F7 (エンジン)

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P-1の3号機に装備されたもの

IHI F7川崎 P-1のためにIHIによって開発されたターボファンエンジンである。

開発[編集]

IHIは、1998年から低バイパス比のXF5-1を基に高バイパス比ターボファンエンジンの開発を始めた。2000年から2002年にかけて最初のエンジン試作機であるXF7-1が試験された。2002年からはXF7-10の飛行試験が開始された[1]

2002年の第2半期からは、XF7-10のPFRT (Preliminary Flight Rating Test:予備飛行定格試験)が開始され、PFRTはXP-1が初飛行する前の2007年8月に完了した。 このPFRTは、軍用仕様のMIL-E-5007D規格に規定された本来のPFRTに加え、独自のFADECシステムに関する規格に準拠していることも試験するものであった[2]

XF7-10の離陸推力は60kN(6,100kg/13,500lbs), バイパス比は8.2でSFCは0.34 kg/hr/daN.[3]である。 排気ガスの排出物をICAOの規格における基準を100%とした相対比で示すと、NOxが54%, COが33%, UHCが0.5%, そして黒煙が 74% であった[4]

XF7-10では、塩害による腐食を防ぐ為に強力な合金が選択され、騒音減衰パネルも採用された[5]。 騒音はP-3T56英語版よりも5~10dB低く、アイドリング時に76dB、離陸時に70.6dBである[6]

P-1のF7-10は、GE・アビエーションシステム英語版のカウル開閉装置による逆推力装置を備えている[7]。ただし、P-1のF7-10では、逆推力装置が装備されているのは4発のうち胴体側2発のみである。

搭載機[編集]

仕様 (F7)[編集]

形式 推力 (kN) バイパス比 圧縮比 ファン
直径 (m)
全長 (m) 重量 (kg) 製造開始年度 搭載機
F7-10 60 8.2:1 1.4 2.7 1,240 2010 P-1
ファン 低圧圧縮機 高圧圧縮機 低圧タービン 高圧タービン 燃焼機
1段 2段 8段 2段 4段 アミュラー型

出典[編集]

  1. ^ XF7-10 development reference paper p. 11 in TRDI Defense Technology Symposium 2007
  2. ^ XF7-10 PFRT reference paper p5&p7 in TRDI Defense Technology Symposium 2007
  3. ^ XF7-10 development reference paper p7
  4. ^ XF7-10 PFRT reference paper p13
  5. ^ XF7-10 development reference paper p8
  6. ^ XP-1's inspection report by city council member
  7. ^ GE - Cowl Opening Systems”. GE Aviation Systems. 2009年1月21日閲覧。