初風 (エンジン)

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初風(はつかぜ)またはハ47は、第二次世界大戦時の日本航空用エンジンである。

概要[編集]

本エンジンはドイツヒルト HM 504Aを日本でライセンス生産する予定だったものが、ヒルト社設計の巧緻複雑さから、ライセンス生産を打診された日立航空機東京瓦斯電気工業)が、日本での製造運用に適合すべく改造を施した結果生みだされたヒルトとは事実上別のものとなった発動機である。[1]

海軍名称は「初風一一型」または「GK4A」、陸軍名称は「ハ47」で、陸海軍統合名称は「ハ11-11型」である。

製造は日立航空機東京瓦斯電気工業)及び日産自動車[2]

本エンジンは大量生産され、主にビュッカーBü 131 ユングマンのライセンス国産版である、海軍の二式陸上初歩練習機「紅葉」(K9W1)と陸軍の四式基本練習機(キ86)に搭載された。

また少数ではあるが、陸軍の東京航空製全木製単葉複座練習機 キ107日本国際航空工業製の全木製単葉単座特殊攻撃機 タ号にも搭載された。

他に、初風は桜花22型の搭載エンジンであるツ11モータージェット圧縮機を駆動した。

性能諸元[編集]

  • 形式: 空冷倒立直列4気筒
  • ボア×ストローク: 105 mm×125 mm [3]
  • 排気量: 4.3 L
  • 全長: 957 mm
  • 全幅: 505 mm
  • 全高: 726 mm
  • 乾燥重量: 104 kg
  • 出力: 110 hp(82 kW)/2,450 rpm(離昇)、105 hp/2400 rpm(公称)

脚注[編集]

  1. ^ 日野自動車の100年 48~49ページ
  2. ^ 日野自動車の100年 48ページ
  3. ^ 日野自動車の100年 17ページ

参考文献[編集]

関連[編集]