ジョウテンブレーヴ

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ジョウテンブレーヴ
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1997年5月10日(27歳)
登録日 1999年5月13日
抹消日 2004年12月3日
ダンシングブレーヴ
タクノギャル
母の父 ロイヤルスキー
生国 日本の旗 日本北海道三石町
生産者 田上稔
馬主 田邉久男
調教師 相沢郁美浦
競走成績
生涯成績 31戦5勝
獲得賞金 2億9132万9000円
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ジョウテンブレーヴとは日本競走馬抽せん馬)である。京阪杯マイラーズカップなど中央競馬重賞4勝を記録した。馬名の由来は冠名「ジョウテン」に父馬名の一部。

戦歴

東京スポーツ杯3歳ステークスを皮切りに4つの重賞競走を制する。4歳時にはクラシック戦線の一員として三冠競走すべてに参加、それに伴う2000メートル超のレースへの出走も行われたが「本質的に長いところは向かない」[1]との関係者の判断により古馬となってからはマイル前後を主体に使われる。

明け5歳の安田記念では単勝3番人気とGI競走において自己最高の支持を受ける。しかし発表こそ良馬場なれど内ラチ沿いは荒れた馬場であり、蛯名正義岡部幸雄両騎手が口を揃えて「馬場に敏感」と評した[2]同馬はこの馬場に切れ脚を殺され13着と大敗を喫する。人気馬総崩れとなったこのレースを競馬評論家の大崎昭一は「馬場もあるが、暑さも原因」と振り返っている[3]

以後2004年まで現役を続けたが晩年は故障の影響で不振が続き、敗戦を重ねたまま2004年12月に現役引退となる。

引退後

引退後は死亡したダンシングブレーヴの後継種牡馬としてイーストスタッドにて種牡馬入りとなるが、特筆すべき産駒を出すには至らず、2010年より丸幸小林牧場に移動した。2014年を最後に供用停止となった[4]

競走成績

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム差 勝ち馬/(2着馬)
1999 6. 20 函館 新馬 9 8 9 7.0 (3人) 8着 小野次郎 53 芝1200m(良) 1:13.6 (39.5) 2.1 マイネルジェアン
7. 4 函館 新馬 10 5 5 11.4 (5人) 1着 小野次郎 53 芝1200m(良) 1:13.1 (36.8) -0.2 (アカズキンチャン)
9. 25 札幌 札幌3歳S GIII 13 6 9 46.4 (12人) 2着 小林徹弥 53 芝1800m(重) 1:54.4 (39.7) 0.0 マイネルコンドル
11. 20 東京 東スポ杯3歳S GIII 11 5 5 6.7 (4人) 1着 蛯名正義 54 芝1800m(良) 1:48.6 (35.7) -0.4 (トップコマンダー)
2000 3. 5 中山 弥生賞 GII 16 1 2 6.9 (3人) 4着 蛯名正義 55 芝2000m(良) 2:03.5 (36.9) 1.2 フサイチゼノン
4. 16 中山 皐月賞 GI 18 1 2 16.1 (6人) 4着 蛯名正義 57 芝2000m(稍) 2:02.2 (36.1) 0.4 エアシャカール
5. 28 東京 東京優駿 GI 18 8 17 13.4 (5人) 6着 蛯名正義 57 芝2400m(良) 2:27.2 (36.8) 1.0 アグネスフライト
9. 17 中山 セントライト記念 GII 13 3 3 5.4 (3人) 3着 岡部幸雄 56 芝2200m(重) 2:17.1 (38.2) 0.2 アドマイヤボス
10. 22 京都 菊花賞 GI 18 5 9 21.5 (5人) 8着 蛯名正義 57 芝3000m(良) 3:05.8 (37.2) 1.1 エアシャカール
11. 25 京都 京阪杯 GIII 18 5 10 4.9 (2人) 1着 O.ペリエ 54 芝1800m(良) 1:45.2 (34.9) -0.2 ロサード
2001 2. 25 中山 中山記念 GII 13 5 7 6.7 (3人) 2着 O.ペリエ 56 芝1800m(良) 1:47.9 (37.1) 0.2 アメリカンボス
4. 14 阪神 マイラーズC GII 17 6 11 3.7 (2人) 1着 蛯名正義 57 芝1600m(良) 1:32.8 (35.1) -0.2 メイショウオウドウ
6. 3 東京 安田記念 GI 18 4 8 5.3 (3人) 13着 安藤勝己 58 芝1600m(良) 1:34.4 (36.5) 1.4 ブラックホーク
10. 7 東京 毎日王冠 GII 12 7 10 6.8 (3人) 6着 蛯名正義 58 芝1800m(良) 1:45.6 (35.3) 0.3 エイシンプレストン
10. 28 東京 天皇賞(秋) GI 13 8 12 33.3 (8人) 10着 蛯名正義 58 芝2000m(重) 2:03.7 (37.5) 1.7 アグネスデジタル
11. 18 京都 マイルCS GI 18 8 18 19.8 (8人) 11着 藤田伸二 57 芝1600m(良) 1:33.8 (34.8) 0.6 ゼンノエルシド
2002 2. 24 中山 中山記念 GII 14 4 5 10.8 (4人) 6着 武幸四郎 58 芝1800m(良) 1:45.9 (34.8) 0.5 トウカイポイント
4. 13 阪神 マイラーズC GII 14 3 3 6.9 (4人) 3着 安藤勝己 58 芝1600m(良) 1:32.9 (35.6) 0.3 ミレニアムバイオ
5. 4 京都 都大路S OP 18 8 17 4.2 (1人) 8着 佐藤哲三 58 芝1600m(良) 1:34.4 (34.9) 0.7 パープルエビス
6. 9 東京 エプソムC GIII 18 6 12 8.7 (4人) 1着 蛯名正義 57 芝1800m(良) 1:46.8 (34.9) -0.4 エアスマップ
2003 10. 25 東京 富士S GIII 18 7 13 128.5 (13人) 16着 小林徹弥 58 芝1600m(良) 1:34.3 (36.1) 2.3 ミレニアムバイオ
11. 29 京都 京阪杯 GIII 17 4 7 29.3 (9人) 11着 小林徹弥 58 芝1800m(不) 1:50.7 (37.6) 1.6 チアズブライトリー
2004 1. 5 京都 京都金杯 GIII 16 1 1 77.7 (14人) 11着 吉田稔 57 芝1600m(良) 1:34.0 (36.2) 0.7 マイソールサウンド
2. 1 東京 東京新聞杯 GIII 15 7 13 43.6 (9人) 14着 岡部幸雄 59 芝1600m(良) 1:34.3 (34.8) 1.3 ウインラディウス
2. 29 中山 中山記念 GII 14 3 4 91.6 (11人) 7着 内田博幸 58 芝1800m(良) 1:45.7 (35.4) 0.8 サクラプレジデント
4. 4 中山 ダービー卿CT GIII 15 3 4 18.2 (6人) 4着 内田博幸 57 芝1600m(良) 1:33.5 (35.8) 0.1 マイネルモルゲン
5. 16 東京 京王杯SC GII 18 3 5 27.2 (11人) 5着 小牧太 57 芝1400m(稍) 1:21.2 (34.9) 0.8 ウインラディウス
6. 6 東京 安田記念 GI 18 6 11 107.1 (17人) 12着 内田博幸 58 芝1600m(稍) 1:33.5 (35.2) 0.9 ツルマルボーイ
10. 23 東京 富士S GIII 14 6 9 147.4 (13人) 11着 勝浦正樹 57 芝1600m(良) 1:34.2 (35.3) 1.0 アドマイヤマックス
11. 14 東京 オーロC OP 18 6 12 17.7 (7人) 6着 佐藤哲三 57 芝1400m(良) 1:21.8 (34.9) 0.2 シャイニンルビー
11. 27 京都 京阪杯 GIII 17 1 1 72.9 (14人) 15着 赤木高太郎 58 芝1800m(良) 1:48.3 (35.7) 2.0 ダイワエルシエーロ

血統表

ジョウテンブレーヴ血統リファール系 / Nasrullah (Rivaz) 5x5=6.25%) (血統表の出典)

*ダンシングブレーヴ
Dancing Brave
1983 鹿毛
父の父
Lyphard
1969 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Goofed Court Martial
Barra
父の母
Navajo Princess
1974 鹿毛
Drone Sir Gaylord
Cap and Bells
Olmec Pago Pago
Chocolate Beau

タクノギャル
1991 鹿毛
*ロイヤルスキー
Royal Ski
1974 栗毛
Raja Baba Bold Ruler
Missy Baba
Coz o'Nijinsky Involvement
Gleam
母の母
タクノチドリ
1984 鹿毛
トウショウボーイ *テスコボーイ
*ソシアルバターフライ
センキノー *キノー
ミスハクリヨウ F-No.12


注釈

  1. ^ 菊花賞・蛯名騎手コメント/日刊スポーツ
  2. ^ 弥生賞・蛯名騎手ならびにセントライト記念・岡部騎手コメント/日刊スポーツ
  3. ^ 2001年6月4日日刊スポーツ
  4. ^ 2014年供用停止種雄馬一覧 (PDF) ジャパン・スタッドブック・インターナショナル 2015年2月23日

外部リンク