かせ、伯爵の為に神の書を得ることであるとされていた。しかし実際は「死んだ人間は『永遠の存在』となる」という自らの勝手な思想に基づき、カイトを周囲の仲間達から引き離し、自らのパズルによって『永遠の存在』(=亡き者)にすべく、POGを操り一連の事件を仕組んでいた。探しているとされた神の書は、実は彼が隠し持っており、計画の最終段階としてカイトをオルペウス島の「惑星パズル」へと誘い、世界の破滅を賭けた最後のパズルバトルを挑む。
- カイトを亡き者にするという計画(ルーク曰く「人生を賭けたパズル」)以外には全く興味を示さず、昔のような関係に戻ろうとするカイトの懇願に対しても「過去も未来もジンも要らない」と突き放した。なお、カイトとの最後のパズルバトルの後、感情を露わにしたことがきっかけで腕輪は砕け散り、元の性格に戻った。その後POG建て直しのために旅に出る。
- ビショップ
- 声 - 宮野真守
- POGジャパン中央戦略室付ギヴァー。ルークの部下で、階級はPOGジャパン幹部よりは上の様子。ギヴァーになろうとPOGに乗り込んできたギャモンの実力を試そうとバイク・パズルを仕掛けるも敗北し、彼の実力を認めることとなった。
- ルークが醜態をさらし、組織が崩壊しかかった際は、他の「ファイ・ブレインの子供」をカイトのところへ導くため、独断で垂直離陸機で迎えに来た。ルークがカイトによって救出された後は、各地を巡る旅に出るルークに同行する。
- フンガ
- 声 - 三宅健太
- POGジャパン幹部。大柄のアフロヘアの男。ルークの命により廃棄された軍基地でキュービックにルークが5歳の時に作ったパズルを仕掛けた。作中、幹部の中で唯一自身のパズルを披露していない。POGの方針転換については感謝している様子。
- メイズ
- 声 - 斎藤千和
- POGジャパン幹部で紅一点。アナにカイトとルークが昔遊んだグレートヘンジの遺跡でパズルを仕掛ける。ギャモンがPOGジャパンに乗り込んだ時には解答として自分の名前が出てくる迷路を仕掛けるが、ギャモンにあっさり解かれ、さらに迷路を改造された。
- アナのペースに振り回されたり、ソルヴァーを殺すことをためらったり、ルークが醜態をさらした時は真っ先に批判をしてルークに離反するなどと、ギヴァーの中では常識人。
- POGの方針転換以降は仕事に追われている様子。
- ダイスマン
- 声 - 谷山紀章
- POGジャパン幹部。道化師のような男。変装が得意で、ソウジに成りすましてカイト達をイタリアに導き、ヴェネツィアで運河のトラゲット(渡し舟)を使った愚者のパズル「断罪の迷宮」を仕掛ける。ギャモンがPOGジャパンに乗り込んだ時にはサイコロナンプレを仕掛けたが更に難解なナンプレに改造されたあげく、あっさり解かれた。ギャモンの実力を認めてからは彼にフレンドリーに接する。
- ヘルベルト・ミューラー
- 声 - 森川智之
- POG極東本部長。賢者のパズルをソルヴァーを殺す道具と考え、ただのパズルを危険なパズルに改造してしまう危険人物。初登場時にルークを更迭した。
- ピタゴラス伯爵の命令の下、カイトにパズルを出すが、自身の賢者のパズルに対する考え方ゆえ、√学園学園祭の時には学園内でヒントが不完全なドワーフの論理パズルを仕掛けたり、エレナのパズルに介入してノノハ達もろとも爆殺しようとした。復帰したルークに一部始終を録画されて本部に告発され、完全に失脚した。
POGギヴァー
- クラッシュ
- 声 - 神奈延年
- 駐車場パズルを出したギヴァー。坊主頭の男。解けそうになると出口を塞いでしまう不正を犯したため資格を剥奪される。
- 町造課長(まちづくりかちょう)
- 声 - 家中宏
- 昼間の顔は町造り課の課長でギヴァー。部下からは町造課長と呼ばれるが、実態は上からも下の人間からも好かれていない中間管理職。その名の通り町造りに人生の全てを賭けており、その街を自ら破壊することで「完成」させようという野望を抱き、解けなければ街が爆破される魔方陣を仕掛けるも敗北。負けたにも関らず爆破しようとしたためギヴァーの資格を剥奪される。
- しかしPOGに許されたのか、POGの組織方向転換以降は、東京パズルランド建設について担当している様子。
- セバスチャン
- 声 - 土師孝也
- シュヴァルツェンベルク家の執事。POG所属のギヴァーでもあり、亡き主人の命で屋敷に美術品のパズルを作る。
- 婦人にヒントを与え、またパズルも紳士的であった。
- 鬼の手姫(おにのてひめ)
- 声 - ゆかな
- 鬼の口神社の巫女のギヴァー。鬼の口の洞窟で漢字のパズルを出す。
- 塔野 マドカ(とうの マドカ)
- 声 - 川澄綾子
- √学園付属√幼稚園の先生。昨年病気で婚約者マサルを亡くしており、婚約者の夢を受け継いでギヴァーとなっている。
- 幼稚園児を巻き込み、廃校の看護士学校を使った3つのパズルをカイト達に仕掛けるが、当初は園児を危険な目に遭わせるつもりはなかった。その後も幼稚園は続けているがギヴァーは引退する。
- 姫川 エレナ(ひめかわ エレナ)
- 声 - 中島愛
- NHKの人気パズル番組『Puzzle Kingdom(パズルキングダム)』の女王様役や子供向け戦隊モノ『パズルクィーンエレナ』に出演する天才頭脳派アイドル。「アントワネットの称号」を持つ。[5]
- 14歳にして芸歴10年のベテランだが我が儘な女王様として業界では有名。ゲームセンターでは「アントワネット」の通り名で知られており、ギャモンとはパズルゲームで99勝99敗と鎬を削る仲。POG内でもアントワネットと呼ばれる屈指のギヴァーであり、テレビ局でカイト達にパズルキングダム最終ステージの三色の人形のパズルやミニチュアセットを利用した立体パズルに挑戦させる。
- 子役時代に母親や事務所から見限られかけたことがあり、そのとき手にしたパズルの本がきっかけで再び芸能界に返り咲いた過去を持つ。本当の自分に気付いて欲しかったという想いをパズルを解かれたことでカミングアウトした。その後はメイドキャラにキャラチェンジして売り出す。
オルペウス・オーダー
第2シーズンより登場。
- フリーセル
- 声 - 神谷浩史 / 竹達彩奈(少年時代)
- オルペウス・オーダーのリーダー格。オルペウス・リングを持つファイ・ブレインの子供。母親の写真が入っているロケットペンダントを大事に持っている。
- カイトとは確執があり、彼曰く「カイトがママを死なせた」。クロスフィールド時代のある日にカイトと遊ぶ約束をしていたが、ルークの失踪と重なってカイトが来なかったため、それを悲しんだ母親を失ってしまう。決め台詞は「レッツ・プレイアップ!」。
- 余談だが、声を担当する神谷は大門カイト役のオーディションを受け、落選したとのこと。
- ピノクル
- 声 - 杉田智和
- オルペウス・オーダーの一人。ファイ・ブレインの子供。普段は口がうまく軽い調子だが、パズルバトルではデータを重視し堅実に戦い、それを生かした心理戦や言葉責めを得意とする。千枝乃タマキにイヤリング型のオルペウス・リングを渡した。
- カイトにバトルを挑み、カイトにフリーセルのことを思い出させようとするも、フリーセルに突っぱねられてしまう。
- ダウト
- 声 - 小野大輔
- オルペウス・オーダーの一人で、ファイ・ブレインの子供。無駄なことが嫌いで命令にもっとも忠実。時間にうるさく、目的のためなら手段を選ばない。第2期4話の陣取りパズル(ライトニング・ポジション)でギャモンの実力を認め、彼をオルペウス・オーダーに勧誘するが、拒絶され、憤慨していた。
- メランコリィ
- 声 - 斎藤桃子
- オルペウス・オーダーの一人で、ファイ・ブレインの子供。ミゼルカを普段「お姉さま」と呼んでいるが、オルペウス・リング発動時はひとにらみで黙らせる。逆に、フリーセルのことは恐れている。
- ミゼルカ
- 声 - 日笠陽子
- オルペウス・オーダーの一人で、ファイ・ブレインの子供。水谷アイリに指輪型のオルペウス・リングを渡した。
- ホイスト
- 声 - 小西克幸
- オルペウス・オーダーの世話役。温厚で丁重な物腰だが、カイトたちとのパズルバトルでは公正な審判を行う。
- クロンダイク
- 声 - 堀秀行
- オルペウス・オーダーの指導者らしき人物。
その他
- 真方 ジン(まかた ジン) / 青年X(せいねんエックス)
- 声 - 子安武人
- カイトとルークが少年時代のクロスフィールド学園在学時期に会い、短い間一緒にいた謎の人物。青年Xと自ら名乗っていた。二人のよき理解者であり、それぞれのパズルに対する考え方に多大な影響を与えている。だがその気質はルーク曰く「ソルヴァー」であったらしく、パズルを作る側であったルークは疎外感を抱いていたとのこと。青年時の顔はカイトに酷似していたが、血がつながっているカイトの実父であるということは不明である。
- かつてオルペウスの腕輪の契約者であり、ソルヴァーでありながらPOGに入った天才であったが、オルペウスの腕輪の力により破滅の未来を垣間見たためにピタゴラス伯爵の本性を知り、パズルを解くことを止め、POGを抜け出した。その後、バロンの手引きによりカイトと接触、パズルを捨てようとした彼を止め、愚者のパズルを破壊するための旅に出た。学園在学時期にカイトと再会したのち2年前に神のパズルに挑戦、その後廃人となった姿でPOGに幽閉されている。1話の回想では28歳であったことがイベントで明らかになった。
- カイトの神のパズル挑戦時に笑みを見せるが、その後もいまだ記憶は戻っていない。
- 名前の由来は「魔方陣」。
- ジーニアス奥寺(ジーニアスおくでら)
- 声 - 麻生智久
- 自称クイズ王だが腕は三流のパズラー。パズルワールドカップアジア予選第8位。
- 真相を知らずに賢者のパズルに手を出しカイトに助けられている。POGの要注意迷惑人物としてマークされている。北海道のホテルをプロデュースするものの、ホテルの経営方針の転換で用済みとなってしまう。エレナのクイズ番組に出場したこともあるが負けている。
- ラウラ・フレデリカ・シュヴァルツェンベルク
- 声 - 横尾まり
- シュヴァルツェンベルク家の当主で高齢の女性。
- 世界的に有名な風景画の大家(たいか)であったシュヴァルツェンベルクの未亡人で、夫は一ヶ月前に飛行機事故で亡くしている。執事の言ではツンデレ。
- 屋敷を処分するため、夫が残した財を解く為にカイト達に依頼をしたが、セバスチャンがギヴァーだとは知らなかった。
- 道海 北雄(みちうみ きたお)
- 声 - 川津泰彦
- 北海道のリゾートホテル「ホテル パズル イン リゾート」の支配人。支配人の亡き祖父が残した「旅館の庭園のパズル」を使ってリゾート開発しようとする。パズルを解いたことで亡き祖父の真意を知りホテルの経営方針の転換を図る。祖父は元POGギヴァーであった。
- 大門 アキラ(だいもん アキラ)
- 声 - 土屋トシヒデ
- カイトの養父。実はPOGで指折りのギヴァーであり、実の両親と偽ってカイトの育成と観察を続けていたが、カイトを実の子供のように愛してしまい、POGが幼いカイトに愚者のパズルを挑ませようとしていたため代わりに自分達でパズルを解こうとして亡くなる。
- なお、カイトの実の両親の記録は残っていない。
- 大門 シズカ(だいもん しずか)
- 声 - 村井かずさ
- カイトの養母。夫アキラと共に亡くなる。
- 逆之上 ミハル(さかのうえ ミハル)
- 声 - 竹達彩奈
- ギャモンの妹。昔はよく貧血で倒れていた。料理は大の苦手で、収入は兄が稼いでいるため金銭感覚が無く、ギャモンがギヴァーになるために妹の元を離れた際に彼女に残したかなりの額の小切手をあっさり使い果たした。
- 第2期で、オルペウス・オーダーから腕輪型のオルペウスリングを送られ、危うく着けるところだったが、ギャモンによって間一髪阻止される。
- イヴ
- 声 - 渡辺久美子
- アナが姉と呼ぶ人物。アナの意識を変えるきっかけとなった「ほわわん」を教えた人で、ミゼルカとも何らかの接点があるらしい。
世界観
- ファイ・ブレイン(φ brain)
- 「黄金比(φ)にかなう頭脳」を意味し、あらゆるパズルを極め、神のパズルに挑戦できる存在を示す称号。現在のところ、大門カイト、逆ノ上ギャモン、キュービック・G、アナ・グラムの四人のソルヴァーが、その候補である「ファイ・ブレインの子供たち」と呼ばれており、特にオルペウスの契約を果たした大門カイトがもっともこれに近い存在である。また軸川ソウジは、何らかの理由でファイ・ブレインになれなかったことを明らかにしている。
- 「ファイ・ブレインの子供たち」は幼少時から既に選抜されており、バロンによればPOGによってカイトの生みの両親は殺されたとのこと。
- オルペウスの腕輪(オルペウスのうでわ / オルペウス・リング)
- 世界各地に存在する、フクロウの形をした謎の腕輪。普段は黄土色だが、発動時は金色となり、逆暴走時は水色になる。ファイ・ブレインに至る者を示すアイテムで、着用者に脳を限界まで活性させる力を与え、特にカイトは感情エリアもパズルを解くために使用させている。発動時、腕輪が金色に光り、腕輪がはまっているのとは逆の目が赤く輝く。さらに適合が進んだカイト、ジンの場合は、腕輪が黒色に輝き、ノイズのかかった未来図を見るという能力を発揮している(キュービックは、活性化した脳が現在の事象から未来を予測したものと考えている)。
- 一度装着されると外すことはできないが、何らかの要因により砕け散ることがある。
- 装着者はオルペウスの腕輪によって選ばれ、現在判明している装着者は大門カイト(第1期23話のギャモンとの対決中に外れた)、ルーク・盤城・クロスフィールド(第1期最終話で外れた)、真方ジンである。
- 第2期ではオルペウス・オーダーの者達もオルペウス・リングをつけており、イヤリングや指輪等のオルペウス・リングのレプリカ(レプリカ・リング)を作っている。
- レプリカ・リング
- オルペウス・オーダーが作った、オルペウス・リングのレプリカ。本物のオルペウス・リングとほぼ同じ能力を持っているが、千枝乃タマキや水谷アイリ、逆ノ上ミハルに渡したものはデータ採集用で、「究極のレプリカ・リング」=「本物のオルペウス・リングと全く同じ物」を作るためのものだった。
- ソルヴァー
- ギヴァーからの挑戦や他者の依頼を受け、賢者のパズルの解放に挑む者。語源は「solve(解決する)」。
- 頭脳集団POG(Puzzle Of God)
- 「ピタゴラス伯爵」が率いる謎の頭脳集団。「神のパズル」の解放と「神の書」の入手を最大の目的としており、そのために必要なファイ・ブレインを見出すため、組織に所属するギヴァーに賢者のパズルを創造させ、ソルヴァーとの対決を画策している。遥か昔より存在する世界的組織で、ピラミッドやストーンヘンジも元々は彼等の創った賢者のパズルである。元々は賢者のパズルによって財を管理する組織であったが、「神のパズル」とピタゴラス伯爵の存在によって現在のような組織に変貌してしまった。
- ギヴァーを管理するためのルールとして「POG憲章」を定めているが、組織が大きすぎる故に末端のギヴァーにまでは徹底できておらず、アンフェアな出題の原因となっている。
- カイトとギャモンの支柱パズル対決の後、組織の事実上のトップであったルークの醜態が晒されてしまったことによって一時は組織崩壊に追い込まれたが、ルークの改心によりPOGは方針を転換。「皆に愛されるPOG」を目指して様々な活動をしている様子。
- セクションφ(ファイ)
- POG特務育成機関。現在の責任者は解道バロン。「ファイ・ブレインの子供たち」の育成を目的とした部門。その目的の下、√学園が作られた。
- 私立√学園(しりつルートがくえん)
- カイト達が通う、初等部から大学までが集まった巨大学園都市。パズルの要素を取り入れた独自の指導要領を持つ。ファイ・ブレインになりうるソルヴァーを次々と特待生として迎えており、称号を持つ者に多くの特権を与えている(学食無料、食堂の第1テラス(天才テラス)の提供、教室の一つを自由に使えるなど)。
- ギヴァー
- POGに所属する出題者。「POGギヴァー」とも。POGの名の下に賢者のパズルを管理し、ソルヴァーを迎え撃つ存在。「ギヴァー行為」を行うにはPOGから与えられる資格が必要で、POGの許可なくギヴァー行為を行った者は制裁の対象となる。「POG憲章」によってフェアな戦いをすることが義務付けられており、不正が発覚すれば直ちに資格を剥奪される。ギヴァーの資格を剥奪されてもなおギヴァーの活動をした場合、粛清の対象になるらしい。語源は「giver(与える人)」。
- 賢者のパズル
- POGギヴァーが創造した巨大なパズル。依頼人の「財」を封じ込めておくための結界であり、パズルを管理するギヴァーと、財の解放へ挑むソルヴァーとの知の戦いの場である。ソルヴァーの命を奪う罠が多数仕掛けられており、カイトは「人殺しのパズル」だと嫌悪している。本来は「ふさわしい者に財を託したい」という依頼人の思いを受けて創造されるものだったが、中には悪意に満ちたギヴァーがおり、必要以上に残虐かつアンフェアなパズルが出題されることもある。
- 財(ざい)
- 賢者のパズルに封印された物品。時価数千万の高価なお宝から、依頼人の思い出の品まで様々である。基本的に、パズルを解放したソルヴァーが受け取る。
- 愚者のパズル
- ファイ・ブレインの育成に特化した特殊なパズル。才能のあるソルヴァーを選別するという目的のため、通常の賢者のパズルに比べその難易度は高く、より過酷な罠が仕掛けられている。また、財も封印されていない。カイト曰く、「作った奴の感情が見えない」「悪意と殺意しかない」パズルである。バロン曰く、ソルヴァーを急激に成長させる代わりに「感情のない道具」に変えてしまうものであるという。
- POGの方針転換以降は、カイト達の手により、各地に残る愚者のパズルは解放されていった。
- 神のパズル
- 古代の賢人・ピタゴラスが「オルペウス島」に遺した謎のパズルで、「神の書」が封じられている。POGはこのパズルの解放を最終目的としており、そのために必要な「ファイ・ブレイン」を探し求めている。
- その正体は不明だが、二人のファイ・ブレインが命を賭けた対決をすることで初めて解放されるというものであった。かつてピタゴラス伯爵と真方ジンはこのパズルで対決し、結果ジンを廃人に至らしめた。なお、この対決によって既に神のパズルは解放され、ピタゴラス伯爵は神の書を入手していた。
- 神の書
- 神のパズルに封印された、青い巻物状の財。ピタゴラスが解き明かした「宇宙の真理」が納められており、手に入れた者は文字通り神の如き力を得られるとされる。しかし同時に、公開されればその力を巡って人類を争わせ、世界の破滅を招く物でもあり、オルペウスの腕輪が「神の書によって滅びた世界に、フードをかぶった男が一人立っている」という未来を暗示したことから、バロンは命がけで回収をもくろみ、ルークはカイトを神のパズルに挑ませるための交換条件とした。
- 前述の神のパズルでの対決ですでに解放され、ピタゴラス伯爵の手にあったが、伯爵はその内容を解読することは叶わず死亡し、ルークが計画の為に隠し持っていた。
- カイトとルークの最終決戦の末、惑星パズルの爆発に巻き込まれ、青い炎を発して燃え尽きた。
- クロスフィールド学園
- イギリスに存在する全寮制の学校で、世界各国から指折りの天才児たちが集められている。カイトは幼少時代「パズル留学」のため訪れており、そこでルークや真方ジン(青年X)と出会った。
- オルペウス・オーダー
- 第2期より登場。
- オルペウスを信仰し、オルペウス・リングをつけたファイ・ブレインの子供達。「偉大なるオルペウスを信奉し、卑劣なる神々のくびきから人間を解放せんとする者」と自称している。
- その目的は「究極のレプリカ・リング」を作り出し、世界中の人間に配り、人間の内なる力を解放させる事である。
- 裁きのパズル
- オルペウス・オーダーが出すパズル。賢者のパズルや愚者のパズルよりも危険で難易度も高い。
- また、対決型のパズルが多いことも特徴である。
パズルバトル
このアニメでは、ほぼ毎話に一度パズルバトルが登場する。この記事では、作中で出てきたパズルバトルを解説する。(22・24話では、パズルは登場するが、パズルバトルは登場していない。)
賢者のパズル
- 解けない迷路(第1期1話)
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- ギヴァー:ミノタウロス(軸川ソウジ)
- ソルヴァー:大門カイト&井藤ノノハ
- 財:オルペウスの腕輪
- √学園の裏山の地下に広がる巨大な迷宮。ルートから外れた場所には落とし穴が仕掛けられており、いわゆる「右手法」での単純突破は不可能。道中にあるパズルを解きながら進んでいくが、実は迷宮の構造そのものに大きな「パズル」が隠されており、それを解き明かせなければ奥に進むことができない。
- 歯車パズル(第1期1・2話)
-
- ギヴァー:ミノタウロス
- ソルヴァー:大門カイト
- 「解けない迷路」のゴール地点にあり、腕輪の力を試すためのパズル。三本のうち一本のロープを引き、それが当たりだった場合、水路から流れ込んでくる水を止め、助かることができる。はずれを引いた場合、もしくは水路が限界を迎え崩落した場合、遺跡は全壊する。
- 駐車場パズル(第1期2話)
-
- ギヴァー:クラッシュ
- ソルヴァー:大門カイト&逆之上ギャモン(同行:井藤ノノハ)
- 財:赤いクラシックカー(時価2000万円、脱出に成功すればそのまま財として獲得できる)
- ソルヴァーが赤いクラシックカーに乗り込み、その周りにある車を前後に動かして[6]、赤い車を出口まで誘導するパズル。操作はハンドルではなく助手席のタッチパネルで行い、タッチパネル上のスライドパズルを解くことで、連動して車が動く。制限時間は10分で、それを過ぎるとクレーンで吊るされた大型バスが落下し、ソルヴァーはクラシックカーごと圧死する。
- 魔方陣(第1期3話)
-
- ギヴァー:町造課長
- ソルヴァー:大門カイト&井藤ノノハ&逆之上ギャモン
- 財:町の夕焼け
- 町に隠された数字を探し、その数字を魔方陣に入れて完成させる。制限時間内に完成させなければ町が爆破される。
- 絵画パズル(第1期4話)
-
- ギヴァー:セバスチャン
- ソルヴァー:大門カイト&アナ・グラム
- 財:絵
- 徐々にガスがででくる密室に飾られた絵を何らかの順に並べ、現れるパスワードを金庫に入力し、金庫とドアを開けるパズル。
- 漢字パズル(第1期6話)
-
- ギヴァー:鬼の手姫
- ソルヴァー:大門カイト&井藤ノノハ&逆之上ギャモン
- 財:ノノハ・ギャモンの生命
- 空いた6箇所の丸に7文字ある漢字の中からあてはまるものを入れて円陣を作る。しかし鬼の手姫が仕掛けた罠にギャモンが落ち、円陣を囲むように新たに六角方陣が出現。空いた6箇所の丸に12文字ある漢字の中からあてはまるものを入れて方陣を作る問題に、カイトが挑む。
- ジグソーパズル(第1期7話)
-
- ギヴァー:塔野マドカ&亡き恋人マサル
- ソルヴァー:大門カイト&逆之上ギャモン
- ヒトの骨格標本を一度崩し、それを組み立てるジグソーパズル。
- ランドルト環型の迷路(第1期7話)
-
- ギヴァー:塔野マドカ&亡き恋人マサル
- ソルヴァー:大門カイト&伊藤ノノハ&逆之上ギャモン
- 視力検査表を使ったパズル。ランドルト環の穴の方向から線を伸ばし、別のランドルト環につけ、それからまた線を伸ばす。2つ穴がある場合はどちらかを選ぶ。
- イラストロジック(第1期7話)
-
- ギヴァー:塔野マドカ&亡き恋人マサル
- ソルヴァー:大門カイト&伊藤ノノハ&逆之上ギャモン&√幼稚園園児たち
- 中にアルファベット(R、B、Y、G、W、O、V)がかいてある◯の集合体があり、その◯の中のアルファベットにあう色を塗り、すべて塗ったところである絵が完成するというもの。なお、このパズルは崩壊し、ノノハの記憶力によって復活したものを解いたものである。
- 一筆書きの通路(第1期8話)
-
- ギヴァー:道海北雄の祖父
- ソルヴァー:大門カイト&ジーニアス奥寺
- 財:風景
- 一筆書きの要領で通路を通り、財の門を守るかのように存在する三つのパズルを解いて、どこかにあるはずの扉につながる通路を通ってパスワードを入力し、扉を開けるパズル。下の三つのパズルは、このパズル内に存在するパズルである。
- イラストロジック
- 縦と横の看板にしたがって灯篭に火をつけ、パスワードの1文字目を浮かび上がらせるパズル。
- ししおどしパズル
- 二つのししおどしが同時になるのは15分に何回かというパズル。同時になってから15秒後に小さいししおどしが鳴り、そのあと12秒後に大きいししおどしが鳴る。正解の数値がパスワードの2文字目となる。
- 迷路
- 枯山水を使用したパズル。迷路の中心に存在する石灯籠に繋がっているのは、迷路の出口の外側にある「い」「ろ」「は」「に」の四文字のどれかというのを考えるパズル。正解の1文字はパスワードの3文字目となる。
- 三色プレース(第1期10話)
-
- ギヴァー:姫川エレナ
- ソルヴァー:大門カイト(下僕人形:井藤ノノハ、逆之上ギャモン)
- 財:現金1000万円(「パズルキングダム」の賞金)
- 6×6のマスのゲームボードの上に赤、青、黄のコマを置いていくパズル。しかし、同じ列に同じ色のコマを置いてはいけない。ゲームボードの外側には、その位置から見たコマの色をヒントとして示している。しかし、ゲームボード上には2体の下僕人形(ノノハとギャモン)が存在し、そのことによって4つのヒントが隠されることとなる。しかし、下僕人形は2体とも排除すること(ノノハとギャモンを奈落の底に突き落とすこと)が、下僕人形自身の意思でも、回答者自身の意思でも可能となっている。また、逆に下僕人形が助かりたいと思った場合は、回答者席のソルヴァー(カイト)を落下させることもできる。制限時間をオーバーすると全員落下する。
- このパズルは、エレナの出演番組「パズルキングダム」の最終ステージと全く同じもので、このパズルをそのまま流用して番組を放送していた(ただし番組放送時は、不正解の場合、粉に落とされる)。
- 立体パズル(第1期11話)
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- ギヴァー:姫川エレナ、ヘルベルト・ミューラー(妨害)
- ソルヴァー:大門カイト、井藤ノノハ、逆之上ギャモン、キュービックG、アナ・グラム
- 財:姫川エレナの「封印したい過去」
- 近くに川のあるミニチュアセットの空地にビルのセットを置いていくパズル。ビルは高さが4タイプ、形が5タイプで計20タイプある。
- ただ置いていくわけではなく、「同じ高さのビルを隣接させてはいけない」、「川沿いに最も高いビルを置いてはいけない」というルールに従う。
- 制限時間は10分で、それを過ぎると5人のコスチュームに高圧電流が流れる。
- 途中からエレナによる妨害、ヘルベルトによる火薬の妨害がある。
- 「もっと×2 神のパズル」では、この問題がいわゆる四色定理を応用したパズルであることが触れられている。
愚者のパズル
- 迷路(第1期12話)
-
- ソルヴァー:大門カイト
- クロスフィールド学園近くの教会地下に建設されていた「愚者のパズル」の一つ。
- 枝分かれした迷路を奥まで進む。
- 迷路の構造そのものは入り口に置いてある石板に描かれており、それを持ち歩きながら攻略することができるが、通路内では鋭利な回転ノコギリが往復しており、軌道を読んでかわしながら進まなければならない。さらに、回転ノコギリが背後から迫ってくるため、後戻りは出来ない。
- エレベーター迷路(第1期13話)
-
- ソルヴァー:大門カイト
- 上の迷路を抜けた先にある愚者のパズル。
- 決まった階にしか行けないエレベーターを乗り継ぎ、塔を登る。最終的に頂上の鐘を鳴らせばクリア。
- ただしスタートと同時に階下から針の山が出現し、さらに時間がたつとそこから炎が噴き上がる。また塔の中には回転ノコギリが飛び交っている。
- 断罪の迷宮(ラビリンス)(第1期16話)
-
- ギヴァー:ダイスマン
- ソルヴァー:逆之上ギャモン、大門カイト(途中参加)
- ヴェネツィアの水路とゴンドラを利用した愚者のパズル。
- 自動で直進するゴンドラに乗り、1番から5番までの水門を順番に通過する。ゴンドラは前進しかできず、向きを変えて曲線の水路を曲がることはできるが、途中で止まることや直角に曲がることはできない。制限時間内に5番の水門を通過すればクリア。
- ソルヴァーにはあらかじめタブレット端末が渡され、制限時間内に水門を1つ通過すれば次の水門へのルートが送信される。制限時間を過ぎると水門が閉鎖され、同時にゴンドラに仕込まれた補助動力が作動。ゴンドラは水門に猛スピードで激突し、自爆する。
- あみだシューター(第1期17話)
-
- ソルヴァー:大門夫妻(失敗)→大門カイト
- 大門カイトから両親を奪った愚者のパズル。
- 基本的なルールは第5話に登場した簡易版と同様だが、より複雑なものとなっている。
- クリアすると、ゴンドラと石舞台が全壊する。
- レーザーブレード(第1期18話)
-
- ギヴァー:逆之上ギャモン
- ソルヴァー:大門カイト
- ギャモンが制作した対戦型の愚者のパズル。
- 9×9=81本のポールが点在するフィールドで、剣を持ったカイトとギャモンが直接対決する。
- 隣り合う2本のポールを剣で叩くことでレーザーの壁を出現させ、壁で四方を囲んだ包囲網を作る。包囲網は一つしか作れず、包囲網に含まれない壁は消失する。また一度に作れる壁は8枚まで。包囲網は大きくしたり小さくしたりできる。
- 最終的に自身の包囲網で相手の四方を囲み、デッドエンドに追い詰めれば勝利。先攻・後攻や制限時間などはなく、ギャモン曰く「早い者勝ち」。敗者は胸に装着された爆弾が爆発し、文字通りの「デッドエンド」となる。
- 立体陣取りパズル(第1期20話)
-
- ギヴァー:逆之上ギャモン
- ソルヴァー:大門カイト
- ギャモンが制作した対戦型の愚者のパズル。
- 縦、横、高さがそれぞれ3本の鉄骨でできた立方体から、次々に鉄骨を抜いていく。一人のプレイヤーが一回に取れる鉄骨は1~3本まで。どこにも繋がっていない鉄骨は自動的に落下する。また、相手の乗っている鉄骨は、最後まで落とすことが出来ない。
- 相手のプレイヤーを追い詰め、最終的に相手の乗っている鉄骨を落とせば勝利。なお、順番は交互であり、考える時間は1分である。
- 光と音の暗号パズル(第1期21話)
-
- ギヴァー:フンガ
- ソルヴァー:大門カイト
- 工場の中に配置された愚者のパズル。
- 工場内に配置してある、8つの建物から、答えを導き出すパズル。それぞれの建物からには、1〜8の番号が振ってあり、それぞれから、赤・青・白・黄色のランプが一つずつ点滅し、ドからシの音階が一つずつ発せられ、それを1~8の番号順に並べ、解読する。
- 制限時間は10分。制限時間以内に答えられなければ、自分が乗っているコンベアから転落し、粉砕機に砕かれることとなる。
- 支柱パズル(第1期23話)
-
- ギヴァー:逆之上ギャモン(機械操作:姫川エレナ)
- ソルヴァー:大門カイト
- ギャモンの制作した対戦型のパズル。
- 四方の壁一面に、トランプのスートと1〜100の番号がマス目状に並んでいる巨大な空洞の中でスタートし、先に空洞から脱出した者を勝利とする。
- プレイヤーはマス目の番号をコールすることで、そのマス目から支柱を出現させ、それを足場として空洞を登ってゆく。
- ただし、
- 足場は「自分のためだけ」に使用しなければならず、相手の出した支柱は足場として使えない。
- 2人のプレイヤーは同じ支柱に乗ってはならない。
- 支柱により相手の進路を妨害したり、圧殺することなどはすべて許可される。
- という条件がある。ギャモンを先攻とした交代制で、支柱を一つコールしたら対戦相手にターンが移る。
- 対戦相手を支柱により死亡させるか、先に地上に脱出すれば勝利。どちらかが地上に脱出した瞬間、全ての支柱が一斉に飛び出して対戦相手を圧殺する。
裁きのパズル
- 鏡の迷路(第2期1話)
-
- ギヴァー:フリーセル
- ソルヴァー:大門カイト
- 封鎖された√学園に突如建造された迷路パズル。
- 特殊なガラスが張られた迷路から脱出する。カイトは迷路の中心からスタートし、4つのルートから1分以内に1つを選択する。
- ヒントとして、フリーセルが同じ位置からスタートし、正解ルートから脱出する様子を見ることができる。ただし、ガラスは一定のリズムで鏡面に変わるため、フリーセルの正確な位置を見ることはできない。
- フリーセルの脱出から1分経過すると、パズルが爆破される。
- 対戦型立体迷路(第2期2話)
-
- ギヴァー:千枝乃タマキ
- ソルヴァー:大門カイト
- √学園総合管理棟ビルを使ったパズル。
- 防火シャッターによって仕切られたビル内を抜け、3階エレベーターホールから7階エレベーターホールに辿り着けばクリア。
- シャッターの開閉パターンにはA・B・Cの3種類があり、タマキがカイトの動きを読んでそれらを順次切り替えていく。
- カイトが二枚のシャッターに挟まれ、身動きが取れなくなればゲームオーバーとなり、ビルもろともカイトが爆殺される。
- クレーンパズル(第2期3話)
-
- ギヴァー:水谷アイリ
- ソルヴァー:大門カイト
- 5×5のスペースに積み上げられたブロックをクレーンで取り除き、指定された手番以内に中心の「ぺろりんぽろりんブロック」を取ればクリア。
その他
- 作中で賢者のパズルか愚者のパズルであることが明言されていないものや、私的なパズルバトルなどをここに挙げる。
- ディスクタワー(第1期5話)
-
- ギヴァー:ビショップ
- ソルヴァー:逆之上ギャモン
- ルービックキューブのようなものだが、こちらは全て違う色にしなければならない。小型のディスクタワーをクリアすると、カイト達が乗っている超巨大ディスクタワーも同時にクリアでき、超巨大ディスクタワーが下がり、ドアに向かうことができる。
- ストーンヘンジパズル(第1期5話)
-
- ギヴァー:ビショップ
- ソルヴァー:逆之上ギャモン
- 高さがまちまちのイスの高さを合わせ、ドアまで通れるようにするパズル。しかし、一つ上げると別のイスが下がってしまい、一つ下げると別のイスが上がってしまう。小型のストーンヘンジパズルをクリアすると、カイト達が乗っている超巨大ストーンヘンジパズルも同時にクリアでき、ドアに向かうことができる。
- あみだシューター(簡易版)(第1期5話)
-
- ギヴァー:ビショップ
- ソルヴァー:逆之上ギャモン・ノノハ
- 青く三か所発光する場所があるプレートに乗り、軌道上をあみだくじの要領で進む。一回移動すると一つ発光する所が減り、同時にドアについている明りも消える。また、プレイヤーの乗ったプレートの移動先にあるプレートは発光点の数にかかわらず消滅(落下)する。全てのプレートを消したうえでゴールにたどり着かなければ、ドアは開かない。
- その正体は大門カイトから両親を奪った愚者のパズル(前述の「あみだシューター」)のレプリカであり、トラウマを思い出したカイトが逆暴走を起こすきっかけとなった。
- 論理パズル(第1期9話)
-
- ギヴァー:ウォーロック(ヘルベルト・ミューラー)→ミノタウロス(介入)
- ソルヴァー:大門カイト(人質:井藤ノノハ)
- 7人のドワーフの発言を聞き、ドワーフを「おいしいリンゴを持つ正直者グループ」と、「毒りんごを持つ嘘つきグループ」に分け、正解である「おいしいリンゴを持つ正直者グループ」を見つけるパズル。出題と同時にテントに火が放たれ、天井に吊るされたノノハの死がタイムリミットとなる。
- ただし、このパズルにはある「不備」が放置されており、このままの状態では解答にたどり着くことができない。
- ヘルベルト本人にとっては賢者のパズルのつもりのようだが、パズルに不備があり、財は人質のノノハという有様で軸川ソウジからは「パズルと呼べない代物」と評された。
- ワードスクエア(第1期12話)
-
- ギヴァー:ルーク・盤城・クロスフィールド
- ソルヴァー:大門カイト
- √学園の黒板にルークが書いたパズル。
- 4×4の正方形に英単語を書き入れるもので、クロスワードパズルの原型となったもの。
- カイトにあることを思い出させるために使用された。
- 算数パズル(第1期14話)
-
- ギヴァー:フンガ(パズル自体はルークが5歳の時に制作)
- ソルヴァー:キュービック・G
- 廃棄された軍事基地に設置されたパズル。
- 数式の答えが全て10になるようにマス目を埋めていく。ただし、一列に同じ数字を使ってはならない。数字はすべてデジタルで表示されており、ヒントとしてデジタル表示の一部分が見えているマスもある。
- 次第に難しくなる4つのパズルをそれぞれ120秒以内に解き、その後それら4つを連結して完成する最後のパズルを制限時間内に解ければクリア。制限時間を過ぎると、キュービックのいる施設が砲撃される。また前述の4つのパズルを時間内に解けなかった場合も、それぞれ威嚇射撃を受ける(直撃はしない)。
- グレートヘンジ(第1期15話)
-
- ギヴァー:メイズ
- ソルヴァー:アナ・グラム
- クロスフィールド学園に存在したストーンサークル「グレートヘンジ」を改造した迷路パズル。グレートヘンジはカイトにとっての思い出の場所で、その正体は古代のパズルであった。
- 石柱の間を通り抜けて、中央にあるゴールを目指す。ただし石柱には太陽と月のマークが描かれており、月のマークのある面だけを通らなければならない。太陽のマークを通ると石柱が倒れ、ソルヴァーを押し潰す。制限時間を過ぎるとすべての石柱が倒れ、遺跡は全壊する。
- なお、正解のルートは「ある形」を成しており、グレートヘンジ自体の形状にもヒントがある。
- 尚、各話EDにも、似たような物が登場するが、同一の物かどうかは、不明である。
- サイコロナンプレ(第1期19話)
-
- ギヴァー:ダイスマン
- ソルヴァー:逆之上ギャモン
- サイコロを正方形に並べるナンプレ。ギヴァーとしてやってきたギャモンを試すために出題するも返り討ちにあい、ギャモンによって難しく作り変えられてしまった。
- アイアンホースドッグファイト(第1期19話)
-
- ギヴァー:ビショップ
- ソルヴァー:逆之上ギャモン
- ビショップが仕掛けたバイクレースのパズル。
- 5つのレーンのあるサーキットを、テールセンサーとライトガンの付いたバイクで走る。バイクは常に一定速度で進み、止めることはできない。
- サーキットには番号の書かれたレーンチェンジポイントが点在しており、ハンドルの端末で番号を入力することでポイントを動かす。
- 最終的に相手の背後を取り、テールセンサーにライトを当てれば勝利。バイクには火薬が仕込まれており、ライトが当たることで敗者のバイクは爆発する。
- 惑星パズル(第1期25話)
-
- ギヴァー:ルーク
- ソルヴァー:大門カイト
- オルペウス島にある、太陽系を模した巨大な組木パズル。
- 回転しているシルバーの球体がそれぞれ惑星を表し、8つの球体を渡った先にある中心の「太陽」に辿り着けばクリア。それぞれの惑星は異なるリズムで回転し、また組木構造になっているため、一定時間が過ぎると順番に崩壊する。カイトが「太陽」にあるリングに乗れば、ルークの乗る「太陽」は崩壊しルークは死亡する。
- 本来は乗ることのできる球体に厳密なルールが設けられた「動く迷路」であり、難易度の高いパズルの筈だったが、カイトが(パズルで命を奪い合うことに対して)「クソパズル」と罵倒したことから、ルークによって球体のほとんどが破壊され、あまりにも簡単なパズルと化してしまった。
スタッフ
- 原作 - 矢立肇
- 監督 - 佐藤順一(第1シリーズ)、遠藤広隆(第2シリーズ)
- ディレクター - 遠藤広隆(第1シリーズ)
- シリーズ構成 - 関島眞頼、佐藤順一(第2シリーズ)
- キャラクターデザイン・総作画監督(後者は第2シリーズより) - 佐々木洋平
- パズルデザイン - 郷内邦義
- 美術監督 - 中村典史(第1シリーズ)、河野次郎(第2シリーズ)
- 色彩設計 - 井上あきこ
- 撮影監督 - 千葉洋之
- 音楽 - 井筒昭雄
- 音響監督 - 鶴岡陽太
- アニメーションプロデューサー - 梅崎淳志、古里尚丈
- 制作統括 - 福田貴美子、野島正宏、尾崎雅之
- アニメーション制作 - サンライズ
- 制作 - NHKエンタープライズ
- 制作・著作 - NHK、サンライズ
主題歌
- 第1シリーズ
- 第2シリーズ
-
- オープニングテーマ「Now or Never」
- 作詞・歌 - ナノ / 作曲 - nanovish / 編曲 - 西辺誠
- エンディングテーマ「スーパーステップ」
- 作詞 - 津久井恒仁、シライシ紗トリ / 作曲 - 津久井恒仁 / 編曲 - ammoflight、シライシ紗トリ / 歌 - ammoflight
各話リスト
話数のカウントは公式サイトに従う。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1stシーズン | |||||
第1話 | 迷宮にひそむ契約 | 関島眞頼 | 佐藤順一 | 遠藤広隆 | 佐々木洋平 |
第2話 | 賢者の報酬 | 樋口達人 | 遠藤広隆 | 京極尚彦 | 安彦英二 |
第3話 | 天才少年の憂鬱 | 加藤陽一 | 今泉賢一 | 久保太郎 | 緒方美枝子 |
第4話 | 密室の少女 | 野村祐一 | 大原実 | 松村玲 | 松田芳明 |
第5話 | 悪夢からの招待状 | 樋口達人 | 重田敦司 | ||
第6話 | 光への復活 | 小林英造 | 京極尚彦 | 松井章 | |
第7話 | ノノハの称号 | 関島眞頼 | 大原実 | 松村玲 | 松田芳明 |
第8話 | カニ!温泉!パズル王! | 野村祐一 | まついひとゆき | 阿宮正和 | 佐々木洋平 伊藤裕次 |
第9話 | 落ちたリンゴと道の続き | 樋口達人 | 松尾衡 | 小俣真一 | 緒方美枝子 |
第10話 | 女王の国へようこそ | 小林英造 | 吉田光春 | 芳川弥生 | |
第11話 | 女王様の逆襲 | 根元歳三 | 重田敦司 | ||
第12話 | 再会のパズルタイム | 松村玲 | 松田芳明 | ||
第13話 | 決別の塔 | 関島眞頼 | 京極尚彦 | 安彦英二 | |
第14話 | 友情の資格 | 野村祐一 | 高柳哲司 | 阿宮正和 | 松井章 |
第15話 | 蒼(あお)い太陽、緋(あか)い月 | 小林英造 | 小野勝巳 | 佐々木洋平 伊藤裕次 | |
第16話 | 断罪の迷宮(ラビリンス) | 樋口達人 | 松尾衡 | 高島大輔 | 緒方美枝子 日向正樹 |
第17話 | 真実 | 根元歳三 | 高本宣弘 | 前園文夫 | 松田芳明 |
第18話 | 光への反逆 | 関島眞頼 | 重田敦司 | ||
第19話 | 裏切りの証明 | 野村祐一 | 吉田光春 | 芳川弥生 中島裕一 | |
第20話 | 加速する挑戦者 | 樋口達人 | 松尾衡 | 阿宮正和 | 安彦英二 |
第21話 | 光る涙 | 根元歳三 | 小野勝巳 | 青柳宏宜 | 松井章 |
第22話 | 志を継ぐもの | 小林英造 | 高本宣弘 | 前園文夫 | 松田芳明 |
第23話 | 残された選択肢 | 根元歳三 | 吉田光春 | 阿宮正和 | 佐々木洋平 伊藤裕次 |
第24話 | 永遠の存在 | 関島眞頼 | 高柳哲司 | 齊藤徳明 | 緒方美枝子 宮田奈保美 |
第25話 | パズルタイムの始まりだ! | 樋口達人 | 重田敦司 | 重田敦司 佐々木洋平 | |
2ndシーズン(オルペウス・オーダー編) | |||||
第1話 | オルペウス・オーダー | 関島眞頼 | 小野勝巳 | 佐々木洋平 伊藤裕次 | |
第2話 | 心の闇 | 樋口達人 | 高柳哲司 | 曽我準 | 山本航 富山大輔 |
第3話 | ぺろりんぽろりんのワナ | 野村祐一 | 高本宣弘 | 三好正人 | 松井章 |
第4話 | 騎士たちの夜 | 根元歳三 | 高柳哲司 | 阿宮正和 | 荒尾英幸 |
第5話 | 迷えるガリレオ | 小林英造 | 青柳宏宜 | 今岡大 外谷章 | |
第6話 | 決闘はパズルの調べ | 樋口達人 | 佐藤順一 | 高田淳 | 田辺謙司 |
第7話 | 約束 | 根元歳三 | 重田敦司 | 青木あさ子 | |
第8話 | ほわわんをあげたい | 野村祐一 | 高柳哲司 | 曽我準 | さとう陽 山本航 |
第9話 | 笑顔の真実 | 関島眞頼 | 小野勝巳 | 伊藤裕次 松浦里美 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
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第1シリーズ | |||
日本全域 | NHK Eテレ | 2011年10月2日 - 2012年4月1日 | 日曜 17:30 - 17:55 |
第2シリーズ | |||
日本全域 | NHK Eテレ | 2012年4月8日 - | 日曜 17:30 - 17:55 |
もっと×2 神のパズル
本編終了直後に放送されるミニ番組。本編で扱ったパズルを紹介し、作中での解法の補足や、「世界?パズル紀行」と称したルーツ探しなどを扱う。第2シーズンからはデータ放送でパズルをプレイする。
漫画版
ファイ・ブレイン 最期のパズル
『週刊少年マガジン』(講談社)2011年22・23合併号から同年46号まで連載された。全3巻。構成は森高夕次、作画は上野春生。アニメの主要な要素である「POG」「賢者のパズル」「ソルヴァー」などの用語は一切登場せず、暗号解読をテーマとしたミステリー漫画となっている。
あらすじ
私立√学園に通う高校1年の大門カイトは親が海外出張中のため幼馴染で同級生の井藤ノノハの家に居候しながら生活していた。学園ではノノハが創設したパズル部で他の部員らと全国高校生パズル選手権出場を目指して日々特訓していた。カイトとノノハの関係をよく思わない他の男子部員3人はノノハから合コンを持ちかけられ学園のクラシック同好会の女子生徒と合コンすることになる。そして3人ともカップルが出来、みなデートの約束も取り交わせた。そのうちデートを3日後に控えたパズル部員のキュービック・G(通称キュー)は学園の廊下を歩いていると1つの部屋に女子生徒が3人死んでいるのを見つける。室内に入って近くで確認してから慌てて部屋を出るとカイトと出くわし、カイトとともに部屋に戻った。そこには、合コンをした相手であるクラシック同好会の3人が絶命し1人の傍らには血で書いたとみられるパズルがあった。そしてキューは事件担当の悪徳刑事・ルークの偽装工作により事件の重要参考人として警察に留置されてしまう。
カイトのパズルを使った奇策によりキューを救い出すことはできたものの、クラシック同好会で更なる死者が出てしまう。カイト達は賢明な調査の末、一連の事件のカギを、バイオリンの名器ストラディバリウスが握っていることを突き止める。ストラディバリウスを巡り、カイトとルークの壮絶なパズルバトルが幕を開けた。
単行本
- 第1巻 2011年7月15日発売 ISBN 4063845273
- 第2巻 2011年11月17日発売 ISBN 4063845575
- 第3巻 2011年12月16日発売 ISBN 4063846083
ファイ・ブレイン 神のパズル
『ニュータイプエース』(角川書店)2011年Vol.3より連載中。作画は東川祥樹。作風はアニメ準拠である。
ゲーム
この節は、発売前あるいは配信・稼働開始前のコンピュータゲームを扱っています。 情報が解禁されていくに従い、この項目の内容も大きく変化することがありますのでご注意ください。 |
- 『ファイ・ブレイン 絆のパズル』
- プレイステーション・ポータブル用ゲームソフトとして、アークシステムワークスより2012年5月31日に発売予定。
WEBラジオ
『ファイ・ブレイン ラジオ マルコーニの称号』は、2012年4月9日からHiBiKi Radio Stationで配信されているラジオ番組。隔週月曜日配信。なお本放送前の4月2日にはプレ放送が配信された[7]。
脚注
- ^ NHKアニメワールド「ファイ・ブレイン 神のパズル」トップページより。
- ^ ファイ・ブレイン ~神のパズル 第2シリーズ 決定!アニメワールド+Blog 2012年01月18日
- ^ 第10話にAD役で出演。
- ^ 安倍と滝口は第1シリーズで敗退したが、視聴者からの人気投票により復活。
- ^ NHK公式サイトのキャラクター紹介より。
- ^ 「車」なので"直接"左右には動かせない。
- ^ “番組紹介:ファイ・ブレイン ラジオ(仮)”. 2012年3月20日閲覧。
外部リンク
NHK Eテレ 日曜17時30分枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ブルーナの絵本 ミッフィーとおともだち(17:30-17:35)
ニャンちゅうワールド放送局(17:35-18:00) |
ファイ・ブレイン 神のパズル
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