CFIT

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CFIT (Controlled Flight Into Terrain、一般的にシーフィット(cee-fit)と呼ばれる) は航空事故の一形態で、耐空証明を受け問題のない航空機が問題のない操縦士によって操縦されている場合に、衝突の可能性に気付かないまま山や地面、水面、障害物等に衝突する事故のことである[1][2]。その多くはパイロットの操縦ミスや状況に対する誤った操縦に起因する。CFITと言う用語は1970年代後半にボーイング社エンジニアが命名したとされる[3]

パイロットの技量や経験に関わらず、CFIT は起こりうるものであり、その原因の多くは疲労や睡眠不足などによるパイロットの注意力の低下や方向感覚の喪失によるものである。CFITの多くに共通する状況としては、雲天や濃霧による視界の不良、山や丘陵などの隆起した地形への衝突、及び着陸降下中である事などが挙げられるが、必ずしもこれに限定されない。

現代においては対地接近警報装置 (GPWS・EGPWS) などの機器が整備され、CFIT の発生率は減少しつつある。特にアメリカ本土ではほとんどなくなっているが、現在の航空事故の死者の約4割は依然としてこの CFIT を原因とするものといわれている。

事故例

1950年以前

1950年代

1960年代

1970年代

1980年代

1990年代

2000年代

2010年代

脚注

  1. ^ Boeing: Commercial Airplanes - Jetliner Safety - Industry's Role in Aviation Safety”. 2011年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月4日閲覧。
  2. ^ AC 61-134 - FAASafety.gov” (PDF). 連邦航空局. p. 3. 2015年7月4日閲覧。
  3. ^ Uncontrolled Flight into Terrain (UFIT)[リンク切れ]

関連項目