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パーリ仏典

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パーリ語経典パーリ経典)、パーリ語仏典パーリ仏典、Pali Canon)、あるいはティピタカ(Tipitaka, 「三蔵」のパーリ語表現)は、南伝の上座部仏教に伝わるパーリ語で書かれた経典である。北伝の大乗仏教に伝わる漢語・チベット語の経典と並ぶ三大経典群の1つ。

日本でも戦前に輸入・編纂され、漢訳大蔵経(北伝大蔵経)、チベット大蔵経に対して、『南伝大蔵経』『パーリ大蔵経』『パーリ語大蔵経』などとしても知られる。

概要

初期仏教当時使われていたパーリ語で書かれており、上座部仏教側の主張によれば、経典としては最古のものであると同時に、元々の仏教の形をより忠実に伝えるものであるとされる[1]。ただし、特定の文字・表記で継承されて来なかったため、伝播したそれぞれの地域の文字で書き留められてきた。

構成

  • 律蔵(Vinaya Pitaka(ヴィナヤ・ピタカ)):戒律
    • 経分別(きょうふんべつ、Suttavibhanga)
    • 犍度(けんど、Khandhaka)
    • 附随(ふずい、Parivara)
  • 経蔵(Sutta Pitaka(スッタ・ピタカ)):経典本体
    • 長部(じょうぶ、Digha Nikaya(ディーガ・ニカーヤ))
    • 中部(ちゅうぶ、Majjhima Nikaya(マッジマ・ニカーヤ))
    • 相応部(そうおうぶ、Samyutta Nikaya(サンユッタ・ニカーヤ))
    • 増支部(ぞうしぶ、Anguttara Nikaya(アングッタラ・ニカーヤ))
    • 小部(しょうぶ、Khuddaka Nikaya(クッダカ・ニカーヤ))
  • 論蔵(Abhidhamma Pitaka(アビダンマ・ピタカ)):解説・注釈
    • 法集論(Dhammasangani)
    • 分別論(Vibhanga)
    • 界論(Dhatukatha)
    • 人施設論(Puggalapannatti)
    • 論事(Kathavatthu)
    • 双論(Yamaka)
    • 発趣論(Patthana)

脚注・出典

関連項目

外部リンク