ROH

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Ring of Honor Wrestlig
略称 ROH
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ペンシルベニア州ブリストル
設立 2002年
事業内容 プロレス興行
関連企画の運営
代表者 代表取締役社長 カーリー・シルキン
常務 シドニー・エリック
重役 ロス・アブラムス
主要株主 シンクレア・ブロードキャスト・グループ
関係する人物 ロブ・フェインステイン
ゲイブ・サポルスキー
外部リンク ROH公式サイト(英語)
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ROHは、アメリカ合衆国プロレス団体。正式略称はROH Wrestling(アール・オー・エイチ・レスリング)[1]。正式名称はRing Of Honor Wrestling(リング・オブ・オーナー・レスリング)。

概要

創立は2002年WWETNAに次ぐ第3の団体として注目を集めている。アメリカ北東部・中東部を中心に興行を行っており、熱心なファンが多いことで知られている。ROHのレスリングの特徴としては、高度なレスリング技術が挙げられる。ギミックマイクパフォーマンス、ストーリーラインに重きを置く前述の2団体と差別化を図っている。この点で日本の団体と似ており、スポット参戦ながら日本人レスラーが多数登場したことがあるのも特徴である。

2002年には、エディ・ゲレロが2回登場しており、2005年11月13日の彼の死を受けて、11月19日開催の興行をA Night of Tributeと銘打ち、試合開始前にテンカウントゴングを行った。

2006年4月にWWEがレッスルマニアを開催する同時期にシカゴで興行を開催したが、3日間で約3500人を動員し大成功に終わった。以降、レッスルマニアと同時期に同じ都市でROHが裏興行を行うことが恒例となっている。

2006年8月には、イギリス遠征を行い、ここで過去最高の動員記録を樹立した。2007年には日本、2008年にはカナダに初進出を果たした。2007年5月より、全米でPPV放送を開始した。

また、フィラデルフィアでレスリングスクールも開催しており、若手の育成にも力を注いでいる。

姉妹団体として、イリノイ州を拠点に活動する女子団体、SHIMMER(Shimmer Women Athletes、シマー・ウィメン・アスリーツ)があり、ROHのレギュラー選手が多数参戦している。SHIMMERではタイトル管理も行っており、これらがROHの女子王座として認定されている。かつてはフロリダ州を拠点に活動するFIP(Full Impact Pro、フル・インパクト・プロ)も姉妹団体であったが、現在はDRAGON GATE USAとの提携に変わっている。

2007年5月、今まで友好的な関係にあったTNAだがROHが同年7月からのPPV放送開始を受け、一度は関係断絶を決定し、今後TNAの選手がROHに上がることも禁止した。しかし2008年4月以降、TNAのクリス・セイビンアレックス・シェリーサモア・ジョーがROHの興行に出場している。

2008年10月、団体立ち上げ当初からブッカーを務めてきたゲイブ・サポルスキーの団体離脱を発表。アダム・ピアース新体制のもと、ギミック重視のレスラー、知名度のある元WWEレスラーの起用、興行時間の短縮など、新たなカラーを打ち出している。

2009年3月より、全米でTV放送を開始。毎週土曜日8時からHDNetチャンネルで「Ring Of Honor Wrestling」のタイトルで放送中。同年9月からは、WWEやTNAでブッカーを務めていたジム・コルネットがエグゼクティブ・プロデューサーとして参画している。

2011年5月、シンクレア・ブロードキャスト・グループ(SBG)が買収した[2]。「Ring Of Honor Wrestling」も同局での放送に変更された。

日本との関わり

試合内容重視の団体方針と相まって、ROHへの日本人選手の参戦者は多い。プロレスリング・ノアからの参戦者が多いほか、DRAGON GATEも選手派遣を実施している。前述の2団体以外にも、選手個人として、または個人事務所を通して参戦したことがあるものも多数いる。

2003年12月27日には、全日本プロレス vs ROHと銘打たれた興行が行われ、全日本の主力選手が参戦している。

主な日本人の参戦経験者は、武藤敬司小橋建太獣神サンダー・ライガー田中将斗大谷晋二郎ミラノコレクションAT丸藤正道KENTACIMA飯伏幸太坂井澄江松本浩代中川ともか栗原あゆみなどである。2007年2月には、森嶋猛ホミサイドを破り、ROHヘビー級王座を獲得している。同年3月には、土井成樹鷹木信悟ROH世界タッグ王座を獲得している。

2006年に発足したグローバル・レスリング連盟には設立当時から加盟している。

2007年7月16日に東京・ディファ有明、17日大阪府立体育会館第二競技場で、ROH初の日本興行が行われた。なお、この興行は、友好関係にあるノアとDRAGON GATEが全面バックアップを行った。

2008年9月13日14日には、東京・ディファ有明で2度目の日本興行を開催。1日目は、DRAGON GATE、2日目はノアの協力のもとに行われた(なお、2009年4月、DRAGON GATEは、この大会におけるROH側からのギャランティが未払いとなっていることを理由に現在は絶縁状態にあることを発表した。その後、ROH離脱したゲイブ・サポルスキーを迎えてDRAGON GATE USAを旗揚げした)。

日本でのテレビ放送は、2007年にFIGHTING TV サムライで過去の試合を放送するレギュラー番組枠が出来たほか(現在は終了)、日本テレビと提携しているプロレスリング・ノアの選手が登場する時はノアの中継番組内で試合の様子をダイジェストで放送することがある。

2009年6月13日のニューヨーク大会では、同日急逝した三沢光晴に対し、レスラー全員で追悼の10カウントゴングを捧げた。

2013年8月5日のトロント大会には新日本プロレス所属のKUSHIDAが参戦した。

2014年2月23日、ROHと新日本プロレスが5月10日にトロント、17日にニューヨークで共同で大会を開催すると発表した。以降、マット・ターバンマイケル・ベネットマリア・ケネリスが新日本プロレスに参戦した。

2015年5月12日から16日にかけてもトロントなど北米地区で新日本プロレスと共同で開催、棚橋弘至オカダ・カズチカ内藤哲也獣神サンダー・ライガー中邑真輔外道が参戦した。

タイトル

所属選手

男性レスラー

女性レスラー

  • ODB
  • スカーレット・ボルドー(Scarlett Bordeaux)
  • テイラー・ヘンドリックス(Taeler Hendrix)
  • ベーダ・スコット(Veda Scott)
  • マンディー・レオン(Mandy Leon)

脚注

  1. ^ Ring of Honor Wrestling参照。ROHは俗称である。
  2. ^ Caldwell, James (2011年5月21日). “ROH Breaking News: Ring of Honor sold - ROH announces official sale of the promotion; new television distribution”. Pro Wrestling Torch. 2011年5月21日閲覧。

関連項目

外部リンク