SEX発電
| SEX発電 | |
|---|---|
| Conviene far bene l'amore | |
| 監督 | パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ |
| 脚本 | パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ オッタヴィオ・ジェンマ |
| 製作 | シルヴィオ・クレメンテッリ |
| 出演者 | ジジ・プロイエッティ アゴスティーナ・ベリ クリスチャン・デ・シーカ エレオノーラ・ジョルジ |
| 音楽 | フレッド・ボングスト |
| 撮影 | フランコ・ディ・ジャコモ |
| 編集 | セルジオ・モンタナーリ |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 106分 |
| 製作国 | |
| 言語 | イタリア語 |
『SEX発電』(セックスはつでん、イタリア語: Conviene far bene l'amore)は、パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ監督による1975年製作のイタリア映画である。ルキノ・ヴィスコンティ監督の『若者のすべて』(1960年)や『山猫』(1963年)の脚本を手がけた同監督による、2037年の未来世界を舞台にした、「イタリア式コメディ」の流れを汲む艶笑コメディである。
目次 |
概要[編集]
1957年、初めて出版された自伝的小説『祖母サベッラ』 La nonna Sabella がディーノ・リージ監督によって映画化され、1950年代後半から1960年代にかけて、リージ、マウロ・ボロニーニ、ルイジ・ザンパ、ルキノ・ヴィスコンティといった監督のシナリオを脚本家マッシモ・フランチオーザと組んで量産し、『つかの間の恋心』(共同監督マッシモ・フランチオーザ)で監督としてデビューしたパスクァーレ・フェスタ・カンパニーレが、ふたたび書き始めた自らの小説の映画化作品である。
プロデュースをしたシルヴィオ・クレメンテッリはカンパニーレの処女小説『祖母サベッラ』を発見し、リージに演出させて映画化したプロデューサーであり、当時在籍したティタヌス社でリージ作品を多く手がけ、その際にはカンパニーレを脚本家に起用した。1966年に独立して設立した映画製作会社「クレシ・チネマトグラフィカ」での第一回作品はカンパニーレ監督、カトリーヌ・スパーク主演のコメディ映画『結婚戦争』(1966年、日本未公開)であった。以降、カンパニーレはクレシ社の主力作家となり、スパーク主演『女性上位時代』(1968年)、ラウラ・アントネッリ主演『クロツグミの男』(1971年、日本未公開)とヒットを放ったが、本作は同社でのカンパニーレの最後の作品となった。
共同脚本に参加したオッタヴィオ・イェンマは、ルチオ・フルチ監督のデビュー作『盗賊たち』(1959年)で脚本家デビュー、カンパニーレとの共同作業は、『女性上位時代』(1969年)以来たった6年で立て続けに6作目になる。
撮影監督のフランコ・ディ・ジャコモは、ロベルト・ロッセリーニ監督の『ヴァニーナ・ヴァニーニ』(1960年)でルチアーノ・トラザッティ、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の『大きな鳥と小さな鳥』(1966年)ではトニーノ・デリ・コリといった撮影監督の助手をつとめ、その後、ベルナルド・ベルトルッチ監督の『暗殺のオペラ』(1969年)やダミアーノ・ダミアーニ監督の『シシリアの恋人』(1970年)を撮影監督として手がけたのちに、本作に臨んだ。美術・衣裳は、カンパニーレ監督の『クロツグミの男』やディーノ・リージ監督の『俺はフォトジェニック』のエツィオ・アルティエリである。
本作の音楽のスコアを書いた作曲のフレッド・ボングストは、もともとはイタリアを代表するカンツォーネ歌手であるが、1960年代以降、カンパニーレ作品を中心に、アルベルト・ラトゥアーダ、ディーノ・リージといった監督の作品のために、多くの映画音楽を手がけている。
原題 Conviene far bene l'amore は「愛に励むことには価値がある」といった意味で、英語タイトルは Love and Energy (配給シーモア・ボード・アンド・アソシエイツ社)だが、日本での公開時には『SEX発電』、VHSビデオ発売時には『セックス発電/男女1000人絶頂物語』という邦題が、配給会社(ヘラルド映画、1982年)やビデオメーカー(徳間ジャパン)によって命名された。原題と同名の原作が1975年に英語ほかに翻訳・刊行され、日本では『月刊プレイボーイ』での連載後、『オルゴン・ボックス SFセックス・エネルギー計画』(千種堅訳、集英社刊、1978年、現在絶版)として刊行されている。VHS発売時にはオリジナルに近い106分、映画公開時には後半25分をオミットした81分版で公開されている[1]。日本ではDVDは未発売、イタリアでは Conviene fare bene l'amore の題でDVD発売されている。
1982年の日本公開時、地方では『ブレードランナー』と二本立てで上映された[2]。同年7月31日公開のウィリアム・ラスティグ監督の『マニアック』と2本立ての説もあり[1]。
スタッフ[編集]
- プロデューサー : シルヴィオ・クレメンテッリ
- 監督 : パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
- 原作 : パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ(同名の小説、1975年)
- 脚本 : パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ、オッタヴィオ・イェンマ
- 撮影 : フランコ・ディ・ジャコモ
- 美術・衣裳 : エツィオ・アルティエリ
- 編集 : セルジオ・モンタナリ
- 音楽 : フレッド・ボングスト
- 製作会社 : クレシ・チネマトグラフィカ(ローマ)
- 配給会社 : ティタヌス(ローマ)
キャスト[編集]
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あらすじ[編集]
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
前世紀後半、1970年代に始まったエネルギー不足や環境汚染がさらに深刻化した2037年、高度に発展した科学力を維持するために、科学者たちは必死で新しいエネルギー源を求めて研究をつづけていた。そこで開発されたのが、クリーンで地球にやさしく、かつ効率的で、明らかにたのしくもあるという、きわめて平和なエネルギーである。それは女性のエクスタシーからエネルギーを採取し、電気エネルギーに変換するというもの。より多くの善男善女の協力が必要なのだった。
コッポラ教授(ジジ・プロイエッティ)は、ローマで一番の性豪ダニエレ(クリスチャン・デ・シーカ)と、ローマで一番の子持ちのフランチェスカ(アゴスティーナ・ベリ)を拉致し、協力を得て、性エネルギーの電気エネルギー変換に成功する。イタリアの政府首脳、識者が集まり、会議をするが、法王が難色を示す。コッポラ教授は言う。「姦淫を合法化しても、大罪はまだ6つ残ってます!」。かくして新エネルギーの実用化に成功し、イタリアはほんらいの繁栄を取り戻し、コッポラ教授はノーベル賞を受賞する。発電目的の姦淫は合法化され、むしろ愛のあるセックスは違法化される。あれほどセックスを好んだイタリア人たちは、産業化されたセックスへの関心を失い、恋人たちは、非合法の愛に走らざるを得なくなるのだった。
註[編集]
参考文献[編集]
関連事項[編集]
外部リンク[編集]
- SEX発電 - movie-fan.jp
- SEX発電 - allcinema
- Conviene far bene l'amore - AllMovie(英語)
- Conviene far bene l'amore - インターネット・ムービー・データベース(英語)