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GNU Core Utilities

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GNU Coreutils
作者 GNU Project
最新版
8.14 / 2011年10月12日 (13年前) (2011-10-12)
リポジトリ ウィキデータを編集
対応OS Unix系
対応言語 C
種別 Miscellaneous Utilities
ライセンス GPL
公式サイト www.gnu.org/s/coreutils/
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GNU Core Utilities または coreutilsUNIX系のOSに必要とされるcatlsrmなどの基本コマンドの集合パッケージである。Coreutilsはtextutils、shellutils、fileutils等のUNIXの初期から存在する基本パッケージをまとめたものである。

オプション

Coreutilsに含まれるコマンドに共通のオプションとして、以下のものがある。

  • --help そのコマンドのヘルプを表示する
  • --version バージョンを出力する
  • -- これ以降の引数をオペランドとして扱う。

Coreutilsコマンドは、環境変数POSIXLY_CORRECTが設定されていないかぎり、引数がどのような順序で書かれていても、オプションを先に解釈し、オペランドを後で解釈する。例として "ls /usr -l" と "ls -l /usr" は同じであり、-lがオプション、/usrがオペランドとして扱われる。

Coreutilsに含まれるコマンド

Coreutilsにはバージョン5.2.1の段階で以下のコマンドが含まれる:

File Utilities

  • chgrp ファイルの所有グループを変更する
  • chown ファイルの所有者を変更する
  • chmod ファイル、またはディレクトリのアクセス権を変更する
  • cp ファイル、またはディレクトリをコピーする
  • dd ファイルのコピーと変換を行う
  • df ディスクの空き容量を表示する
  • dir lsと同等
  • dircolors lsの表示色を設定する
  • install ファイルをコピーし、属性を設定する
  • ln リンクを作成する
  • ls ディレクトリに含まれるファイル一覧を表示する
  • mkdir ディレクトリを作成する
  • mkfifo FIFO(名前付きパイプ)を作成する
  • mknod 特殊ファイル(デバイスファイルなど)を作成する
  • mv ファイルを移動する
  • rm ファイルを削除する
  • rmdir 空のディレクトリを削除する
  • shred ファイルの内容を破壊し、復旧できなくする
  • sync ファイルのキャッシュを物理的に書き込む
  • touch ファイルの時刻を変更する
  • vdir 詳細なディレクトリ内容を表示する(ls -lと同等)

Text utilities

  • cat ファイルの中身を表示する、またはファイルを連結して表示する
  • cksum ファイルのチェックサムとファイルサイズを計算する
  • comm 2つのファイルについて行ごとに比較する
  • csplit ファイルを文脈ベースで分割する
  • cut 各行から選択した部分を表示する
  • expand タブをスペースに変換する
  • fmt テキストを段落に整形する
  • fold 入力行を指定された幅にあわせて折りたたむ
  • head ファイルの最初の部分を表示する
  • join 二つのファイルを読み、フィールドが共通な行を結合する
  • md5sum MD5 ハッシュチェックサムを計算・チェックする
  • nl 行番号を付けてファイルを出力する
  • od ファイルを 8 進数 (または他の形式) で出力する
  • paste ファイルを行単位でマージする
  • pr 印刷用にファイルのページづけ・段組みを行う
  • ptx 整列済み索引を作成する
  • sha1sum SHA1 ハッシュチェックサムの計算と検証を行う
  • sort テキストファイルを行単位でソートする
  • split ファイルを決まった大きさに分割する
  • sum チェックサムとブロック数を表示する
  • tac ファイルを結合して逆順に表示する
  • tail ファイルの末尾の部分を表示する
  • tr 文字の変換・削除や、連続する文字の圧縮を行う
  • tsort 有向グラフのトポロジカルなソートを行う
  • unexpand スペースをタブに変換する
  • uniq ソートされたファイルから重複する行を削除する
  • wc ファイルのバイト数・単語数・行数を表示する

Shell utilities

  • basename ファイル名からディレクトリと拡張子を取り去る
  • chroot ルートディレクトリを変更する
  • date 現在のOS日時を表示、または変更する
  • dirname パスからディレクトリ名以外の部分を除去する
  • du ファイルのディスク使用量を見積もる
  • echo 1行のテキストを表示する
  • env 環境変数を一時的に設定、または表示する
  • expr 式を評価する
  • factor 数値を素因数分解して素数の約数を表示する
  • false 何もせずに失敗の値を返す
  • groups ログインしているユーザーのグループを表示する
  • hostid 現在のホストの識別値を表示する
  • id 現在のユーザID名とグループID名を表示する
  • link ファイルの新しい名前を作成する
  • logname ユーザーのログイン名を表示する
  • nice プロセスの優先度を変更する
  • nohup ログアウト後もコマンドの実行が継続することを許可する
  • pathchk ファイル名の可搬性 (portability) をチェックする
  • pinky fingerコマンドの軽量版
  • printenv 環境変数の全部あるいは一部を表示する
  • printf データの表示形式を変換して表示する
  • pwd カレントディレクトリの名前を表示する
  • readlink シンボリックリンクの値を表示する
  • seq 通し番号を表示する
  • sleep 指定された時間休止する
  • stat ファイルの状態を得る
  • stty 端末の行設定を変更、表示する
  • tee 標準入力から読んだ内容を標準出力とファイルとに書き出す
  • test ファイル形式のチェックや値の比較を行う
  • true 何もせずに成功の値を返す
  • tty 端末名を表示する
  • uname システムの情報を表示する
  • unlink 名前を削除し、場合によってはそれが参照しているファイルも削除する
  • users 現在ログインしているユーザーを表示する
  • who 現在ログインしているユーザーを詳細に表示する
  • whoami ユーザーのログイン名を表示する
  • yes killシグナルが送られるまで文字を表示し続ける

補足として、Coreutilsは [ というコマンドを含む。これはtestコマンドと同義で、shスクリプトにおいて、[ expression ]のような表現を可能にするためのものである。

関連項目

外部リンク