CFIT
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CFIT (Controlled Flight Into Terrain) は、航空事故の一形態で、航空機の機体やパイロットに何も異常がないのにもかかわらず、山や地面、水面、地上障害物等に衝突する事故のことである。その多くはパイロットの操縦ミスや状況に対する誤った操縦に起因する。CFITと言う用語は1970年代後半にボーイング社エンジニアが命名したとされる[1]。
パイロットの技量や経験に関わらず、CFIT は起こりうるものであり、その原因の多くはパイロットの疲労や睡眠不足などによる注意力の低下や方向感覚の喪失によるものである。CFITの多くに共通する状況としては、雲天や濃霧による視界の不良、山や丘陵などの隆起した地形への衝突、及び着陸降下中である事などが挙げられるが、必ずしもこれに限定されない。
現代においては対地接近警報装置 (GPWS・EGPWS) などの機器が整備され、CFIT の発生率は減少しつつある。特にアメリカ本土ではほとんどなくなっている。しかし今日、航空事故の死者の約4割は依然としてこの CFIT を原因とするものといわれている。
事故例 [編集]
- 1947年8月2日 - Star Dust airliner :記録されている初のCFIT事故。飛行中に現在地を見失い、地形を到着地のサンティアゴの空港と誤認し衝突したものと思われる。機体の残骸が発見されるまで実に50年を要した。
- 1951年6月21日 - パンアメリカン航空 151便 (en:Pan Am Flight 151)
- 1953年9月1日 - エールフランス所属 ロッキード コンステレーション(機体番号:F-BAZZ)。ファイナルアプローチ中にフレンチアルプスに衝突。41名の乗員乗客が死亡、残る42人は重軽傷を負った。著名なヴァイオリニストのジャック・ティボーが同事故で死亡。
- 1956年9月9日 - Trans-Canada Air Lines 810便 (en:Trans-Canada Air Lines Flight 810)
- 1957年2月1日 - Northeast Airlines 823便 (en:Northeast Airlines Flight 823)
- 1958年12月24日 - 英国海外航空(BOAC) G-AOVD (en:Air Crash at Winkton G-AOVD 24th Dec 1958)
- 1959年2月3日 - アメリカン航空 320便 (en:American Airlines Flight 320)
- 1960年6月10日 - Trans Australia Airlines 538便 (en:TAA Fokker Friendship disaster)
- 1965年8月16日 - ユナイテッド航空389便墜落事故 (en:United Airlines Flight 389)
- 1965年11月8日 - アメリカン航空 383便 (en:American Airlines Flight 383)
- 1970年11月14日 - Southern Airways 932便:バージニア州西部、ハンチントン近郊の山へ衝突。乗員乗客75名全員が死亡した。 (en:Southern Airways Flight 383)
- 1972年10月13日~12月23日 - ウルグアイ空軍機571便遭難事故
- 1972年12月29日 - イースタン航空401便墜落事故
- 1973年7月31日 - デルタ航空 723便 (en:Delta Air Lines Flight 723)
- 1974年12月1日 - トランス・ワールド航空 514便 (en:TWA Flight 514)
- 1979年11月28日 - ニュージーランド航空901便エレバス山墜落事故
- 1981年12月1日 - アドリア航空 1308便。通称"Mt. San Pietro disaster" (en:Inex-Adria Aviopromet Flight 1308)
- 1982年1月18日 - 通称"Diamond Crash"事故
- 1983年11月27日 - アビアンカ航空011便墜落事故
- 1986年10月19日 - モザンビーク大統領サモラ・マシェルを乗せたツポレフ Tu-134が墜落。大統領を含む34名が犠牲になった。
- 1988年5月17日 - アビアンカ航空 410便 (en:Avianca Flight 410)
- 1988年10月19日 - インディアン航空 113便 (en:Indian Airlines Flight 113)
- 1989年2月8日 - Independent Air 1851便 (en:Independent Air Flight 1851)
- 1989年6月7日 - Surinam_Airways PY764便 (en:Surinam Airways Flight 764)
- 1990年2月14日 - インディアン航空 605便 (en:Indian Airlines Flight 605)
- 1992年7月31日 - タイ国際航空 311便 (en:Thai Airways International Flight 311)
- 1992年9月28日 - パキスタン国際航空 268便 (en:PIA Flight 268)
- 1995年11月12日 - Ansett New Zealand 703便 (en:Ansett New Zealand Flight 703)
- 1995年11月12日 - アメリカン航空 1572便 (en:American Airlines Flight 1572)
- 1995年12月20日 - アメリカン航空965便墜落事故
- 1996年12月24日 - チャーター機(機体登録番号N388LS)のCFITが原因と思われる事故。機体の残骸は3年後の1999年11月13日に発見された。 - (en:1996 New Hampshire Learjet crash)
- 1997年8月6日 - 大韓航空801便:ソウル発グアム行きボーイング747-300型機が、グアム国際空港へ進入中にCFITで墜落、乗員乗客228人が死亡した。
- 2001年11月24日 - クロスエア 3597便 (en:Crossair Flight 3597)
- 2003年9月14日 - アメリカ空軍マウンテンホーム基地(アメリカ合衆国アイダホ州)のガンファイター・スカイズで墜落事故。
- 2005年2月3日 - カーム航空 904便 (en:Kam Air Flight 904)
- 2006年5月3日 - アルマビア航空967便墜落事故
- 2007年11月30日 - アトラスジェット 4203便 (en:Atlasjet Flight 4203)
- 2008年2月21日 - Santa Barbara Airlines 518便 (en:Santa Barbara Airlines Flight 518)